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(24.11.25) 高額医療費は誰が負担するのか? 医療の増大と財政問題

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 私は最近まで高額医療費制度のことをまともに考えたことはなった。私自身この制度を使ったことはないし、さして重い病気にかからなかったせいもある。
そのため組合健保の3割負担だけが何か医療費だと思っていた。

 今回この問題を考えてみたのは毎日新聞高額医療費のキャンペーン記事を継続的に掲載しており、11月24日の朝刊に載っていたからである。
キャンペーンでは多くの高額医療費に悩んでいる患者がおり、一方で法改正は06年の改正を最後になされておらず早急な解決が待たれると言うトーンだった。

 現行の高額医療費制度は大雑把に言うと年収が200万から800万の世帯では一月の医療費の上限を約8万円とし、それを超える分についは国が医療費を負担すると言う制度である。

注)たとえば月の医療費が100万円の場合、3割負担が30万円になるが30万ー8万=22万が国の負担になって請求をすると戻ってくる。
なお高額医療費にかかるより詳細なレポートは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-d869.html

 改正の方向は年収300万以下の人には医療費の上限を約4万円としようとする案や、すべての患者から100円カンパをしてもらって高額医療費の財源を確保しようと案だが、いづれも反対論があって法改正にはいたっていない。

 一方で高額医療費の患者が増えているのは医療技術の発達で、たとえば癌に有効な分子標的薬では、高いものだと1ヶ月に100万円程度医薬品の支払いにかかるからだと言う。
また法改正が進まないのはこの高額医療費の増加が財政を圧迫し、現在2兆円規模に拡大しとどまることなく増大しているからだ。

注)ここ10年で国民医療費は1.3倍の増加だか、高額医療費は2倍の増加。
なお22年度の医療費総額は37兆円で毎年1兆円規模で増大している。


 現在問題になっているのはもし高額医療費の補助を拡大するとしても財源がなく、結局は患者から調達する方法しか残されていないからだ。
しかし患者負担には抵抗が大きい。

 一方患者から負担できないとすると、どこかの医療費を削らなければならないゼロサムゲームになる。
一体どこを削ったらいいのだろうか?

 医療費増大の最大の原因は老人医療費の増大だが、私は老人医療費を削るべきだと思っている。
老人になったら分かるのだが老人になればなるほど病気が増える。
私の場合は耳の聴力が極度に落ちてまともな会話ができないし、右足は坐骨神経痛で常時痛んでいる。最近はさらに胸に影があるので3ヶ月に1回はMRAでチェックをするように言われてしまった。

 だがしかし老人は病気があるのが常態でまったく病気がないなどということはありえない。
これを気にして病院通いなどしていたら毎日病院に行かなくてはならないし、はっきり言えば老人は病気と仲良く生きるしか方法はない。
私は若者が病気になりそのための治療をすることは大いに賛成なのだが、老人が無理に高額な治療をしたり、延命治療をすることはまったく賛成できない。

注)ただし、貯蓄が大いにある老人はその貯蓄を使用して高額医療を選択することは良いことだ。これは老人から若者への所得の移転になる。

 考えてみてほしい。人間には寿命がある。いくらがんばっても寿命には勝てないし、老人の病気はこの寿命が近づいてきたことのシグナルなのだ。
胃ろうなどはほとんど拷問で、本来ならば体が食事を止めて神様のもとに行こうとしているのに無理やりに苦痛を与えて引き止めているようなものだ(そして医療費を増大させている)。

 毎日新聞のキャンペーンでは高額医療費補助の拡充が無条件に善として語られているが、一方で不要な医療を止めさせなければそもそも財政は持たないし、補助増額などできない。

注)医療費と財政問題については以下の記事で詳細に述べてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-f696.html

 繰り返すが老人は病気になるのが常態でそれと仲良く付き合いながら最後は往生するしか手はない。
老人は無駄な医療費増大にならないように心すべきで、特に70歳以上の医療費の負担1割負担などはいたずら医者にかかることを奨励しているようなものだ。
高齢者の負担を若者並みにしなければ、高額医療費の国庫負担増大など夢の又夢だ。

なお、医療行政に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat51979874/index.html



 

 

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評論 日本の政治 医療行政」カテゴリの記事

コメント

本当にそう思います。お医者さんの行くのが趣味のような年寄りを周りにも見かけます。整骨医が毎日のように往診している家もあります。整骨医院も1割負担安いと言って毎日のように通うお年寄りを見ていて、これも若い人達が負担しているかと思うと健康保険の将来がお先真っ暗に思えます。
歳を取り、(医療器具で生かされている)自力で生きていけない人はそれが天命なのでしょうね。

投稿: みさき | 2012年11月25日 (日) 08時28分

山崎さま
 毎日、楽しみに拝見しております。朝起きてまず、おゆみ野四季の道をチェックするのが日課となっております。
医療制度はこのまま続けば破綻すると、私も考えております。国民の払った税金がほぼ同額、医療福祉に消えていきます。
国民の意識改革がないと、医療費の削減は不可能です。
 私はまだ若いので山崎さんが、メッセージを発するのとは重みが違いますが、山崎さんの意見に共感を覚えますし、同じ気持ちであります。
 医療費対策をとにかくはじめないといけないと思います。危機迫るものがあります。
各個人にできることがあれば、協力したいと思います。

(山崎)毎日見ていただいて感謝いたします。いいかキャンペーンをするような機会があれば参加してください。

投稿: A | 2012年11月25日 (日) 11時50分

本日はじめてブログ拝見させていただきました。最近の為替の動きですがなにゆえにユーロが上がって円が下がるのかちんぷんかんぷん、安倍発言??と思っていたのですがすっきり理解できました。ありがとうございます。医療費ですが私医療関係者でありますが日本の医療は薬代!がものすごいのです。出し放題ですね。で、私が問題だと思うのはかなりの部分が海外の会社にその支払いが行ってしまうことです。製薬会社は米国とヨーロッパに巨額のお金が流れます。せめて日本の会社にながれて日本経済に貢献してもらいたいものです。そのためのジェネリック医薬品(日本の会社)という意味もあるのです。ご参考に。

(山崎)コメントありがとうございます。現場の人の指摘はとてもためになります。

投稿: ミスター | 2012年12月 6日 (木) 16時57分

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