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2013年1月

(25.1.31) ドイツが再生可能エネルギーから逃げ出し始めた!! 地球温暖化は留まることはない

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  とうとうドイツ再生可能エネルギー問題で根を上げだした。再生エネルギー価格の買取費用が無制限に増大し、これを一般家庭と企業で負担しているのだがそれに耐えられなくなってきたからだ。

 ドイツでは2000年に再生エネルギー法を可決して、再生エネルギーは全量電力会社が購入しなければならなくなった。
そしてその買取価格市場価格EUでは圏内で電力の売買がされている)を上回った場合、その差額分を一般家庭と企業が負担することになっている。

皆さん、来年度は再生エネルギーがさらに普及しますので一般家計で年間約6000円の負担増になります。よろしく」と政府が言ったので大騒ぎになってしまった。
いやだ、環境保護といっても限度がある、しかも毎年毎年この額が増加するのだから生活できない!!」

もはや企業としてもドイツ国内で生産を継続することはできない。海外の電力の安い国に工場を移す!!」

 ドイツは22年までに原子力発電をゼロにする計画だ。
しかしその代替エネルギーとしての再生エネルギーは馬鹿高い。
あまりに電気料金が高騰するので政府も見直しに着手し始めたが、環境大国ドイツのカンバンを下ろすとなると大変だ。
緑の党などは眼をむいて「絶対に変更は認めない。せっかく再生可能エネルギーの比率が12年度末で25%(11年度末で20%)まで増加したのに時代に逆行だ」と怒りをあらわにしている。

注)12年度は1kwh当たり40円の負担金が13年度には60円になる。

 なぜドイツでこれほど再生可能エネルギーが普及したかというと、ソーラーパネルの値段が中国の安売りで年間30%程度の割で値下がりしているからだ。
かつては太陽光パネルは日本とドイツの独断場だったが、今では世界市場の50%は中国が占め、ドイツは大手のQセルズが倒産し、ソーラー・ワールドも青息吐息だ。
日本でもシャープが倒産間際まで追い詰められている。

 中国は太陽電池の原料となるポリシリコンメタルシリコンが豊富に産出する関係から国策として太陽電池生産の大拡大に乗り出した。

金はいくらでもあるから設備投資をドンドンして世界の市場を制覇しろ!!生産用の電力発電は石炭を燃やして供給するから心配するな!!」

注)中国の電力供給の半分は石炭。以下のグラフ参照
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2005/html/17022420.html 

 中国には今世界の需要の約二倍の生産設備があって、赤字覚悟でソーラーパネルを売りまくっている。
ドイツや日本のソーラー発電業者はこの安い中国製のソーラーパネルを導入して、政府の決めた高い買取価格の鞘を狙った投資を拡大している。
イヤー何といっても、太陽光発電はこたえられませんな、高価格で電力会社が必ず購入してくれるのだから、絶対儲かる投資ですよ

注)買取価格はドイツで30円程度で市場価格との差は6円程度。これによる家計と企業の負担金は約2兆円。ソーラーパネルの投資効率は5~9%で必ず儲かるため建設が続いている。
なお日本の買取価格は42円。


 だが現在の再生エネルギー政策の最大の欠点は、ドイツや日本がソーラー発電を押し進めれば進めるほど、世界の環境が悪化することだ。
その原因はソーラーパネルの生産国が主として中国で、ここではエネルギーの大半を石炭に依拠しておりますます二酸化炭素等の排出が増加している。
さあみんな、環境を良くする為に環境を悪化させよう」ひどいジレンマだ。

注)世界の二酸化炭素の排出量の割合は以下のグラフ参照
http://daily-ondanka.com/basic/data_05.html

 最近世界各地で環境政策の見直しが始まったのは、いくら西欧や日本が二酸化炭素の排出を抑えても地球環境は少しもよくならず、かえって悪化するからだ。
幸いアメリカはシェールガス革命で排出量削減にめどをつけた。しかし中国は相変わらず石炭を燃やし続けてはソーラーパネルを安価に生産して世界市場で売りまくっている。

注)中国の環境悪化の現状については以下のブログで記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-f699.html

 日本でも鳩山元首相の25%削減案は棚上げされたし、ドイツでも馬鹿馬鹿しくなってきて環境対策にしり込みを始めた。
中国が存在している限り環境問題は解決することはなく、かえって地球温暖化は進むから当然だ。

なお、地球温暖化問題の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html


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なお出版の経緯については以下に詳述してあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-1b22.html

 

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(25.1.30) NHK 「南方週末」と中国共産党宣伝部の死闘 どちらが倒れるか!!

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 NHKのワールド・ウェーブ・トゥナイトで非常に興味深い特集を組んでいた。
この年初から始まった広東省広州市にある週刊誌「南方週末」と広東省共産党宣伝部との死闘の内幕である。

 中国ではインターネットや新聞・週刊誌・雑誌の検閲が日常的に行われており、もし当局の指導に従わないと「政府に公然と刃向かえば必ず敗者になる」と恫喝される。
共産党宣伝部は共産党内でも隠然たる権力を持っており、共産党指導部と反主流派がこのポストをめぐって熾烈な戦いを繰り広げてきた。

注)共産主義とは偉大な虚構でこの虚構を維持発展させるのが共産党宣伝部の役割。ここを抑えた方が権力を掌握できる。

 問題が顕在化したのは北京から広東省にやってきた共産党宣伝部の幹部が、自身の出世のために今までは事後検閲になっていたのを事前検閲に改め、党中央の主張を紙面に反映させるようにしたからだ。

 「南方週末」は中国の週刊誌の中で汚職や不正に敢然と戦いを挑み、特に広東省の共産党幹部にとって眼の上のたんこぶだった
よっしゃ、おれが南方週報を借りてきた猫にしてやる
広東省の共産党幹部の手で昨年1年間だけで書き換えさせられた記事は1034本にのぼった。

 今回問題になったのは正月特集の以下の記事で、検閲前と検閲後の記事を下記に示す。

(検閲前
中国の夢 立憲政治の夢
「中国ではまだ自由、民主、豊かで強い立憲政治が実現していない」

検閲後
我々は何時の時代よりも夢に近づいている
「中華民族の偉大な復興を実現することが近代以来の最大の夢である」

 前者の内容は中国の現実を正しく指摘しているが、後者は習近平総書記の演説の内容である。
ここには二つの問題があり、一つは検閲制度の違法性ただし中国では合法)、もう一つは習近平氏の演説の内容が虚偽だからだ。

 習近平氏は中華民族と言っているがそのような民族はいない。いるのは漢族、チベット族、ウィグル族、満州族、朝鮮族等50あまりの多民族であり、偉大なる復興とは清の乾隆帝の時代に、近隣諸国を植民地にしたその領域の復活を言っている(台湾や尖閣諸島や沖縄はしたがって中国の領土という主張)。

 今回の騒動はインターネットで広く国民の知るところとなったため、広東省宣伝部は「南方週末」との間で以下の手打ちを行った(高速鉄道事故と同じで隠蔽が不可能な場合は手打ちをする)。 

① 事前検閲は止めて従来の事後検閲に戻す。
② 今回の騒動を起こした「南方週末」の責任は問わない。
③ この取り決めは双方とも秘密にして外部に漏らさない。

注)秘密の情報が外に漏れたのはNHKの取材に「人物が分からないような形で協力」した記者がいたため。

 この南方週末の元編集長が次にように話していた。
多くの記者たちは今回の結果に満足していません。・・・しかし中国メディアで働いている以上不自由な職場はある程度受け入れなくてはならない。これが現実だ

 今回のNHKの特集が白眉だったのは、中国もメディアが敢然と北京政府と戦っていることを世界中に発信したことで、私も良くここまで取材ができたと感心したものだ。
しかしこの戦いはマスコミと共産党宣伝部の戦いの序章にすぎない。
マスコミが勝てば共産党は崩壊するし、共産党が勝てば「南方週末」の記者は強制労働所につながれるから両者とも妥協できないのだ。
果たしてどうなるだろうか、とても気になる。

なお、中国の社会問題は以下にまとめて記載しております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48428075/index.html


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(25.1.29) プロジェクトWISDOM 「グローバル経済の未来は」を見て

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  NHKの「プロジェクトWISDOM」を見てすっかり疲れてしまった。
この番組はほぼ2時間に渡りテーマに沿った世界の識者が討論をするという番組で、今回は「グローバル経済の未来」だったが、聞いていても何を言っているのかさっぱり分からなかった。

 理由は二つあって、
 いかに識者が優秀でもその人の主張を数分のあいだに他人に分かるように説明するのが難しいこと
 日本人以外の識者が話す場合は同時通訳を介して聞くのだが、同時通訳者のレベル差が大きすぎることにある

世界の知性が何を言いたいのかもっとまともに訳してくれ」思わず声を出してしまった。

注)国連やその他国際会議でも同時通訳者がいるが、正確に内容を理解することはできないのではないかと思っている。
かつてメドベージェフがオバマとの会談で、話し合われた軍縮の内容を取り違えていた。


 聞いていてもさっぱり識者の主張が分からないのでこうした時は自分で考えることにするしか手はない。

 もともとグローバル社会がいいのか、それとも悪いのかというようなことは立場によって違う。
韓国の例が出されていたがサムスンLG電子のような国際競争力のある企業は関税障壁がなくなりどこの国にでも商品が売れるのがいいに決まっている(反対に弱小企業は関税障壁大賛成だ)。
またアメリカのヘッジファンドにとっては自由に他国の金融市場に入り込んで金儲けができるのがいいのだからグローバル経済擁護に走る。

注)かつて日本は大蔵省が護送船団方式で弱小金融機関を守っていたが、自由化したとたん長銀や日債銀や拓銀が倒産してしまった。

 一方日本農業韓国農業を見れば分かるが競争力のない産業は国際競争で瞬く間に駆逐されてしまうから、グローバル経済なんてトンでもないということになる。
また日本の製薬会社などもグローバル経済に反対しているが、アメリカとの新薬開発の競争に勝てないからだ。
意外なことに日本の医者もグローバル化に反対しているのは現在の日本の保険制度が心地よいからで、これ以上の僥倖はとても望めないためだ。

 TPPに賛成なのは経済団体で、一方大反対なのは農業団体だが、これは日本を産業国家とするか農業国家にするかという選択を迫られているからだ。
かつては輸出産業があげる利益を農業団体に回すことによって調整してきたが、今はそうした利益がなくなったために対立が先鋭化している。
あれもこれも」でなく「あれかこれか」になってしまった。

 数の上では日本はグローバル化に反対する人が多く、TPP参画など遅々として進まないので日本の輸出産業は大企業でも中小企業でも日本以外の生産活動がより自由にできる場所に移ってしまった。
日本が長期停滞しているのは輸出産業を追い出し、一方で国内産業を育てることをせず、土木産業や農業にのみ重点を置いている政策をとっているからだ。
これは意図的に日本を長期停滞させ、衰退させる政策だが、日本に残ったのはこうした産業だからますますグローバリズムには反対することになる。

注)今回の番組のアンケート調査でも自由化には賛成してもグローバル化そのものには反対の意見が多かった。
http://www.nhk.or.jp/wisdom/

 だがこうした社会は新たな職場が増加することはなく、かえって縮小しているから若者にとっては非常に厳しい社会といえる。
国内産業や公務員はよほど成績の優秀な大学を出るか、コネがなければ入れない。
仕方なくコンビニで自給700円から800円程度で働くことになるが、これは新興国や後進国の人々と同じ生活水準だ。
気力のある人は海外に打って出るが、それより親のすねをかじったり生活保護を受けて暮らすほうが楽だから若者はなかなか海外に出て行かない。

 グローバル社会とは企業にとっても個人にとっても有能で能力のあるものにとっては天国でそうでないものは地獄だ。
あるいは先進国では既得権者に有利で新規参入者には不利な社会ともいえる。

 繰り返すが日本の競争力のある企業は日本の閉鎖的な環境を嫌がってすでに海外に進出しているし、元気な若者はマレーシアあたりで働いている。
日本に残った産業は競争力がないから保護主義的になり、また残った個人もますますグローバル嫌いになる。

 安倍政権は国内に新規産業を創設するといっているが、実際は土建業の復活と農業保護に傾くだろう。そうして日本は静かな衰退に向かうというのが最もありそうなシナリオだ。

注)日本の成長産業のあり方については私は何回も医療・介護産業の振興について述べてきたがそれは以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-03c8.html

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(25.1.28) とうとう本を出版した。 Kindleの電子図書だ!!

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 先日からウンウンうなってようやくのことでキンドルから電子図書を発売することができた。
キンドルKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)という無料の電子図書発売システムを提供していて、誰でも世界中に向けて本を販売できる。
作成費用はタダだが、情熱とシステムセンスをひどく要求される。

 私はほぼ10日ぐらい前からキンドル電子出版のハウツウ物を読み漁って、なんとかシステム環境を整備しようと悪戦苦闘していた。
一般にはWordで文章を作成してアップロードすればよいと思われているが、残念ながら日本語のWordはテスト仕様で、経験者の話では使い物にならないという。

 経験者はもっぱらGoogleドキュメントを使用しているというので、まずこのGoogleドキュメントの研究から始めなければならなかった。
GoogleドキュメントとはGoogleが提供しているクラウド環境で動く文書作成ソフト表計算ソフトで、WordやExcelを少し簡易にしたようなソフトだ。
最近流行のクラウドだが、利用してみると従来のパソコンのディスクにデータを保存した方式とまったく異なるのでかなり操作に面食らう。
常にアップロードダウンロードをするので自分が今何をしているのか混乱するのだ。

注)アップロードするときにzipファイルに圧縮してからKDPに書類を送るのだが、普段はまったく意識しないダウンロードファイルを仲介して行う。私は最初このダウンロードファイルの機能が分からなかった。

 電子図書を発売するにはキンドルのKDPという画面でアップロードされてきたzipファイルをキンドルのmobiファイルに変換する(mobiファイルとは図書形式の特殊なファイル)。
この変換したmobiファイルを一旦ダウンロードしてビューアーで確認しなければならない。
そうしないと一体どんな本になるのか分からないからだ。
zipだとかmobiだとか何がなんだかさっぱり分からん、ビューアーの使い方はさらに分からん??????」頭を抱えた。

 このビューアーについてはひどい苦労をした。kindleが提供しているビューアーをダウンロードしてインストールしようとしたが手順を間違えてウンともスンとも動かなくなってしまった。
諦めて経験者が推奨していたClibre(カリブレ)という無料ソフトをインストールしたが、今度はこのソフトの操作方法がなかなか分からない。

 一番困ったのがClibre(カリブレ)を使用すればキンドル・ファイアHD(実機)でも、出版前にイメージが確認できるということになっているが、パソコンとキンドル・ファイアHDとのインターフェイスがどうしても取れない。
もうやだ、実機での確認はあきらめて、そのままkindleにあげてしまおう・・・」最後は気合でアップロードした。

 しかしできるものだ。KDPで発売可能になるまでは2日間程度かかるのだが、出来上がった電子図書を恐る恐る覗いてみるとなんと本になっているのだ。
定価は99円分で価格設定できるのだが最低の価格を設定した)で、世界各地に販売可能になっている。

 私が今回電子図書にしたのは数年前に友人のタムさんと行ったサンチャゴ巡礼フランス道の旅のブログを図書出版したものだ。
始めての試みなのでいくつかの問題を先送りした。

① 表紙は別途作成しなければならないが今回はkindleが提供している表紙のままにした。

② 写真は圧縮しないといけないが、その方法が分からず今回は写真はない。

③ 本当は無料で公開したかったのだが操作方法が良く分からず有料になっている。

④ 目次を作ったつもりだが目次が出てこない(なぜ?)


