« (25.4.5) 鳥インフルエンザ H7N9 の拡大の可能性はあるか? | トップページ | (25.4.7) クローズアップ現代 終末医療 「凛とした最後を迎えたい」 »

(25.4.6) 黒田日銀総裁の金融政策とアメリカとの密約

 2333_081

 黒田日銀総裁
の金融政策が明確になったが、ポイントは2年間で資金供給量を2倍にするという。金をジャブジャブ市中にばらまくということだが、その具体的方法は長期国債を毎年50兆円規模で購入することだ。
それ以外も上場投資信託不動産投資信託も購入の対象にしているから、FRBのバーナンキ議長によるサブプライムローン債権の購入と似てきた。

 従来白川前日銀総裁は日銀の役割はインフレにならないように通貨価値を維持することとしてきたので、はっきり言えば資金供給に渋ちんだった。
これに対し黒川新日銀総裁はアメリカやヨーロッパ並みの資金供給を行い、通貨安を仕掛けるというのだから当然のこととしてドイツのメルケル首相などは目をむいた。
だが不思議なことにアメリカのオバマ政権アベノミクスに対して非常に好意的で、これは「通貨安戦争ではない」と安倍政権を擁護している。

 アメリカは現在ドル安政策シェールガス革命で再び製造業大国を目指しているのに、この日本の円安政策による輸出攻勢に対し非常に好意的なのはなぜだろうか。
わずかにアメリカの自動車産業が不満を漏らしているが、オバマ政権はこの自動車産業の不満を抑えている。

 とても不思議に思っていたらタイミングよく副島(そえじま)隆彦氏が「浮かれバブル景気から衰退させられる日本」という本を出版してこのトリックを解説してくれた。
氏の文章はとげがあって「日本の権力者の頂点はやっぱりこの二人(麻生太郎氏と森喜朗氏)のやくざだ」なんて言葉が随所にあるのでとても読みずらいのだが、一つだけ私が感心したのは「本年2月の安倍首相とオバマ大統領との首脳会談で、日本は毎年50兆円規模のアメリカ国債の購入を約束した」というくだりだ。

 今回黒田日銀総裁が表明した毎年長期国債50兆円の購入金額が完全に符合する。
日銀が金融機関から国債を購入することがなぜアメリカ国債の購入に結び付くかというと、日銀がひも付きで金融機関から国債購入を行うからだ。
A銀行さん、この資金でアメリカ国債の購入をお願いします
しかし日銀さん、今までのように円高になると多大に含み損が出てしまいます
大丈夫です。日銀は政府と一体になって円安政策を実施しますので、決して円高にはなりません。もし疑念がおありであれば市場での売却をしてください

 こうした日銀の窓口指導は日常的に行われており、私がかつて勤務していた金融機関は第二日銀などと呼ばれて日銀が直接実施するとはばかられる資金操作を日銀に代わって実施していた。

注)日銀が直接アメリカ国債を購入すると為替操作ということになるが民間金融機関の購入は単なる市場取引になる。

 副島氏の指摘は日本はアメリカ国債を毎年50兆円規模で購入してアメリカ経済を支えるから、その見返りに日本の円安をアメリカ政府は黙認し、輸出主導型の経済回復を援護するという密約がなされたというものだ。

 そう考えるとなぜアメリカがアベノミクスにこれだけ鷹揚な対応をしているという理由は納得できる。
副島氏の言葉でいえば「50兆円のわいろでアメリカの黙認を勝ち得た」からだという。
実際日本政府が金融緩和策をとってもアメリカの支援がなければ円安にならない。
民主党政権下で日銀は5兆円10兆円規模での為替介入を行った全く効果はなかった。

 注)アメリカ政府の支援がない為替介入が全く効果がないのは市場(特にアメリカのヘッジファンド)によって日本単独のパフォーマンスと見抜かれているから。

 
日本が継続的にアメリカ国債を購入し続ければ、円安はますます進み100円はおろか、かつての120円水準も視野に入ってくる。
これは輸出産業の復活の契機になるが、一方で日本は輸入大国になっているから輸入物価の値上がり、特に火力発電所が購入するLNGや原油価格の値上がりに悩まされるだろう。

 私は輸出産業が復活する前に貿易収支の赤字幅が拡大し、経常収支の赤字に陥ってアベノミクスは限界に達すると思っているが黒田日銀総裁はそうは思っていないようだ。

なお、安倍政権の金融政策については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54030854/index.html

