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(25.3.24) うなぎの蒲焼はもう食べられない シラスウナギの激減

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四季の道の桜が咲き出した

 私のように食べ物であれば出されたものは何でも食べてしまう人間からすると、シラスウナギが不漁でうなぎの蒲焼がたべられなければ「なら食べなければいいじゃないか」と思ってしまうが、この業界の人にとっては大問題のようだ。

 現在なぎ養殖の生産量が激減している。10年前までは国内・国外あわせて16万トンあったにほんうなぎの生産量が今や6万トンに減少してしまった。
うなぎは完全養殖がどうしてもできない魚で、稚魚のシラスウナギが川を遡ってくるところを捕獲し、これを養殖業者が育ててうなぎ専門店に卸している。
だからこの業界はシラスウナギの捕獲量がすべてなのだが、そのシラスウナギがまったく取れなくなってしまった。

 昭和30年代というから半世紀前のことだが当時シラスウナギの捕獲量国内で年に200トンはあったがここ数年は10トンを下回り、今年はさらに7トン近くに減少しそうだという。
ほとんど存在しないといってもいい状況だ。

 おかげでシラスウナギの相場は天井知らずで10年ほど前まではキロ30万円弱だったのに今ではキロ250万円から300万円と10倍も値上がりしている。
なにかダイヤモンドと同じようになってしまい、ここ千葉の利根川河口でも壮烈なシラスウナギの捕獲競争がされているようだ。

注)この辺の事情は利根川の河口に住宅をかまえて住んでいる「ちば公園のベンチから」のブログの著者がよく報告している。
http://midorinochiba.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-f6c3.html


 これでは養殖業者が稚魚を確保できず、養殖したカツマンうなぎ専門店に卸す生きうなぎ)の価格はキロ6000円程度に高騰した。

 うなぎ専門店の損益分岐点はキロ3000円程度だからとても採算が合わず、思い余ってうな重の値段を上げると(2000円レベルから3000円レベルへ)、今度は消費者が根を上げてうな重を食べなくなってしまった。
毎年消費量は3割から5割程度減少しており、「もううなぎなど食べたのは昔のことで味を忘れた」というような人が続出している。

 うなぎの種は日本種、アメリカ種、アフリカ種等があり、日本人が食べているのがこの日本種で、これは中国や台湾の川にも遡っているのでそこで捕獲し養殖して日本に輸出していた。
しかし海外でも日本種のシラスウナギは激減しており、中国や台湾の業者も死活問題に陥っている。

 今この業界では日本種と異なるアメリカ種アフリカ種の輸入を検討したり、インドネシアタスマニアのうなぎ(日本種に近いあじがする)の輸入を検討しているそうだ。
なぜうなぎの稚魚がこれほど激減したかは明確でない。
乱獲が一番の原因といわれているがそればかりではない要因もありそうだ。

 このままいくとうなぎは絶滅し、当然のことにうなぎの蒲焼は食べられなくなる。私などは「だからなんなの」という立場だが漁業者や養殖業者、うなぎ専門店と言った業界の人にとっては一つの産業が消滅することになる。

 だが客観的に考えてみればこれほどまでにうなぎが少なくなれば捕獲するより資源庇護に徹して種の保存を図るのが妥当で、無理して蒲焼にして食べてしまえば永遠にうなぎはこの世界からいなくなる。

あんた、うなぎという魚が昔いたのは知ってるかい?」
博物館で標本にされたのを見たことがあるよ。何とも蛇のようなグロテスクな奴だ
おじいさんの話では昔はこのうなぎを日本人が食べていたのだそうだ
うそだろう、蛇食い鷲じゃあるまいし、食べれずはずがないじゃないか
なんて時代が来そうだ。

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なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

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コメント

養殖業者に一部放流を義務づけても駄目なんだろうか?
輸入業者には、放流負担金を貰う、成魚がマリアナまで泳いでいって産卵してくれれば、資源が回復するように思うが。

投稿: B | 2013年3月24日 (日) 13時22分

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