 しかしまあ、よくも書籍の出版にこぎつけたものだと自分でも感心している。
この本を購入するにはアマゾンに「引き落とし口座」を持っていて(
アマゾンで本やソフトやパソコン等を購入している人ならその口座)、キンドル・ファイアHDのような電子図書を持っていれば、検索で「ロドリゴ巡礼日誌」と入力すればすぐに購入できる。

注)iPadやIPhoneでも読めると思うが確認していない。

 今のところ購入者は私一人だが、電子図書に興味があり自分でも電子図書を発売したいと考えている人や、「まあ、せっかく山崎さんが苦労して出版したのだから、ご祝儀として購入してやるか」と思われた方は是非99円で購入をお願いいたします。


なお、キンドルファイアHDについては以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46019633/index.html

 

 

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(25.1.27) 千葉南警察のお手柄 頻発していた引ったくり犯を逮捕した。

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 昨年の秋から冬場にかけてこのおゆみ野界隈で頻発していた引ったくり犯人をついに千葉南警察が逮捕した。
この犯人の手口はいつも同じで夜半、人通りの少ない夜道を自転車で走行している女性を狙った犯行だった。
犯人はバイクに乗っているのだが、まず何気なくすれ違って自転車の前の籠にバック等が入れてあるのを確認し、次に反転して後ろから静かに近寄りバックの取っ手を引っ掛けて一目散にバイクをふかして逃げるという手口だった。

 普段は安全な四季の道でもこの引ったくり事件が頻発し、住民の間では夜半女性が自転車に乗るときはバック等はできるだけ隠すようにしていた。

 千葉南警察はこの街で引ったくりが横行していたことに危機感を持って張り込み捜査をしていたところ、それらしき犯人が現れ職務質問をして犯人逮捕に及んだという。
これで又おゆみ野界隈は静寂で安全な町に戻ると思うと千葉南警察の犯人逮捕の努力に頭が下がる。

 犯人は九州方面から来ていた若者で無職だったため、金に困ると引ったくりを繰り返していたという。
盗んだバックから現金スイカ等の誰でも使用できるカードだけ抜き取り、携帯は位置情報が設定されている場合があるのですぐに壊して捨て、クレジットカード銀行カードは家の近くに捨てていたという。
とられたカード類が山のように捨ててあったそうだ。

 引ったくりにあって一番困るのは財布の中に大量のカード類があることで、私も銀行カード、クレジットカード、免許証、健康保険証、病院の診察券その他もろもろのカード類が入っている。
当然すぐさま銀行クレジット会社に盗難にあった事実とカードの使用の停止を依頼するのだが、実際やってみると本人確認やその他紛失した状況説明をもとめられ、「こっちはまだまだ電話をしなければならない先があるのに勘弁してくれ」という状況になる。

注)私自身は盗難にあったわけではないがカード類を紛失したときに、こうした届出でえらく苦労した経験がある。

 意外と厄介なのは健康保険証で盗難にあったら再交付はしてくれるがカード番号が一緒のため誰でも使用ができる。
このため保険組合から「第3者がこのカードを使用して健康保険組合に損害を与えた場合は全額弁済に応じること」という念書の提出を求められる。
なんでクレジットカードのように番号を変えてくれないんだ・・・」とても不満だった。

 さらに厄介なのはサラ金や金融機関からの融資を受ける場合保険証を本人確認資料として提出することがあり、サラ金団体や金融機関の団体にこの保険証が無効であるとの届けを提出しなければならない(健康保険証は写真が無いので成りすましが可能)。

注)個人信用情報機関に届出をしておけば、金融機関が保険証の本人確認をすると紛失や盗難にあった事実が判明する仕組みになっている。

 クレジットカードも場所によってはカードの有効性を確認しない場所があり(これは秘密情報なので公開出来ない)、犯人がその場所を知っているとクレジットカードを使用していくらでも商品を購入することができる。
だから一旦引ったくりにあうと何とも厄介なことになるのだ。

 私は従来から四季の道に防犯カメラを設置することを提案しているのだが、こうした引ったくり事件に有効だからだ。
隣のちはら台ではかずさの道に防犯カメラが設置されていて、街での破壊行為や盗難が格段に少なくなっている。
防犯カメラの管理は警察が実施しているが、最近の防犯カメラはディスク容量が大きく一週間程度映像はそのまま保存できるので、管理といっても機械が動いているかどうかの確認ぐらいだ。
そして犯罪が発生した場合にそのときの記録を再現して犯人割り出しに使用している。

 今回は千葉南警察の努力で犯人逮捕につながったが、より安全なまちづくりのためにここおゆみ野でも防犯カメラの設置を是非してもらいたいものだ。

なお、円卓会議の内容については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46662965/index.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

 

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(25.1.26) 貿易赤字国家日本の針路 アベノミクスは失敗する!!

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 やはりアベノミクスは失敗するなと思った。
12年度の貿易収支約7兆円の規模の赤字に膨らんだからだ。
すでに11年度も貿易収支は4兆円の赤字だったからこれで日本の赤字体質は確定したといってよい。
安倍首相がアベノミクスを始めて円安傾向が定着ししつつあるが、輸入大国日本にとって円安は輸入材(原油、LNG等)の高騰につながり更なる赤字要因になる。

 日本が輸入大国になってしまった原因は二つあって、一つは福島原発事故に伴い原子力発電の稼動が基本的にできなくなり火力発電用のLNGの輸入が増えたこと(11年+870万トン、12年+540万トン、および輸出産業が海外に出てしまって競争力のある産業が日本から消えてしまったことにある。

 安倍首相は円安を誘導して輸出産業に日本回帰をしてもらう戦略だが、企業はそうやすやすと日本回帰ができない。
タイインドネシア等に工場を建設した企業が、すぐさまそうした工場を閉鎖して日本に工場を建設するだろうか。
世界中に工場があるのだから最も生産に適した場所で生産しましょう」ということになって、円安ならば日本での生産は増加するが新たな設備投資までは実施しないだろう(したがって景気は上向かない)。

 長期的に日本に円安が定着し、リーマンショック以前のように1ドル120円程度になれば日本での設備投資をする可能性はあるが、そこまで円安を進めるには日銀の超緩和策をアメリカやEUよりもドラスティックに行う必要がある(リーマンショック前まで超緩和策をとっていたのは日本だけだったので円安に誘導できた)。
しかしこの金融の超緩和策は1930年代の為替の切り下げ競争となんら変らない近隣窮乏化政策だから、海外から当然批判が来るしすでにロシアやドイツが懸念を表明している。

 それに何よりアメリカとEUが更なる金融緩和策をとれば日銀がいくらがんばっても円安の程度は知れている。
輪転機を回すだけ回してハイパーインフレにする手はあるが、そうすれば円資金がほとんど海外シフトしてしまい、個人貯蓄1500兆円はまたたくまに日本から消えるだろう。

注)円安になっているのは資金が日本から逃げ出しているからで、転覆する舟からねずみが逃げるのと同じ。

 そうなると国債発行もままならなくなり日本の財政は破綻するから、ギリシャ並みの緊縮策をとらざる得なくなり、財政面から超緩和策がとれなくなる。
結局はせいぜい円安水準は100円程度で納まる可能性が高い(この程度だと輸出産業の日本回帰はない)。

 そもそも十分に輸出で稼いだ国が何時までも輸出で稼ぐということは経済バランスから言っても無理だ。近隣諸国のすべて貿易収支が赤字になれば輸入する代金などなくなる。

注)ただし機軸通貨のアメリカはドルを刷って相手に渡すという手があり今までもそうしてきたが、これにもやはり限界がある。
中国やドイツがドルを受け取ることに躊躇し始めており、印刷ばかりしていると受け取る国がなくなり機軸通貨から滑り落ちてしまう


 超円安が不可能なら、結局日本は従来型の輸出産業から新たな国内産業への転換をせざるをえず、そのためには円安でなく円高であるほうが望ましい。
輸入物価は円高で安く抑えられるし、外国人が日本に来て働くことを喜んでくれる。
何度も言うが日本は人口が逓減し、世界最速の老人大国になるのだから国内産業としては医療と介護以外に成長産業は見込めない。

注)もうひとつの戦略は集まった資金で金融大国になることで、最近日本の金融機関が復活していたがアベノミクスでこの戦略は中途半端に終わってしまった。

 アベノミクスの最大の欠点は金融の超緩和でインフレを起こしても、新たな国内産業を育てることをせず従来の輸出産業と土建業を温存させようとしていることだ。
これでは余命がほとんどない老人に延命装置をつけているのと同じでただ少しだけ生きながらえるということに過ぎない。

 インフレが進む分だけ円の価値は下がるので今は円安になり、円安になった分だけ株価が上昇している(円が10%低下すれば海外から見た日本株は10%安くなるので10%分上昇するまで購入する)。
一部マスコミは景気が回復したと騒いでいるが、一体どこに生産を拡大させた企業がいるのだろうか。単なる数値あわせの株高で日本経済が成長するなんてことは金輪際ありえない。

注)アベノミクスについての批判記事は、以下の記事を参照されたい。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-1951.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

 

 

 

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(25.1.25) またやっちゃった!! ルーピー由紀夫ちゃんの愚かなパフォーマンス

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  私は鳩山由紀夫氏が政界から引退したので、これでようやくお騒がせ人間がいなくなって日本の外交は正常に戻ると思っていたらとんだ間違いだった。

 先日中国から鳩山氏友愛に満ちた招待状が届き、元総理の資格で中国を訪問して「尖閣諸島は係争地域である」と表明して中国政府をことのほか喜ばせたが、さらに日本軍の残虐行為を謝すため南京大虐殺記念館を訪問し深々と頭を下げた。

注)南京大虐殺は中国のでっち上げであり、そんなことを言えば天安門事件で数万の学生をひそかに虐殺したのは何だと聞きたくなる。

 鳩山氏ルーピーいかれた奴)というあだ名がついているが、一般人ならともかく総理大臣経験者としては紛れもなくルーピーだ。
鳩山氏が首相であったとき、ようやくのことで決着していた普天間基地辺野古への移設を撤回し、「国外か県外、最低でも県外」と大見得を切ったが、その実どこにも移設先がないことが判明して首相を辞めてしまった。
良く勉強したら日米安保条約の重要性が分かった」というのがその弁明だが、小学生でも知っている常識に欠けていた。

 また12年4月には民主党最高顧問としてイランを訪問し、イラン首相に「IAEAの基準はダブルスタンダードで、イランは核開発をする権利がある」と述べて物議をかもした。
本人は「ぼくちゃん、そんなことは言わなかった」と弁明したが、そもそも最高顧問としてイランを訪問すること自体に問題があり、イランが鳩山氏を政治的に利用するのは当然だ。

 今回の中国政府の鳩山氏の招聘は明らかに中国の揺さぶりであり、ルーピーな人間はルーピーとしての利用価値があることを中国は良く知っていたといえる。
あまりな軽率な発言と行為に小野寺防衛相が「日本にとっては大きなマイナスだ。中国はこれで係争があると世界に宣伝し、国際世論を作ってしまう。国賊という言葉がひさしぶりに頭をよぎった」と述べたが、これが日本人の平均的な感想だろう。

注)もし鳩山氏が中国の要人だったらすぐに中国政府は銃殺刑にする。

 尖閣諸島を係争地にしたいのは中国で、そのために漁業監視船や航空機や艦船を日本の領海すれすれに遊弋したり、あるいはわざと領海内を侵犯している。
これはヤクザが他人の家に押し入って居座ろうとしているのと同じで、これが係争といえるのだろうか。
ここは私の家なので退去してください」というのが当然で、「ヤクザが居座る理由もあるようだ」なんて判断はやはりルーピーだ。

 さらに言えば尖閣諸島問題は単に日本と中国だけの問題ではない。
中国はここを皮切りに南沙諸島西沙諸島と言ったベトナムやフィリピンと領有権を争っている諸島を実力で奪い、次に台湾を香港化し、ほとんど中国よりになっている韓国を衛星国とし、最後は沖縄の独立派をあおって沖縄を中国の属領にしようとしている。

 だから尖閣諸島問題は太平洋戦争のガダルカナルと同じであり、この何もないちっぽけな岩礁の帰趨が東アジアの歴史的地図を決定づけようとしている。
残念なことにルーピー由紀夫ちゃんがこのことを理解する能力はないから、政界を引退しても元総理という資格で日本外交を相変わらずめちゃくちゃにしていきそうだ。

注)なお、鳩山氏の軽率な発言については以下の記事でも述べておいた。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/23218-9a65.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

 

 

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(25.1.24) 偉大な中国の偉大な実験 「人類はどこまで大気汚染に耐えて生き延びられるか?」

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 今中国で世紀の大実験が行われている。
実験名は「人類はどこまで大気汚染に耐えて生き延びられるか」であり、この実験には北京市が全面的な協力を行っている。

 通常大気汚染の濃度はPM2.5という超微細の粒子状物質がどの程度空気中にあるかで計られ、ここ数日その濃度が400を越えてこれは東京の濃度の約20倍に当たる。
一部には50倍という地域も出ており、こうした地域の幼児は喘息や気管支炎に悩まされているが、北京市当局の発表ではまだ致死量ではないそうだ。

 北京市がなぜこのように大気汚染拡大実験に熱心なのかというと、古い工場に脱硫装置これは日本からのODAが当てられる)などをつけると生産効率が低下するからで、そんなことをすれば政府目標のGDPを守ることができない。
世界各国からは中国に環境対策を強化するように圧力がかかっているが、北京市長は市議会で胸を張って言った。

わが中国人民はそんじょそこいらの弱小民族ではない。昔より黄砂の襲来に悩まされてそれでも生き残った偉大なる民族だ。2020年までは環境対策を講じなくてもわが民族は健在だ

 識者からはこのような動物実験は止めてボイラーを石炭から天然ガスに変えたり、旧式の自動車を廃棄処分にしたらどうかとの提案が出されたが北京市長は怒髪天を突く形相で反論していた。

党中央は排気ガスを削減するくらいなら人民が喘息になるほうがましと判断しており、私個人としては企業経営者から多額のリベートを受け取っているので環境対策などするわけにいかない

 毎年のように冬場大気汚染が深刻化するのはこの時期は空気がよどんで拡散しないからで、おかげで住民はみんなマスクをしており、自動車は昼間でもヘッドライトをつけて走行している。
街では陽気なロックバンドが即興の歌を歌っていた。
北京の空に冬がくりゃ、イェーイ、人間掃除機の登場だ イェーイ 北京のPM2.5を吸い取ろう イェーイ 人間の肺は真っ黒だけれど、北京は世界で一番空気のきれいな街だ、イエー、イエー、オー、オー

 このPM2.5は偏西風に乗って韓国や日本の西日本の全域に運ばれているが、専門家の話では春の黄砂の時期にPM2.5が加わると日本には甚大な被害が出る可能性があるという。
残念ながら日本人は世界で最も清浄な環境の中で生息してきた関係で大気汚染にすこぶる弱い。
中国人民がくたばる前に日本人民がくたばってしまうがどうしたらよいものだろうか・・・・・・・」政府は秘密裏に最高度の警戒態勢をしいている。

 日本からは環境対策費として中国に多額の援助をしてもすべて役人の懐に入るだけだし、脱硫装置のような現物支給をしてもすぐに取り外してしまう。
民間の調査期間の発表ではPM2.5の影響で北京・上海・広州・西安ですでに6800人が死亡したと報告されているが、「人命が鳥の羽より軽い」中国ではほとんど無視される数字だ。

 かつての文化大革命のように3千万人から4千万人の中国人民が大気汚染で死亡しないとこの偉大な国の世紀の実験は終わりそうにない。
実に中国は21世紀の大国だと思う。世界中の人々のために人間の生存限界を確認すべく自らの身体で人体実験を行っている。
こんな立派な国が隣国だなんて日本はなんと幸せな国だろうか。

注)中国の社会問題については以下に記事を纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48428075/index.html


 

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

 

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(25.1.23) NHK 毛沢東の遺産 激論 二極化する中国 その2

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この記事は昨日の記事の続きですのでまだ読まれてない方はそちらのほうから読んでください。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-c0f1.html

 中国は現在階級闘争の只中にあり、左と右から共産党指導部が追い詰められつつある
このうち特に厄介なのが左からの毛沢東支持派の動きで、いわば共産党原理主義運動といえばイメージがわくだろう。

 しかしもう一つ中国には右からの動きがあって、これは富は持っているが権力とは無縁の中間層の運動で、中心人物は弁護士や大学教授やジャーナリストと言ったインテリの階層からなる。

注)中国は富と権力を持っている共産党幹部、富だけを持っている中間層、富も権力もない農民階層の三層構造になっている。

 この右からの運動は表現の自由を求めているが、これは共産党幹部が天安門事件1989年)以来全力を挙げて弾圧してきたので、直接の政権批判は行わない。
それにかわって毛沢東支持派の非難というもっぱら変化球を投げている。
共産党幹部は最も毛沢東派を恐れているので、それへの非難は共産党幹部の利益と一致するのでお目こぼしになる。

注)天安門事件については以下の記事に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241231-d09b.html

 実際この運動を推進している弁護士はテイシュウの広場で毛沢東の肖像を破いている映像をブログに掲載したが、信じられないことにこの映像は当局の検閲に引っかからなかった。
反毛沢東派は「毛沢東の時代は自由がまったくなく、人民は裁判もなく殺害された」と主張し暗に現政権の言論弾圧を非難している。

 中国では12年11月に第18回全国代表大会が開催され、この大会で毛沢東思想を共産党が正式に取り下げるのではないかとの憶測が中国全土に広がっていた。
しかし胡錦濤が演説した内容は「閉鎖的な古い道にも、党の色を変える邪悪な道にも組しない」というもので、文化大革命のような共産党原理運動(古い道)は取り締まるし、民主化運動というような西欧かぶれの集団(邪悪な道)も許さないというものだった。

 この結論に討論会のメンバーは一応にがっくりしていたが、一人が「これでは何にも変らないが、今に見ていろ、面白い芝居が始まる」と捨て台詞をはいていた。
中国は今爆発寸前にある。共産党幹部は右と左から攻められ、特に左からの運動は中国共産党の存立基盤に関する運動なので厄介だ。
俺たちが毛沢東に従って共産革命を起こしたのは、共産党幹部が資本家になってぶくぶく肥え太らせるためではない。造反有理だ。太った豚を打ち倒せ!!

