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(25.3.25) クローズアップ現代 免疫寛容の医学が始まった

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  最近の医学の発達には眼を見張るものがある。
今度は免疫寛容という医学が臓器移植アレルギーの現場で用いられ非常な効果をあげているのだとクローズアップ現代で報じていた。

 免疫寛容など初めて聴く言葉だから何のことか分からなかったが、免疫に寛容になってもらうのだそうだ。
ますます分からないだろうから具体的な例で示すと、たとえば臓器移植を行うと他人の臓器が体内に移植されるため、免疫細胞がこれを異物として攻撃する

 せっかく移植したのに免疫細胞の攻撃で臓器が死滅してしまうので、従来はそれを抑えるために免疫抑制剤を投与することで免疫細胞の活動を抑えてきた。
これで臓器は攻撃されなくなるが、一方細菌等の本当の異物が体内に入ってきても免疫作用は低下し、またがん細胞に対しても攻撃を仕掛けないので、感染症にかかったり新たな癌が発生したりして合併症に悩むのが普通だった(臓器移植をした10人に2人の割合でこの合併症が発生している)。

 そこで免疫力を低下させずに、一方で他人の臓器を異物と認識させない技術の開発が必要になり、それが免疫寛容だという。
患者移植をしてくれた人の免疫細胞を取り出し、それを同じシャーレ内で混ぜて特殊な薬品を配合して培養すると免疫細胞同士が仲良くなり友達だと認識するのだそうだ。

 その友達同士になった免疫細胞を患者に返してやると、教育効果が現れて友情で結ばれ、移植された臓器は異物ではないと認識して攻撃しなくなるのだという。
この治験は北海道大学病院で実施されていてすでに10人の患者免疫寛容の措置を取ったところ、4人は完全に免疫抑制剤の投与をしないで済むようになり、残り6人についても有望だと説明していた。

 これは臓器移植の例だが、さらに花粉食物アレルギーの分野でもこの免疫寛容という技術が応用されているという。
もともとアレルギー反応とは異常な免疫細胞の活動で、通常の人であれば卵を食べてもそれが異物とは認識されないが、卵アレルギーの人はそれが異物と認識されて免疫細胞の総攻撃が始まるのだという。

 また国民病のような花粉症も同じで私などいくら花粉を吸っても平気だが、花粉アレルギーの人は異物と認識され体内から放出する作用の一環としてくしゃみや鼻水が出るのだそうだ(これが免疫の一種だとは知らなかった)。

 したがってこれも花粉や卵が異物でないと認識させればいいのだが、その役割を果たす物質がアルファ・ギャルセルだという。
これもまったく聞いたことがない物質だが、卵とアルファ・ギャルセルを混ぜて食べると、アルファ・ギャルセルが免疫細胞に「卵は異物でない」と教えるのだそうだ。
どうやら免疫細胞に対する教育係とはこのアルファ・ギャルセルらしく、この物質の投与で食物アレルギーも花粉症も治療ができそうだという。

 この研究は理化学研究所で行っていたが、画期的な研究といえる。
花粉の場合は混ぜて食べるというわけには行かないから別途花粉とアルファ・ギャルセルを混ぜたものを調合して薬のような形式で飲むようだ。

 私は自分の免疫作用で病気を治すことに大賛成で、薬などはできる限り飲まないようにしているが、このように免疫力をある対象に対してだけ抑えたり、反対に強化させたりする技術開発が医療の分野で進んでいるという。
免疫だけで癌や他の感染症に打ち勝てるならそれにこしたことがなく、無理に副作用のある薬を飲まなくて済むのだからいい時代が来たといえる。

なおクローズアップ現代のシリーズは以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html

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