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(25.2.9) クローズアップ現代 「協同労働」という労働形態が日本で拡大し始めた

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  クローズアップ現代
でとても興味深い放送をしていた。
協同労働」という労働形態があって拡大しており、「働くみんなが経営者」であり特に先進国で注目されているという。
協同労働」なんて初めて聞く名前で私は知らなかったが、日本では法的認知がされておらず、現在は個人事業者の集合体のようなものだという。

 こうした組織で働こうとするものは全員が出資者だから経営者で、同時に働くのは自分だから労働者でもある。
通常の株式会社に雇用される場合は労働者という立場だが、「協同労働」では雇うのも雇われるのも自分たちだから、「経営者」と「労働者」を兼ね備えた労働形態といえる。

 何か分かったようで分からないが、個人営業と異なるのはそれを協同で行っていることで、その事業方式は従来の協同組合に似ている。

 なぜ今このような「協同労働」という労働形態が注目され始めたかというと、日本では職場が急速に失われていて(中国やベトナムに職場が移っていき)、株式会社に雇用される道がだんだんと閉ざされ始めているからだ。

 有名大学を出ていたりアグレッシブな人は日本国内で相応の職場を得ることができるが、学歴がなく消極的な人はこの日本(実際は先進国すべて)では居場所がなくなっている。
仕方なく失業者として失業手当をもらって生きるか、親のすねをかじって家に閉じこもるか、あるいは自給800円前後のパートで最低限の生活に甘んじることになる。

 こうした状況下でこの「協同労働」が注目され始めた。
協同労働」では高賃金はまったく期待できないが、一方で経営に参加して自分でイベントを立ち上げることもできるし、大企業が無視するニッチな仕事を集めて何とか事業にこぎつけることができる。
給与は低いが生きがいがあるというのがミソで、それまで人生にすねていた人が俄然張り切り始めた。

 収益はほぼ平等に分配されるので(最大5倍程度の格差は容認されている)、収益が上がらなければ全員の給与が下がるだけで、特に解雇というようなことはない
また赤字事業から黒字事業に労働者を移転させるためのプログラムも用意されていたりして、雇用確保には特に熱心に取り組んでいる。

注)番組では埼玉県にある協同労働が取り上げられていたが、地場の大豆を使用した豆腐作りや、デイケアの仕事を立ち上げ100人程度の雇用を確保していた。

 株式会社では収益が悪化すると労働者を解雇するが、「協同労働」では全員の賃金を引き下げて対応し解雇をしない。したがって失業率の高い国ではこの雇用方法が注目されはじめた。

 番組ではスペインのモンドラゴンという「協同労働組織」が紹介されていた。
モンドラゴンは組合員数8万3千人の世界最大規模の「協同労働組織」で、リーマンショック後も組合員の解雇はなく、かえって2000人規模の新規雇用を生み出していた。
スペインは失業率25%のヨーロッパでも最悪の失業状態だが、モンドラゴンは雇用を増やしたので一躍注目された。

そうか、株式会社のような収益だけを追い求める組織形態は先進国では対応できなくなり、協同労働のような収益より組合員の労働確保と地域への貢献を目指す組織が21世紀型の組織になるのか・・・・・」そう思われるようになってきた。

 日本ではシャープパナソニックソニー富士通と行った企業が従業員の首切りを行っている。
かつては工場労働者になることで安定した生活を確保できたが今はそうした職場はますます少なくなっている。
一方で失業者であることも、生きがいのない職場にいることも拒否する若者がおり、そうした人の受け皿がこの「協同労働」になってきた。

給与は安くてもいい。生きがいと最低限首切りの心配がない職場がほしい」ということのようだ。
コメンテイターが「今後の問題としては協同労働に法人格を持たせる法律改正が必要です」といっていたが、今は個人事業主の集合体としてしか認知されていない。

 グローバリズムは実に厳しい世界だ。こうした世界に対応できる人と対応できない人がいる。そして従来対応できない人は世間の日陰者として生きるほかになかったが、いま「協同労働」という形で職場に戻りつつあるという。
グローバリズムに対する先進国の一つの回答として確かに注目される動きだ。

なお、クローズアップ現代の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html

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なお、蝦夷地探訪記等の値段が200円になりましたが、ボリュームが多いとキンドルの最低価格が上がるので、私の意図的な値上げではありません。


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・ロドリゴ 失敗記(
山崎新書 NO2)  定価 99円(若者が人生に失敗しないための指南書)
・ロドリゴ蝦夷地探訪記(
山崎新書 NO3) 定価200円(北海道東部の過疎地帯を放浪したときの記録)
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山崎新書 NO4) 定価200円(ネパールの明治時代を思わす山村での教育実習の記録)


なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html 

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