 現在共産党幹部が行っていることはこの非難の矛先を海外、時に日本に向けさせることだ。
そうだ、毛沢東は正しい。その毛沢東の尖閣諸島を小日本が簒奪している。今は内輪もめをしている場合じゃない。中国国民がこぞって日本を打ち倒そう

 笑ってしまった。これは清朝末期の太平天国の乱の時代と同じだ。この乱で清朝は大混乱に陥り清朝政府転覆運動が激化した。
こうした運動の矛先を対外戦争に求めたのが日本との日清戦争だ。
李朝朝鮮はわが国のもので小日本が手出しをすることは許さない!!」
 
 
100年の歳月を経て中国は内乱の時代を迎えた。国内の眼をそらすため再び敵を日本に向けている。この中国共産党のこの戦略は成功するだろうか。それとも失敗して第二次文化大革命が始まるのだろうか。

注)中国の社会問題については以下に記事を纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48428075/index.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
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(25.1.22) NHK 毛沢東の遺産 激論 二極化する中国 その1

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  このような放送を良く中国政府が許したものだと驚いてしまった。
先日NHKが放送したドキュメンタリーWAVE「毛沢東の遺産 激論 二極化する中国」という番組である。
この番組は河南省テイシュウという街に毛沢東支持派反毛沢東派が互いに討論をする場があり、そこでの討論を中心に番組が構成されていた。
なぜ対立する二つのグループが討論会を持っているかというと、両者は現在の共産党に対する批判勢力であり、右と左から現政権を打倒しようと考えている集団だからだ。

 最近中国では毛沢東を再評価する左からの運動が力を得ている。もともと毛沢東は中国共産党の創設者だから中国で尊敬されていると思うかも知れないがそれは違う。
毛沢東は生涯に二つの大失政を行っており、一つは1958年から1962年まで行われた大躍進運動、それと1966年から1976年に中国全土に吹き荒れた文化大革命であり、政治家としては無能革命家としては有能)というのが中国支配層の本音だ。

 問題はこの無能の毛沢東を共産党政権は建国の父として天安門広場に肖像をかざり、たたえなければならないところに本質的矛盾がある。
人民には毛沢東を建国の父としてたたえさせておきながら、一方で共産党幹部はまったく毛沢東を嫌っている。
それには以下の歴史的経緯があるからだ。 

 毛沢東がおかした失政は原因と結果の関係にあり、大躍進運動が失敗して毛沢東に対する批判が最高度に達したとき、毛沢東が批判の矛先を中国共産党の官僚群にすり替えた運動が文化大革命だった。
俺は悪くない。悪いのは俺の指示を守らず人民を搾取している共産党の官僚だ。あいつらを打ち倒せ!!!

 ほとんどの人は大躍進運動といっても何のことか分からないだろうが、毛沢東が唱えた自力更生で中国を先進国にしようとした運動である。
たとえば鉄鋼生産をあげるために各村に手製の溶鉱炉を作り銑鉄の生産で大躍進をしたと報じていた。
実際は何の役にも立たない混ざりけの多いぼろぼろぼ鉄を作っただけで、日本の例で言えば古代の山陰地方にあったたたら製鉄と同じレベルだった。
農業生産でも地方からの報告では大増産していたが実際にはどこにも穀物がなかった(そう報告を上げないと粛清された)。そのために人民は存在しない米を書類上で食べて2千万人の餓死者を出した運動である。

 問題は共産党内部でこの責任を追求する動きがあったため、毛沢東が先手を打って大衆運動を起こし反毛沢東派をたたいたのが文化大革命である。
この革命のさなかに3千万から4千万人の中国人が三角帽子をかぶせられて裁判もなしに殺害されている。

注)イメージがわかない人は映画「ラスト・エンペラ」の中で当時の紅衛兵運動の場面が出ているので確認すると良い。

 この毛沢東の文化大革命は10年間吹き荒れた後、実際に指導していた4人組が粛清され、鄧小平の指導のもとに収束させられた。
その後鄧小平は「先に豊かになれるものから豊かになろう」と言うことだが、はっきり言えば「毛沢東を捨てて資本主義に舵を切ろう」ということだ。

 その後の中国の経済成長は目覚しいものだが、実際に豊かになったのは共産党の幹部だけで中国の富のほとんどを独占してしまった。
この状況は19世紀末のアメリカそっくりで当時アメリカは大富豪と貧しい労働者だけの世界だったが、それが今の中国の現実になっている。

 収まらないのは毛沢東に呼応し造反有理(抵抗には理由があり、官僚を打倒するのが正しい行為だと毛沢東が煽った言葉を唱え文化大革命を指導した元紅衛兵たちだ。
現在の毛沢東支持派とは文化大革命の昔に戻ろうと主張する貧しい取り残された人民の運動である。
鄧小平は毛沢東思想を棚上げにして、共産党幹部だけが裕福になる社会を作った。これは毛主席が目指した「貧しくとも平等の世界」とはまったく反するものと彼らは考える。

注)中国人の半数は農民で農民戸籍しか持っておらず、貧困の農村に押し込められている。こうした貧民は都市に出稼ぎに出ても農民工として最下層の生活しかできない

 中国では言論統制が厳しいが、さすがに毛沢東をたたえる言説を取り締まるわけには行かない。何しろこの国は建前は共産党の指導する社会主義国で建国の父は毛沢東だからだ。
今中国経済が完全に曲がり角に来て、貧しいものが豊かになる機会が失われている。
貧しいものは何時までたっても貧困のままだ。こうした人民が毛沢東の肖像を掲げ再び「造反有理」と叫びだしている。

 これは党幹部としては実に恐ろしいことだ。中国の王朝は農民暴動によって滅んできたが、今中国共産党という王朝もこの農民暴動の嵐に巻き込まれつつある。

 私がこの放送を見て驚いた理由が分かってもらえるだろうか。中国は今富めるものと貧しいものの間で階級闘争が行われつつあり、貧しい毛沢東派は共産党幹部を打倒しようとしているとこの放送は言う。
このような放送を良く中国政府がNHKに認めたものだ。

注)上記は毛沢東派の動きについて記載しておいたが、明日は反毛沢東派について記載する。

なお中国の社会問題については以下に記事を纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48428075/index.html

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2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
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参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
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(25.1.21) 歴史の変わり目 アルカイダの活動舞台がアフリカに移った

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  又一つ歴史が動き出したなという感想を持った。
アルジェリアで起きたアルカイダによる天然ガス田襲撃事件のことである。
今まではアルカイダといえばアフガニスタンパキスタンの国境付近を根城にテロ活動を繰り返している集団と思われていたが、今やその中心はアフリカ、それもマリの北部に拠点が移っている。

 このマリの北部一帯を中心とする地域はイスラム・マグレブ諸国といい、マリ、アルジェリア、モーリタニア、ニジェールが含まれる。
もともとは何もない不毛の地と思われていたが近年石油、天然ガス、金、ウラン等の鉱物資源が発見され一躍脚光を浴びるようになった。

 この地域が紛争の中心になったのは大量の武器イスラム原理主義者の手に渡ったからだ。それは皮肉なことにアラブの春の影響で、特にリビアのカダフィ大佐率いる軍隊にマリの傭兵が多く存在していて、カダフィ大佐敗北後この傭兵が大量の武器を携えてマリ北部に撤退した。

注)カダフィ大佐の傭兵については以下の記事で記載してある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/23225-9a7f.html
 
 この地域のイスラム原理主義者の武装集団をAQIMというのだが、このAQIMの軍事力がマリ政府の軍事力を上回るようになり、南部にあるマリ政府転覆を開始した(北部はすでにAQIMの支配下にあった)。
瞬く間に政府軍を蹴散らしたのであわてた旧宗主国のフランスがマリ政府の支援に乗り出した。
こうした情勢下で起こったのがアルジェリアにあるガス田建設現場の襲撃事件である。

 目的はいくつかあり、いくつかの声明が出されている。

① フランス軍機がアルジェリア上空を通過してマリに進軍しAQIMを空爆していることに対するアルジェリアへの警告。

② アルジェリアに捉えられているアルカイダの囚人100人の即時解放

③ 人質の解放条件として多額の身代金を要求する。

 こうした要求に対してアルジェリア国軍の対応は、「テロとの妥協はせず、殲滅する」ということで、これはロシアのプーチン大統領の戦略とまったく同じだ。
人質の命ははっきり言えば二の次でテロ集団を一人残らず殺害することに主眼が置かれ、人質が助かればそれは僥倖という判断である。

注)ロシアでは02年10月にチェチェンの武装勢力によるモスクワ劇場占拠事件があり130名の人質が殺害された。又04年9月には北オセチアの小学校がやはり占拠され330名の人質が殺害されている。いづれのときもプーチンはテロ集団を殲滅する命令を下した。

 アルジェリア国軍がどうしてこのような判断をするようになったかというと、1992年以降続いてきたイスラム原理主義者との死闘がある。この戦闘で20万人弱の人名が失われたといわれており、今さら軍部はイスラム過激派と妥協できない立場にある。
絶対に妥協するな、一人残らず殺せ。そうしないとわれわれが殺される

注)1991年に選挙でイスラム原理主義勢力が圧勝したが、これを危惧した軍部が1992年クーデタを起こして政府を転覆させた。そのため軍部とイスラム原理主義勢力との死闘が始まり20万人弱の人名が失われた。
1999年に一旦軍部とイスラム原理主義勢力は停戦したが、これに不満を持つ過激派はマリ北部に逃げて反攻の機会をうかがってきた(今回の襲撃がそれに当たる)。


 アルジェリアは天然資源の宝庫で石油や天然ガスの埋蔵量が多い。今回のガス田はBP(イギリスの大手メジャーが建設していたが、日本のプラント会社日揮もそこに参加していた。
79名の職員が働いており内日本人は17名である。
情報が錯綜していて明確なことは分からないが日本人の7名は救出され10名は行方不明になっている。

 アルカイダの活動は今やアフガニスタン中東)からアフリカに主戦場が移ってきた。今回の事件はその端緒だろう。
アフリカには最新鋭の武器が溢れかえり、資金さえあればいくらでも入手が可能だ。AQIMはここに南アメリカからアフリカ各地に運ばれる麻薬中継基地を作って通過料をせしめているので資金は豊富だ。
時代が変ったのだ。
日本はアフリカへの進出について、最高度のリスク管理を強いられるようになったと判断すべきだ。

注)アフリカ・中東関係の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45123956/index.html

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校。
・ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民
・荷物   出発地点において置きますのでランナーはゴール後出発地点に戻って回収してください。

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(25.1.20) 四季の道駅伝 5kmの部(駅伝でない)募集中

__  

  私の生活はいたって暇人で、退職してからの6年間ほぼ同じように時間が流れていく。
一日の日課は2時間程度の四季の道の清掃作業、同じく2時間程度のブログ作成、さらにこれも2時間程度の運動JOGか自転車)が基本的パターンで、最近はこれに1時間程度のボランティア教師が追加されていた。
これに月一回程度のペースで読書会や、マラソンレースが入るのだが、その程度だから時間が淡々と流れて行き、気がついたら66歳になってしまった。

 日々これ平安といえるが、この冬場(12月、1月、2月)の3ヶ月間だけは急に忙しくなる。
ここおゆみ野の四季の道で駅伝大会が開催されるからで、私もその実行委員の一人のため奮闘しなければならない。

 小学生全体を対象にしたマラソン教室を4回ほど実施し、それ以外におゆみ野南小の児童にマラソンを教えている。
実行委員会議にもでているが、私は最近聴力が非常に低下しているものだから会議というものがとても苦手だ。
誰かが発言していても何を言っているのかさっぱり分からないし、突然私に向かって質問されようものなら大パニックだ。
側に日本語の通訳がいないとまったく分からないなんて、思っても見なかった状況だ。

 それに今回は私の提案で四季の道駅伝一般の部5km走)を作ってもらったのだが、この参加者が4名しかいなかったので大騒ぎになってしまった。
実行委員会としては30名程度を想定していたから、ひどい想定外だ。
山崎さん、何とかもう少し人を集めてもらえませんか」言いだしっぺの私にお鉢が回ってきた。

 先日から私が所属しているちはら台走友会のメンバーや四季の道ランナーズのメンバーに声をかけてようやく全体で10名を越す程度にはなっているが、まだ30名には到底及ばない。
最近は四季の道を清掃しながらランナーに会うたびに駅伝5km走)の参加を呼びかけている。
是非2月17日の5km走に出てください。大丈夫あなたなら問題なく走れますよ」なんて勧誘しているのだが、よほどの知り合いでないと怪訝な顔をされるだけだ。

 以下にレースの詳細を記載しているので、是非今回の大人の部5km走(駅伝ではない)に参加してもらいたいものだと思う。
このブログのメール機能を使用して連絡してもらえれば受付完了なので、連絡をお願いいたします。

PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく
5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在
12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の
追加募集を行っております。
参加希望者は、
氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り


・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校、ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民 

なお四季の道駅伝の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47115562/index.html

 

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(25.1.19) シャープの苦悩は何時まで続くのだろうか。 がんばれシャープ!!

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 私の大好きなシャープが苦悩している。
我が家では電化製品はまずシャープと決まっていて、長い間テレビもパソコンも電話機もシャープを使用してきた(近パソコンは他の製品に変えた)。
品質が良くて価格もリーズナブルだったのでとてもお気に入りだったが、そのシャープが液晶部門でつまずいて苦吟を始めてからほぼ1年になる。

注)なぜシャープが液晶部門でつまずいたかの詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-14a6.html

 当初は台湾のホンハイと提携し稼働率の低下で悩んでいた堺工場大型液晶パネルを生産)のてこ入れと、シャープ本体に対する資本参加が取りざたされたが、堺工場への資本参加は実現したものの、本体への資本参加は交渉が暗礁に乗り上げている。

 このため資金繰りが非常に厳しくなってきたため、海外にある液晶テレビの組立工場の売却を急いでいた(当初はホンハイの資本参加約700億円で資金繰りをつける計画だった)。
このたび南京市にある南京夏普電子を中国のパソコン大手レノボに売却することが決まり、又マレーシアメキシコにある組立工場も売却の話が進んでいる(全体で300億円程度)。

 一方で合理化計画を前提にみずほ三菱UFJとの間で3600億円の協調融資の話が12年9月に決まったため、ホンハイの資本参加がなくても当面の資金繰りには一息ついている。
一時150円程度まで急落していた株価はこのところの円安の影響もあり350円程度まで盛り返してきた。

 だがこれは資金繰りの問題が片付いたというだけで、本業の液晶パネルの販売は相変わらず不調で13年3月期の赤字は4500億円が見込まれている。
シャープの再建計画の骨子は、① 海外の組立工場の売却と本社の売却、そして② 中小型液晶パネルへの資源の集中だが、すべては中小型パネルを生産している亀山第二工場の稼働率がアップするか否かにかかっている。

 中小型液晶パネルの主要な販売先はアップルiPhoneiPadのディスプレイに使われていて、基本的には勝ち馬に乗っている(ただし最近アップル製品の販売に勢いがなくなってきた)。
技術的にも超細密液晶パネルのIGZO(イグゾー)というオンリーワン技術を持っているが、それだけではサムスンとの価格競争には勝てないだろう。

 さらに円安がすすんで100円程度にならないと、シャープの競争力は復活しないだろうから、やはり中小型パネルの生産を日本という輸出産業にとってまことに厳しい場所で行い続けることには限界があると思える。
いずれは生産拠点の分散化が必要で、サムスンと対抗するならば思い切って韓国に工場を建設する等の措置が必要になってきそうだ。

注)なぜ韓国が輸出産業の基地として最適かは以下の記事で述べておいた
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-958e.html



PR記事 四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の追加募集を行っております。
参加希望者は、氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り

・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校、ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民

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(25.1.18) 飛ばないB787 ANAはどうすりゃいいんだ!!

