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(24.10.18) 株式投資の時代の終わり  株は持っていても値上がりしない

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 今や世界の株式市場は散々だ。長期的に見ると株は持っていればいるほど値下がりをする
日本株なんかはその典型でバブル時4万円近くしていた日経平均が今や9000円前後で4分の1の価値しかない。

 それでもリーマンショックまでは欧米や新興国の株式は順調に上昇していたが、リーマンショック後は欧州株新興国株もピークからはるかに下回っている状況で日本株と同じ様相を呈してきた。
わずかにアメリカの株式アップルのようなIT産業の活況でリーマンショック以前の株価まで回復しているだけだ。

 直近でも12年7~9月の株式の売買代金は激減しており、ニューヨークもロンドンも東京も7~8年前の水準まで落ち込んでしまった。
株式市場から急速に資金が逃げ出しており、逃げた資金は債券投資のようなより安全な資産に向かっている。

 このように長期的にも短期的にも株式市場に流入する資金は激減しているが、その最大の理由は儲からないからである。
たとえばここ数年アメリカでは農地投資不動産投資)では平均10%ヘッジファンドへの投資は平均6.5%の利回りを確保してきたが、株式投資S&P500種株価指数)は5.0%の利回りだった。

 そのため欧米の年金マネーは株式投資を諦めアメリカだけでも08年から今までに37兆ドル約3000兆円)の資金が株式市場から逃げた。
年金マネーの株式のシェアは10年前は60%程度だったのに今は40%程度で、一方代替投資商品投資、不動産投資、ヘッジファンドへの投資)はこの間ほぼ0%から20%に上昇させている。
日本株やヨーロッパの株はまったく駄目、アメリカ株はIT部門だけです!!」なんて感じになっている。

注)アメリカの公的年金基金の年金給付には7.7%の利回りが必要だが実績は5.3%。基金を取り崩して給付している。このため利回りの高い投資に資金が移動させている。

 一体何が起こっているのだろうか。
日本を見てみれば分かるが企業の収益が激減していることが大きい。特に輸出産業は散々でシャープなどは倒産寸前に追い込まれ、パナソニックやソニーは赤字経営に苦悶している。
新規に上場する企業はJALのように「昔の名前で出ています」という企業ではっきり言えば日本では生きのいい成長企業がまったく見当たらない。
これで株式市場が活性化するはずがない。

 これはヨーロッパもまったく同じで、しばらく前まで日の出の勢いだったノキアでさえスマートフォンに席巻されてリストラを余儀なくされている。
右を見ても左を見ても企業は死屍累々でござんす」と言った状況で、欧州にも成長産業が見当たらず、欧州株が日本株を追うのはほぼ確実だ。

 中国経済もインド経済もブラジル経済もここに来て急ストップを始めたが、日本や欧州(そして程度は軽いがアメリカ)がこれほどの不況になれば新興国も輸出先がなくなって経済減速するのは当然だ。
かつては新興国が株式市場を牽引すると考えられていたが、新興国には新興国の問題がありそうは問屋が卸さない。

 たとえば中国は本来なら倒産するはずの赤字の国営企業を多く抱え(国が資金繰りの面倒を見ている)、インドは大停電に見られるようにインフラが未整備だし、ブラジルは鉱物資源価格に経済が左右される。

 先進国は成長限界に達し、新興国は成長の足を引っ張る要因に悩まされている。これで株式投資が活況を呈すると思うほうがどうかしている。
株式は短期の変動を無視すれば持てば持つほど減価していく資産で、素人はまず持たないことが一番安全と言える。

 なお日本の証券市場ではインサイダー取引でしか収益を得ることができない実態は前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/24610-87f1.html

(別件)「おゆみの四季の道 新」に「おゆみの四季の道」のカウンター10000を加算しました。

 

 

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