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(25.1.1) なぜ日本人は世界から尊敬されるのか? 

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(トシムネさん撮影 千葉外房の初日の出

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。又このブログを読んでいただき感謝いたします。



 今とても不思議な本を読んでいる。
台湾の黄文雄こうぶんゆう)氏が著わした「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」と言う本で、その中の一節が私の目を引いた。

 今から約200年前、ロシアの海軍士官で日本に2年間幽閉されていたワシーリー・ゴローニンの「日本俘虜実記」の中に書かれていた言葉だ。
ゴローニンはロシア政府の命令で世界一周航海をしていたが、その途中南千島列島の測量を行っていた(これは領土を画定するための準備作業)。
そのおり水と食料補給のため国後島に上陸したが、そこを守っていた幕府の役人に捕らえられ、函館松前に2年間抑留されている。

注)当時国後・択捉島は日本の交易船が常時往来し幕府の役人が常駐していた。このことからも国後・択捉が日本固有の領土であることが分かる。

 当初ゴローニンは東洋の野蛮人に捕らえられ、首をとられてさらし者にされると恐れたが、実際にゴローニンが抑留期間中あった日本人はその反対の性格だったのにひどく驚いていいる。そして帰国後以下のような「日本俘虜記」を記載した。

もしこの人口多く聡明で抜け目のない、模倣の上手な、思慮深く勤勉でどんなことでも出来る国民の上に、わがピョートル大帝ほどの偉大な王者が君臨すれば、日本が内蔵している能力と財宝によって、その王者が多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する国家に仕上げるであろう

 どうだろうか。ゴローニンは江戸末期の日本人を評して上記の感想を述べたのだが、日本人の性格を実に見事に把握している。
当時の日本の学問レベル寺子屋制度もあって世界屈指だったし、模倣が上手なのは明治維新後の殖産興業時代に西洋の技術を難なく咀嚼したことからも分かる。

注)おそらくゴローニンが披瀝したロシアの先端技術を当時の日本人が興味を持って模倣したのだろう。

 思慮深く勤勉なのは今も同じだが、日本はロシアのような権力の独占がないからピョートル大帝は現れなかったものの、日本が戦前戦後をとおして東洋の王者になったことは確かだ。
戦前は軍事国家として中国を圧倒したし、戦後は最近まで世界第2位の経済大国だった。

 ゴローニンはロシア政府から世界一周の艦長を命じられるほどの人物で、最後は海軍中将になっているから当時のロシア社会でのインテリと言える。
そのゴローニンが世界一周の途中見た江戸期の日本人が現在の日本人と瓜二つなのは驚くほどだ。

 さらにゴローニンは「日本人や中国人がヨーロッパ人に変身して、今日明日のうちに危険な存在になると主張するつもりはない。しかしそんなことは絶対にありえないとはいいきれない。遅かれ早かれそういった日が来ることだろう」と述べている。

 21世紀の現在はゴローニンが予言したとおりの世界になっている。恐るべき慧眼と言うべきだろう。
なおゴローニンは2年間抑留された後、幕府の政商高田屋嘉兵衛(司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公との捕虜交換でロシアに帰国した。
そしてロシア政府の命令で「日本俘虜実記」を著わし、当時のヨーロッパ社会(ロシアもヨーロッパ)に大きな影響を与えた。

注)西欧諸国やアメリカが日本を中国のような植民地にしようとしなかったのは、ゴローニンの書物を読んで日本手ごわしと思ったことが一つの要因になっている。

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コメント

明けましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い年になりますように。 日本人に産まれてきて良かったと歳を取れば取るほどその思いは強くなります。 国土も資源も乏しく、政治も弱いこの国が未だに世界トップクラスの繁栄を続けられるのも国民一人一人が勤勉であるから他ならないのだと思います。もし日本に膨大な天然資源が埋蔵されてればアメリカ以上の凄い国になっていたのかなと妄想してしまいます(笑)

(25.1.1) あけましておめでとうございます。いつもコメントありがとうございます。

投稿: 神戸の哲郎 | 2013年1月 1日 (火) 10時30分

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