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(25.1.16) アメリカの世論を味方につけるのは中国か韓国か日本か? ニューヨーク・タイムズの日本批判  日本の巻き返しは可能か?

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 現在アメリカの世論を味方につけようと中国、韓国、日本がしのぎを削っている。
中国は尖閣諸島問題で「中国固有の領土」という主張をアメリカ人に認めさせ、韓国は従軍慰安婦問題で「本政府が謝罪をして損害賠償に応じる」ようにアメリカの世論を誘導している。

 日本はこうした動きに対して大使館を中心に一つ一つ反論しているが、現状は受身に回っている。
このまま行くとアメリカの世論は「尖閣諸島を中国に返還せよ」という主張が優位になり、また[従軍慰安婦問題で韓国に謝罪と損害賠償をしはらえ」という事になってしまいそうだ。

 実際ニューヨーク・タイムズは明らかに中国・韓国サイドに立っており、何度も社説や記事で「尖閣諸島は中国の領土だ」と述べているが、これはコラムニスト、ニコラス・クリフトフ氏の影響が大きい。
氏の妻は中国系3世で氏は完全に中国に取り込まれている。

 又従軍慰安婦問題でも安倍総理村山富市元首相村山談話を修正しようとしていることは間違いだとして、社説で「歴史に学んでいない」と韓国の主張をそのまま採用している。
日本は明らかにアメリカでの情報戦に負けているが、情報戦では負けたほうが愚かなのだ。

注)従軍慰安婦問題はどこにでもある売春問題であることは前に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-af68.html


 幸いアメリカ政府は「尖閣諸島の防衛は日米安保条約第5条の適用範囲」と明言しているし、保守系のウォールストリート・ジャーナルは「尖閣諸島国有化後の日本製品に対する通関検査の強化は中国による経済報復で北京の貿易いじめ」だと日本に同情的だ。
だがアメリカでの情報戦争では明らかに中国と韓国が優位に立っており、日本の巻き返しが必要だ。

  中国や韓国では「歴史とは政治的に利用するものだ」という認識で一致していて、事実に立脚した歴史認識など求めていない(日本人は歴史は客観的なものだと思っているが中国・韓国は主観的なものだと思っている)。

 特に中国では歴史を記載し確定するのは次の王朝の仕事で、これは現王朝の正当性を歴史的に確定する作業と思っている(だから思いっきり前王朝の悪口を書く)。

注)中国では易姓革命という思想があり、日本の天皇制と異なり常に王朝が変る。したがってそのたびに新たな王朝の正当性が求められ、それが「歴史を記載する作業」となる。

 たとえばの最後の紂王は,政権をに簒奪されたが周の歴史書には「酒池肉林」とか「炮烙(ほうらく)の刑」を実施したとかいわれて歴史上最悪の王になっている。
酒池肉林」とは池に酒をそそぎ枝に肉をかけて大宴会をしたということだが、これは現在的な意味ではケインズ政策で、むだでも政府が浪費をすれば経済が上向くということだ。
また「炮烙(ほうらく)の刑」とは熱した銅版の上を歩かせてやけどをしたら有罪という判決になったが、古代ではどこにでもある裁判方法で日本でもくがたち熱湯に手をつけてやけどをしたら有罪)として行われていた。
いわばすぐに首をはねないでそれなりの裁判制度があったということだ。

 だから実際は殷の紂王はかなり立派な王であったが、敗北したことによって歴史的汚名を着せられている。

 現在中国が行っている歴史認識の問題とは、現在の共産党政権日本が支援した政権満州国や汪兆銘の南京政府)を打倒してできた政権で、したがって自分たちが歴史を記載する権利を持っている(思い切り日本の悪口が書ける)というものだ。

 だから中国は「尖閣諸島はもともと中国領土」であり、存在もしなかった「南京大虐殺(戦闘行為はあってゲリラを殺害したのは確か)は市民のホロコースト」であり、どこにでも存在していた売春行為を「従軍慰安婦問題」として歴史を政治的に記載している。
現政権の正当性は「あの悪辣な日本から中国人民を救ったことにあると主張し、こうして日本は歴史的汚名を着せられた。

 安倍総理がこうした歴史が中国や韓国にのっとられている現状を変えようとするのは当然で、見直しを実施しようとしていることは心強い。
ただしこれは国内戦国際戦の厳しい戦いが待っており、国内戦では日教組の唯物史観、国際戦ではニューヨーク・タイムズの東京裁判史観中国・韓国の日本おとしめ史観とのつばぜり合いになるだろう。
はたして日本の客観史観はこの戦いに勝てるだろうか。

 歴史とは政治だというのは中国の4000年の知恵(そしてその思想を崇拝する韓国の知恵であり、日本もこうしたタフな歴史観との戦いに全力をあげて戦わなければならない。
特にアメリカ世論を味方につける戦いが現在は主戦場になっており、日本はここで勝利しないまでも何とかイーブンにまではこぎつけなければ国際的に孤立してしまう。
あまりに中国と韓国の対応が眼に余るので、私もこのブログで安倍総理を全力で応援しようと思っている。

注)中国がどのようにして中国国内で歴史を国民に教えてきたかについてはいかに記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241231-d09b.html

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