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   四季の道駅伝の参加者募集 四季の道駅伝実行委員会

2月17日(日)おゆみ野四季の道で小中学生の駅伝が行われますが、今年より高校生以上の部 5kmが新設されました。
これは駅伝ではなく5km走です。
募集を行ったところ参加者が現在12名程度で、実行委員会が目標にした30名程度をかなり下回っております。

そこで高校生以上5kmの部の追加募集を行っております。
参加希望者は、氏名、男女別、年齢、住所をこのブログのメール機能あるいはコメント機能)を使用して申し込んでいただければ結構です。

なお詳細は以下の通り

・ 17日 9時より有吉中学校前で受付(500円の参加費用を払ってゼッケンを受け取る)
・スタート 9時40分 有吉中学校、ゴール 夏の道ののりくら公園(四季の道を一周)

・参加資格  おゆみ野あるいはその周辺に住んでいる住民


(ここからが本文です)

 最新鋭の中型機として鳴り物入りで導入されたボーイング787機がトラブル続きでFAA(米連邦航空局)から「バッテリーの安全性が証明されるまでは運行を停止する命令」がアメリカ国内の航空会社に出された。
これを受けて日本でも国交省が同機の運行停止をANAJALに求めている。

 B787機は現在世界で49機運行されていて、そのうちの24機は日本のANA17機)とJAL7機)が使用しているのだから、運行停止措置の影響は日本の航空会社に対する影響が最も大きい。
トラブル自体もANAJALに集中しており、JALはアメリカのボストン空港で出火しているし、ANAバッテリーの異常漏れで高松空港に緊急着陸している。

 私は当初新型機導入に伴う初期トラブルで、たいしたことはあるまいと思っていたが、実際はかなり危うい話になっている。
事故のほとんどでバッテリー液の異常漏れが発生し、これが熱せられて火災につながっている事故だ。
一つ間違えば大事故につながるためFAAは見逃すことができない事故とみなしたようだ(飛行中に飛行機から火を吹いてしまう)。

 なぜこのようなB787を日本のANAJALが積極的に導入しているかというと、燃費効率が従来機より2割良く、ジャンボのかわりに国際線に導入しても十分アメリカやヨーロッパにまで飛んで行ってくれるからだ(大型機でなく中型機でアメリカやヨーロッパにいけるのがミソ)。

 そしてさらに大きな理由はこのB787の機体部分を三菱重工業・川崎重工業・富士重工業約35%のシェアで製造し、さらに東レの炭素繊維を使い、東邦チタニウムのチタンとGSユアサのバッテリー(リチウム・イオン電池)を使用していたからだ。
B787はボーイングといっているけれど、実際は日本メーカーが作っているようなものでオールジャパンの飛行機だ」というのが自慢だった。

注)リチウム・イオン電池はかつてソニーのパソコンで発火事故が起こっている。

 かつて日本メーカーが製造しているものは絶対的に品質が保証され、安心マークだったが今回の事故を見ると、「日本製だから危険だ」ということになってしまいそうだ。
特に直接の原因とされているのはバッテリーの電解質もれだが、バッテリーを納入しているのはGSユアサだから責任は重大だ。

 もし事故原因の究明に長引き、かつ設計変更などが発生すると、ことは非常に面倒な問題がANAに発生する。
ANAは17機のB787を保有していて、さらに66機までB787を購入する計画になっている。
この燃費が良くどこまでも飛んで行ってくれる飛行機にANAは経営戦略のすべてをかけているといっていいようなところがあり、だからこそ世界に先駆けてB787を導入したのに裏目に出てしまいそうだ。

 ANAJALに比較すると政府から資金を導入せずにがんばって入る企業で、13年3月の連結収益は1100億円を目指していた(JALは1650億円)。
税金もちゃんと払い、政府から金を一銭ももらわず自己努力でがんばってきたのは、B787をいち早く導入することでアジアのトップ企業になれると思っていたからなのに・・・・・」ほぞを噛む思いだろう。

 B787の開発はテスト飛行中にトラブルが続いたため、当初の納入時期が約3年遅れている。そしてさらに今回のバッテリー事故で納入が遅れればANAにとって致命的な影響が出てくるかもしれない。
今でさえ株価は200円以下JALは3700円前後)なのに、この事故でANAの株価はさらに低下している。

注)今回の事故でANAは国内線35便の欠航を発表している。

 私はANAのように自己努力を懸命にしている企業は好きで、B787のトラブルが早急に解決してANAの経営に対する影響が最小限に留まることを切に望んでいる。
しかしそうでないと ANAの経営に深刻な影響を与えそうだ。

注)なおJALの経営問題は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/jal/index.html


 

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(25.1.18) 文学入門 遠藤周作 「沈黙」 文学はこうでなくてはいけない!!

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 やはり文学はこうでなくてはならないとしみじみ思った。
今回の読書会のテーマ本、遠藤周作氏の「沈黙」を読んだ感想である。
この作品は1966年に書かれているから私がちょうど大学1年生の時の作品だ。
私が社会人になったときこの小説を一度読んでおり、その後篠田正浩監督によって映画化されたのを見ているのでなじみの小説だが、最近の人はあまり読む機会がないらしい。

 最近の小説は非常に軽くもっぱらフィーリングを楽しむような作品が多いが、この作品はその対極にあるような作品だ。
テーマはキリスト教徒にとって「神の存在を疑うことは許されるのか」ということと、「日本におけるキリスト教は変容しており多神教の一種としてかろうじて存在している」という主張である。
これだけ聞いただけでも信心深い人はこの小説を読むことを拒否するだろう。

 遠藤周作氏12歳のときから洗礼を受けたカソリック教徒であり、それだけに宗教とのかかわりは深く、氏の小説のテーマも宗教を扱うことが多い。
この「沈黙」の舞台は島原の乱(1637年)が収束し、日本からすべての宣教師が追放されたと思われていた直後の島原周辺の地域である。

 物語の始まりは、日本で20年にわたり布教活動を続けていた日本における宣教師の総責任者フェレイラ神父が捕らえられ、信じられないことに棄教をしたと言う知らせがローマ教会に届いたところから始まる。
当時のローマ教会では「ヨーロッパ人の眼から見れば世界の果てというべき一小国でフェレイラが転宗させられたという事実は、単なる一個人の挫折ではなく、ヨーロッパ全体の信仰と思想の屈辱的な敗北のように思われた」。

 このためその真実を探ることと、フランシスコ・ザビエル以来東洋で最もよき種をまかれた日本で統率者を失ってくじけていく日本信徒を救うことが、ローマ教会の緊急の課題となった。
だが、キリシタン禁制の日本にどのようにして潜入すればよいのか?
この企てにポルトガルの若き宣教師ロドリゴ、ガルペ、マルタが情熱と執念だけで派遣を申し出た。

 この小説の驚くべきことはほとんどの登場人物が実際に実在していて、主人公のロドリゴは幾多の苦難の後同僚のガルペとともに日本潜入に成功し、そして隠れキリシタンの信徒に洗礼を与える等の活動をしている。
そして先に棄教したフェレイラもそれを取り調べた幕府宗門奉行井上筑後守も実在の人物である。

 この小説には明らかに創作されたと思われるキチジローという農民が出てくるが、キチジローは転んだ元キリスト教徒で日本にいられず、当時のポルトガル領マカオに逃れていたという設定になっている。

 このキチジローの先導で島原周辺の漁村に上陸し、また隠れキリシタンとの連絡も取れたのだが、同時にキチジローユダであり、常に銀300枚の報酬のためにロドリゴや隠れキリシタンを密告する。
捕らえられたキリシタンは次々に水磔すいたく)の刑(海に十字架をたてそこに信徒をくくりつけて潮が満ちてくると水没して溺死させる刑)や逆さづりの刑逆さにつるして耳の後ろを少し切って血が滴り出るようにして時間をかけて殺していく刑)に処せられ、ロドリゴはそれを見せ付けられる。

 役人はロドリゴに「お前たちがやってきてヤソ教を教えるからこのように日本人が死ななければならない。この日本を静かにほっておいてはくれないか」と頼む。
このあたりの描写はとても鮮烈だ。
幕府の役人は宣教師を単に殺害するのではなくて、改宗をさせて日本に取り込もうとするのだが、それは宗門奉行井上筑後守の方針だからだ。

 井上筑後守はインテリで宣教師が改宗よりも殉教を望むのを知っており、そのたびに日本の信徒が自分たちも殉教者になろうとする連鎖を断ち切ろうとしていた。
ローマ・カソリックが日本の宗教に敗れて自然消滅するのがもっとも好ましい状況だとの判断だからだ。 

 一方ロドリゴは信徒が水磔に処せられたり逆さづりにされるたびに主に奇跡を祈り「哀れな百姓を助けてくれ」と祈るのだが、神は沈黙したまま何も答えてくれない。
ついにロドリゴはキリスト教者としてはいけない一線を越えて神への疑問を持つようになる。
これだけ自分が祈り神にすがっているのに神が沈黙しているのは本当は神など存在しないのではないか?
そして自分のこうした努力も実際は何の意味もない無駄な作業で、水磔にあっている哀れな農民も存在しない主をたたえて殺されているだけではないのだろうか。
いくら祈っても答えてくれない主に絶望し、ロドリゴは棄教を決意する。

 この遠藤周作氏の沈黙は日本では高く評価されたが、ローマカソリック教会の反感をかい、またノーベル文学賞の候補になったがキリスト教文明を是とするノーベル賞評議員の賛成を得られなかった。

 もう一つこの小説のテーマである「日本に根付いたキリスト教は本来のキリスト教でなく、信者は大日如来とゼウスがおなじものだと信じている」という主張は20年に渡って日本で布教をし、そして棄教を決心したフェレイラの言葉だ。
日本に入ってくる宗教はそれまでの宗教と融合されて多神教の一つになり、大日如来として仏教と融合してしまう。

この国は考えていたより、もっと恐ろしい沼地だった。我々はこの沼地にキリスト教という苗を植えてしまった」というフェレイラの述懐がそのままロドリゴの述懐になっていく。

 私はこの遠藤周作氏の認識は正しいと思っているが、正統派のキリスト教信者からはとても受け入れられない結論だろう。
だが日本にキリスト教信者は全人口のほぼ1%程度で、そうした人もお盆には先祖の霊を供養するためお寺に行き、正月は神社で一年の無病息災を祈願するのが普通だ。

 久しぶりに本格的な小説を読んだという満足感がひしひしと感じられた読後感だった。

なお、文学入門の今までの記事は以下にまとめて入っております。
 http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43898465/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat31264874/index.html

別件)「おゆみ野四季の道」のカウンター10000を「おゆみ野四季の道 新」に加算いたしました。

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(25.1.16) アメリカの世論を味方につけるのは中国か韓国か日本か? ニューヨーク・タイムズの日本批判  日本の巻き返しは可能か?

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 現在アメリカの世論を味方につけようと中国、韓国、日本がしのぎを削っている。
中国は尖閣諸島問題で「中国固有の領土」という主張をアメリカ人に認めさせ、韓国は従軍慰安婦問題で「本政府が謝罪をして損害賠償に応じる」ようにアメリカの世論を誘導している。

 日本はこうした動きに対して大使館を中心に一つ一つ反論しているが、現状は受身に回っている。
このまま行くとアメリカの世論は「尖閣諸島を中国に返還せよ」という主張が優位になり、また[従軍慰安婦問題で韓国に謝罪と損害賠償をしはらえ」という事になってしまいそうだ。

 実際ニューヨーク・タイムズは明らかに中国・韓国サイドに立っており、何度も社説や記事で「尖閣諸島は中国の領土だ」と述べているが、これはコラムニスト、ニコラス・クリフトフ氏の影響が大きい。
氏の妻は中国系3世で氏は完全に中国に取り込まれている。

 又従軍慰安婦問題でも安倍総理村山富市元首相村山談話を修正しようとしていることは間違いだとして、社説で「歴史に学んでいない」と韓国の主張をそのまま採用している。
日本は明らかにアメリカでの情報戦に負けているが、情報戦では負けたほうが愚かなのだ。

注)従軍慰安婦問題はどこにでもある売春問題であることは前に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-af68.html


 幸いアメリカ政府は「尖閣諸島の防衛は日米安保条約第5条の適用範囲」と明言しているし、保守系のウォールストリート・ジャーナルは「尖閣諸島国有化後の日本製品に対する通関検査の強化は中国による経済報復で北京の貿易いじめ」だと日本に同情的だ。
だがアメリカでの情報戦争では明らかに中国と韓国が優位に立っており、日本の巻き返しが必要だ。

  中国や韓国では「歴史とは政治的に利用するものだ」という認識で一致していて、事実に立脚した歴史認識など求めていない(日本人は歴史は客観的なものだと思っているが中国・韓国は主観的なものだと思っている)。

 特に中国では歴史を記載し確定するのは次の王朝の仕事で、これは現王朝の正当性を歴史的に確定する作業と思っている(だから思いっきり前王朝の悪口を書く)。

注)中国では易姓革命という思想があり、日本の天皇制と異なり常に王朝が変る。したがってそのたびに新たな王朝の正当性が求められ、それが「歴史を記載する作業」となる。

 たとえばの最後の紂王は,政権をに簒奪されたが周の歴史書には「酒池肉林」とか「炮烙(ほうらく)の刑」を実施したとかいわれて歴史上最悪の王になっている。
酒池肉林」とは池に酒をそそぎ枝に肉をかけて大宴会をしたということだが、これは現在的な意味ではケインズ政策で、むだでも政府が浪費をすれば経済が上向くということだ。
また「炮烙(ほうらく)の刑」とは熱した銅版の上を歩かせてやけどをしたら有罪という判決になったが、古代ではどこにでもある裁判方法で日本でもくがたち熱湯に手をつけてやけどをしたら有罪)として行われていた。
いわばすぐに首をはねないでそれなりの裁判制度があったということだ。

 だから実際は殷の紂王はかなり立派な王であったが、敗北したことによって歴史的汚名を着せられている。

 現在中国が行っている歴史認識の問題とは、現在の共産党政権日本が支援した政権満州国や汪兆銘の南京政府)を打倒してできた政権で、したがって自分たちが歴史を記載する権利を持っている(思い切り日本の悪口が書ける)というものだ。

 だから中国は「尖閣諸島はもともと中国領土」であり、存在もしなかった「南京大虐殺(戦闘行為はあってゲリラを殺害したのは確か)は市民のホロコースト」であり、どこにでも存在していた売春行為を「従軍慰安婦問題」として歴史を政治的に記載している。
現政権の正当性は「あの悪辣な日本から中国人民を救ったことにあると主張し、こうして日本は歴史的汚名を着せられた。

 安倍総理がこうした歴史が中国や韓国にのっとられている現状を変えようとするのは当然で、見直しを実施しようとしていることは心強い。
ただしこれは国内戦国際戦の厳しい戦いが待っており、国内戦では日教組の唯物史観、国際戦ではニューヨーク・タイムズの東京裁判史観中国・韓国の日本おとしめ史観とのつばぜり合いになるだろう。
はたして日本の客観史観はこの戦いに勝てるだろうか。

