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(25.2.25) NHKわが街を守れますか? 超少子高齢化社会を生き抜く!

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 NHKが特集で「わが街を守れますか。2030年超少子高齢化社会を生き抜く」という番組を放送していた。
この番組では2030年今から17年後)を想定していたが、15歳未満の人口が全体の10分の1,一方65歳以上の高齢者の割合が3分の1になるという。

 まさに超少子高齢化社会の出現だが、そのときに備えて今から準備しておこうというのが番組の趣旨だった。
私自身、66歳で高齢化世代の人間なのでとても興味を持ってみたが、どうやらポイントは二つだということが分かった。

 一つは地域間競争で生き抜く方策を自治体や住民が模索することで、全体のパイは小さくなり(人口は減少する)、さらに子供が少なくなって老人ばかりになる社会で地域自治体での生き残り策である。

 例として千葉県の銚子市と茨城県の神栖市かみすし)の例があげられていた。両市は利根川を挟んで両側に位置する。
お隣同士の街だが現在銚子市から神栖市に人口流失が留まらず、わけても子育て世代が銚子から逃げ出しているという。

 その理由は神栖市手厚い子育て支援策を打ち出しているのに対し、銚子市老人対策で手一杯でとても子育て支援の対策まで手が回らないからのようだ。
たとえば保育園の料金は神栖市は最初の子供は銚子市より2割安いのだそうだが、さらに二人目は最初の子供の半額になり、三人目は無料だという。
また医療費についても中学3年まで補助がでる(銚子市は小学校3年まで

 現在子育て世代が子供を生まない理由は子供を育てるだけの資金がないからで、特に最近の若者は年収300万未満が多く結婚すらできない。
そうした若者を行政が積極的に支援すれば確かに若者がこの街に来て子供を生みたくなるだろう。

 こうした政策で2030年までに現在9万5千人の人口が10万人規模になるという(一方銚子市は2万人強の人口減の予)。
地域間競争とは子育て世代に無策の市から若者を奪ってしまおうという競争で、負けた方の市は衰退することになる。

 もう一つの例は世田谷区の二子玉川の例で、ここでは古い商店街を再開発してオフィスビルを建設し企業誘致を行っていた。すでに1棟建設が済んで3年後には約1万人のサラリーマンが働く職場が出現するという。
このオフィスで働く人の2割程度が二子玉川に住居を移しており、移り住んだ人は自転車通勤を楽しんでいた。
また街の飲食店にもサラリーマンが訪れるようになり、ある食堂では2割程度顧客が増えたといっていた。
この例では職場を確保すれば働き盛りの住民も増えるという例である。最も職場を失った自治体の方は反対に人口減に悩まされることになる。

 何かマージャンのパイのやり取りのようで、相も変わらない年寄り対策ばかりしていると、税収は減少し一方で社会保障費が増大して自治体は年寄りともに自然衰退することを示唆していた。

 もう一つの地域活性化策は老人を働かせることだ。老人は若いときのような生産性は期待できないが一方単なる社会保障の対象者ではない。
柏市では生甲斐就労事業を立ち上げて450人程度の老人が登録し、実際に50名程度が農園で働いていた。
労賃は時間当たり780円といっていたから決して高くはないが、もともと生甲斐のために働いているのだから労賃の多寡を問題にしても始まらない。

 又別の例では64歳の女性が保育園の手伝いおばあちゃんをして楽しげに働いていた。この人はそれまで家に引きこもってただ神様の迎えを待っていただけだったそうだが、子供と触れ合うことによって生甲斐を見出したという(保育園の正規職員が勤務できない朝と晩方に勤務していた

 私は何回もこのブログで述べてきたことは老人は弱者ではなく特に金銭面では強者だということだ。
個人貯蓄1500兆円約8割は老人の資産で、そうでなければオレオレ詐欺数千万円規模で詐取されるはずがない。
確かに肉体的にはとても若者にはかなわないが、資金面での支援は金持ちの老人には必要ない

 特に間違いだと思っているのは70歳以上の医療費の1割負担で、本当に1割負担にしてあげるのは子育て家族や乳幼児や子供にすべきだ。
老人は金が有り余っているのだから現役サラリーマンと同様の3割負担でいい。

注)貧しい老人もいるがそれは老人だから貧しいのではない。年齢に関係なく貧しい人はいるので生活保護の対象として扱うべきだ。

 さらに言えば老人が病気になるのは当たり前で病気になったからといって病院に行ってもほとんどの病気はなおらない。老化に伴うものだからだ(だか病院に行っても無駄な行為といえる)。
私自身も聴力は普通の人の3分の1程度だし、右の足は坐骨神経痛で痛んでいるがだからといって悔やんでもどうにもならない。
残された機能を使って病気と仲良くしながら何とか生きるのが老人の生き方だ。

注)再生医療で機能復活の可能性があるが今はまだ一般的でない。

 2030年には3人に1人が老人だ。だから老人が社会に出て積極的に社会活動をし人に頼らずに生きる以外に街を守る方法はない。
柏市の老人のような働き方であってもいいし、私のようのボランティア活動でもいい。

 このブログの読者はご存知だが、私はほぼ毎日6kmあまりの遊歩道の清掃や、同じく遊歩道の草刈を行っている。
公園やベンチの塗装がはがれれば再塗装を行ったり、子供にマラソン勉強をボランティアで教えている。
老人だといってもこれくらいのことはできるのだ。

 老人は決して人に頼るのではなく人に頼られる人間になるように地域に出て活動するのが、超少子高齢化社会を生き抜く知恵だ。
それ以外に有効な手段などない。

注)実際は海外から元気な若者を移住させる方法がある。アメリカが典型的にその方策を採って少子高齢化から免れているが、日本人は本質的に外国人が嫌いでアンケートをとると8割から9割が反対するのでこの手段がとれない。

なお、少子高齢化社会になるとGDPは停滞し、人口が減少するにしたがってGDPも減少することは以下に詳述しておいた。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/23423.html

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 私は過去に書いてきたブログを纏めて本にする作業を始めました。月に2冊程度の割合で出版いたします。KindleのKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)を利用していますので、電子書籍の端末を持っている方はアマゾンで購入できます(
iPhoneやiPad・iPodでもソフトを入れれば見れます。またアンドロイド系のスマホやタブレットにもソフト対応していますがパソコンは不可)。
なお、蝦夷地探訪記等の値段が200円になりましたが、ボリュームが多いとキンドルの最低価格が上がるので、私の意図的な値上げではありません。


出版済み

・ロドリゴ巡礼日誌(
山崎新書 NO1)  定価 200円(サンチャゴ巡礼フランス道の記事です)
・ロドリゴ 失敗記(
山崎新書 NO2)  定価 99円(若者が人生に失敗しないための指南書)
・ロドリゴ蝦夷地探訪記(
山崎新書 NO3) 定価200円(北海道東部の過疎地帯を放浪したときの記録)
・ロドリゴネパール日誌(
山崎新書 NO4) 定価200円(ネパールの明治時代を思わす山村での教育実習の記録)

なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat53203102/index.html

 

 

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