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2012年8月

(24.8.31) ロドリゴ ネパール日誌 その1 

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(タイ国際空港の展示品

 ロドリゴが明徳学園の大主教クナーカ様からネパールの秘境、ディリチョール村への布教の同伴を命じられてジャポンを出立したのはキリスト暦8月19日のことでございました。

 今回の布教にはクナーカ大主教様他、明徳学園で日本語学を研究されているマリア様、日本の風俗を絵画にして遠くエスパニアに報告をしているツキージ様やその弟子2名、クナーカ大主教様の友人2名、それと私ロドリゴ8名のメンバーでございました。
出立に先立ちクナーカ大主教様からは、「ロドリゴは特にネパールの経済を研究してその可能性を検討し、合わせて布教活動の有無について報告を纏めるよう」に指示があったのでございます。

 ジャポンからネパールに向かうには直行便がなく、一旦タイ航空でタイのバンコックによって、そこから再びタイ航空の飛行機でネパールの首都カトマンドゥに向かうことになりました。
ジャポンには成田に国際空港があるのでございますが世界の潮流からははるかに遅れたローカル空港になってしまい、ハブ空港としての機能がなく、ネパールに直接乗りつける便はタイや韓国や中国に一旦出向かなければならないのでございます。

 この日の成田は昼ごろの出立でしたのでバンコックには夕刻到着いたしました。
そのためこの日はバンコックで一日宿泊することになりました。
思えばロドリゴがバンコックの布教に出向いたのは今から20年ほど前でしたが、その頃に比べるとバンコックの街並みは一変しておりました。
特に著しい変化は飛行場と街の中心を結ぶモノレールが開通していたことと、街中に東西を結ぶ鉄道網が敷かれ、ジャポンと同様なサラリーマンのラッシュアワーに遭遇したことでございます。

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モノレールと鉄道の乗換駅からバンコク市内を見る。写真を写しているのはマリア様

 かつて中古のバスと中古のタクシー、オートバイおよび人力車だけだった街がいつの間にか近代的な大都市に変貌した様は、この20年がタイ国の大発展期だったことをものがたっております。
バンコックでの食事はタイ料理を食しましたが相変わらずのスパイスの効いた料理に昔のタイを思い起こしました。

 ロドリゴが布教活動をしていた頃は1食50円程度の食事と、一泊200円程度の安宿に泊まっておりましたが、今回の宿泊場所も食事代もほぼジャポンの半額程度になっており、この間の物価上昇に驚いたものでございます。

 タイの発展には驚きでしたが、ロドリゴはそれよりも明日からのネパールでの布教活動のことが頭を離れませんでした。
なにしろ今回赴くディリチョール村は秘境といわれているネパールの中でもさらに秘境で、クナーカ大主教様が始めて布教に成功した5年前からでも、年に1回この村を訪れるのがやっとと言う状況だったからでございます。

ロドリゴよ、お前はこの村に留まり主の教えを村人にひろめるのじゃぞ
大主教様からは内々にそのように申し渡されておりましたが、果たして主の教えを村人に広めることができるか、ロドリゴには不安だったのでございます。

 こうしてネパールへの布教のための第一日目が終りました。

なお、ネパールへの布教のたびをするようになった詳細の経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/2464-b9c7.html

別件)中学生の数学と英語をボランティアで教えます。詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html

 

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(24.8.30) 夏休みシリーズ その10 リクガメの便秘

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(トシムネさん撮影)

 
私の家にはケヅメという種類のリクガメがいる。もともとは息子が飼っていたものだが自分で世話ができなくなって私に世話を依頼した。
以来5年にわたってこのリクガメの世話をしているが、冬になるとリクガメは便秘になり、何日もウンチをしなくなる。そのままにしていてもいつかウンチはするものだが、当初は本当に心配したものだ。


(19.12.19)カメゴンの便秘


 冬になり寒さが増してくると、亀ゴンの動きが極端に鈍くなってきた。一日中ちじこまっており、食欲もないみたいだ。
夏場は庭中を走り回り、芝生を食べまくっていたが、その頃とは大違いだ。