 歴史とは政治だというのは中国の4000年の知恵(そしてその思想を崇拝する韓国の知恵であり、日本もこうしたタフな歴史観との戦いに全力をあげて戦わなければならない。
特にアメリカ世論を味方につける戦いが現在は主戦場になっており、日本はここで勝利しないまでも何とかイーブンにまではこぎつけなければ国際的に孤立してしまう。
あまりに中国と韓国の対応が眼に余るので、私もこのブログで安倍総理を全力で応援しようと思っている。

注)中国がどのようにして中国国内で歴史を国民に教えてきたかについてはいかに記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241231-d09b.html

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(25.1.15) NHK 北の英雄 アテルイ伝 エミシと呼ばれた人々

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  私がどうしても理解しがたい日本史の謎は平安遷都を行った桓武天皇蝦夷討伐である。
桓武天皇は古代の天皇の中でも天智天皇天武天皇とともにいかにも天皇らしい天皇だったが、それにしてもなぜあれほど東北地方蝦夷の地)を簒奪しようとしたのだろうか。
平安遷都を行って資金的に苦しかったはずなのに、何を無理してエミシの討伐に乗り出したのだろうか。

注)私には桓武天皇の蝦夷討伐は安倍首相のアベノミクスのように見える。どちらも財政的には逼迫していたのに無理に拡大路線(領土拡大、公共工事の拡大)をとっている。

 こう思っていたときにNHKがドラマで「北の英雄 アテルイ伝」を放映し始めた。高橋克彦氏の原作で氏は自分の出身地(岩手県釜石市)である東北に深い思いを持っている。
アテルイとは桓武天皇の意を受けた征夷大将軍坂上田村麻呂を苦しめた蝦夷の族長の名である。
私の日本史の知識ではアテルイは10年以上の抵抗の後、最後は田村麻呂に破れて降伏し、平安京につれてこられて斬首されている。

 田村麻呂との停戦条件が「降伏すればアテルイの生命は保障する」だったからこれは明らかにヤマト側の違約だが、斬首を命じたのは桓武天皇で「野性獣心」だからという理由だった。
田村麻呂は懸命にアテルイの助命を嘆願したが聞き入られなかった。
獣との約束は存在しない」というのだからひどい話だ。

 ヤマト政権は東北地方の経営を行うためにまず柵(さく)を設けたが、それはとりでのようなもので、その防御をさらに強化したものを)と称していた。そしてこの城の周りにヤマトに従順なエミシやヤマトの民を住まわしている。
アテルイが反乱を起こした時期には秋田城(き)、多賀城、伊治(これはり)城があったから、かなり東北経営は進んでいた。

注)最初に反乱を起こしたのは大和に投降してその手先になっていたアザマロというエミシでアテルイはそれに協力して反乱に加わった。

 アテルイが住んでいた場所は北上川の中流域にある胆沢(いさわという場所で、彼らは山の蝦夷と呼ばれていた。なお番組では蝦夷えみし)と発音していて蝦夷えぞ)とは言っていなかったのでアイヌとは別民族の古代のマツロワヌ民ということになる。

注)アテルイがエミシかアイヌかはいつも問題になるが、当時のアイヌの本拠地は北海道で東北地方にいたのは縄文時代人の末裔だと私は思っている。
アイヌは川べりや海を生活の根拠としており、あまり山には住まない。アテルイの住んでいた地は北上川中流域だから山の中で、このような環境を好むのは縄文人だ。


 それにしてもと私は思う。なぜ桓武天皇は東北の経営(はっきり言えば侵略)にあれほど熱心だったのだろうか。

 この東北地方へのヤマトの侵略はちょうどアメリカの西部開拓史を彷彿とさせる。次々にエミシたちの生活圏にヤマトが入り込んで土地を奪い、抵抗するものは殺戮したので仕方なしにエミシが抵抗運動を始めたという感じだ。
西部開拓史との違いはアメリカの西部は農耕地や牧場地として適していたが東北はそれほど魅力のあった農耕地ではなかったことだろう。
東北地方は江戸時代でさえしばしば飢饉に見舞われる農作業に適しなかった場所だから、平安初期にこの場所が農耕地に適していたとはとても思われない。

 そんな場所にわざわざ軍団を差し向ける理由はなんなのだろうか。
考えられる回答は砂金である。陸奥の国で最初に砂金が発見されたのが749年といわれており、それで奈良の大仏の金箔を完成することができたのだから、目的は砂金の獲得だったのではないかと思う(聖武天皇はこの砂金の発掘で「ようや盧遮那仏を金箔で覆える」と狂喜していた
アメリカでも西部開拓が一気に進んだのはカリフォルニアで金鉱が発見されたからだ。

 今回のアテルイ伝はそうした話はまったくでず、もっぱらエミシが野蛮人だから懲らしめようというような話になっている。
だが経済的利益もなしに東北経営に乗り出すことがあるだろうか?
私は砂金だと思っているが、今のところ番組では経済的な目的はまったく触れられていない。

なお日本史に関する時事は以下に纏めて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47308511/index.html

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(25.1.14) 自費出版の時代 誰でも無料で電子書籍を販売できる!!

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 ついに待ちに待った時代が出現した。個人が自由に本を出版できる時代の出現だ。いままでも出版そのものは可能だったが何しろ費用がかかった。
たとえば自費出版をすると最低でも100万円程度はかかり、もちろん購入する人はほとんどいないから、自分ですべて買い取って知り合いに無料で進呈するのが普通だった。

 私の知り合いにもそうした人がいて「貴兄に進呈します」なんて記載して本を贈ってくるが、残念ながら数ページぺらぺらとめくって後は積んでおくだけになっている。
興味の範囲がまったく違っていたり、文章がまことに難解であったりして読むほうがすぐに疲れてしまうのが原因で、それが自費出版の実態だった。

 しかしここに来て状況が一変した。昨年末にアマゾンからキンドル・ファイアという電子書籍が発売されたのだが、使用してみてびっくりしたのは自費出版といっても作成費用は無料)の本がかなりあることだった。
今はハウツウ物が多く「キンドルで電子書籍を作る方法」と言うような本だが、これがキンドル・ストアという電子空間本屋で言えば本棚)に著名な作者と同じように並んで販売されていたことだ。

注)キンドル・ファイアHDを購入した経緯は以下に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-3630.html


 従来著名でない作者(通常はほとんどが著名でない)が本を出版してもまったく読まれなかったのは、そうした本を書店が店頭に置いてくれなかったことが一番大きい。
書店としては売れる本を売らなければ商売にならないから当然なのだが、これでは新人は有名な文学賞を受賞でもしない限り本の販売などできない。

 私は先日からこの自費出版ダイレクト・パブリッシングという)に挑戦し始めたが、正直言って困難を極めている。
自費出版のためのソフトはいくつかあって、たとえば青空文庫という著作権切れの本を電子書籍にしている団体が使用しているソフトなどが有名なのだが、このソフト環境を整えることが並大抵の苦労ではない。

 先日からうんうんうなってダウンロードしているがさっぱりだ。あまりの複雑さに耐えかねて今度はGoogleが提供しているGoogle Documentを使用する方法に変えた。
今はこのGoogle Documentを試行錯誤している段階で技術的理解を懸命に模索している。
まだ1~2週間程度は悩まなければソフト環境が整備できないし、それから実際に電子書籍を作るとしても相当の時間、試行錯誤を繰り返すことになるだろう。

注)前にも書いたが私はシステムマンだが技術は非常につたない。

 半年程度の長期戦を覚悟しているが、何しろ自分だけの努力で無料で本が出版できるのだからこんな嬉しいことはない。
一冊の値段は私のような無名の場合は100円最低100円以上という決まりがある)が多いが、これはそれならちょっと購入して読んでもいいと普通の人が考える値段に相当する。

 私は過去6年に渡ってブログを掲載してきたので記事そのものは十分にそろっているものの、体系だてて書いているわけではないので一度電子書籍という形で整理しておきたいと思っていた。
そうした手段が自己の努力だけでできる時代とはなんて幸せな時代だとつくづく思う。

注)電子書籍の出現で販売方式が変り書店と言う形式が危機に立たされてきたことは以下に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-18f2.html

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(25.1.13) 結局は金本位制度に戻るのだろうか? 金価格の高騰と擬似金本位制度の出現

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 ここに来て再び金価格が上昇し始めた。昨年の8月から11月にかけて上昇局面があったのだが、その後一旦沈静化していたが再び上昇し始めている。
特に日本では国際価格の上昇に加えてアベノミクス円安が進んでいるからついに1980年以降の最高値になり、田中貴金属工業の1グラム当たり店頭価格は5067円11日)をつけた。
ようやく待ったかいがあった。5000円を越したので売り時だ」金の保有者がはしゃいでいる。

注)国際価格の推移、および国内価格の推移は以下参照。
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php

 なぜ金の価格が上昇するかは明白で、アメリカ、EU、日本が競って金融緩和を行ってきたからだが、さらに今まで(本音では通貨価値を維持しようと努力してきた日銀が、安倍総理の軍門に屈して超緩和策に軸足を移したからだ。
円もとうとう落ちた。もう貨幣を持っていても無駄だ。これからは金の時代だディーラーがそう判断している。

 円は一斉に売られ円安が拍車をかけ、その分円表示での価格は上昇する。何しろここ一ヶ月程度の間にドルに対し約10%も円安が進んだのだから、最低でも10%は金は上昇する(石油や鉄鉱石が値上がりするのと同)。
私は1年前に「擬似金本位制度の時代」という記事を書き、当時信任できる通貨は円とスイスフランと述べたが、ついに残ったのはスイスフランだけになってしまった。

注)擬似金本位制度の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/23825.html

 こうして再び資金が金に向かって流れている。一体どこまで金価格は上昇するのだろうか。現在はⅠトロイオンス、1700ドル台だが昨年つけた1923ドルまで一気に行きそうだ。
この影響は日本では円安でさらに加速されるから、金相場は5000円台を大きく上回るだろう。

注)特に各国の中央銀行とって通貨を持っていると減価するばかりだから、円などを売って金の積み増しを行う。結局準備通貨としては金が積みあがっていくが、これを私は擬似金本位制度と名づけることにした。

 こうした激変期には通常の経済センスの人は儲けるより資産分散をして損失を最小にする戦略をとるのが無難だ(儲けようとしても普通の人は売り時を失して再び氷付けになる)。
金投資に資産の一部を投資して通貨円で保有する資産の目減りを少しでも和らげる戦略が妥当だろう。

 私が生きている間に現在の管理通貨制度中央銀行が発行する通貨の価値を適切に管理しながら発行をコントロールする制度)が再び金本位制度に舵を変えるとは思いもしなかった。

注)なお「金」を含む外国為替の問題は以下に纏めて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43682270/index.html

(別件) これは本文とは無関係ですが最初にお礼を言わなければならないことが発生したので記載しております。

 何度も言いますが人生長く生きていると信じられないことが起こるものです。私は四季の道清掃と草刈を実施してきましたが、草刈には刈払機を使用していました。
農家の方が良く農道で草刈をしている時に使用しているあれです。
この刈払機は実は重要な注意が要って、特に旋盤を使用した刈払機では事故が起こるのと(だから私はビニール紐を使用しています)、あまり生産性が高くなく一日で刈れる範囲が100m × 10m程度なので四季の道全体をターゲットにできない悩みがありました。

 「何とか自走式の草刈機を手に入れられないだろうか。これだと安全だし刈払機の3倍程度は生産性が高いのだが・・・・・・・しかし高価すぎて駄目だろう」諦めておりました。
しかしこのたび私の苦境を見かねて、自走式草刈機の購入を支援してくださる方がいて、カンパをしてくださいました。

 これで一気に展望が開けた思いです。草刈のシーズンは春先だからそれまでに自走式の草刈機を購入して今シーズンに備えることができます。
人間悩んでいると助けてくれる方がいることをしみじみ感じております。
本当にありがたいことで心から感謝いたします。

 

 

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(25.1.12) アメリカから中国企業が追い出されている。 SECと中国政府の攻防

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 先日アメリカのABC放送を見ていたら、中小企業のおじさんが中国企業に5百万円相当の投資資金を持ち逃げされたと憤っていた。
SEC米証券取引委員会)の担当者も「中国企業の法律無視を許せない」と怒っていたが、最近アメリカに上場された中国企業が資金を集めて、その資金を持ち逃げするケースが頻発している。

 中国では当たり前の詐欺行為で私などはいつもの中国企業らしいと思うが、さすがにアメリカでこれを大々的に行うとSECが乗り出し、すでに40社あまりの中国企業の登録を抹消した(抹消されると証券市場に上場できなくなる)。

 本来NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場するにはそれなりの難しい審査があるが、中国企業はこの審査をすり抜けるために上場している企業にM&Aを仕掛けて乗っ取り、自身は審査をすり抜ける方法をとってきた
すでに400社あまりの上場がなされており、まともな企業はその一部でほとんどの企業が集めた資金を持ち逃げするためのダミー会社か、アメリカの技術を盗んでコピーするための国策会社のどちらかだ。

注)中国通信大手の華為技術は人民解放軍の元お偉方が社長で、アメリカから通信技術を盗むための会社として上場されていた。
このためアメリカ政府はこの会社とアメリカ政府・アメリカ企業との取引を禁止させた。


 1990年代からの中国の経済発展はすさまじかったため、アメリカでは中国企業の上場に熱心だった。
また間に入ったアメリカの紹介会社が「絶対成長が間違いない!!投資をしたら一攫千金だ!!」なんて大法螺を吹いてきたこともあって、アメリカ人の投資熱がいやが上にも高まったのだが、ここに来て持ち逃げ企業が頻発したためすっかり熱が醒めてしまった。

 今SECが問題視している中国企業は9社で、この監査報告を中国にあるアメリカの大手監査法人の事務所に求めたものの、監査法人からは回答が来ない。
それは当たり前でどの企業もアメリカの監査基準にのっとった会計処理など一切しておらず、はっきり言えば集めた資金はトップ層が私服しているのだから報告しようがない。

 アメリカの法律ではアメリカの証券市場に上場した企業はアメリカ方式の監査報告を上げる義務があるので、SECはそれをたてに強行だ。
あわてた中国政府国策会社が上場廃止になったら大変なので「中国国内法に基づいて対処する」と居直っているが、中国にまともな国内法がないのは明らかだ(また形式的にあっても誰も守らない)。

 中国経済が破竹の勢いだった11年ごろまでは、どの企業も基本的には収益を上げていたが12年度に入り急ブレーキがかかり、特に輸出産業は廃業に次ぐ廃業が続いている。

 アメリカとすれば今までは大目に見てきたが、これからはそれを許さないと言う立場で、これは1990年代の日本の金融機関に対する態度とそっくりだ。
私は金融機関にいたから肌で感じたが、バブル崩壊まではアメリカの金融当局は日本の金融機関に対する扱いが非常に丁寧だった(正確に言うとなんら規制をしなかった)。

 ところがバブルがはじけ長銀日債銀拓銀がつぶれると、日本の金融機関の会計を魑魅魍魎の世界と指弾して、アメリカ並みの透明性実際は透明でないのだが建前は透明)を追求して検査づけにした。
当時のニューヨーク支店の担当者が「一年中検査対応に追われて仕事がまったくできません」と泣いていたものだ。

 このときの日本の金融機関に対する方策を今中国企業に対してアメリカは実施している。
いい機会だから、中国の企業を丸裸にして内実を把握しよう。文句があれば追い出すだけで、中国企業は斜陽だからアメリカにとって痛くもかゆくもない」と言う判断だろう。

 このままで行くと中国の上場会社400社の半分は上場廃止に追い込まれると言われている。
しかし実際はそこまで行かないうちに手打ちが行われて、中国もアメリカの言う情報開示に協力せざるえなくなると思われる(最もそうなるとまともに上場できる企業は激減する)。

なお中国経済についての記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43974941/index.html

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(25.1.11) フランスから金持ちが逃げだした。 オランド政権の所得税増税法案の波紋

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 日本からはアベノミクス資本資金)が逃げていくが、フランスではオランド大統領増税法案を嫌って金持ちが一斉に国外に逃げ出している。
オランド大統領社会党の大統領らしくさっそく金持ちをターゲットにした法案を提出し、13年度から100万ユーロ(約1億円)以上の所得がある人の税率を現行の41%から75%に引き上げると発表した。

