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(24.9.4) なぜ日本は韓国に負け続けるのか。 スポーツ、経済、そして政治

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 なぜ日本はこうまで韓国に負け続けるのだろうかと思ってしまった。
ここ数年スポーツ、経済、政治と敗北続きだ

 スポーツではロンドン・オリンピックのメダル数で総数は日本が上回ったものの、金メダルは韓国13に対し、日本は7つで倍近くの差をつけられた。
何よりサッカーの3位決定戦で韓国に負けたのが日韓のスポーツのレベル差を象徴している。

 経済でも日本は韓国のサムスン、LG 電子、ヒュンダイに追い越されており、日本の誇ったソニーパナソニックシャープは赤字に苦しみ、特にシャープは台湾のホンハイに助けを求めたが、株価の低迷でどこまで業績が悪化するか分からなくなりつつある。

 自動車もヒュンダイの躍進が目覚しく、かつては世界企業といわれたトヨタが低業績で並みの企業になっている間に、アメリカでもアジアでもヒュンダイの自動車が目立ち始めた。
私が最近訪問したネパールでもヒュンダイの車がやけに目に付いたものだ。

 製造業は完全に韓国に敗れてしまったが、空港港湾ハブ港競争でも完全に勝負がついた。
空港は成田が国際、羽田が国内と言う世界史上まれに見る愚考を繰り広げている間に、日本の地方空港は韓国の仁川インチョン)国際空港をハブ港として利用するようになった。
おかげで地方から海外に飛び立つ人は、韓国のアシアナ航空を利用するので日本のJALは一時倒産してしまった。

 私はハブ港は空港だけかと思っていたら、いまや港湾もハブ港が韓国のプサン港になりつつある。
かつて日本の東京港や横浜港や神戸港は世界の物流拠点だったが、今では日本の港はすべてローカル港になってしまい、世界の物流の中心は上海、シンガポール、香港、シンセン、そしてプサンに移っている。

 先日NHKのドキュメンタリーWAVEで「東アジア物流の大変動 躍進 韓国プサン港」を見てなぜ韓国が物流立国として躍進しているか良く分かった。
現在プサン港には10万トンクラスの貨物船を泊められる埠頭が整備され、1万トンクラスならば一度に40隻の貨物船を捌いている。

 すべての作業がコンピュータで自動化されており、日本ではおなじみの男性のクレーンのオペレータや作業員がおらず、すべて集中監視室で女性のオペレータがモニターを見ながら操作をしていた。
ある企業では日本ならば約120名で行っている様な作業を、韓国ではその6分の121名女性のオペレータが実施しており、見ているとの金融機関の端末の操作のような作業風景だった。

 しかも日本では規制が難しくてなかなかできない24時間体制3交代制で実施しており、コンビニの従業員のような交代風景だったが、物流コストは日本の2~3割りは安いと言うのが、プサン港を管理しているプサン港湾公社の担当者の説明だった。

 こうしたプサン港の躍進は15年前のアジア危機で実質的に韓国が倒産した苦い経験を基にしている。
当時のキム・デジュン大統領は韓国を物流立国として再建する目標を立て、プサン港に集中的に1兆3千億円規模の投資を行い、さらにプサン港周辺を自由貿易地区として関税を免除し、法人税は3年間は徴収しないと言う優遇措置をとった。

 これによりルノー・サムスンのような自動車産業がこの地区に進出して、さらに部品工場がその周りに林立したことから、プサンが一大自動車産業基地に変わってしまった。
ルノー・サムスンが作る車は最も港湾費用が安価で便利なプサン港を経由して世界各地に販売しているという。

 日本には65あまりの港湾があるが、韓国のプサンような戦略的に整備された港湾はなくいづれもどんぐりの背比べになっている。
しかも24時間使用ができずにコストがやたらと高い。
何とか馬鹿高く、時間ばかりかかる日本の港を使わない方法はないものだろうか・・・・・・それに東京や神戸までのトラック輸送費が馬鹿にならない・・・・」物流業者の嘆きが聞こえる。

 日本と韓国は特に日本海側からは一衣水帯の間で、コストのかかる陸上輸送で東京や神戸に物資を運ぶよりは船舶でプサンに運んでそこから世界各地に物資を輸送するほうがはるかに安い。
こうして空港のハブ化だけでなく港湾のハブ化が今急速に進んでいる。

 しかも日本企業がプサンの自由貿易地域に工場進出すれば関税はかからず、しかも韓国がアメリカやヨーロッパとの間で推し進めたFTA(自由貿易協定)の恩恵が100%受けられる仕組みになっている。
日本ではFTA締結がいつまでかかるかわからない。なら日本を捨てて韓国で再出発をしよう」そうした部品メーカーが続出しそうだ。

 なぜ日本はこうまで韓国に負け続けるのだろうか。
最大の理由は政治の不安定さ、政治力のなさだと思う。
イ・ミョンバク大統領が5年の任期を全うする間に、日本では5人の総理が交代している。
日本の総理は鳩山氏を除けば韓国の大統領に決して引けをとっているとは思われないが、国内での足の引っ張り合いが激しく政争ですっかりくたびれきってしまい、まともな外交ができない。

 参議院は実際はまったく不要なのだが、この参議院があるために効果的な政策が取れない。
最近では野田内閣に対する問責決議案が参議院で通ったが、これに賛成した自民党は「自ら賛成した消費税増税を野田内閣が行ったこと」を問責理由にするほど支離滅裂になっている。

 私は参議院は不要なので取りやめて衆議院の一院制にし、首相は公選して韓国並みに5年の任期にするか、アメリカやロシア並みに4年任期で2期までとすべきだと思っている。
日本の周りの国の元首はそうして効果的な外交を繰り返しているのに日本だけが幼児的な国内政争を繰り返していていては世界で埋没するだけだ。

注)本来2院制は平民階級と貴族階級がいて両者の利害の調整とする場として設立されたが、日本のように平民階級しかない場合は屋上屋を重ねるだけに過ぎない。

 イ・ミョンバク大統領は日本は「どうしようもない国だから教育してやる」と言っている。いい機会だからミョンバク先生の教えを請い韓国並みの活力ある社会にしようではないか。

なお、韓国経済については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44234699/index.html

 

 

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