(募集中)

中学生の数学と英語を教えます。

募集 若干名(おゆみ野地区の中学生)
対象 中学の数学と英語で苦慮しており、成績が中位以下の生徒
目標 学校の成績で中位レベルになる
費用 なし

このブログのメール機能を使用して応募してください。実際に生徒と面接して決定します。

勉強を教える趣旨は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/25331-342c.html

別件)現在おゆみ野クリーンクラブに対するカンパをお願いしております。

昨年に引き続き一人当たり3000円のカンパをお願いできないでしょうか。カンパは塗料、ガソリン代、その他備品に使用いたします。

① カンパは一人3000円(ペンキ1.8L 一缶の値段)
年間のペンキは約10缶程度です。ほかにガソリン代や備品に充当いたします。

② カンパの件数、金額はこのブログで報告します。また決算報告は年1回行います。

③ 賛同していただける方は以下の口座に送金いただければ幸いです。なお送金していただいた場合は同時にこのブログのメール機能を使ってその旨連絡いただけると幸いです(お礼のメールを出したいため)。


・千葉銀行 鎌取支店(092)
・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3743511)

または
・ゆうちょ銀行 店名058(ゼロゴハチ)
・おゆみ野クリーンクラブ 記号10500 普通預金口座(3695852)




 

|

« (25.4.5) 鳥インフルエンザ H7N9 の拡大の可能性はあるか? | トップページ | (25.4.7) クローズアップ現代 終末医療 「凛とした最後を迎えたい」 »

評論 日本の経済 安倍内閣 金融政策」カテゴリの記事

コメント

逆かもしれませんね。量的緩和や円安は日本向けの見かけの説得材料であったなら。

人間、救世主を見ると盲目に救いの神のように見えてしまうものですが、はたして現政権は日本の為という性善説で見ることの出来る善良なホワイトナイトなのでしょうか。

投稿: C | 2013年4月 6日 (土) 22時21分

こんにちわ。メキシコのエンセナダに住んでる菜穂子といいます。たかさんからお父様のブログの事を聞きました。副島隆彦さんの本を読まれたんですね。私も何冊か読みました。(一番新しい本はまだ読んでいません。)学問道場というHPもあって良く見ています。http://www.snsi.jp/tops/kouhou 全然関係ないのですが、副島さんの本でhttp://www.amazon.co.jp/世界権力者-人物図鑑-世界と日本を動かす本当の支配者たち-副島-隆彦/dp/4537257431/ref=sr_1_15?ie=UTF8&qid=1365454546&sr=8-15&keywords=副嶋隆彦はとても面白いです。世界の権力者が顔写真つきで載っていて、世界の構造が一目でわかるようになっています。

(山崎)コメントありがとうございます。メキシコで私のブログを見てくださっているなんて感激です。
副島さんのいろいろなURLを教えてくださって感謝いたします。

投稿: 菜穂子 | 2013年4月 9日 (火) 06時05分

 上記の内容でお聞きしたいのですが 日銀が銀行から国債をを買い取る、銀行は売った資金で市場にお金をまわすという流れでと思うのですが
そのお金でアメリカ国債を買ってしまっては市場にお金は回らず マネーサプライが増えないのではないでしょうか
そうすると円安には向かわないと思うのですがどうなんでしょうか?

(山崎)円が安くなるということは市場でドル買いが発生することです。国内でマネーサプライが増えても直ちに円安になるのではなく、その金でドルを買い(円を売り)ことで初めて円安になります。アメリカ国債を購入するにはドルを購入しなくてはなりません。

投稿: アメリカとの密約の件 | 2013年4月11日 (木) 00時21分

山崎さん、コメントありがとうございます。もう見たかもしれませんが、学問道場の副島さんが詳しく解説しています。本と同じ内容かもしれませんが、載せておきます。http://www.snsi.jp/bbs/page/1/ ところで、インディちゃん可愛いですね。うちの子供達と楽しく遊んでいます。

(山崎)ありがとうございます。メキシコで友達がいるのはとても心強いと思います。

投稿: 菜穂子 | 2013年4月13日 (土) 13時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (25.4.5) 鳥インフルエンザ H7N9 の拡大の可能性はあるか? | トップページ | (25.4.7) クローズアップ現代 終末医療 「凛とした最後を迎えたい」 »