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(25.2.19) ドキュメンタリーWAVE 香港 さまよえる貧困高齢者たち

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  香港返還から16年たち、香港と中国本土との力関係が逆転し香港には「さまよえる高齢者」が徘徊し始めたと、NHKのドキュメンタリーWAVEが報じた。
私が香港に旅をしたのは返還直後の香港だったが、きらびやかな表通りと薄汚れた裏通りの同居したなんとも騒がしい街だった。
活気といえばこれ以上ない街だったが、今それが急激に消えうせようとしているという。

 かつて香港人は中国本土の中国人に比較して圧倒的に経済力が優位だったが、それを担保していたのが香港ドル高だった。
中国では年金制度がなくあるのは生活保護だけだが、香港の老人にとっては年金制度などなくても実質的な年金制度があった。

 それは香港で香港ドルを蓄えて中国本土で生活をすると香港よりはるかに安い生活費で悠々自適の生活ができたからだ。
日本でもこの円高が続いていた間は、マレーシアシンガポールオーストラリアニュージランドで快適な余生を過ごすライフスタイルに人気があったのと同じだ。

注)香港ドルの価値は2005年に1元に対し1.05ドルだったのが、2013年には0.80ドルと25%程度低下している。

 しかし中国の経済発展に伴い香港に中国資本がなだれ込んできて、特に不動産価格を急激に押し上げ始めた。
香港には2003年以降投資移民という制度ができて、1000万香港ドル約1億2千万円)投資を行うと居住権を獲得し、7年住み続けると永住権を獲得できる。

 中国本土の金持ちがこれに眼をつけて資金を香港に移転し、さらに香港で資金を浄化してアメリカやオーストラリアに資金を移転させている。
もし儲けた資金を中国本土においていると政権が変って自分の地位が危うくなったり、共産党原理運動が再発したりするとすぐさま資産を凍結されるからで、中国の支配者は誰でも資金浄化に余念がない。

注)共産党幹部は政治と経済と司法と警察権力を一手に持っているので、すべての富を集積できる。しかし中国でそれを使うわけに行かないので海外に資産を移してそこで一族の繁栄を謳歌している。

 香港はその中継地になってしまって大量の資金が香港になだれ込み、不動産価格を押し上げた事から問題が発生した。
番組では130㎡の海の見える高層マンションを数年前に2億7千万円で手当できたが、今では中古でも4億だと不動産屋が言っていた。

 このあおりを受けて香港のあらゆる賃貸住宅の家賃が値上がりし、日本で言う3畳一間で1000香港ドル~2000香港ドル1万2千円~2万4千円)程度かかるようになった。
香港の老人には年金がない。こうしたときは生活保護を申請するのだが生活保護費は一人当たり1000香港ドル~3000香港ドル程度だ。

 番組に出ていた女性は1090香港ドルの生活保護費を支給されていたが、家賃が1000香港ドルで、このため新聞拾いをして月に80香港ドル程度稼ぎ、170香港ドル約2000円)で一ヶ月の生活をまかなっているという。
いくらなんでも2000円では無理だろう」と私は思ったが、朝食は無料の支援センターで食べていた(もしこの食事だけで生きているのならどうにか生きられるかもしれない)。

 もう一つの例は、70歳で家具職人を辞めて3万香港ドルを持って本土で生活していた82歳の老人の例だった。
2年前に再び香港に戻ってきたのは資金を使い果たしたためで、生活保護は国籍のある香港でしか支給してくれないため、その支給をもらうために香港に戻ってきていた。
生活保護費は3000香港ドル(3万6千円で、これで一生暮らすつもりのようだった。

注)こうした老人を回流老人といい、6000人規模で香港に戻っていた。

 香港政庁は今安い公共住宅の建設と生活保護の支給で財政が硬直化しており、何か日本の財政を見ているような感じがする。
香港人は香港ドルの低下と物価上昇に直面して、わずかな生活保護費だけで暮らす老人が増大していた。
そしてこの香港の老人の姿は明日の中国本土の老人の姿にみえる。
年金もなく社会保障制度はほとんどないといっていいような状況で中国の老人は暮らしており、一方で富は共産党幹部に集中している。
今後老人人口が日本と同様増加するが、実際は困窮老人が増えるばかりだから中国の未来は明るくない。

なお、中国の社会問題については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48428075/index.html

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私は過去に書いてきたブログを纏めて本にする作業を始めました。月に2冊程度の割合で出版いたします。KindleのKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)を利用していますので、電子書籍の端末を持っている方はアマゾンで購入できます(iPhoneやiPad・iPodでもソフトを入れれば見れます。またアンドロイド系のスマホやタブレットにもソフト対応していますがパソコンは不可)。
なお、蝦夷地探訪記等の値段が200円になりましたが、ボリュームが多いとキンドルの最低価格が上がるので、私の意図的な値上げではありません。


出版済み

・ロドリゴ巡礼日誌(山崎新書 NO1)  定価 200円(サンチャゴ巡礼フランス道の記事です)
・ロドリゴ 失敗記(
山崎新書 NO2)  定価 99円(若者が人生に失敗しないための指南書)
・ロドリゴ蝦夷地探訪記(
山崎新書 NO3) 定価200円(北海道東部の過疎地帯を放浪したときの記録)
・ロドリゴネパール日誌(
山崎新書 NO4) 定価200円(ネパールの明治時代を思わす山村での教育実習の記録)


なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

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コメント

いつもありがとうございます。
香港に行ったのは、空港が小さくて着陸が怖かった時代でした。
活気にあふれていました。あのパワーあれはもう昔なんですね。
電子書籍、ipadにしました、ロドリゴ失敗記及びロドリゴ巡礼日誌を購入させていただきました。はじめての電子書籍体験です。
失敗記、山崎さんは元気だな~とても私より5歳先輩と思えないです。
また、巡礼日誌は読み始めたところです、写真がとてもきれいですね~
これからゆっくりロドリゴさん、ムッシュタムさんといっしょに旅をさせていただきます。

電子書籍のきっかけをいただきありがとうございました。

(山崎)電子書籍を購入してくださって本当にありがとうございます。とても嬉しいです。


投稿: はには | 2013年2月19日 (火) 22時35分

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