 このためフランス人のベルギー国籍申請者が過去一年間で126名に登り、いづれも高所得者ルイ・ビトンの会長もいる)だったのでフランス政府が目を向いた。
愛国心のかけらもない売国奴め!!!」
さらに追い討ちをかけたのが、有名な俳優のドパルデュー氏で「オランド大統領は成功、創造性、才能を罰すべきだと考えている」と言う捨て台詞を残して、ロシア国籍を取得したものだからこれにはフランス人もびっくりした。

 ロシアの所得税率一律13%なのがその理由だが、もちろんドパルデュー氏はそのようなはしたないことは言わない。
国籍取得の理由はロシアが偉大なる民主国家だからだ」と言ったのでプーチン大統領が泣いて喜んでわざわざロシア国民を証するパスポートを自ら手渡した(ロシアではこのパスポートがないと何もできない。かつては所持していないとスパイとして逮捕された)。

 フランス経済リーマン・ショック以降超低迷が続いている。経済成長率は11年度1.7%、12年度0.2%、そして13年度も0.4%と想定されているので、日本と同様成長が止まった社会だ。
理由はこれも日本と同様、安い労賃を求めて企業が国内生産を諦めEU圏の安価な労働力を求めて外国(といってもEU内の国)に転出しているからだ。

注)フランスの労賃はヨーロッパ屈指の高さでドイツより高い。
1時間当たりフランス34.2ユーロ、ドイツ30.1ユーロ。


 さらにフランス独自の問題として労組が非常に強い力を持っているため海外からフランスに投資をしようとする企業がない。
自動車大手のプジョーが工場閉鎖を図ろうとして組合ともめており、オランド政権が組合に肩入れしているため合理化もままならない。
失業率は10%程度に高止まりして、若者だけで言えば23%程度だから4人に一人は失業者だ。

 かつてEUの盟主と言えばフランスドイツだったが、今やフランスはそうした力はなく、国債の格付けが最高位から一ランク引き下げられ、何時ドイツやIMFから支援を受けるか分からないような状況になっている。

 最近はカタール資本がパリの主要な建築物や絵画を買いあさっているため、危機感を持った人たちが「カタールは自国に帰って自分たちの国に投資をしろ」と叫んでいたが、投資をしてくれるだけでも本当はありがたいことなのだ。

 フランスと日本はある意味で非常に似ている。どちらも成長が止まった社会で、出生率は非常に低いし(ただし最近はフランスの出生率は上向き始めた)、既得権益団体の労組農業団体が非常な力を持っているし、そして官僚支配が貫徹していることなど日本と瓜二つだ。

 こうした社会構造になるとほとんど経済成長はままならず、国家が残された富を収奪しようとすると金持ちは国家を捨ててしまう日本でもマレーシアで生活することがはやりだしている)。
グローバル社会では人も資本も物も自由に国境を越えて移動するから、一国が極端な税制や経済政策を採用すると人も資本も逃げ出してしまう。
国家が人と資本を支配できたあのこよなき国家の時代は終ってしまった。

注)こうして多くの国家の税制や経済制度や法律が同じように収斂していくが、それがグローバル社会と言うものだ。

なお、フランス経済については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat49313359/index.html



 
 

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(25.1.10) アベノミクスとディーラーの大パニック 円は売って株は買いだ!!

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 昨年末から今年にかけて世界のディーラーがテンヤワンヤの大騒ぎになっていた。
自民党の安倍総裁が「選挙で勝利すれば日銀を隷属して消費者物価が2%(当初は3%といっていた)上昇するまで日銀券を刷りまくる」と明言していたからだ。
さらにこれを担保するために日銀法の改正を行い、2%上昇しない場合は日銀総裁を馘首するといっていたので安倍総裁の本気度が確認された。

 それまで世界中のディーラー日本政府と日銀の間には明確な隙間風があり、政府がなんと言っても日銀は物価安定策を第一にとると信じていた。
実際日銀の白川総裁は「日本の物価は長い間1%以上上昇することはなかった(したがって1%目標は非現実的だ)」と主張していた。

注)各国の中央銀行の政策目標は異なり、アメリカのFRBは経済成長と失業率の低下、EUのECBは物価の安定と弱小国家の救済、そして日銀は物価安定だった。

 だがここに来て自民党が大勝し、安倍内閣が発足して安倍首相の言う2%の消費者物価上昇が現実味を帯びてきたので、実際にその具体策が発動される前に日本から資金が一斉に逃げ出した。
そのスピードは驚異的なものでそれまで78円前後だったドルが87円前後約11%UP)に、100円前後だったユーロが116円前後約16%UP)まで上昇したのだから、ディーラーの慌てふためきぶりが分かろうと言うものだ。
何でもいいから円を売りまくれ。ドルがいいか、いやユーロのほうがもっと良さそうだ・・・・・・

 このおかげで日本株が急上昇したがこれは世界中のディーラーが裁定取引をしているからだ。
日経平均9000円前後から10500円前後約16%上昇したが、円安になって日本株が16%程度安く評価されたので買い増しをしたのに過ぎない(これを裁定取引という)。

注)株の購入資金はほぼゼロ金利の円を借りてそれで株式を購入する。自己資金は円から外貨に移し、日本国内では円調達で株の差益を稼ぐ戦略。

 新聞などを読むと日本経済が復活したと言うような論調があるが、株式が上がったのは単に円安になったための調整にすぎず、日本経済が復活している兆候はない
それよりも沈没する船からねずみが逃げ出すように資金が流失しているほうが問題で、この間ドル対比の円安は約10%だから、ドル表示でのGDPは約10%低下したことになる(日本経済は10%縮小した)。

 円安になれば輸出産業が息を吹き返して再び貿易立国になれると言うシナリオを安倍内閣は描いている。
しかし日本の輸出産業の海外へのシフトはすでに完了しているから、ちょっとやそっとの円安では再び工場を日本に建設しなおす気持ちにはならないだろう(カルロス・ゴーン社長は100円にならなければ駄目だといっていた)。

注)アベノミクスの基本的問題点は先に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/2516-60b1.html 

 それよりも当面は輸入物価が上昇し今でも困難を極めているLNGの調達価格が上がったり、小麦トウモロコシ大豆の価格上昇に悩まされると言うのが実態だと思う。
国内では物価上昇に悩まされ対外的には貿易収支の赤字が拡大し、赤字国債の増発で長期金利が上昇して(価格は低下して)、金融機関が経営に苦しむ構図になりそうだ。

注)長期金利は0.70%まで低下していたがジリジリと上昇をはじめ現在0.85%前後になっている。このレートが1%越えだすと要注意。

 何度も言って恐縮だがこのデフレ時代にインフレ政策をとるのは時代錯誤であり、アベノミクスが民主党の埋蔵金政策と同様に化けの皮がはがれるまでそう時間がかからないだろう。

注)成長戦略がなければアベノミクスは単なるインフレ政策になってしまう。TPPに参加をしたり、老人優位の社会を若者向けに変えたり(医療費を若者並みにしたり)、国会議員数を削減したり、外国人に日本国籍を与えたり税体系を消費税中心に変えたり等、痛みを伴う改革をしなければ成長などするはずがない。

 仕方がないのでアベノミクスに対する個人的な対応策は円が当面安くなるので資産の半分を外貨にかえる事と、株式が上昇するので株式投資をしているのが安全だろう。
ただしこれはアベノミクスがまだ有効だと信じられている期間だから、化けの皮がはがれそうになったら再び円に戻し株式を売却しなければならない。


なお安倍内閣の経済政策についての記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat52551955/index.html

 






 

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(25.1.9) クローズアップ現代 エネルギー大変革 岐路に立つ日本の資源戦略

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  人間長く生きていると何が起こるか分からないものだ。
今アメリカでエネルギー革命が起こった結果、信じられないことに世界の化学関連メーカー肥料・薬品・液晶)やエネルギーを多消費する鉄鋼製紙産業が大挙してアメリカに回帰していると言う。

注)テキサスにダウ・ケミカルやドイツのBASF、日本のクラレが工場を建設していた。

 19世紀末にアメリカはその豊富な石油資源で世界の工場となったが、21世紀になって、シェールガス・オイル革命で今また世界の工場になろうとしている。
20世紀は安い労賃を求めて中国や新興国に殺到していた企業が、今は安いエネルギーを求めてアメリカに殺到している。

注)シェールガス革命の詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-7968.html


 新春のクローズアップ現代は特集で「エネルギー大変革 岐路に立つ日本の資源戦略」と言う番組だった。
出演者はおなじみの日本総研理事長の寺島実朗氏と、日本エネルギー総研の小山堅氏、それと立正大学教授の蓮見雄氏だった。

 アメリカのシェールガスの生産増大はすさまじく、現在天然ガスの4割を占め2020年ごろにはサウジアラビアを抜いて世界最大の石油・天然ガス産出国になると言う。
アメリカでは天然ガスの価格は驚異的に低下しており、2008年13ドルだった価格が今は3ドルで、実に4分の1になっている。
現在世界最大の石油輸入国はアメリカだが、そのアメリカが近い将来輸出国に変るのだから中東ロシアと言ったこれまでの石油・天然ガス産出国に対するインパクトは途方もなく大きい。

 アメリカは徐々に中東に興味を示さなくなり、石油のシーレーンも守る積極的な意思もなくなる。
シリアもイラクもアフガニスタンもイランも勝手にやってくれ。俺は知らん」と言う日がみじかに迫っている。

 ロシアは今まで主として天然ガスをパイプラインで西欧諸国に供給してきたが、安いシェールガスが現れたり、ドイツを中心に再生可能エネルギーの開発が進み西欧がお得意さまであった時代が終ろうとしている。
最近はヨーロッパから価格引下げの圧力が強くそれに応じなければ西欧は「他の代替エネルギーを使用する」と脅しており、まったく攻守交替してしまった。

注)最近までロシアは天然ガスと石油を武器にロシア離れをしているウクライナやポーランドを恐喝していたが、それも過去のことになりつつある。
なおロシアとウクライナの天然ガス戦争の詳細は以下参照

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/2117-a928.html

 ロシアのプーチン大統領が盛んに日本に対しエールを送っているのはただ世界の中で一人液化天然ガスを大量に輸入しているからで、これは福島原発の事故で日本の原発がほとんど稼動できなくなっているからだ。
サハリンと東シベリアから天然ガスを供給します。日本は是非ロシアにLNGの施設を建設し、化学工場を建設してください」いつの間にか日本はロシアのパートナー扱いだ。

注)天然ガスの価格は地域性があって、現在アメリカは3ドル、西欧が10ドル、日本が18ドル(液化して運ぶ費用を含む)になっている。日本のLNGの価格が高いのはカタールに足元を見られているからで、日本の発電所のほぼ90%がLNGを使用した火力で発電している。
なお天然ガスを液化したのがLNG.


 中東では近い将来石油が見向きもされなくなることを見越してカタールは先端産業の誘致を積極的に行っており、世界の優秀な科学者や研究者を高給でリクルートしている(その費用は日本が出しているようなものだ)。

 21世紀の世界はアメリカが再び製造業王国に変り、中国や新興国は労賃の安さだけでは対抗できなくなって埋没していき、中東やロシアはその資源価値を減少させ資源外交が意味を持たなくなる世界になりそうだ。

 そうした中で日本のエネルギー戦略は残念ながら混迷を極めている。
福島の事故があるまでは将来のエネルギーの約半分を原発で占める計画だったが、現在は2基が稼動しているだけだ。
前政権の計画では将来はほぼゼロになる(現在安倍内閣は見直しを検討中)。

 約半分を担うはずだった原発が稼動しないとなると、火力発電に頼らざる得ないが、現在のLNGの価格は飛びぬけて高く(長期契約は石油価格に連動している)、LNGの支払いで年間の貿易赤字が6兆円規模に膨らんでいる。
まだ経常収支所得収支があるから黒字だが、黒字幅は年々縮小してそのうちに経常収支も赤字になれば海外からLNGを調達することも不可能になってしまう。

注)経常収支の推移は以下のグラフで確認してください。
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_eco_bop-balance

 現在最も有望なのはアメリカから安いシェールガスを購入することで、天然ガスを液化して日本に運べば9ドル程度3ドル+輸送費等6ドル)には抑えられるはずだ。
これなら燃料費が半分になるのだが、アメリカは日本がTPPに参入する条件闘争にシェールガスを使っているので一筋縄では行きそうもない。

 このまま行けば日本はエネルギー資源獲得で国力を消耗してしまうので、原子力発電をゼロにする戦略を中止するか、TPPに加入にてアメリカから安いシェールガスを供給してもらうか、独自にオイルサンド等の開発を行うか国家の存亡をかけた選択を迫られている。

注)再生可能エネルギーのウェイトを高めることはできるが、これが最も高価なエネルギーでやればやるほど燃料代は高くなる。

なおシェールガス革命の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat52342835/index.html

 


 

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(25.1.8) NHK 「時代の開拓者たち」 岡田武史監督の中国での挑戦

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(泉谷公園の青サギ 人が近づいても逃げない


 NHKのワールド・ウェーブ・トゥナイト新年スペシャルで放映した「時代の開拓者たち」と言う番組で岡田武史監督が取り上げられていた。
岡田監督は2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会で日本をベスト16まで引き上げ、あわやベスト8になろうとするところまで行った名監督である。

注)ベスト8をかけたパラグアイ戦ではPK戦までいって3-5で惜しくも敗れた。なおワールドカップ直前までの成績が散々だったので、監督解任の世論が沸きあがっていたがこれを見事に跳ね返した。
私も岡田監督では一勝もできないと思っていたので、深く岡田監督にわびた。そのときの記事は以下参照。

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/22626-2293.html

 岡田監督は12年度から中国のプロリーグの監督を引き受けているのだが、私はそれまで中国にプロリーグがあることさえ知らなかった。
2004年の設立だから日本に遅れること約10年で、現在一部リーグスーパーリーグと称する)と二部リーグから構成されている。

 岡田氏が監督を引き受けたのは杭州緑城というチームで過去最高は4位(16チーム中)だから、岡田氏を指名したのはスーパーリーグで優勝を果たしたかったからだろう。
岡田監督はあの弱小だった日本をワールドカップでベスト16までした名監督だ。この世界的名監督を招聘しよう

 しかし一年目の成績は期待に反したものだった。最終的にはリーグ11位だったが、一時は最下位まで落ちあわや2部リーグに降格とのピンチに陥っていた。

 なぜ杭州緑城がこれほど低迷したかの原因は、岡田監督の指導スタイルが従来とは異なった自立した選手を前提にした選手起用法にあったからのようだ。
かつて日本でも2002年トルシエ監督の時代は選手の自立は許されず、徹底的にフラットスリーの戦術を叩き込まれ、すこしでも自由な戦術を取る選手はずされていた。

注)私の大好きな柳沢選手が監督の指示どうり動かなかったという理由で5分程度で交代させられていた。

 それが2006年ジーコ監督の頃から選手に自由度を与えて自ら戦術を考えるスタイルに変り、岡田監督も日本代表をそのように指導してきた。
ところが杭州緑城はちょうどトルシエ監督時代の日本の様で、監督やコーチの指示が絶対でそれ以外の行動をする選手は起用からはずされていたという。

 さらに中国特有の問題としてコネ社会があって選手の起用そのものも地区の共産党員の大物とのコネが重要視されていたと言う(番組で正確にそのように言っているわけではないが見ていれば分かる)。
あんた、この選手を使用しないと将来はないぞ」なんて感じだ。

 これでは選手は上の顔色とコネ探しに狂奔するのは無理もない。
それに対し岡田監督はコネを一切無視して、自分で考える選手を起用し続けたという。
今までとの精神的ギャップがあって当初は岡田監督の意思が選手に伝わらなかったが、岡田監督のフェア(日本では当然だが)な選手起用法に、疑問を持っていた選手が少しづつ答えるようになって行ったと言う。

 岡田監督にとっての精神的転機は9月、日本と中国との間で尖閣諸島をめぐり官製デモが吹き荒れていたときに、サポーター30名あまりに取り囲まれたときだという。
岡田監督は「日本に帰れ」と罵声を上げられることを覚悟したが、実際は「ハピーバースデイ」の歌声に囲まれたという。翌日が岡田監督の誕生日だった。

