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(25.1.21) 歴史の変わり目 アルカイダの活動舞台がアフリカに移った

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  又一つ歴史が動き出したなという感想を持った。
アルジェリアで起きたアルカイダによる天然ガス田襲撃事件のことである。
今まではアルカイダといえばアフガニスタンパキスタンの国境付近を根城にテロ活動を繰り返している集団と思われていたが、今やその中心はアフリカ、それもマリの北部に拠点が移っている。

 このマリの北部一帯を中心とする地域はイスラム・マグレブ諸国といい、マリ、アルジェリア、モーリタニア、ニジェールが含まれる。
もともとは何もない不毛の地と思われていたが近年石油、天然ガス、金、ウラン等の鉱物資源が発見され一躍脚光を浴びるようになった。

 この地域が紛争の中心になったのは大量の武器イスラム原理主義者の手に渡ったからだ。それは皮肉なことにアラブの春の影響で、特にリビアのカダフィ大佐率いる軍隊にマリの傭兵が多く存在していて、カダフィ大佐敗北後この傭兵が大量の武器を携えてマリ北部に撤退した。

注)カダフィ大佐の傭兵については以下の記事で記載してある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/23225-9a7f.html
 
 この地域のイスラム原理主義者の武装集団をAQIMというのだが、このAQIMの軍事力がマリ政府の軍事力を上回るようになり、南部にあるマリ政府転覆を開始した(北部はすでにAQIMの支配下にあった)。
瞬く間に政府軍を蹴散らしたのであわてた旧宗主国のフランスがマリ政府の支援に乗り出した。
こうした情勢下で起こったのがアルジェリアにあるガス田建設現場の襲撃事件である。

 目的はいくつかあり、いくつかの声明が出されている。

① フランス軍機がアルジェリア上空を通過してマリに進軍しAQIMを空爆していることに対するアルジェリアへの警告。

② アルジェリアに捉えられているアルカイダの囚人100人の即時解放

③ 人質の解放条件として多額の身代金を要求する。

 こうした要求に対してアルジェリア国軍の対応は、「テロとの妥協はせず、殲滅する」ということで、これはロシアのプーチン大統領の戦略とまったく同じだ。
人質の命ははっきり言えば二の次でテロ集団を一人残らず殺害することに主眼が置かれ、人質が助かればそれは僥倖という判断である。

注)ロシアでは02年10月にチェチェンの武装勢力によるモスクワ劇場占拠事件があり130名の人質が殺害された。又04年9月には北オセチアの小学校がやはり占拠され330名の人質が殺害されている。いづれのときもプーチンはテロ集団を殲滅する命令を下した。

 アルジェリア国軍がどうしてこのような判断をするようになったかというと、1992年以降続いてきたイスラム原理主義者との死闘がある。この戦闘で20万人弱の人名が失われたといわれており、今さら軍部はイスラム過激派と妥協できない立場にある。
絶対に妥協するな、一人残らず殺せ。そうしないとわれわれが殺される

注)1991年に選挙でイスラム原理主義勢力が圧勝したが、これを危惧した軍部が1992年クーデタを起こして政府を転覆させた。そのため軍部とイスラム原理主義勢力との死闘が始まり20万人弱の人名が失われた。
1999年に一旦軍部とイスラム原理主義勢力は停戦したが、これに不満を持つ過激派はマリ北部に逃げて反攻の機会をうかがってきた(今回の襲撃がそれに当たる)。


 アルジェリアは天然資源の宝庫で石油や天然ガスの埋蔵量が多い。今回のガス田はBP(イギリスの大手メジャーが建設していたが、日本のプラント会社日揮もそこに参加していた。
79名の職員が働いており内日本人は17名である。
情報が錯綜していて明確なことは分からないが日本人の7名は救出され10名は行方不明になっている。

 アルカイダの活動は今やアフガニスタン中東)からアフリカに主戦場が移ってきた。今回の事件はその端緒だろう。
アフリカには最新鋭の武器が溢れかえり、資金さえあればいくらでも入手が可能だ。AQIMはここに南アメリカからアフリカ各地に運ばれる麻薬中継基地を作って通過料をせしめているので資金は豊富だ。
時代が変ったのだ。
日本はアフリカへの進出について、最高度のリスク管理を強いられるようになったと判断すべきだ。

注)アフリカ・中東関係の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45123956/index.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

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