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(24.8.18) ロンドンオリンピックが終ればスペイン経済の後始末だ!!


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(友達のブログ「ちば公園のベンチから」に掲載された利根川の朝


 スポーツの祭典が終れば、誰もがユーフォリアから目覚め現実を直視しなければならない。
このところのユーロの値動きはドイツのメルケル首相の言葉に一喜一憂しながら上下しているが、問題はどれだけ抜本的な対応策が打ち出されるかだ。
バブルは結局は清算が終らない限り収束しない。

 そう思っていたら15日の毎日新聞の朝刊を見て思わず噴出してしまった。
翼なき無人の新空港」と言う見出しだったので、私はてっきり日本の茨城空港や静岡空港や神戸空港のことを揶揄しているのだと思ったら、スペインのバレンシア州のカスティリョン空港のことだった。

 バレンシア州は地中海に面した風光明媚な土地がらで、バブルの時期にはヨーロッパ中の金持ちが別荘購入に狂奔した場所である。
無理もないが当時の州政府が舞い上がってしまった。
よっしゃ、それなら新空港を作って観光客の誘致だ。ヨーロッパ中から人が押し寄せるから十分採算があう

 建設を計画したのが03年だが、完成したのは昨年の3月で、リーマ・ンショックの影響ですっかりバブルが崩壊してしまったあとだ。
145億円かけた飛行場にはどの航空会社も乗り入れようとしない。
バブルがはじけてしまえばカステリョン地方に来る乗客など皆無に近いのだから無理もない。
州政府は「滑走路が国の基準を満たせば参入会社は現れる」と言って責任回避をしているものの、単なるピーターラビットの遊び場を作っただけと誰もが気がついている。

 すっかりバレンシア州の財政は枯渇してしまい、医療費の自己負担率をこの7月1日から4割から5割にアップした。
半額自己負担となれば私だっておちおち医者へもいけなくなる。
住民は歯痛があってもバッファりンで我慢しなくてはならなくなった。

 州政府は医療・教育に多くの権限を持っており、それまでは住民行政に大盤振る舞いをして児童がたった5人の地域に立派な校舎を建設していた。
大丈夫だ、バブルが続けばヨーロッパ中から子供が押し寄せる
しかしバブル崩壊で財政がパンクして、今では1学級あたりの児童数を2割アップしたり、授業時間を延長したり、非常勤教員を4600名も馘首している。

 スペインでは金融機関は不動産融資が焦げ付き、州政府はそれまでの放漫財政で首を絞め、スペイン政府は国債を発行しても外国人の購入はなくなった。
仕方なく国債は無理やり国内の金融機関に押し付けているが、その金で金融機関の救済をしようというのだからこれでは落語の「花見酒」だ。

 しかし本当はスペインのこの現状を日本人は笑っていられない。
私にはこのスペインの現状は日本の近い将来のように見える。
財政が破綻すればどこの政府も自治体もすることは同じだ。
医療費は引き上げられ、年金は引き下げられ消費税はさらにアップされる。
公務員は馘首におびえ、子供を塾に通わせることもできなくなるだろう。

 幸い野田政権は首の皮一枚を残して消費税増税にこぎつけたが、それでも財政は悪化し今後ますます住民福祉は切り捨てられるだろう。
誰もが「稼ぐ以上の生活はできない」ことを世界的な規模で悟らされているので、日本人だけが例外と思ったらそれはあまりに楽観的過ぎる。

なお、スペイン経済についての記事は以下のカテゴリーに纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat49486253/index.html

 

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