 それまで岡田監督はチームも低迷しているし日中関係はギスギスしているので、「いざとなったら日本に帰ろう」と思っていたが、心に転機が訪れたのだそうだ。
俺は間違っていた。自分のために監督業をしてきたが、本当は選手とサポーターのためにがんばろう」そう思ったのだそうだ。

 13年度も岡田監督は杭州緑城の監督を引き続き引き受けることになった。是非スーパーリーグで優勝して岡田監督の手腕を選手とサポーターに見せてもらいたいものだ。
日本と中国の間には越えられない垣根があるが、ことスポーツではそれを乗り越えることが可能だ。
本当に岡田監督のような人を「時代の開拓者」というのだろう。

なお、サッカーに関する記事は以下に纏めてあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44914776/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat39952473/index.html

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(25.1.7) 特許庁新システムの開発崩壊 55億円は誰が負担するのか

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 私のように長い間システム開発を担当していたものにとってはなじみの現象だが、そうでない人にとっては信じられないような大失策が発生した。

 特許庁約100億円の巨費を投じて開発していた「新特許システム」の開発が途中で断念されることになったからだ。
すでに55億円が支払われているので、この損害賠償を特許庁は開発を委託した東芝ソリューションコンサルタント会社(アクセンチュアに請求すると言っている。

 特許庁によれば「設計や開発遅れはすべて東芝ソリューションとコンサルタント会社にある」と主張しているが、それをそのまま信用するわけにはいかず責任分担は特許庁と半々だろう。

 もともと特許庁のシステムはNTTデータが開発しており、東芝ソリューションは特許庁のシステムについて知識がなかった。
それがなぜ東芝ソリューションが開発することになったかというと、落札価格想定価格の6割で最も安価だったことと、当時2006年NTTデータと官庁(社会保険庁)との癒着問題が取りざたされており、特許庁としたらNTTデータに開発を依頼しにくい雰囲気があった。

 かくして東芝ソリューションが新システムを落札したのだが、「まあ、安いしコンサルティング会社をつけて管理すれば、特許庁システムを知らなくても開発可能だろう」と特許庁は判断したらしい。

 だがコンサルティング会社というものはシステムの開発管理はできても特許庁の業務についてはほとんど知らないし、開発能力もない(ただしプレゼンテーションはうまいから何でも知っていると誤解してしまう)。
ただひたすら進捗管理だけを行って遅れると東芝ソリューションのSEを怒鳴り散らすだけだった。
何でこんなに遅れるんだ。これでは11年1月の稼動に間に合わないではないか。絶対に間に合わせろ。それまでは寝ないでやれ」なんて話になって、開発会社はコンサルタント会社の奴隷のようになっていた。

 本来はこうした進捗管理は特許庁が自らすべきなのだが、特許庁にはシステム開発を指導できるSEはおらず、それまではNTTデータにおんぶに抱っこだった。
自分たちはシステムのことは何にも分からないから、質問はすべてNTTデータに聞いてくれ

 かくして特許庁も東芝ソリューションもコンサルタント会社も特許庁システムを何も分からずに開発に着手したことになる。
ここに最大の問題があることがお分かりだろうか。

 現行システムNTTデータがメンテしており、特許庁のシステムの内容について知悉しているが、新システムの開発からは入札で負けてはずされている。
コンサルタント会社東芝ソリューションNTTデータに現行システムの内容を紹介しても、心理的サボタージュが始まる。
表面的な知識は教えても、システムのへそになるように知識はそっと隠して、新システム開発がわざと遅れるように仕向けるのは当然だ。
東芝ソリューションにはいい加減におしえておけ!!」

注)これは新システム開発を他の会社に委託する場合には必ず起こる葛藤だ。

 もしここで特許庁相応のSEがいて現行システムについて十分な知識を持っていたら、東芝ソリューション特許庁のSEに質問すればよいので開発はスムーズに進むが、実際はその反対だ。

 こうして東芝ソリューション特許庁システムの内容を理解できぬまま、特許庁からは次々に仕様変更が出て何を開発してよいか分からなくなってしまった。
システムの稼動時期は当初の11年1月から12年1月、14年1月と延ばされついに17年1月と言う途方もない時期にまで延長されてしまった。
06年から見たら10年以上たっても稼動できず、それもかなり怪しいと言う状況なのだからこのシステム開発は崩壊している。

注)システム開発で最も重要なことは仕様凍結であり、それ以上の開発要望は受け付けない措置が必要だ。そうしないと開発途中で次々に変更が入って何時までたっても完成しない。
その決断をするのは特許庁のSEの仕事だが、実際はそんな人はいないので東芝ソリューションは次々に仕様変更を受け入れた。


 かくして特許庁は約55億円をどぶに捨てることになったが、問題の本質はもう一度言うが特許庁が自らシステム内容を理解していなかったことにある
すべてをNTTデータに任せていたのにそのNTTデータをはずしたため、誰も新システムの内容を設計して開発管理できる人がいなくなってしまった。

 コンサルタント会社は怒鳴るだけで実際は何も知らないからただただ東芝ソリューションとの仲が悪化するだけだ。
俺たちはコンサルの奴隷ではない!!」
これでは損害賠償を東芝ソリューションアクセンチュアに求めても無駄だろう。
特許庁がシステムに無知だった代償は非常に高いものについてしまった。


注)なおなぜ官庁でシステムSEが育たないかというと、そのような仕事をするとまず出世が見込めないからだ。官庁では総合職でないと出世しないので技術部門に釘付けになるとそれだけで将来を絶望してしまう。

 なお最近のみずほ銀行のシステムトラブルと08年の三菱UFJのシステム開発の失敗の事例は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43291701/index.html


http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/20521.html

別件)「おゆみ野しきの道 その2」のカウンター5000を「おゆみ野四季のの道 新」に加算しました。
 

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(25.1.6) 壮大なパラドックス デフレ時代のインフレ政策 アベノミクスのインフレネーション

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  考え込んでしまった。デフレ時代のインフレ政策とは一体なんだろうかと言う疑問である。
日本がデフレに陥ったのは1995年頃からで15年以上も続いているが、なぜデフレになったかの理由は日本特有の問題世界経済の大きな流れの二つがある。

 日本の理由は明確で人口が増加せず2005年からは減少に転じ、さらに高齢者が世界最速の速度で増加しているからだ。2012年には24%が65歳以上の高齢者だから、今や4人に一人が老人だ。

 こうした社会では消費需要が激減する。それは当たり前で人口減はそれ自体消費がなくなるし、さらに老人は物を大事にして新たな商品に飛びつかない(正確に言えばiPhoneなどはなかなか操作できない)。
消費財の最大の物件は不動産だが、老人は家の手当ては済んでいるか諦めているし、今や空き家がいたるところに存在している。

注)日本の空き家問題の深刻さは以下の記事参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-469f.html

 一方公共投資も必要なくなり、道路も新幹線も橋もダムも使う人が激減していくので新たに作るよりはメンテしていくほうが苦痛になっている。実際笹子トンネルの天井は落ちてくるし首都高速道路はボロボロになってきた。
こうした状況下で最も合理的な選択は不要な道路や橋や港湾や飛行場を閉鎖することで、新たに作ればその維持でさらに苦境に陥る。

 人口が減って老人の比率が増えてくる社会はいづれもデフレになり、たまたま日本がそうなのは世界の老人世界の最先端を走っているからに過ぎない。

注)経済的な言葉で言うと生産力が一定なのに、消費力が低下しているので価格が下がると言うことになる。生産財が消費に見合った規模まで縮小しないとデフレは収束しない。

 一方世界的な要因は工場の新興国シフトで、20世紀の最後の10年から飛躍的に増加している。
ここでは最新の設備安い労働力を組み合わせ、かつ日本のような公害問題のうるさい場所を避けて商品を安く生産することができる。
日本メーカーが中国、ベトナム、ミャンマー、インドネシア等に工場を移転させているのは安い労働力とほとんど規制のない自由な生産それだけその国の環境は悪化する)を目的にしていることは確かだ。

 だから新興国のGDPが増大すればするほど安価な製品が生産されて価格は低下する傾向にある。
ここ20年、メイド・イン・チャイナに日本市場は席巻されていたから実感で分かるはずだ。

 ただし一つだけデフレでなくインフレ要因があり価格低下に歯止めがかかってきた。
資源問題である。
資源だけはこの無限労働力、資本はほぼ無限で土地も新興国に行けばほぼ無限)の世界の中でただ一つ有限な物質だったからだ。

 石油、天然ガス、鉄鉱石、石炭、レアメタル、それに食料大豆、トウモロコシ等)だが、もしこうした資源も無限に存在すればデフレは決定的になる。
だが最近まで石油と天然ガスはOPECとロシアの戦略物になっており(レアメタルは中国の戦略物質)、その結果資源だけは一方的に価格を上昇させてきた。
インフレはすべてこの戦略物質から始まっていると言っていい。

 しかしここに来て世界のパラダイムがひっくり返るような現象が発生している。アメリカとカナダでシェールガスと言う天然ガスが大量に生産され、最近ではシェール石油まで生産されるようになったからだ。
近い将来アメリカは世界最大の産油国になるが、このことはもはや石油も天然ガスも戦略物質でなくなることを意味する。

注)シェールガス革命の詳細は以下の記事参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-7968.html


 鉄鉱石は今でも戦略物質だがレアメタルは代替が進んで中国の生産工場は倒産が続いているし、食料はいざとなればどこでも生産ができる。
世界はデフレとインフレの綱引きを行っており、世界の最先端をいく日本はデフレに振れていたが、いまや世界も大きくデフレに舵を切ってきた(韓国や中国は近い将来人口減と高齢化社会に突入する)。

注)中国のレアメタルの惨状は以下の記事参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-0ce7.html


 実体経済はどこもかしこもデフレムードだから、こうなるとデフレをインフレに見せる手段はただひたすら紙幣を増刷して表面的にインフレを演出することしかできない。
安倍総理の進めるアベノミクスがそれで、かつてはひどいインフレに見舞われた国が価格を切り下げるデノミネーション(今までの1000円を新1円にする等を行ったが、今行おうとしているのはその反対のンフレネーション(こうした経済用語はないので私が概念を明確にするために作成したという単なる価格の付け替えに過ぎない。

 このインフレネーションをデフレ時代のインフレ政策と言う。

注)安倍首相のアベノミクスに私が反対している理由は以下の通り
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-23a0.html

 

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(25.1.5) 靖国神社放火犯に対する韓国のダブルスタンダード  中国にはこびて日本には難癖だ!! 

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(トシムネさん撮影 房総の海

 韓国の中国シフトはどうにかならないだろうか。なぜ韓国は中国の恫喝にこうやすやすと屈するのだろうか?
韓国が靖国神社の鳥居の放火犯人を日本に引き渡すことを拒否して、中国に送還することを決めたことだ。

 この犯人は38歳の中国人で2012年1月にソウルの日本大使館に火炎瓶を投げ8ヶ月の実刑に服していたが、裁判の過程で靖国神社への放火を認めていた。
このため日本政府は犯罪人引渡し条約に基づき8ヶ月の服役終了時点で身柄の引渡しを求めていた。

 この犯人は「祖母が従軍慰安婦だったが日本政府の対応に憤りを感じて、靖国神社への放火とソウル日本大使館への放火を行った」と供述していた。
そこで中国政府はこの容疑者は政治犯で犯罪人引渡し条約の例外で(政治犯の場合は引き渡さなくてよい)即刻中国にこの英雄を帰国させるべきだと主張していた。

 韓国の高等裁判所は「犯人を日本へ引き渡せば韓国の憲法理念や大多数の文明国の普遍的価値観を否定することになる」として引渡しを拒否し中国への送還を命じたが、韓国政府もこの決定に従うと言う。

注)従軍慰安婦問題がでっち上げであることについては以下の記事で詳述しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-af68.html

 さてこのような韓国の裁判所と韓国政府の対応をどのように評価すべきだろうか。
まず言えるのは韓国の裁判所のひどいダブルスタンダードだ。
もし政治犯で無罪と言うのであれば韓国での8ヶ月の服役は何を意味するのだろうか。
この中国人は裁判で自分は政治犯だと主張したが、それにもかかわらず実刑判決を受けている。だからこの段階では単なる放火犯として裁いている。
ところが正式な犯罪人引渡し条約に基づき靖国神社の放火犯として日本政府が犯人の引き渡し要求をすると、一変して「政治犯だから引き渡せない」と言う。

 もし韓国での犯罪も無罪(中国で言う愛国無罪)であれば、日本に引き渡さない理由(とてもひどい理由だと思うが)一応首尾一貫している。
しかし国では犯罪者とみなしていた同日人物を今度は一転して、政治犯だから無罪で中国に帰国させるとは一体どういうことだろう。

 さらに韓国の高等裁判所の言う「大多数の文明国の普遍的価値観」とは一体何を言っているのだろうか。大多数ではなく中国と韓国北朝鮮も含まれる)の価値観で、中国が文明国でないのは世界の共通認識だ。
チベットウィグルの独立派を殺しまくり、文化大革命では裁判をせずに数千万人を殺害し、天安門事件では数万人と言われるデモに参加した学生を秘密裏に殺害している国が文明国なのだろうか。
大多数の文明国」とはブラックユーモアとしか思えない。

 だがなぜ韓国がこのようなダブルスタンダードを日本に対し平気でとるかと言えば、韓国(朝鮮)伝統の事大主義がそうさせているとしか思われない。
条約や文明国同士の常識ではなく、中国と言う強権国家におびえて中国にへつらう態度を事大主義と言うが、その復活だ。
思えばこの事大主義が日清戦争を引き起こした。

 日清戦争前までの朝鮮は李氏朝鮮と言ったが1392年から500年以上も継続した王朝だった。李氏朝鮮の王朝体制とは日本のような武士政権(封建制度という)ではなく両班ヤンパン)と言う貴族が国を治めていた中央集権国家だった。日本で言えば平安時代と酷似していると言えばイメージがわくだろう。

 この李氏朝鮮は中国から冊封さくほう)を受けてその王朝の正当性を担保されたのだが、冊封体勢とは中国に朝鮮王して認めてもらい、内政は自由だが外交関係はいちいち中国の許可がいる体制である

注)イメージがわかない人は日本とアメリカの関係と同じと言ったら分かるだろうか。日本は内政は自由だが外交についてはアメリカの戦略が優先されてその指示に従わなくてはならない。もし従がわなければいざと言うときに日米安保条約に基づくアメリカ軍の庇護を受けられない。

 李氏朝鮮は国防をすべて宗主国の清にあおぎ、自らは軍備を最小限にして中国の華夷秩序中国が最高で次が朝鮮、日本は3番目)のなかで小中華としてその位置に満足していた。

 今回韓国は国際条約を無視して中国の恫喝に屈して犯罪者を中国に引き渡そうとしている。
いつものように中国の言うことは聞くが東の日本のいうことなど聞かないという。
今韓国は「文明国に留まるか、中国と言う独裁国家の側に留まるか」の選択を迫られているのだが、中国に媚びるので日清戦争前と同様に中国と日本が衝突しそうになっている。

 韓国は何時までたっても昔の朝鮮から抜け出せないようだ。

なお日本と竹島や従軍慰安婦問題については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat52363416/index.html

 

 

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(25.1.4) 大変だ、書店が消えてしまう!! ネットワーク配信の時代

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トシムネさん撮影 房総の浜辺

 今急激に書店の数が減少している。2001年約2万1千軒あった書店が2012年には約1万5千軒に減少してしまった。
ここ10年で3割の減少だ。
もっとも坪数2008年ごろまでは伸びており、書店の大型化が進んでいたのだが、それも2011年ごろから減少に転じている。

 実際私自身も本屋で本を買うことは基本的にしなくなった。
もっぱらアマゾンの通販を利用しているのだが、アマゾンのインターネット通販のメリットは実に大きい。

 まずほしい本を検索すればほとんどの本がそろっているので、本屋で探し回る手間が省ける。
さらに古本も販売されており、場合によったら250円の郵送費だけで入手することもできる。
さらに新本なら依頼した翌日に自宅に届くのだから便利この上ない。
アマゾンのインターネット通販は「便利で安い」のだから書店での購入が減るのは当然だ。

