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(24.9.29) 医療費の増大と日本の将来 医療費が国を押しつぶす 一体どうすりゃいいのだろう?

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 厚労省のまとめによると10年度医療費総額約37兆円になり、前年対比で3.9%の増加、国民所得に占める割合は11%になったと言う。
日本は世界最速の老人大国で、65歳以上の人口が10年現在で23%であり、今後とも急速に老人化率は高まっていくのだから、医療費は増加することがあっても減少することはない

 私も66歳だから老人の一人で、年をとってみると分かるが体のあちこちに年がら年中支障が出てくる。
耳が聞こえないのはともかく、歯は毎年のように詰め物が取れてしまうし、右足は常に坐骨神経痛で痛むし、最近は左胸に影があると脅されて3ヶ月ごとにCTスキャンをしなければならなくなった。

 それでも私の場合はその程度だが、毎日のように四季の道で会っている女性は病院とジャスコ以外に行く場所がないらしく、「今日は整形外科よ、明日は血圧の薬をもらいに行くの」なんていうのが挨拶代わりになっている。
実際老人になると病院に行って病気談義をするのが一番の楽しみになり、互いにウンチクを披露しあって医師顔負けの知識を持っている。

 老人の病院通いはそれ自体はほほえましいが、日本国全体で考えた場合そうも言っていられない。
何しろ医療費の約4割は公費負担だからその額は15兆円規模になり、一般会計予算を90兆円とすると17%程度が医療費と言うことになる。

 厚労省はこのままでは国の財政が破綻するとの危機感を持って、後発薬の使用を勧めたり、入院日数を短縮する指導をしたり、生活保護者の一部が無料の医療費を幸いに向精神薬を大量に入手して暴力団に横流していることを禁止したりしているが、ほとんど効き目がない。

注)横流しの実態はNHKで報道されており以下の記事を参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/23919.html

 それは当然で日本中老人だらけといっていいような状況で、特に70歳以上の老人になれば医療費は10%ですむのだから、具合が悪ければとりあえず病院に駆け込むのが常態化している。

 日本では輸出産業が崩壊してしまい、GDPはほとんど増加しない。
その中で唯一高度成長している産業が医療分野で毎年4%前後成長しており日本の景気を下支えしている。
高度成長の恩恵を受け日本においては医者になれば最高の高収入が約束されるので、どの大学の医学部も最難関の入試倍率になっているし、鎌取駅のホームの反対側に設置されているカンバンは医院ばかりだ。

 
 老人はますます増大し、しかもたっぷりと病気を持っているから老人医療機関としてこれほどいい顧客はない。
ますます医療費は増大しGDPに占める医療費の割合は現在の11%程度から瞬く間に20%程度には行きそうだ。

 問題はそれをどのようにして負担するかの問題で、現在のような公費負担40%、患者負担10%、保険料50%では政府や自治体の財政は持たないだろう。
厚労省が心配しているのもそれで負担割合が一定なら確実に公的負担は崩壊する。

 負担割合の問題では70歳以上の老人自己負担が10%と言うことが問題で、何度も言って恐縮だが層としての老人は世界で最も裕福な人々で、個人資産1500兆円のほとんどを持っている人々である。

注)日本人の年寄りが裕福なことはクローズアップ現在でも取り上げていた。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-7c38.html

 その最も豊かな人々の医療費を10%にし、一方相対的に貧しい現役サラリーマンの医療費が30%と言うのは「強きを助け弱きをくじく」以外の何者でもない。なぜこんな金持ち優遇策をとるのだろうか。
確かに老人には私のような貧困階層もいるが、それは貧困対策として手当てをすべきもので、医療費の支払いの負担能力の平等性から言って70歳以上の老人の医療費を10%にする理由にならない

 70歳以上になりかつ裕福な人々はいくらでも医者にかかって医療費を支出してもらうべきで、そうすれば日本のGDPは上がってこの業界に従事する人々の所得の向上になる。
貧乏人は医者にかかるのが大変になるが、老人に病気があるのは当たり前で特に慢性の病気は医者に行こうが行くまいが病状が改善するようなことはない
老人にとっては単に神様のお迎えが徐々に近づいてきてそれにあわせて身体にガタが来ている状態が病気だ。

 繰り返すが日本に残された唯一と言っていい産業が医療(介護)分野だ。金持ち優遇策を止めて金持ちの老人から若者と同じ医療費を徴求して公費負担を減らし、合わせて産業振興をはかるチャンスだ。
老人は資金的には弱者ではなく単に体力的な弱者なのだから、それは蓄えた資金でカバーすべきものと私は思っている。

なお日本の経済成長を医療分野が担うべきと言う記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48360072/index.html

 



 

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