« (24.12.13) 小説入門 山本周五郎 「赤ひげ診療譚」 | トップページ | (2412.15) ためしてガッテン 関節リュウマチの最新情報 »

(24.12.14) 金(かね)の逃げ場がない!! 残された市場の選択は豪ドル預金だ!!

222111_008 

 すっかり資金の流れが変ってしまった。日本では自民党が大勝しそうで安倍政権ができることが確実となるにつれ、資金が日本から逃げ出している。
安倍総裁は勝利したら日銀を隷属させ、建設国債をすべて日銀に引受させると公言しているのだから資金が逃げるのは当然だ。
FRBのバーナンキ議長でさえ、そこまでは恥ずかしくていえないだろう。

  ヨーロッパでは謹厳実直なドイツ連銀がEUの金融政策を監視しているので、市場では今円を売ってユーロを買う動きが急速に拡大している。
そしてもう一つ市場が注目しているのがオーストラリアだ。

 最近までのオーストラリア経済は順風漫歩を通り越して絶好調だったが、ここに来てかげりが出てきた。
オーストラリア経済は鉄鉱石石炭と言った鉱物資源を中国や日本に販売して潤ってきたのだが中国経済が急停車し始めた。

注)最近のオーストラリア経済の分析記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-45ae.html


 しかしそれでも資金がオーストラリアに逃げ込んでいるのは相対的に最もまともな経済であり、その結果の金融政策だからだ。
オーストラリア国債の格付けがトリプルA最高なのは国家の債務が少ないからだ。
GDPの11%と言うから、日本の200%イタリアの100%に比較すれば健全なんてものではない。
さらにギラード首相は財政の赤字を4年ぶりに黒字化すると公約している。

 ギラード政権は鉱物資源利用税を導入して好調な鉱物資源会社BHPビリトン等)から税金を巻き上げそれで健全化計画を達成しようとした。
しかしここに来て鉱物資源会社の収支は悪化しており、税金を納めることができなくなって黒字化計画に黄色ランプがともっている。
しかし日本のように一般会計の約5割を国債でまかなう国と、無借金で行こうとする国との差は大きい。

 またオーストラリアの4大金融機関の経営状況もいたって健全で、リーマンショックの影響をほとんど受けていない。
おかげで株式の評価額でコモンウェルス、ウェストバンク、ANZは日本の三菱UFJより大きい。
現在日本の金融機関は西欧勢がアジアや中東から総引き上げの状態の中でその存在感を増しているのだが、その日本の金融機関より株式の評価額も格付(上から2番目)も高いのだ。
オーストラリアではノンバンクがリーマンショック前にサブプライムローンの証券化商品の販売に手を出していたが、一方金融機関はそうした取引に手を出さなかったためにリーマンショックの影響は軽微に止まった。

注)4大銀行の資産規模はそれぞれ50兆円規模だから、4行合わせてちょうど三菱UFJと同じレベルになる。このため今までは世界の金融機関とは認められてこなかったが、その健全性から急に存在感を高めている。

 いまアメリカ、EUそして日本が金融緩和の競争をしている。あまった資金はどこかに向かわなくてはならないが、そのラストリゾートが豪ドル預金(あるいは豪州国債になりそうだ。
なにしろオーストラリアの経済はそれなりに順調だし、政府の財政も健全だから、無理な金融拡大策はとらないだろう。そうなれば豪ドルは他通貨に比較して豪ドル高になるから、これは一番の安全確実な避難先だ」と言う感じだ。

注)他にも金(きん)に資金が向かっており中央銀行でひそかに金準備の増額を図っている。又豪ドルについてはロシアとシンガポールが準備通貨に繰り入れた。
それ以外にヘッジファンドや海外の銀行が豪ドル預金に殺到している。

 
現在資金は最も金融政策がしっかりしたところに殺到している(財政政策ではない)。
しばらく前までは日銀が円の価値維持に熱心だったので(
政府は信用しないが日銀は信用できたので)日本に資金が向かっていた。
しかし安倍政権ができれば円の信任は地に落ちそうだ。こうして資金は最も安全と思われる豪州に向かって一斉になだれを打ち始めた。


なお、オーストラリア経済全般については以下に記事を纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44300846/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat37400255/index.html

 

|

« (24.12.13) 小説入門 山本周五郎 「赤ひげ診療譚」 | トップページ | (2412.15) ためしてガッテン 関節リュウマチの最新情報 »

評論 世界経済 オーストラリア経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (24.12.13) 小説入門 山本周五郎 「赤ひげ診療譚」 | トップページ | (2412.15) ためしてガッテン 関節リュウマチの最新情報 »