 さらに追い討ちをかけるように昨年の年末にかけてアマゾンキンドル・ファイアという電子書籍を売り出した。アメリカではかなり前から電子書籍が普及していたが、日本では再販売制度に守られて電子書籍の普及が進んでいなかった。

注)再販売制度とは出版社が書店に本を定価で販売することを指定する制度。日本はこのほかに雑誌・新聞・音楽も再販売制度の対象になっており、世界的に見ても信じられないほど競争を制限している。

 ここに来てアマゾンと出版社の間で協定が結ばれて電子書籍が普及し始めており、紙本の定価の1割から2割程度低い価格で販売されている。
私もさっそくキンドル・ファイアHDという電子書籍を購入してみたが、驚くべき内容だった。

注)私がキンドル・ファイアを購入したきっかけは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-3630.html

 まず信じられないことに無料本約5万冊用意されているのだが、これらの本は著作権が失効した本である(本の著作権は著者の死後50年まで保護される)。
見てみると夏目漱石太宰治エドガー・アランポーの作品などが並んでいるので古い本は基本無料で手に入る。

 通常の本は1割から2割程度安いが、一方で紙の本はまったくない電子書籍本というものがあってこれらは100円の定価が付けられていることが多い。
現在ある電子書籍本は「キンドルでの電子書籍の作り方」と言うようなハウツウ物が多いが、こうしたものは当初から電子化されているので極度に安い。

注)電子書籍を作成してキンドル・ストアで販売することが誰にでも無料で(手間と若干の技術がいる)可能になっている。著者の印税は35%だから(本の印税は10%)はるかに電子書籍のほうが著者にとって収益率がたかく、コストがかかっていないので安く本を提供できる

イヤー、これではしばらくすると紙の本はなくなってしまいそうだ。本屋はいらなくなり、著者も電子書籍を作成するようになるから出版社もなくなる可能性が高い・・・・
グーテンベルグもびっくりしそうな変革が進んでいる。

 実は本だけでなく今まで再販制度で守られていた雑誌や新聞も電子化が進んで紙でのディリバリーがなくなり、音楽もiPodのようにダウンロードをして聞くからCDなどまったく売れなくなってしまうだろう(ニューズ・ウィークは最近電子書籍だけになった)。

 電子化とネットワークの時代は実に恐ろしい時代だ。いままで普通と思われていた流通形態がすたれて電子化され、情報と言われていたものはすべてネットワークで配信されてしまう時代になってきた。
価格は急激に下がって消費者にとっては天国だが、書店や雑誌社や新聞社にとっては生き残りが難しい時代になってきたと思う。

 こうした時代をデフレの時代と言うが、GDPという計測方法ではGDPが毎年縮小し、しかも生活は豊かになると言うパラダイムの変革が始まっている。
 
注)私は年賀状も基本的に書かず、電子メールで送っている。すると返事がすぐに返ってきたりして、はるかに近況を知りえてえらく便利だ。
しかしこうした電子メールが郵便局にとってひどい収益減をもたらしている。

 

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(25.1.3) NHKスペシャル 2013年 日本は世界とどう向き合うか

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トシムネさん撮影 外房の浜辺

 例年正月にはNHKスペシャルプロジェクト・ウィズダムで世界の知性の意見を聞いていたが、今回はそんな悠長なことが出来ないほど近隣情勢が逼迫しているので日本人の識者だけになった。
今回の正月のテーマは「2013年 日本は世界とどう向き合うか」だったが、この場合の世界とはもっぱら中国尖閣諸島問題が最大の懸念材料として取り上げられていた。

注)かつてウィズダムで多くの識者が登場したが、本当の意味で日本の政治・経済を熟知していたのはフランスの経済学者ジャック・アタリ氏だけだった。
他の人は日本の専門家でないので一般論を開陳するだけで日本人にとって有益な提言とはいいがたかった。


 今回は多くの識者といわれる人が登場していたが、実際の識者は外交評論家の岡本行夫氏孫崎亨氏、それと大学教授の興梠一郎.だけであり、他の四人はレベルが違いすぎて刺身のつまに過ぎなかった(ただしローソンの副社長の新波氏の話は少しだけ興味が持てた)。

 議論は真っ向から主張が対立している岡本氏孫崎氏の議論に、興梠氏が割ってはいると言う構図になっていた。

 岡本氏の主張は以下の通りだった。

・中国は尖閣諸島で日本の実効支配が及んでないことを世界にアピールするために漁業監視船や航空機の領空侵犯を繰り返している。

・なぜここに来て中国が尖閣諸島の領有を強く主張したかは、海軍力の増強により第一列島線内(
これは台湾を太平洋側から攻撃できる領海を含んでいる)を中国の内海にしたので、第2列島線内(フリッピンを太平洋側から攻撃できる領海を含んでいる
)の確保に乗り出したため。

・太平洋に出るには尖閣諸島の航路が絶対に必要(
反対に日本に確保されると太平洋に出られない)なため、全力を挙げて尖閣諸島の領有に乗り出した。


注)列島線の詳細な説明は以下を参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%88%97%E5%B3%B6%E7%B7%9A 

 一方孫崎氏は岡本氏に反論して以下のように述べた。

・中国政府の最大の課題は国民の生活向上で、そのために対外的に問題を起こしたくないと考えている。

・今回の尖閣諸島問題でも日本が尖閣諸島を国有化したから反発したので日本側が静かにしていれば中国は紛争を起こそうとはしない。

・中国政府内部にも強硬派と穏健派があり、日本はこの穏健派と連携して東アジアの発展に尽くすべきである。


 興梠氏の意見は岡本氏と孫崎氏の中間のような意見だった。

・短期的には中国は安定と経済発展をもとめてあえて日本とことを起こしたくないと考えている。

・しかし中長期的には中国の仮想敵国はアメリカで、そのためにアメリカが支配している西太平洋を中国の内海にするのが中国の基本的戦略だ。

・そのため尖閣諸島周辺海域を中国領にしなければ太平洋に自由に出られない。

・尖閣諸島問題は中国とアメリカのパワーバランスのせめぎあいの最前線になっている。

 さてこのような三者の発言を聞いてどのように判断したらよいだろうか。
結論から言えば私は孫崎氏の意見は間違いで、岡本氏が正しいと考えている。

 思い出してほしい。尖閣諸島問題で最初に手を出したのは中国で、2年前の中国漁船当て逃げ事件がその端緒だ。
この当て逃げは中国側の意図的な仕業で日本政府がどのような対応をするかためしたものだった(船長はプロの煽動家だった)。
当時の菅内閣は慌てふためいて那覇地検の判断として船長を釈放した。

 孫崎氏の主張は常に日本が先に中国を刺激していると言うのだが、これも日本の海上保安庁が意図的に漁船に監視船をぶつけたと言うのだろうか。

注)当時の菅内閣の対応については以下の記事参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22117-271e.html

 孫崎氏は非常に特有のキャラクターを持っている。もともと外務省の上級職員だったが当初はロシア課に配属されてロシアンロビーだったようだ。
鳩山内閣の時代に鳩山氏のブレーンになって普天間基地の海外移転等を進めようとしたが見事に失敗した。
氏の言説は「(どんなに中国人が日本企業を打ち壊そうとも常に悪いのは日本で中国は正しい」と言うことで、さらに言うと「アメリカの支配下にある日本の現状は正しくない」としばしば表明している。
アンチアメリカ派なのだが、それがなぜ中国のエージェントのような言説になるのか私には分からない。

 氏は中国の軍拡は常に防衛的なもので(実際は2000年を100とすると中国は480、日本は96の軍事費の増大になっている)、アメリカと日本の防衛力強化は反対に侵略的なものとみなしている。
中国宥和派でちょうど第二次世界大戦前のイギリス首相チェンバレンヒットラーのナチスドイツに常に融和策をとっていた)のようだと言うとイメージがわくだろう。

 昨今の中国政府の戦略は明確に日本を脅して戦争に引き込もうとしているのであり、弱い国はすべて中国の支配下におこうとしている。
だから孫崎氏のような言説に迷わされずに、日本は中国が膨張政策を取っていることを認識し、アメリカとの共同防衛に努力するのが正しい態度だろう。
日本は中国と違って言論が自由な国だからどのような言論も許されるが、流言飛語に近い孫崎氏の言論には(鳩山元総理と同じように)注意が必要だ。

注)中国の戦略的意図は以下の記事に纏めておいた。
 http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241231-d09b.html


 
 

 

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(25.1.2) 今年の抱負 私は何を分析し提言すべきか!!

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(トシムネさん撮影 房総の浜辺
 
  やはり新年だから今年の抱負について記しておきたいと思う。
そうすれば1年たって反省してみると当初目標の達成度や修正された目標がわかってそれなりに価値がある。

 私がブログを書き始めて今年で7年目になる。私が毎日見ているブログに「梅爺閑話」があり、これを記載している梅爺さんも7年目に入ったと言っていたから、梅爺さんとは長距離ランをしている同僚のような気分になる。
ちょっとつかれたので次のエイドで少し休憩しましょうか?」なんて感じで書いている。

 ブログを書き続ける最大の利点は記事の蓄積に伴い分析が精緻になっていくことだ。前に書いたブログが出発点になるから次に何を分析しなければならないか分かる。
現在はコンピュータの検索機能さえ使えば情報はいくらでも集まるから、知識そのものの価値は相対的に低下し(昔は記憶力が良く記憶量の多い人が知識人だった)、そうした知識を利用して分析を行い新しい知見を加えることが何よりも大事だ。
人が話していることをおおむ返しに言うだけでは何の意味もない。

 私の興味は政治・経済現象でとくに経済現象については興味が尽きない。
分析を繰り返していると問題の所在が見えてくるので「そうか、ここがこの国の経済のへそか!!」なんて自分でも感心することがある。
今はもっぱら日本経済と中国経済と韓国経済、特にその国の金融政策に興味が集中している。

 かつての経済学では金融は実体経済を反映したものだったが、現在は実体経済から離れて金融そのものが自立して動いている
これはアメリカ、EU、日本が超金融緩和策をとった結果、世界中に紙幣がばら撒かれてしまい、金そのものが一種の商品になってしまったからだ。
ねえ、兄さん。バーナンキさんがドルを印刷したから今日はドルが安いよ。買って行かない!!」なんて世界になっている。

 かつてと言っても1930年代だが、世界恐慌の波に見舞われた世界各国は為替の切り下げ競争をして輸出競争力を伸ばそうとした。
現在の超金融緩和策はこの為替切り下げ競争現代版で、当時の言葉で言うと「近隣窮乏化政策」という。

 その例は隣の韓国が日本以上の金融緩和策を実施しているためウォンが円の半分の価値になっており、韓国製品は日本製品の半分の値段で売れて、日本製品を世界市場から駆逐してしまったことからもわかる。
もっともそうして儲かっているのは大企業だけで、国民は2倍の価格の輸入品を購入しなければならないし、企業はリストラばかりするので若者の20%は失業者になっている。
企業の利益と国民の利益が分離するのは為替が安い国の宿命だ反対に為替が高い国も分離しており、企業には地獄で国民は裕福にくらしている)。

注)韓国政府の為替政策(金融緩和策)については以下の記事で分析しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-958e.html

 一方安倍首相は日本の円高デフレの現状を打破しようと、日銀を隷属して円をほぼ無限に刷る政策を押しすすめると表明した。
そのため世界中の通貨担当者にパニックが走り、今まで一番安全確実だと言われていた円からの資金流失が一斉に起こって、今は円安、ドル高、ユーロ高に振れている。

注)従来日銀は円の価値を引き下げることに抵抗してきたので(円の価値が高ければ円による世界経済の支配が可能になる)、各国のディーラーは日本経済は信頼しないが日銀は信頼してきた。

 そうしたわけで今年の経済はアベノミクスを中心に動いていくはずだから、分析の中心はそこになり、加えて中国と韓国の金融政策を注意深く追って行きたいと思う。
日本の経済的ライバルは韓国と中国で、ここの金融政策が特に輸出政策を決定するからこの分析の興味は尽きない。

 加えて中国との尖閣諸島をめぐる領有権問題は目が離せなくなっている。
中国は明確に日本と戦争をするつもりになっているから、日本としては準備を怠るわけにはいかない。
一部に尖閣諸島問題で話し合いを行えとの提言をする人もいるが、中国の狙いは日本の支配だからいくら尖閣諸島で妥協しても次の強奪が始まる。
沖縄は明治以前は中国を宗主国としていたのだから中国のものだ
日本は奈良平安時代は中国に朝貢していたから、中国の領土だ」なんて、なんでもいいから言いがかりをつけてくる。
ヤクザの脅しとなんら変らない。

 こうした問題についてこのブログでトレースしたり提言したいと思っている。

注)中国の尖閣諸島問題での戦争を辞さずとの態度は以下の記事で分析しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241231-d09b.html

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(25.1.1) なぜ日本人は世界から尊敬されるのか? 

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(トシムネさん撮影 千葉外房の初日の出

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。又このブログを読んでいただき感謝いたします。



 今とても不思議な本を読んでいる。
台湾の黄文雄こうぶんゆう)氏が著わした「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」と言う本で、その中の一節が私の目を引いた。

 今から約200年前、ロシアの海軍士官で日本に2年間幽閉されていたワシーリー・ゴローニンの「日本俘虜実記」の中に書かれていた言葉だ。
ゴローニンはロシア政府の命令で世界一周航海をしていたが、その途中南千島列島の測量を行っていた(これは領土を画定するための準備作業)。
そのおり水と食料補給のため国後島に上陸したが、そこを守っていた幕府の役人に捕らえられ、函館松前に2年間抑留されている。

注)当時国後・択捉島は日本の交易船が常時往来し幕府の役人が常駐していた。このことからも国後・択捉が日本固有の領土であることが分かる。

 当初ゴローニンは東洋の野蛮人に捕らえられ、首をとられてさらし者にされると恐れたが、実際にゴローニンが抑留期間中あった日本人はその反対の性格だったのにひどく驚いていいる。そして帰国後以下のような「日本俘虜記」を記載した。

もしこの人口多く聡明で抜け目のない、模倣の上手な、思慮深く勤勉でどんなことでも出来る国民の上に、わがピョートル大帝ほどの偉大な王者が君臨すれば、日本が内蔵している能力と財宝によって、その王者が多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する国家に仕上げるであろう

 どうだろうか。ゴローニンは江戸末期の日本人を評して上記の感想を述べたのだが、日本人の性格を実に見事に把握している。
当時の日本の学問レベル寺子屋制度もあって世界屈指だったし、模倣が上手なのは明治維新後の殖産興業時代に西洋の技術を難なく咀嚼したことからも分かる。

注)おそらくゴローニンが披瀝したロシアの先端技術を当時の日本人が興味を持って模倣したのだろう。

 思慮深く勤勉なのは今も同じだが、日本はロシアのような権力の独占がないからピョートル大帝は現れなかったものの、日本が戦前戦後をとおして東洋の王者になったことは確かだ。
戦前は軍事国家として中国を圧倒したし、戦後は最近まで世界第2位の経済大国だった。

 ゴローニンはロシア政府から世界一周の艦長を命じられるほどの人物で、最後は海軍中将になっているから当時のロシア社会でのインテリと言える。
そのゴローニンが世界一周の途中見た江戸期の日本人が現在の日本人と瓜二つなのは驚くほどだ。

 さらにゴローニンは「日本人や中国人がヨーロッパ人に変身して、今日明日のうちに危険な存在になると主張するつもりはない。しかしそんなことは絶対にありえないとはいいきれない。遅かれ早かれそういった日が来ることだろう」と述べている。

 21世紀の現在はゴローニンが予言したとおりの世界になっている。恐るべき慧眼と言うべきだろう。
なおゴローニンは2年間抑留された後、幕府の政商高田屋嘉兵衛(司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公との捕虜交換でロシアに帰国した。
そしてロシア政府の命令で「日本俘虜実記」を著わし、当時のヨーロッパ社会(ロシアもヨーロッパ)に大きな影響を与えた。

注)西欧諸国やアメリカが日本を中国のような植民地にしようとしなかったのは、ゴローニンの書物を読んで日本手ごわしと思ったことが一つの要因になっている。

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