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(25.3.18) リフレ派の経済学はどこまで成功するだろうか?

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  リフレ派の経済学
とは一体なんだろうと考え込んでしまった。
安倍首相が提唱し、日銀の総裁や副総裁がこのリフレ派の経済学者や実務家で固められたが、リフレとは簡単に言えば「札を印刷してばらまくこと」に過ぎない。

注)黒田新総裁は物価上昇2%が達成するまで金融緩和を続けると主張しており、副総裁の岩田学習院大教授はリフレ経済学の急先鋒。

 かつてFRBのバーナンキ議長も「ヘリコプターベン」といわれて、「景気を良くするのは簡単だ。札を刷ってヘリコプターからばら撒けばいい」と言い放っていた。
実際リーマン・ショック以降のアメリカ、EU、中国の経済政策はこのリフレ派の経済学一色になり、最後に残っていた日銀も白川総裁が切腹しリフレ派に城を落とされた。

 日本におけるリフレ経済学の成果は確かに現れて、株式が急上昇している。当初は円安になった分だけ安くなった日本の株式を海外のヘッジファンド等が購入していたが、ここに来て日本人投資家も参入し始めて株価がリーマン・ショック前に戻ってきた。

 株式市場は景気や政策の先読みをして動いていくから、毎年2%のインフレを目指すと日銀総裁が公言すれば、円を持っていても価値がなくなりインフレに強い株式に資金が投入される理由は分かる。
日銀がインフレを起こそうと資金をジャブジャブに供給している。この資金で株式を購入すれば絶対にもうかる。株は買いだ!!」市場は大はしゃぎだ。

 最も株が単に上がっただけではGDPに何も貢献せず、所有者が株を売却してその資金で自動車や貴金属や家を購入して初めてGDPにカウントされる。
そうした消費の好循環を期待しているのだが、こうした期待は日本のように成長を遂げた社会ではあまり期待できない。
自動車は今のままでも十分だし、家も手当て積みだから金の使い道がないじゃないか

 致し方なく株式の再投資海外投資を行い、金は儲かるがただ積みあがるのは預金だけということになりそうだ。
当然のことだが経済規模が一定のときに紙幣を印刷して投入しても、単に価格だけが上がるにすぎない。
株価も価格と認識すれば日本では株価がインフレになっているといえそうだ。

注)かつてロシアのエリツィンが地方遊説に行くときは刷ったばかりのルーブル札を飛行機に積み込み地方でばら撒いたが、物価が上昇しただけだった。

 この現象は世界中共通でアメリカでは株価住宅価格が上昇し始めたが経済実態はほとんど動かない。中国では不動産投資に活況が見えるが、単に投資物件として購入しているだけだから住んでいる人がおらず、夜は真っ暗なアパート群が林立している。
ヨーロッパでは何とか金融機関が倒産せず持っているがこれはECBが金をばら撒いたおかげで経済は低迷したままだ。

 リフレ派の経済学は成長限界に達した経済をインフレを起こすことで成長していると錯覚させる経済学といえそうだ。
確かに株価が上がれば株を持っている人は金持ちになったような錯覚に陥るし、不動産価格が上がれば所有者はほくほくだ。

 だが、もう一度言うが日本や西欧やアメリカのように成長限界に達し、ほしいものを十分に手に入れた国民は金があっても新たな消費財を購入する意欲が沸かない。
仕方がないから預金として保持し、GDPの拡大にはほとんど役立たないというのが実態ではなかろうか。

注)私は成長には限界があると常に考えているが、それは以下の記事に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-58c7.html

なお安倍内閣の金融政策に関する記事は以下にまとめて入っております。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54030854/index.html

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なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

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