 今までは毎日、ウンチとチッコの処理に明け暮れ「お前、いくらなんでもしすぎじゃないか」と文句を言っていたのだが、このところウンチをまったくしなくなった。

 最初はウンチ処理から解放されたと喜んでいたのだが、3日を過ぎる頃から心配になってきた。
亀ゴン、お前、便秘じゃないのか
私などは3日も便秘になると苦しくて仕方がない。気分も滅入ってくる。

 5日を過ぎた頃から本格的に心配になった。亀の便秘を心配して胃がチクチク痛み出した。
亀ゴン、ウンチをしてちょうだい」毎日頼んだのだが効果がない。

リクガメの衣・食・住」という本を取り出して読んでみると、便秘のときはひまし油で浣腸をすると出ている。
亀の浣腸なんかしたことがないので当惑してしまった。第一人間のイチジク浣腸が亀のおしりに入るのかも分からない。
おしりを見ようとして、ひっくり返したら大騒ぎをされたあげく、尻尾でおしりをブロックされて見ることもできない。

浣腸以外の方法はないのだろか
他の方法としてお風呂に入れるという方法が書いてあった。風呂に入って気持ちよくなった亀が排便と排尿をするというのである。

 さっそく風呂場で亀ゴンを飼っている容器にお湯を5cm程度入れて、排便を促そうとしたら、風呂に慣れていない亀ゴンは興奮して大騒ぎになってしまった。陸ガメは泳げないので水が怖いみたいだ。
困ったな、どうしたらいいんだろう

 最後の手段として容器から出して、上からお湯のシャワーをかけてみた。亀ゴンは夏場に雨に打たれた経験があったので、シャワーは怖がらないことを知っていたからだ。

 頭を撫ぜながら温水シャワーをかけるとようやく落ち着き始め、手足を伸ばしてうれしい事に排便をしてくれた。

亀ゴンがウンチをした。ウンチをしたぞ」大騒ぎだ。
これで私も胃の痛みから解放されるだろう。

 かみさんから「どこにウンチしたの」と聞かれて、返答に困った。
大丈夫、綺麗にしたから」亀ゴンのために許しを乞うた。

 しかし、陸ガメの便秘でこんなにも一喜一憂するとは思いもよらなかった。生き物を飼うのは大変なことだと実感してしまった。


別件1)中学生の数学と英語をボランティアで教えます。詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html

別件2)「おゆみの四季の道」のカウンター10000を「おゆみの四季の道 新」に加えました。

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(24.8.29) 夏休みシリーズ その9 日本のシルバーは元気だ

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(トシムネさん撮影)

 私は自分が老人になってしみじみ思うのだが日本の老人ほど恵まれている老人はいない。年金生活でまったく支障なく暮らせるし、ゲートボールをしたり登山をしたりして人生を楽しんでいる。
元はといえば高度成長の恩恵を一身に受けているからだが、老人と若者との間の所得格差は修正が必要な段階に来ている。


(19.12.5) 日本のシルバーは元気だ。


 NASおゆみ野に通い始めて2日目になる。水泳を1時間程度して帰ってきているが、25メートルプールに40名程度の人が泳いだり歩いたりしていた。昼間なのであまり多くはないのかもしれない。

 よく見るとこの時間帯にプールを利用している人は、ほとんどがシルバーと呼ばれる年代の人たちで、私より年齢が高そうな人が多い。
しかし実に元気がいい。

 ある時間になると、アクアビクスという水中ダンスが始まる。するとどこにいたのか急に人が集まってきて、インストラクターの指示にしたがって楽しそうにダンスをしている。

 キャーキャーさけんで子供みたいだ。日本の年配者は一般にとても元気がいいのだが、特にスポーツクラブに通って来る人はひときわ元気なようだ。

 実際私も退職して完全に年金生活者になったのだが、こんな楽しい人生があったのかと驚いている。
会社にいた頃は、私のようなマイペース人間でも、そこそこ緊張したり興奮したりすることもあったが、定年後はまったくそのようなことがなくなった。

