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(25.2.24) 新しき中世の始まり チュニジアのイスラム革命

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  私が永遠に続く経済成長などありえないと考えるのは過去にそうした歴史があるからだ。過去とはローマ帝国である。
私の趣味の一つは旅行だがイタリアやスペインやフランスやトルコを訪ねたときつくづく思ったのは、こんな立派な上下水道の施設やコロッセウム劇場図書館を建設し、都市計画は現代並みで世界中に高速道路を張り巡らせたローマがなぜゲルマン人というような野蛮な民族に打ち負かされたのかだった。

注)ローマの経済成長の限界についてはハドリアヌスが見たローマ帝国を参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/23720nhk-c973.html

 実際ローマ帝国は高度成長の見本のような国だったが、ドナウ川の北部まで領土拡張をした頃から生長がとまり、その後長い停滞期にはいり、最後は1000年に及ぶ中世と言うまるで経済成長とは無縁のただひたすら宗教だけが支配した世界に時代を譲っている。

 私は中世と言う社会が何とも薄暗く魅力のない世界に思っていたが、今アフリカの北部や中東の一部で復活しているイスラム原理主義の活動を見て、なぜ人々が中世の精神的世界に沈殿したか理解できるようになった。

 チュニジアといえば2011年1月に当時の独裁政権だったベンアリ政権を崩壊させ、その後のアラブの春の先駆けとなった国だが、あれから2年今のチュニジアはイスラム原理主義が復活した宗教国家になっている。
選挙ではナハバ党と言うイスラム原理主義政党が支持され、いわゆる世俗派西欧派)は少数派に追いやられ、急進的世俗派の党首は原理主義者によって暗殺された。

注)チュニギアのアラブの春の経緯は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/23128-f9ef.html

 今チュニジアではスカーフあごひげが奨励され宗教学校が続々と設立されてコーランが熱心に教えられている。ベンアリ政権のときはこうした行動は弾圧を受けて、一方でインターネットフェイスブックが西欧並みに普及していたから、何か時代が逆行しているように見える。

注)独裁政権のほうが近代的で選挙で選ばれた民主政権が原理主義宗教政権になるのは歴史の皮肉に見える。
西欧諸国はこうした原理主義運動を抑えるためにベンアリの独裁政権を支援してきたといえる。


 なぜこれほどまでにイスラム教が燃え盛るかといえば他に何もないからだ。政権が変って精神性が叫ばれれば叫ばれるほど経済活動は停滞し、失業者は増大する(石油がなければ後は観光業だけだが、原理主義運動の盛んな土地に旅行するのは身代金目当ての誘拐をしてもらいに行くようなものだ)。
若者は自暴自棄になってイスラムの戦士になり、アルジェリアの石油施設を襲撃して日本人をはじめとする高度成長派国家の人々を殺害する。

アッラー以外に神はない。異教徒を殲滅せよ」何か十字軍の昔に戻ったようだ。
こうしたイスラム原理主義はチュニジアだけでなくエジプトリビアもその嵐に巻き込まれており、中東ではイランアフガニスタンパキスタンがそのメッカになっている。

 一般にアラブ諸国といっても石油で裕福になっているサウジアラビアバーレーンドバイカタールと言った国と、石油はあってもわずかで石油の恩恵を受けない国に分かれている。金持ち国と貧乏国だ
後者は独裁国家が崩壊しても、後には何もないのだから宗教だけが人々のよりどころになる。

 アラブの春とは独裁国家が滅びればあとには宗教独裁国家が現れ、宗教国家では経済活動が停滞するので中世が現れてくることを意味している。
アラブの春」とはなんだったのか、それは世界的規模での中世のさきがけだったという事で、高度成長時代の終わりの始まりだと私は思っている(正確に言うと高度成長国家と宗教国家の世界的規模での対立の始まり)。

なおアラブの春については以下に記事を纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45123956/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat42912271/index.html

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・ロドリゴ蝦夷地探訪記(
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・ロドリゴネパール日誌(
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なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

 

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