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(25.4.24) クローズアップ現代 進む都市の木造化 林業再生への挑戦

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 2000年というからまだ私が現役時代だったが、同僚の一人が「山崎さん、日本の林業は復活します。森林組合の経営も改善するはずです」と私に言ったので驚いてしまった。
何しろ当時は森林組合はいたるところで赤字経営で、日本の国産材の利用は3割以下と外材におされっぱなしで、林業が復活するなど夢のまた夢と思われたからだ。

 あれから13年、ようやく林業復活の兆しが見え始めたとクローズアップ現代が報じた。
なぜ日本の林業がこれほど危機に陥ったかというと二つ理由があり、一つは木材による大型建築物が建築基準法により禁止されていたこと、もう一つは品質のよい外材に押されて国産材の需要が低迷していたことによる。

 第二次世界大戦中アメリカ軍による焼夷弾爆撃で日本中焼け野原になってしまったが、これに懲りて1950年に建築基準法で高さ13m、延べ面積3000㎡を超える木造建築を禁止してしまった。
高さ13mというと2階か3階が限度だ。
しかしその後木材加工の技術が進歩し、強度があってしかも1000度の高温でも燃えない柱が作られるようになって、今まであった「木材は燃えやすい」という常識に変化が現れた。

注)柱を三層構造にして真ん中にモルタルを入れ表面が焦げても内部まで火が回らない柱の開発に成功していた。

 こうした技術開発が進んだ結果2000年に建築基準法が改正になり、高さ13mや延べ面積3000㎡の制約がなくなった。
私の同僚が「これからは日本林業が復活する」と言ったのはこの建築基準法の改正を受けてだったが、実際はその後も国産材木材を使用した大型建築物は遅々として建設されなかった。

 山間地域の唯一の産業は木材関連産業なのだが、それが衰退して地方から人が消えて地方はさびれるばかりだった。
思い余った政府は2010年に「公共建築物に木材を使用する促進法」を制定して、国産の木材建築の振興を後押しすることにした。

 国産材がなぜ外材に駆逐されたかというと最大の理由は価格が高かったことによる。その後は国産材の木材価格は外材に押されて低迷したが、価格が低下しても品質を一定に保つ技術開発がなかったため、大手住宅メーカーは国産材の使用を嫌がった。
品質が一定でないと構造計算もできませんし、住宅の大量生産も不可能です。木材も工場生産物と同様な高品質大量供給が可能でなければなりません

注)国産材の価格はヒノキがピーク時の4分の1、杉が2分の1の価格になっている。

 やはり国や自治体の後押しがなくては大型の木造建築は建設不能で、ようやく2010年の法改正を受け地方自治体の公共施設に木材を使用する機運が芽生えてきた。
山形市の木材大型建設メーカーでは今までに500棟の木材建築を手がけたといっていたので(すべてが大型施設ではないにしても)かなりの実績ができてきたようだ。

 地方自治体にとって最大の課題は人口流失である。日本全体としても人口は減少しているが地方都市の場合はそれに輪をかけて人口流失が激しい。
地方には職場がなく、若者は大都市に流れ地方都市はひたすら衰退するだけになっていた。
だからこの公共物を地場の木材で建設する促進法は願ったりかなったりで、これで何とか地方の再生を図ろうとしているのが実態だ。

 こうして地方の再生を図った事例はドイツにあって、前にこのクローズアップ現代で紹介していたが、自動車産業に匹敵する雇用をドイツでは生み出していた。
木材建築には鉄筋にないぬくもりがあるし、木材の半分は二酸化炭素だから温暖化対策として最適だし、木材産業は地方産業の雄だ。
日本は森林資源大国だが、それをほとんど利用しないという稀有な国だ。だがこれからは自国にある資源を有効活用して、特に地方産業を支えなければ日本から地方が消えてしまう。今林業再生こそが地方復活の切り札になっているのはそのためといえる。

注)ドイツの事例は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-c77f.html

別件)現在「おゆみ野・ちはら台ハーフマラソンの参加者を募集しています(当日参加もOK)。

詳細は以下参照。

ハーフマラソン試走会の内容は以下の通り。

 ・ 日程 4月27日(土) 午前10時スタート.。9時半受付開始雨天の場合も小雨であれば決行、大雨の場合は中止。連絡はこのブログで行います

・申込方法 このブログのメール送信機能を使用して、名前と住所を報告してください。

・集合場所 四季の道のさくら公園(
昨年までの四季の道駅伝のスタート場所と同じ

・参加費用200円(
当日徴収) ゼッケン代と荷物の管理並びに受付等の費用

・本件は試走会で道路を占有しているわけでないので、一般のランナーと同様のマナーを守って走る。

・赤信号では交通規則を守る。なおロス時間を認めるので信号待ち時間は引いてください。

・その他
:さくら公園に青いシートを引いて荷物を置いてもらいます。なお貴重品は置かないでください。荷物の管理者を置きます。
:3時間を制限時間とします。
:時間は集計して後ほどこのブログに掲載します。


最後にとても重要な注意

本試走会はレースではなくまた道路の占有もしないので、すべて自己責任で走ってもらいます。交通事故等は各自で気をつけて(信号無視をしない限り安全なコースです)、事故の起こらないようにしてください。
このメール機能を使用して申し込まれた方は自己責任であることを了承されたものとみなします。

多くのランナーが参加されることを希望します。申し込みはこのブログのメール機能を使って、氏名と住所を記載してくだされば登録になります。

地図は以下参照
http://goo.gl/maps/CB1ZO

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コメント

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投稿: orthotic arch support | 2013年5月 3日 (金) 13時37分

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