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(24.8.14) ロンドンオリンピックは終ったが柔道の建て直しは可能だろうか?

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(トシムネさん撮影

 ロンドンオリンピックが終った。私のようなスポーツ好きにとってこのオリンピックの時期はテレビに釘付けだ。
特に日本選手が活躍したサッカーなんかは何度でもシュートシーンを見て興奮していた。

 今回日本はアテネの金メダル16個以上を目指していたが、結果は金7、銀14、銅17、合計38になった。メダル数だけなら過去最高だが、なんとしても金メダルが少ない。
日本が金メダルが取れなかった最大の要因は、柔道の惨敗である。過去アテネ8個、北京4個の金メダルを取っていた日本柔道は今回松本の金1個に沈んでしまった。
当初の目論見では日本柔道はアテネ以上の金メダルを目指し、16個の約半分は柔道が稼ぐと想定していた。

 なにしろ22年9月の東京での世界選手権では金10個を獲得し、日本柔道は完全に復活してロンドンでは金メダルのラッシュが予測されたからだ。
日本柔道は強い。金メダルラッシュだ!!」
私自身も日本柔道の復活を喜んだが「とんだとらぬ狸の皮算業」に終ってしまった。金1、銀3、銅3だから日本柔道は並以下のレベルだった。

注1)世界選手権はオリンピックと異なり各階級に2名の選手が出場できる。層の厚い日本にとって有利なルールになっている。
注2)ロンドンオリンピックの柔道金メダルはロシア3、フランス2、韓国2で柔道王国はロシアに移った。


 それにしてもなぜこんなに日本柔道は弱くなってしまったのだろうか。
日本には昔から形式美を大事にする伝統があり、柔道も美しくなければ柔道とみなされない傾向がある。
かつて井上康生氏が眼の覚めるような内股で一本をとっていたが、日本人は井上氏のような選手が好きなのだ。

 一方北京オリンピック100kg超級で金メダルを獲得したポイント柔道の石井慧氏は日本柔道界ではまったく評価されなかった。
あいつの柔道は美しさがない。あれは柔道とはいえない
石井選手はすっかり柔道がいやになって北京オリンピックの後格闘家になってしまった。

 私は日本柔道が弱いのではなく、一本柔道はオリンピックでは通用しないのだと思っている。
一本をとるためには袖と襟をがっちり捕まえないと技が決まらないので、日本選手の多くがさし手争いばかりする。
しかしこのさし手争いは観客から見たら実につまらない動作で、審判もすぐに指導の警告を行う。

 解説者がさかんに「これはA選手の組み手ですね。いいところをとりました。技がほしいですね」なんて解説をしていたが、反対に相手選手から技をかけられていた。
日本の技をかけるタイミングが常に一テンポ遅れていたが、完全に袖と襟をつかまないと美しい技にならないからだ

 オリンピックで勝つためには美しさよりも常に相手を圧倒する体力と一本よりポイントを重ねる試合の巧みさのほうが必要だ。
松本選手のように獰猛に相手を攻めまくらなければとても金メダルには届きそうにない。

 篠原男子監督は実に熱心に選手に合宿練習をさせるが、残念ながら戦略性がない。
いくら美しい柔道を練習をさせても一本柔道を目指す限りはオリンピックで1,2回戦で敗退を繰り返すだろう。
合宿をするならオリンピック対策をすべきで、受験生が過去問をときまくるのとおなじように実践的でないと効果がない。

 今必要なのは石井選手のようなポイントで優勢になる柔道家を育てることで、技なんかなくても力で押しきるタイプの選手を育成すべきだろう(力がないとすぐに場外に押し出されてポイントを奪われる)。

 「柔よく豪を制す」時代は終わり世界は「豪よく柔を制す」時代に移った。
もっともこうしたポイント柔道への切りかえは、篠原男子監督をはじめとする日本柔道の指導者が最も嫌う柔道だから、とても頭の切り替えは難しそうだ。
私がいくら言っても無駄だろうから次回のブラジル・リオの大会も日本柔道は惨敗すると思った方が良いだろう。

注)日本柔道に関する過去の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat36935990/index.html

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コメント

はじめまして、チャーリーと申します。

>井上康正氏

井上康生 ですね^^;

>石井選手のようなポイントで優勢になる柔道家を育てること

おっしゃるとおりで・・・

(山崎)ありがとう。直しておきます。
でも流石に、日本柔道も今回の苦い結果からその方向に踏み切ると思います。

投稿: チャーリー | 2012年8月17日 (金) 14時29分

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