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(24.8.12) トウモロコシが高騰し食糧危機が近づいている。アメリカ中西部の大干ばつと穀物価格の高騰

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(トシムネさん撮影

 ヨーロッパやアメリカの経済危機で温暖化対策はすっかり忘れ去られているが、アメリカの中西部では50年来の大干ばつに襲われ、穀倉地帯のイリノイアイオワではトウモロコシや大豆が枯死している。
地球環境は確実に荒々しさを増して穀倉地帯に襲い掛かった。

 トウモロコシの価格は先月50%も急騰し、国連の食料農業機関は2007年から2008年にかけて世界中で発生した食料暴動の再発を警戒している。
ECB(ヨーロッパ中央銀行)もFRBも競って金融緩和を続けており、あまった資金はヘッジファンドを通して穀物市場になだれ込んでおり、トウモロコシと大豆の価格が過去最高値になった。

注)トウモロコシ、大豆等の穀物価格の推移グラフは以下参照。2008年当時の水準にトウモロコシと大豆が到達した。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/pdf/kakaku03.pdf

 日本のように円高で輸入価格が抑えられている国はともかく、アメリカのドルにペッグしている国の食料品価格はドル表示の価格上昇がそのまま輸入価格に反映される。
中国ではトウモロコシ価格の上昇を抑えるため国家備蓄を取り崩し始めた。

注)日本の円はリーマン・ショック以降40%の円高になっているからドル表示の価格が過去最高になっても実際は最高値から40%も低い。

 中国のようにまだ備蓄がある国はいいが、アフリカの貧しい国では備蓄などないから、国連の言う食糧暴動に直結する。
2007年から2008年の食料高騰は主として日本の金融緩和資金を使用した投機だったが、今回はECB、FRB、日銀のそろい踏みだから投機の規模も一層拡大しそうだ。

 従来アメリカ政府はアメリカ農民の保護を目的に、有り余っていたトウモロコシを利用してエタノールを増産するための補助金を出してきた。
しかしこれほどの旱魃に見舞われると自動車燃料人間の燃料食料)とどちらが大事かの決断をアメリカ政府は迫られるだろう。

 私がEUやアメリカや日銀による金融緩和に常に反対なのは、いくら金融を緩和しても先進国では投資する場がなく、結局はもっとも稀少と思われる資源に投機資金が流れるだけだからだ。
中国の成長が著しかった頃は鉄鉱石や石炭や鉱物資源に資金が流れ、世界的な旱魃が始まると穀物に資金が流れる。

 何度も同じことを言って恐縮だが、経済成長にも終わりがある。日本は1990年に経済成長が終わり、今ヨーロッパがギリシャ危機を契機に成長が終った。
アメリカにはIT産業のような元気のいい産業があるからまだ終っていないが、フェースブックの上場の失敗に見るようにこれも時間の問題だ。

 だから日本もヨーロッパもそしてアメリカも資金を投資する対象はますます縮小し、金融緩和資金は希少資源に向かう他に使い道がない。
しばらく前までは中国やインドと言った新興国の不動産や株式投資の手があったが、新興国の成長にもかげりが見えてきた。

 ふたたびリーマンショック前の食料暴動が始まろうとしている
日本人にとってはトウモロコシが急騰すれば他の食料を購入するだけだが、貧しい国の国民はトウモロコシだけが唯一の食料である場合が多い。
先進国は経済危機、後進国は食糧暴動、そして新興国は景気の減速に悩まされるだろう。
ロンドンオリンピックは華やかだが、2012年は大変な年になろうとしている

注)前回2008年の食糧危機のときの記事は以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/20514.html


別件)中学生の数学と英語をボランティアで教えます。詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html

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