おとうさん、あまり緊張感がなくなるとぼけるよ」娘が心配してくれる。
しかしそのような心配はなさそうだ。
すべてボランティアだが、清掃活動里山整備を行っているし、小学校にも通っている。最近は朗読会作詞をしたりして、カレンダーにも予定が書き込めるようになった。

 だがこのようなことはすべて好きでやっているので趣味の延長のようなものだ。胃が痛むようなストレスからは程遠い。

 あまり人は言わないが、日本のシルバーが置かれている状況は、人類史上最高の状況ではないかとひそかに思っている。
無理をしなければ年金で十分に生活できるし、医療も手厚い。60歳を過ぎると映画も1000円で見れるし、博物館や美術館でもシルバー料金になっているところが多い。

 海外旅行も価格の最も安いオフシーズンに行くことができるし、出歩くのも昼間だから交通ラッシュにはあわない。
身体にガタがくれば、NASおゆみ野のアフターヌーン料金で水泳をしてリハビリができる。

 社会的環境という点で言えば、「パンとサーカス」を十分与えられた古代ローマ市民みたいだ。

 しかも時間は有り余るほどあるので、頭の体操までできる。
私は趣味でブログを毎日書いているが、常にテーマを探さなければならず適度な刺激になってくれる。
ブログの世界では、知恵と時間は必要だが費用はまったくといっていいほどかからないのでシルバー向きだ。

これこそが、人類が求めていた天国そのものではないか」感極まってしまった。
日本のシルバーは本当に幸せなのだと思う。

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(24.8.28) 夏休みシリーズ その9 若さ対策に没頭した

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(トシムネさん撮影)

 信じられないかもしれないが私は40歳の頃から若さの研究をしてきた。研究といっても私のことだから実践活動で「こうすれば人間はいつまでも若くいられるのではなかろうか」と思われたことを実践してきた。今66歳になってこの目標が達成できたかどうか評価するのはとても難しい。
外形だけなら帽子をかぶっている限り40才台なのだが、何しろ耳は遠くなってまともに人の話が分からない。
個別のデバイスはかなりガタが来てしまったが、見てくれだけは何とか目標を達している。


(19.10.28) 若さの研究

 実はこのことを記載するのは長い間躊躇してきたのだ。
奇抜すぎるし、人に紹介するのもどうしても気恥ずかしさが付きまとう。
しかし61歳にもなって神様のお向かいがいつ来てもいい年になったので恥を忍んで公開することにした。

 私がちょうど40歳のとき、「人間はもしかしたら年をとらないのではないか、あるいは年のとり方を遅らせることができるのでかと気付いた
きっかけは、映画「2001年宇宙の旅」である。キューブリック監督の名作中の名作といわれたこの作品で「コールドスリープ」という技術を紹介していた。「体の体温を低下させて眠るとその間生物は年をとらない」という技術であり、言ってみれば熊の冬眠のようなものだ。

 普通の人は、この映画を見て感心するだけだが、私は本格的に「年をととらない技術の習得」に努めたのである。
目標は50歳で自然年齢より10歳若く60歳で20歳若く身体を保つことであり、できるだけ40歳の体力や知力維持する計画だった。

60歳になったとき「どう見ても40歳ですね」といわれれば実験は成功と言うことになる。

 信じられないかも知れないが私はこの実験に本格的に取り組んだ。時間があれば寝ていたが、寝ている間は年をとらないと確信したからだ。8時から寝てかみさんの顰蹙をかってしまった。

 しかしそれだけでは肉体を維持できないので、マラソンや登山のような運動はこれも時間の許す限りおこなった。昼休みは神宮外苑コースを走り回ったものである。
乗り物にはできるだけ乗らず、歩けるときは徹底的に歩くことにした。よく私の職場のあった新宿から本社の丸の内まで歩いていて移動していたので、よく言われたものだ。
山崎さん、歩くのはいいが会議に遅れないでくださいよ

