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(24.10.5) レアアース輸入先の多角化と技術革新は大成功 中国は輸出規制に出られなくなった

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 笑ってしまった。あれほど日本政府の尖閣諸島国有化に憤っていた中国が、レアアース輸出規制をしていない。
当初は日本に対する「あらゆる手段をとる」と言っていたので、又2年前と同じレアアースの規制をするものとばかり思っていたが、今回は見送るようだ。
どうして振り上げたコブシをおろしたのだろうか。

 調べてみると2年前は日本はほぼ全量に近い量を中国から輸入をしていたが、前回の輸出禁止措置に懲りて輸入先の多角化を計った結果、現在中国からのレアアース輸入は5割を割り込んでいる
フランスやベトナムからの輸入が劇的に拡大しており、さらに各企業が技術革新によって中国のレアアースを使わなくても済む様にした。

 その結果、中国からの輸入量は半減しさらに価格はピーク時よりも7割も低下して暴落していた。
これじゃ、規制もへったくれもあったもんじゃないな、かえって購入してくれと頼まなければならない状況じゃないか・・・・・・

 希土類は大別して軽希土類重希土類があり、前者はどこからも産出し後者は主として中国で産出している。
特にジスプロシウムというようなHV(ハイブレッド)車の燃料電池で使用している希土類は中国産だから完全にくびきから逃れたわけではないが、それにしても2年足らずで中国の規制を無力化したのだから日本の技術力はたいしたものだ。

 中国は政治リスクが極端に高い国で政治的要請がすぐに経済を圧迫する国だ。何かと言うとジャスコ平和堂を打ち壊し、パナソニックの工場を焼き討ちするがその責任は「あげて日本にある」平然と言う国である。
そんなヤクザな中国に希土類を押さえられていると日本経済は首根っこを押さえられたも同然だ。
今後とも技術革新を進めて中国の希土類をまったく使用しないでも済むようにしてもらいたいものだ。

 首根っこと言えばもう一つの首根っこは石油で、日本ではまったくと言っていいほど石油の産出はなかったが、ついに秋田県鮎川油ガス田シェール・オイルの産出に成功した。
私は日本にはシェール層がないのでシェール・オイルシェール・ガスはないと思っていたが、例外的に秋田県の周辺にはこのシェール層があるという。
最も現在の石油輸入に代替できるほどの量はなく、せいぜい日本が使用する1年分の1割程度の埋蔵量だそうだからすぐに枯渇してしまいそうだ。
しかしそれにしてもシェール・オイルが産出するとは心強い。

注)アメリカはこのシェール・ガスとシェール・オイルの産出で一挙に海外からのLNGの輸入を激減させている。その内容は以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/221022.html


 さらにもう一つ愛知県渥美半島沖の海底からメタンハイドレートの試掘に成功したとのニュースも入っている。
メタンハイドレートとは、海底に浮遊しているメタンの塊でイメージは北海道の阿寒湖にあるマリモみたいな感じだ。
この商業化はまだされていないがJOGMEC資源機構)によれば18年度から商業化が可能と言う。
日本近海の海中には無尽蔵のメタンハイドレートがあるといわれているので日本は一挙に資源大国になる可能性すらある。

 レアメタルにしろ化石燃料にしろ日本はそれを止められると一挙に危機に陥る経済構造をしていた。そのため善隣友好外交を繰り広げてきたが、中国のようなヤクザな国家を相手にこの善隣友好外交は通用しないし、機会があれば資源の輸出規制をされてしまう。
だから日本はレアアースの場合のように代替品の開発に成功するか、シェール・オイルメタンハイドレードの採掘に成功して、せめてイギリスやアメリカ並みのエネルギー自給率60%日本は現在4%)を確保する必要があるだろう。

なお中国との尖閣諸島問題の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat51088450/index.html

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