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(25.2.1) KDPによる個人出版の時代 山崎新書の発売が始まった。

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  表題は半分は冗談だが、半分は本気だ。
アマゾンキンドルという電子書籍端末を販売し、その一環としてKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)という本の作成システムを提供してくれてから、私はこの魅力にはまってしまった。

 先日「ロドリゴ巡礼日誌」(フランス道)という本を出版したが、今度は「ロドリゴ 失敗記」という本を出版した。ロドリゴ・シリーズで出版社は山崎書店、本は山崎新書の一冊として、今後新書版を提供していくつもりだ。

 このことがどんなに驚くべきことかは今までの本の出版形態を見れば分かる。日本には岩波書店新潮社講談社と言った大手出版会社があり、著者が本を出すときにはこうした出版社と実に厳しいやり取りを行ってきた。
そして大抵の場合「残念ながらこうした本は当社の社風にあいませんな」なんて冷たくあしらわれてきたのが現実だ。

 私もかつて講談社に「ロドリゴ巡礼日誌」の出版を依頼しに「企画のたまご屋さん」のKさんに連れられて訪問したが、「もう少しオリジナリティーがないとインパクトがね!!」と担当者から言われてしまった。
大手出版社では売れる本しか作成しないという方針があって、それ以外の作品は編集会議で没にされるのだ。

注)そのときの経緯については以下に記載してある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2224-153e.html

 一方で自費出版することは可能だが、こちらはやたらと費用がかかる。最低でも100万円は必要で、しかもそうした本を書店ではまったくといっていいほど取り扱ってくれない。
結局は自分ですべて買い取って知人、友人に無料で進呈することになるからほとんど自己満足の遊びになっている。

 だが、こうした出版状況にブレークスルーが出現した。キンドルのKDPは無料で本の作成ができ、信じられないことに印税が入り、しかも全世界に向けて(ただし日本語で書けば日本人が対象)発売している。

 さっそく私は山崎書店を立ち上げ(といっても名乗っているだけ)、山崎新書という岩波新書や中公新書に対抗した新書を発売することにした。
これをたった一人でしかも数日で新書一冊ができる(私の場合は6年間にわたりブログを書いてきたので新たに作品を書く必要はない)のだから、グーテンベルグもびっくりするようなブレイクスルーだ。

 今回「ロドリゴ 失敗記」を上梓したが、技術的には「ロドリゴ巡礼日誌」より少し進歩し、ようやく目次も入れることができたし、写真も掲載が可能になった。
この作業をしてみて分かったことはキンドルの提供しているmobiファイルはブログやwebで使用しているhtmlファイルと非常に親和性が高いことだ。
はっきり言えばブログを記載さえしていれば難なく本が作成できる
そうか、これはブロガーにとって出版業界に進出するトリガーになるのか・・・・・・・

 最も販売のほうは私自身が購入した他は、「ロドリゴ巡礼日誌」を奇特な二名の方が購入してくださった段階で、「すでに30万部を発売」なんて新聞広告にあるようなことからは程遠い。
私のブログの読者が「せっかく山崎さんががんばって本を出版しているのだから支援してやろう」という気持ちで購入してくれている。
しかしこうしたことは時間が必要だし、何時本当にサプライズが発生するとも限らないから、この山崎新書の出版は継続していくつもりだ。

注)現段階でも以下の点については解決していません。
① 表紙はkindleの表紙を使用。近いうちに定型的な山崎新書の表紙を作ります。
② 訂正方法をためしておりません。間違い等が見つかった場合は訂正を繰り返します。
③ なぜか表紙の表題が日本語になったりローマ字に変ったりしてしまいます。まだ対処方法が分かりません。
④ 目次を作成したのですが少し変形しています。訂正したいのですが今はうまくできません。


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私は過去に書いてきたブログを纏めて本にする作業を始めました。月に2冊程度の割合で出版いたします。KindleのKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)を利用していますので、電子書籍の端末を持っている方はアマゾンで購入できます。

 出版済み
・ロドリゴ巡礼日誌  定価 99円(サンチャゴ巡礼フランス道の記事です)
・ロドリゴ 失敗記  定価 99円(若者が人生に失敗しないための指南書)

なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-1b22.html

 

 

 

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個人生活 山崎書店」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
アイホーンなどでもロドリゴ巡礼日誌を
購入し読めるのでしょうか?

(山崎)iPadで購入できた例を,onoさんがコメントで報告してくださいました。それによると以下のようだったそうです。

「こんにちは。いつも朝刊のコラムのように山崎さんのブログを拝読させていただいております。
キンドルの「ロドリゴ巡礼日誌」、早速購入してみました。
キンドル・ファイアを持っていないため、ipad用に購入するにはちょっと手間がかかりました。

まず、Appleストアでipadにアプリをダウンロードし、ipadでkindleアプリの利用登録を行った後、コンテンツの購入ができるようになりました。

キンドルの電子書籍について興味はあったのですが、なかなか利用してみる機会がありませんでした。
この度、そのきっかけを頂き感謝しております。

本文はまだ読んでいませんが、世界遺産に興味があるので、今度カフェでコーヒーでも飲みながらゆっくり楽しみたいと思います。
まずは、お知らせまで。」

投稿: すどう | 2013年2月 1日 (金) 07時32分

山崎様
 出版おめでとう御座います。
 購入を試みましたが、Androidでは、購入しても、読めない様でした。
 T

(山崎)今まで分かっているところではキンドル端末,iPod、IPhoneでは読めています。ダウンロードする前にサンプルダウンロードができますのでこれでダウンロードして読んでみてください。それで読めない場合はソフト等の対応が必要になるはずです。

投稿: T | 2013年2月 1日 (金) 18時43分

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