 また、食事もラットの実験にあるように餌の少ないラットほど長生きすると知ったので、食事は1日1回に制限した。さすがに夕方になると飢餓状態になったが、10年程度続けたものである。

 勿論、身体に悪いと言われることは一切しなかった。酒もタバコも一切手をつけず、宴会はできるだけ避けるようにした。
サラリーマンなのに修験者みたいな生活だ。
こうして20年たったのである

 こんなにも努力した結果、その成果はどうだろうか。正直言って成果があったとも、なかったとも言える。
こと体力だけで言うと、先日の夢街道215KMのようなレースを完走することができたし、登山もテントをせおって1週間程度山の中を歩き回ることができる。筋肉はそれなりに隆々としているので、見てくれだけで言えば成果があったといえる。

 しかし一方で、頭ははげてしまい、耳の聞こえは極端に悪く、目は老眼になり、記憶力はどこに行ったのという状況だ。
かみさんからは「首から上が問題なのでは」なんて露骨に言われ、最近では自慢の肉体も坐骨神経痛に悩まされている。

 うぅーん、なんと表現したら言いのだろう。40歳からの20年あまりの実験をどう評価すべきだろうか。
帽子をかぶり、ランニングスタイルのときは40歳だが、それ以外は老人だと言うのだろうか。

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(24.8.27) 夏休みシリーズ その8 自然のリズム教の教祖になった

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(トシムネさん撮影)


私の生活はいたってシンプルだ。朝太陽があがれば眼を覚ましくれると寝てしまう。最近は食事が終ってNHKのクローズアップ現代を見たら寝てしまうので8時には寝て、朝は4時ごろ目がさめる。
老人は朝が早いと言うが私は寝るのも早い。
自然のリズムに合わせて生活しており、一種の教祖のようになってきた。


 (19.10.18) 自然のリズム教


 最近の眠たさはどうしたことだろう。時間があれば寝ているみたいだ。
もともと私は良く寝る方で、暗くなると眠たくなり、明るくなると目が覚めていた。自然のリズムに非常に忠実なので、夏場は睡眠不足になって、冬場は冬眠している熊みたいに良く眠る。

 実際私の寝る時間は早いのだが、だいたい8時か9時ごろには寝てしまう。社会人であった頃はさすがにいつも8時に寝るわけにはいかなかったが、引退したら社会とのしがらみがなくなったので確実に8時か9時には寝ている。

 かみさんから「お父さんは幸せでいいわね」と半分皮肉混じりにいわれるが、一方朝起きるのは夏場は特に早い。
明るくなると目が覚めるので、3時から4時ごろまでには必ず起きていたが、日の出が遅くなるにしたがって起きる時間が遅くなった。

 この自然のリズムにあわせて寝たり起きたりする生活はとても快適なのだが、一方このリズムが壊れると体調だけでなく精神的にも不安定になってしまう。
先日の甲州夢街道215KMのように、夜を寝ないで走ったりするとその後のリカバリーにやたらと時間がかかるのもリズムが壊れたせいだ。

 社会人であった頃、夜の付き合いを最低限に抑えたのも自然のリズムを維持したいからだった。それでも若い頃は2次会や3次会につきあわされたが、年を重ねるにしたがって誘いがなくなった。
山崎は夜の付き合いが嫌いなようだ」周りが悟ってくれた。

 このリズムが維持できている時の私はハイテンションで非常に陽気だ。四季の道の清掃活動をしているときも、会う人ごとに「おはよう」なんて声をかけているので、今ではほとんどの人が友達みたいになった。
ランニングしているときも「こんにちわ」ランだ。

 作業効率もやたらと上がるので、何をしてもすぐに終わってしまう。最もかみさんに言わせると「お父さんは何でも早いけど、ミスが多いのよね」ということのようだが、作業もるんるん気分だ。

