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(24.10.20) ネット社会の闇 遠隔操作ウイルス事件  あなたはいつでも犯人にされる

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(トシムネさん 撮影

 えらいことになってきた。これではいつ何時警察に誤認逮捕されるか分からない。
例の遠隔操作ウイルス事件で4名が誤認逮捕され、その後警察庁長官が誤認逮捕の可能性を認めた事件である。

 逮捕された4名はいづれも自宅のパソコンから脅迫や爆破等の予告を送りつけたとされ、たとえば19歳の明治大学の学生は「御茶ノ水女子大付属小学校の幼児を襲撃する」とのメールを送付したとして逮捕された。
当初は犯行を否認したがその後認め、家裁で保護観察処分になり明治大学を退学している。

 
 決め手とされたのはネット社会の住所氏名に相当するIPアドレスで、今まのコンピュータ犯罪の検挙はこのIPアドレスを特定することで犯人逮捕に繋がっていた。
通常犯人はこの痕跡を消すために海外の多くのサーバーを経由して犯行声明を送りつけるのだが、今回は信じられないことにそうした手段をとらず直接脅迫文を送ってきたので警察は呆れた
これでは住所氏名署名入りで犯行を行っているようなものだ。なんて馬鹿な犯人だ

 犯人はすぐに逮捕され尋問されたが当初はいづれも犯行を否認し、最後には(2週間程度拘留されたあと)犯行を認める供述をしている。
警察としてはすぐさま犯人を検挙したと鼻高々だったが、真犯人と名乗る人物から「逮捕した4人はいづれも冤罪で、警察も警察庁も愚かだ」とあざ笑う犯行声明分がTBSに送られてきて大騒ぎになってしまった。

 今回犯人は上記の4件だけでなく14件のパソコンをウイルス感染させそこから脅迫文を送っていたのだが、犯人しか知りえない具体的な内容が犯行声明文に記載されてあった。
この内容を見て警察も警察庁も真っ青になった。
しまった、誤認逮捕をしている!!!!」

 なぜこのような誤認逮捕が行われたのだろうか。

 一つはネット社会の指紋と言われるIPアドレスがすぐに判明したからだが、実は反対にすぐにIPアドレスが特定されるような脅迫文(住所氏名明記の脅迫)を犯人が送るだろうかとの疑問がなぜ警察に起こらなかったかと言うことだ。
これでは現場に指紋がいくらでも残されていた状況と変りがない。

 もう一つは容疑者が犯行を認めたことだが、誤認逮捕でも2週間程度拘留されてネチネチ絞り上げれば、大抵の人が犯行を認める供述をするということを意味している。

 
 日本では冤罪が良く発生するが警察が供述を得るまで容疑者を釈放しないことが大きい。
数週間も留め置かれて「あんた、証拠は挙がってんだよ。あんたのIPアドレスだろ。いつまでも黙止なんてしてると一生お天道様を拝めないぞ!!」なんて脅かされれば「早く何でもいいから認めてこの苦痛から逃れたい」と思うのが人情だ。

注)日本でなぜ冤罪が発生するかについてブログ「梅爺閑話」にとても興味深い話が掲載されている。
http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-f3fb.html


 特にこの明治大学の学生なんかは可哀想に大学を退学し(大学からの示唆があったかどうかは分からない)、さらに家裁から保護観察処分まで受けている。
まったく無実なのに一生お天道様を拝めない裏社会に押し込められてしまっていた。

 どう考えてもこの種の事件に巻き込まれたら犯人にされてしまうことは確実で、そうならないように一般的な注意として、
① セキュリティーソフトを最新のものに更新しておくことと(セキュリティーソフトがないのは論外)、
② しばしば送られてくるジャンクメールの添付ファイルを開かないことと(
私の場合は一日に30通ぐらい来る)、
③ 信頼できない無料ソフトをダウンロードしないことだろう。


 
 しかしどんなに注意しても災難が降りかかってくる可能性は排除できず、座頭の市さんせりふではないが「いやな渡世になったもんでござんすね」なんて感じになってきた。

なおコンピュータ関連の犯罪としてはウィニーの問題があるが、それは以下の記事を参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47164854/index.html

 

 

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コメント

2週間ものの拘留は世界から見ても異常に長いです。
また、これを理由に自分のPCを洗いざらい調べられるのはもっと嫌なもの。
メールの証拠を出せ、と言われた時のためには、あえてwebメールを併用することも考えられます。
必要ならこのwebメールのアカウントを見せるだけで良いのですから。

セキュリティソフトは重いものだと却ってストレスになるので、どこまでチェックさせるかの調節も勘所です。
私はあまり自慢になりませんが殆ど動かしていません。理由ですが、どのメールやURLなら安全か判断できるためです。

添付ファイルについては、本文にどんな内容を添付したか一言添えてあるかどうかで判断します。
そうでない場合、本人が気づかないうちに勝手に添付された可能性があるからです。
(特に、winmail.datが勝手に添付されてるのはちょっと直して欲しいところ)
もちろん、出す側も、「これを添付しましたよ」とファイル名などを付記しています。

ジャンクメールについては、メールアドレスをどこかで公表していたらそうなりやすいのですが、どうしても公表しなければならない場合は、わざと全角文字で記すか、@マークを他の記号に置き換えるか、メールフォームを併用することになるでしょうか。全角文字を使う方法は簡単でじつに効果的です。
メールアドレスを変えてもしばらくしたら届く…という場合は、その時に変えたことを報せた友人の中で、セキュリティソフトが作動せず、メールアドレスが漏出した可能性もあります。

この場合はフィルタ機能が強いwebメールサービスのアドレスを取得し、このアドレスを教えて、友人とのやり取りもwebメールサービスでしか行わないようにするーという事も考えられます。
複数のアカウントを同時に扱い、発信者情報を作成時に切り替えられるメールソフトを使えば、ちょっと楽になります。

投稿: 横田 | 2012年10月20日 (土) 04時12分

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