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(25.5.5) 超長距離走完走のコツは夜間走だ。

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 私は46歳の時に初めてレースに出たのだが、それから20年マラソンに関しては十分すぎるほど堪能してきた。
現在は走るたびに速度は遅くなっており腰痛は日ごとにひどくなってきている。
それでもレースに出ることを止めないのはマラソンが心から好きだからだが、さすがに今までと同じランナーとしての生活は難しい。

 私は一流ランナーの対極にあるような市民ランナーだが、それでも長年培ってきた経験は素人ランナーに対してなら有意義なものがある。
特に私が好きな超長距離走についてなら後輩の指導ができそうなので、自ら走ることよりもこれからはそうした人生をおくることにした。

 超長距離走とは100km以上の長さの距離を走るレースで、萩往還250kmなどが代表的なレースだ。
こうした競技は2日間にわたって開催され、48時間以内に250km走り切ればいい

 初歩の人は実はこの走り方を知らない。最初思いっきり飛ばして初日でくたびれてしまい、途中でリタイアすることが多いが、ある特別な訓練を行えばやすやすと完走できる。

 私は萩往還に合計4回出場し、最初の3回は途中でリタイアした。最後に完走できたのはようやく秘訣が分かったからだ。
秘訣とは2日間寝ないでただ黙々と走り続けることで、もし本当に休まなければ時速5.2kmで完走ができる。
5.2kmなどは速足のレベルで誰でも走れる速度だ。

 実際は全く休まないなどということはなく、食事をしたりトイレに入ったり、また適度に休息したりするのだが、それでも6km〜7km程度の速度を維持していれば完走できる。
だから秘訣などと言っても大げさなことでなく寝なければいいだけだ。

 だが経験のないランナーはこの寝ないということに恐怖感を覚える。特に真夜中走り続けなければならないのだが、マラソンは昼間するものと思っているランナーにとって夜間走は鬼門だ。
そんなことをしたら、体がおかしくなったり頭がもうろうとして事故でも起こるのではないか・・・

 私はトレーニングとして江戸川で24時間走を行っている。
江戸川の堤は河口の葛西臨海公園から、利根川との分岐点の関宿まで60kmの自転車道(遊歩道)が続いていて、実に快適なコースだがここを24時間で往復する。
120kmだから早い人は20時間程度で往復するが練習コースとしては最適だ。

注)直近の24時間走については以下の記事参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-44e1.html

 実際走ってみると分かるが人間身体を動かしている限りは眠くないし、ゆったり走っていれば身体への負担は少ない。
また夜間は視界が狭くなって、特に山林を走っているときなどは目の前しか見えないので、何とも不気味な感じだがこうした状況もなれればなんてことはない。

 ただ夜間走り続けると2日目の夜あたりから幻覚が現れる。
私は川の道270kmというレースで夜中奥秩父の山中を走ったが、この時幻覚幻聴に悩まされた。
夜間と昼間との一番の相違は遠近感が全くなくなり、遠くのものも近くのものも一緒になってしまうことだ。
そして頭が朦朧としてくるにしたがって幻覚と幻聴に襲われ始めるが、これは実に奇妙な感覚だ。

注)この時の感覚については「魔境」という内容で以下の記事にしてある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/22817-no-09cb.html


 目の前にうっすらと見えるすべてのものが一斉に踊りだす。木や看板や標識やまた先を走っている人が踊りだす
びっくりしたがそうなる合理的な理由がある。
明るいときは遠くに視点を固定して走っているので、自分の揺れを頭の中で補正できるのだが、夜間視点が固定できなくなるとすべてのものが自分の揺れに同期して揺れてしまう。
実際は自分が揺れているのだが、外界が揺れているように見え、すべての木々や看板や屋敷が揺れるさまは壮観だ。

 
 今ではこうした状況に慣れた。
おお、またいつもの幽霊が出てきたな!!!」なんて感じでこの感覚を楽しんでいる。
しかし初歩の人はこうした経験がなく驚いてしまうので、こうした幻覚もあらかじめ経験しておいた方がいい。

 超長距離走で完走するコツは夜に強くなり、夜間の特殊な条件に慣れ、そして寝ないで(休んではいいが寝てはいけない)身体を動かし続ければ楽々完走する。
それが秘訣だが実際に経験してみなければ体得できないので、そうした夜間走のコツを一緒に走って後輩に伝えていきたいと思っている。

なお、マラソン関連の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44014135/index.html

 (問)貴方は夜間走に興味を持ちましたか。私と江戸川24時間走をする気になりましたか?

 

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コメント

とても面白く読ませていただきました。

心配なのは、疲労で見える幻覚はどのくらいで収まるものかということです。
誰かサポートしてくれる方がいないと、大変なことになりはしないでしょうか?
また、走るコースはクルマが少ないほうが、いろんな意味で安全でよね。

こちら東北なので、関東まではちょっと無理なのですが、幻覚の件が大丈夫なら自分でもやってみたいと思います。

(山崎)幻覚そのものは夜は収まりません。明るくなると焦点があってきてなくなります。これは慣れの問題です。
なお、どうしても疲れたら少し仮眠を取るのがコツで(たとえば15分ぐらい)これは寝るというよりも休むという感じです。
少し休めば頭は回復します。
自動車の通らない場所を見つけてください。
通常は川の河川敷などに長距離の遊歩道があります。

投稿: おひさま | 2013年5月10日 (金) 16時20分

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