 こおして大げさに言うと61年間も自然のリズムに合わせて生きてきたので、いまさらこの生活パターンを変えることはできそうもない。
いっそのこと「自然リズム教」の教祖になって、教えを説いてしまおうか。

自然の声に耳をかたむけなさい。あなたの心も肉体も自然のリズムをもとめているのです。こころ安らかな生活は自然の声の中にあるのです」
 さっそく亀ゴンが信者になってくれて、毎日寝ている。

質問者「先生は自然リズム教をはじめたそうですが
教祖「先生ではない。教祖様といいなさい

質問者「では教祖様、信者はいるのですか
教祖「亀ゴンがいる

質問者「亀ゴン以外は誰がいるのですか
教祖「亀ゴンの妹がいる

質問者「人間の信者はいないのですか
教祖「くどい、亀だけだ

 

 

 

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(24.8.26) 夏休みシリーズ その7 失敗記 職業選択の巻き

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 若いうちは自分がどのような能力があるのかも分からないし、どのような職業を選んだらよいのかも分からない。しかし直感のようなものがあって、一度はそうした仕事につきたいと思うものらしい。
だが多くの人は直感ではなく、世の習いにしたがって職業を選び、年をとってから苦い思いにかられる様だ。
私の場合もそうだった。

(19.9.10)失敗記 その9

職業選択の巻

 青年海外協力隊と言うものをご存知だろうか。20歳から39歳までの若者を対象に、主として低開発国に2カ年間、何らかの支援を目的に送り出す事業である。
若者であるからほとんどが技術者ではない。いわば情熱だけで現地に溶け込み、教育や簡単な医療や、スポーツの手助けをするボランティアだと思えばよい。ただし最低限の生活費は支給してもらえる。

 元々はアメリカで始まった平和部隊が手本で、日本では1965年から派遣が始まり、現在まで約3万人がアフリカやアジアや中南米を中心に派遣された。今現在活動している人員はおよそ2500名だそうだ。

 実は、私が大学を卒業したのは1970年であり、青年海外協力隊の創業期にあたる。
ある日、青年海外協力隊の募集要項をみて、勇んで応募に駆けつけた。海外で生活することも魅力だったが、何よりも低開発諸国の人々に役立つのだと言うことが、若者の心を奮わせた。

 事務所で「是非、青年海外協力隊員として派遣してほしい」などと高揚した気分で応募の動機を話していたら、急にこの事務所のある人から別室に呼ばれてしまった。
その人は「自分は君と同じ大学の先輩にあたる」と自己紹介をした後、信じられないようなことを言った。

青年海外協力隊に応募する人のほとんどが、いわば日本ではまともな職業に就けない人たちで、君のようにどのような会社でも入れる人間の来るところではない
だから君は日本の大手企業に入り、まともな生活をしなさい」と言うのだ。

 実際当時は高度成長期の真っ只中にあって、どこの企業も募集に血眼になっていた。望めばどこの企業にも入れたので、わざわざ海外の、しかも低開発国に行くのは「まともな職業に就けない人」か「つきたくない人」だったのは事実である。

 勇んでいただけ気持ちが落胆したが、結局私はこの先輩のアドバイスを聞きいれ、青年海外協力隊の応募はあきらめ、ある金融機関に就職した。
しかし61歳の今になって「その選択が正しかったのかどうか」疑っている。

 その後の人生を振り返ってみると、私は会社人間としては異邦人だったし、出世とは縁遠い存在だった。いつも居場所の悪さを感じていたのも事実である。他に自分に適した仕事があるはずだと、シナリオライターを目指したり、国連職員を目指したりした。
しかし結局はこの金融機関に最も長く勤めた最年長の職員として退職した。本当に私以上の年配者は、この企業のトップただ一人だけだったのである。

