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(25.3.26) NHKスペシャル アイスマンはゴルゴ13に殺害された

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  いや驚いた。アイスマンゴルゴ13によって殺害されたのだという。
アイスマンとは約20年ほど前にイタリアとオーストリアの国境近くのアルプスの山中3200mの地点で発見された氷づけのミイラで、約5300年前に死亡している。

注)ゴルゴ13は私の冗談だからNHKがそう放送したと判断して「不謹慎だ」なんて抗議しない事

 当初これが発見されたときは大騒ぎで、私もミイラが3200mの高地で死亡していることにびっくりした。
すごい、ヨーロッパ人は太古の昔から登山家だったのか!!」
当時考えられていた死亡原因はアルプスの山中奥深くアイベックス等のをしていたときに、急激に天候が悪化して凍死したものだと思われていた。

 しかしこのたびイタリアの学会が中心になりこの冷凍ミイラを解凍して胃の内容物や脳の一部を取り出して調査したら驚くべき事実が判明した。
アイスマンは後ろから矢で射られ、さらに確実に殺害するために側頭部を石のような鈍器で殴られて死亡したのだという。
5300年前の殺害現場が再現されてしまった。

 どうしてこれが殺人事件だと分かったかというと胸にやじりが突き刺さっていたことと後頭部に大量の出血が見られ、これが致死量に達していたことが確認されたからだ。

注)矢は引き抜かれていたが、当時矢には誰の所有者かの印(狩で誰がしとめたかを明白にする印)があったため、証拠隠滅のために矢の柄は引き抜かれた。

 さらにアイスマンが殺害されたとの状況証拠は腸の内部に存在していた花粉で、時間を追って腸内に存在していた花粉を調査すると、アイスマンは高地と低地の間を走り回っていたことが分かるという。
これは明白に何かからアイスマンは逃げていたのです」と分析した植物学者が言っていた。

 アイスマンは身長160cm、体重50kg、推定年齢46歳男性だが、腰に腰痛すべり症という持病を持ち、今で言う針灸の治療を受けていたという(身体に記されたタトゥーの位置から、これが針灸の位置と一致した)。
5300年前
といえば日本では縄文時代であり、メソポタミア文明の曙の時期に相当する。そんな時代にこのアルプス周辺では針灸の治療が行われていた。

 この時代の46歳はかなり高齢で私とほど同年代(66歳)のイメージに近いはずだ。腰に腰椎すべり症の症状を持っており(だから針灸の治療を受けていた)、私も脊椎間狭窄症といわれて右足にいつも痺れがあるからアイスマンの苦痛がよく分かる。
そんな足腰の痛みに耐えながらアイスマンはアルプス山中を追っ手を逃れるように逃げていたらしい。

 しかしゴルゴ13に追われては生き残るすべはない。この3200mの高地で追いつかれ、背後から弓で撃たれ頭部を殴打されてアイスマンは死亡した。
しかしそれにつけても不思議なものだ。なぜアイスマンは逃げ惑わなくてはいけない運命になり、それを確実にしとめるためにヒットマンが派遣されたのだろうか。
この文明のはてと思われていたイタリアとオーストリアの山中に実にどろどろした人間関係が存在し、どうしてもアイスマンを殺害しなければその社会が安定しない理由があったのだろう。

 一般に私たちは古代文明や古代人が私たちよりはるかに遅れた文明度にあり、同時に精神世界も幼稚なものだと考えるがそれは誤解だ。
たとえば古代ローマの文明は産業革命前のいかなる物質文明よりも高度だったし、ギリシャ哲学などは現在の哲学にそん色ない。

注)アイスマンの胃を調べてみると多くの動物の肉と、パンまで出てきた。
そしてハーブまで使用していたのだから、なかなかの食事の内容だ。
また持っていた青銅器の純度は99.7%という信じられないような高純度だった。当時のアルプス周辺の文明度は4大文明に匹敵する水準だった。

 私たちは進歩史観にとらわれていて社会は一方的に進歩しGDPは無限に拡大すると考えるが、実際はトインビーが言っていたように文明は発生し、成長し、そしてピークを迎えた後は衰退して死滅する
この5300年前のアルプス文明がそれで、アイスマンという証人の出現で古代史の見直しが始まろうとしている。

注)なお古代ローマ文明がGDPを追い求めて崩壊したことは皇帝ハドリアヌスの生涯を見ると分かる。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/23720nhk-c973.html


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http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

 

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