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(25.4.25) 自民党の農業強化策がなぜ絵にかいた餅なのか? 「耕作放棄地強制集約制度」

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 こういうのを日本人はパフォーマンスという。実際はする気がないのにやるそぶりだけを見せることだ。
自民党がTPP交渉に向けて打ち出した「耕作放棄地を強制集約する案」は全くのパフォーマンスだ。
現在日本には約40万ha耕作放棄地農地全体の約1割)があるが、耕作放棄地とは農地でありながら1年以上何も作っておらず、耕作を再開する見込みのない農地を言う。

 なぜこんなに耕作放棄地が増えたかというと、所有者が都会に住むサラリーマンのような非農家の人が多いからだ。元農家の次男で都会で職場を持ち農業とは全く縁を切ったが遺産相続で農地を取得した場合等がこれにあたる。
なぜ耕作もしないのに農地を相続するかというと、その農地が都市周辺にあり、場合によったら宅地に転用され農地が高額で売れる可能性があるからだ。

 こうした状況下では日本の農業を強化しようにも、もともと農業をする気は全くないのだから競争力強化もへったくれもない。
そこで自民党はこうした放棄地を都道府県が強制的に借り上げてそれを耕作をする意志のある個人や団体に貸し与える制度を創設することにした。

 本来は非常に前向きないい案と評価されてもしかるべきだが、実際は関係者は鼻白んでいる。
そもそも耕作放棄地の所有者はほとんどが高額の転売だけを狙って農地を保有しているのに、それを都道府県に強制的に借り上げられたら目論見が外れる。

 都道府県としてはそれが放棄地であることを確認して、その後所有者と借上げ契約を結ぶことになるが、転売目的の保有者は当然いろいろな対策を講じてくるので厄介だ。
耕作放棄地ではないように偽装して、草取りをしてそこに手間暇かけない作物でも植えておこう」なんて対応をする。
東京都になぜ栗林が多いのかの理由はこの耕作をしているふりをするためだ(農地だと固定資産税が安い)。

 さらに厄介なのはせっかく都道府県が集約し農地を借り上げても、それを借りて大規模農業を行う主体が現れそうもないことだ。
企業が農地を借りて企業経営を行えば競争力のある農業が可能だが、これは農業団体と農水省がもっともいやがる方法と言える。
そんなことをすれば日本農業は企業経営になってしまい、個人農家が消えてしまうではないか・・・・・・・・・

 農業団体と農水省にとって最も大事なのは農家であって農業ではない
一般の人はこの意味が分からないだろうが真実なのだ。現在農業団体主として農協)は農産物の販売や農業資材の販売で経営を行っているのではない。
もっぱら農業共済と農協貯金が収益源だが、これは保険会社や金融機関と何ら変わりがない。

 そしてこうした共済や貯金をしてくれる農家は専業農家ではなく兼業農家で、農業以外の収益が多い農家ほど共済や貯金に応じてくれる
一方専業農家はいづれも厳しい経営を強いられ農協からの借り入れが多く、しばしば不良債務の山を築いており農協にとっては倒産会社の管理をしているようなものだ。

 兼業農家を農業団体も農水省も支援しており、もし農業がすべて企業経営になってしまえば管轄は通産省に移ってしまい農水省そのものの仕事が消えてしまう。
都道府県や市町村にも農政課農林課という部局があり、多くの職員が働いているがそうした人の仕事もなくなってしまう。

 だから農業団体と農水省にとっては農家さえ存続していればいいので、間違っても競争力のある企業経営など導入されては組織の崩壊につながる
もちろん自民党は民主党のようなお坊ちゃん政党ではないから十分その点は心得ており、今回の案もTPP交渉を行うためのパフォーマンスに過ぎない。
わが党は農業を国際競争力のある産業に育てます

 競争力強化案をだして国民を納得させ、一方で農家に補助金を出して妥協してもらおうというのが本当の腹で、「耕作放棄地の強制集約案」はTPP交渉をするにあたってのイチジクの葉に過ぎない。

なお、TPP交渉については先に以下の記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-5e30.html

別件)現在「おゆみ野・ちはら台ハーフマラソンの参加者を募集しています(当日参加もOK)。

詳細は以下参照。

ハーフマラソン試走会の内容は以下の通り。

 ・ 日程 4月27日(土) 午前10時スタート.。9時半受付開始雨天の場合も小雨であれば決行、大雨の場合は中止。連絡はこのブログで行います

・申込方法 このブログのメール送信機能を使用して、名前と住所を報告してください。

・集合場所 四季の道のさくら公園(
昨年までの四季の道駅伝のスタート場所と同じ

・参加費用200円(
当日徴収) ゼッケン代と荷物の管理並びに受付等の費用

・本件は試走会で道路を占有しているわけでないので、一般のランナーと同様のマナーを守って走る。

・赤信号では交通規則を守る。なおロス時間を認めるので信号待ち時間は引いてください。

・その他
:さくら公園に青いシートを引いて荷物を置いてもらいます。なお貴重品は置かないでください。荷物の管理者を置きます。
:3時間を制限時間とします。
:時間は集計して後ほどこのブログに掲載します。


最後にとても重要な注意

本試走会はレースではなくまた道路の占有もしないので、すべて自己責任で走ってもらいます。交通事故等は各自で気をつけて(信号無視をしない限り安全なコースです)、事故の起こらないようにしてください。
このメール機能を使用して申し込まれた方は自己責任であることを了承されたものとみなします。

多くのランナーが参加されることを希望します。申し込みはこのブログのメール機能を使って、氏名と住所を記載してくだされば登録になります。

地図は以下参照
http://goo.gl/maps/CB1ZO

 

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