 退職してから1年間立ったが、その間はボランティアしかしていない。主として清掃ボランティアであったり、里山開発のボランティアであったり、小学校の草刈りやパソコンボランティアだが、実に楽しいのだ。
ボランティアだから報酬は期待できないが、一方ボランティアだから自由気ままにできると言うよさもある。

 こうしたことができるのも企業に37年間勤めて年金生活が可能になったからだともいえないわけではない。
一方、こんな楽しいボランティア生活なら、当初から青年海外協力隊に応募し、その後の人生をそおした活動に費やしても良かったのではないかとの思いにかられる。

 青年海外協力隊の事務所にいた先輩は、明らかに好意でアドバイスしてくれたのだが、私の場合は「不適切なアドバイス」だったのではなかったかと今にして思うのである。
こんなに楽しいなら、最初からボランティア生活すればよかった」そお思ってしまうのだ。

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(24.8.25) 夏休みシリーズ その6 四季の道の歌詞 阿久 悠さんへ

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 歌謡曲の作詞家はすばらしい詩人だ。特にその感を強く持ったのは阿久 悠さんの歌詞に触れ手からだ。
「私も一生に一度でもいいから自分が歌詞を付けた歌をみんなが歌ってもらえないものかしら」そう思っている。
そのときたまたま作った貸しがあったことを示唆しぶりで思い出した。


(19.9.2)四季の道の歌 阿久 悠さんへ

 
先日(8月1日)、作詞家の阿久悠さんがなくなられた。70歳だった。
阿久さんは私の大好きな作詞家で、カラオケで歌う歌のほとんどが阿久さんの作詞だった。言葉の魔術師といってよい。

 阿久さんは詩人である。現在の日本において詩歌も短歌も俳句も一部の人の趣味になってしまっているが、歌謡曲の中では多くの人に受け入れられて、カラオケで歌われている。
歌謡曲の中の歌詞は詩なのだ」私は阿久さんの作詞した歌を歌うたびにその感を強くした。

 石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、五木ひろしの「追憶」、岩崎宏美の「思秋期」、都はるみの「北の宿から」、森進一の「さらば友よ」、八代亜紀の「雨の慕情」等は曲そのものもすばらしいが、何よりもその歌詞に心を打たれる。
阿久さんの作詞した曲が、レコード大賞を5回受賞したのも当然だろう。

 こんなにも阿久悠さんにお世話になったのだから、何もしないで歌を歌っているだけでは申し訳ないと思った。
私も阿久悠さんのひそみに倣って作詞をし、霊前にささげることとしよう。初めての作詞だからレベルのほどは知れるが、作詞をすることが大事なのだ。

 私が日頃愛している「四季の道の歌」を作ってみた。

春の道を おぼえていますか
あなたのちちゃな瞳に さくらの花が 写っていました
両手をひろげて 花びらを集め ママの手のひらに おいてくれましたね
あなたが初めて歩いた日の 思い出です

夏の道を おぼえていますか
あなたの澄んだ瞳に ケヤキのこずえが 写っていました
サッカーボールで ドリブルしながら ママの周りを 走ってましたね
あなたの少年時代の 思い出です

秋の道を おぼえていますか
あなたのきらめく瞳に 愛する人が 写っていました
肩をよせあって 歩く二人に ママはちょっぴり ヤキモチをやきました
あなたが旅立ちをした時の 思い出です

冬の道を おぼえていますか
あなたの強い瞳に ママの顔が 写っていました
強くたくましい 腕に抱かれて ママは天国に 行くけれど
これがさいごの あなたの思い出です

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(24.8.24) 夏休みシリーズ その5 朗読のスパルタ訓練を受けている

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 実に懐かしい記事を見つけた。ちはら台のコミュニティーセンターで実施されていた朗読会で私が話し手になったときの記事である。
それまで私は朗読なんて日本人なら誰でもできるものと思っていたが、とんだ勘違いだったことを初めて知った。
指導してくれたのは普段は優しいが、トレーニングとなると夜叉に代わるYさんである。


(19.8.24) スパルタトレーニングを受けている。


  トレーニングを受けている。例の乙川優三朗おとかわ ゆうざぶろう)著、磯笛という短編小説の朗読のトレーニングである。場所はちはら台コミュニティーセンターだ。

 Yさんはこの道のプロで、普段はとても優しい感じの女性なのだが、こと朗読になると相手が誰であっても容赦はしない。私のように61歳になった老人までもスパルタ教育でしごくのだからすごい。

 考えてみれば朗読なんて中学生の時を最後にしたことがない。その後は黙読中心で、しかも年齢を重ねるにしたがって漢字を読みではなく形で理解するようになっていたので、いざ音に出すと意外と間違った読みをしてしまう。

 Yさんは私が少しでも間違がったりすると、小学校の先生のように丁寧に間違いを指摘する。
山崎君、もう一度読んでご覧なさい
山崎君、内容をちゃんと理解して読むのよ。字面だけ追ってはだめ
山崎君、言葉にも感情があるの。棒読みになってるわよ

 自分の朗読を録音して聞いてみたが、会話部分はともかく、説明文はただ読んでいるだけで、聞いてもちっとも面白くない。
聞いてる人はあくびがでそうだ」がっかりしてしまった。

 Yさんによると「まともな朗読をするためには、1週間に2回、2時間ずつのトレーニングが必要です」というのだ。えらいことになった。
こちらはボランティアの朗読だから、適当にとちってもいいと考えているのだが、「努力をすれば必ず報われます」なんて人生訓まで言われてしまった

 間違わないように読もうと緊張したり、精一杯抑揚をつけようとして胃の調子がおかしくなった。例によってしくしく痛むのだ。楽しい定年生活はどこにいってしまったのだろう。
かみさんは「鼻の下が長いからこうなるのだ」なんて言って、まったく同情してくれない。

 9月末の朗読会までは約束だからがんばるが、朗読は今回限りにさせてもらおう。
山崎君、とてもよかったわよ。またがんばろうね」なんていわれても、「ぼくちゃん、もう朗読はしないの」ときっぱり断ろう。

 その時はできるだけ鼻の下を短く見せることが大切だ。

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(24.8.23) 夏休みシリーズ その4 夏休みは大変だ

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(トシムネさん撮影)

今思うと5年前のおゆみ野は大変だった。悪がきが公園で花火を打ち上げてはその残骸を残していたり、壁の落書きが絶えなかったり、犬のウンチがいたるところに放置されていた。
あれから5年、そうした悪さは影を潜め花火の残骸もほとんどない。
犬のウンチはたまにはあるが猛烈なものはなくなり、落書きもほとんどされない。子供たちへの指導が効果をあげているからだろうか。本当に最近のおゆみ野は静かでのんびりしている。


(19.8.7) 夏休みは大変だ。

  夏休みになってから、ゴミの清掃活動が急に忙しくなってきた。ゴミの量が増え、今までになかった種類のゴミが発生している。

 学校が休みになると児童や学生が四季の道で遊ぶ時間が増え、当然ゴミも増える。学校があった時は、朝清掃をすると児童や学生が帰る時間帯までは、ほとんどゴミが増えない。
だから午後3時ごろまでは実に美しい四季の道の景観を楽しめたのだが、この夏休みの期間は四六時中ゴミが捨てられてしまい、景観がたもてない。

 もう一つの問題は花火をした残骸が必ず公園等に放置されており、しかも半端な量ではないことだ。

 最近の花火は改良が進んでいるらしく、直径8cm程度の大型花火の残骸がよく公園に残っている。大人が参加したと思われる場合は、花火の残骸は袋に集められて1箇所においてある。
一方児童や学生だけでおこなったと思われる場合は、散らかし放題で花火の残骸を集めるだけで一苦労だ。
せめて、1箇所に集めてくれい」悲鳴を上げている。

 さらに、犬のウンチが加速度的に増えている。これはどうも子供や学生が犬の散歩をさせているかららしく、従来大人がやっていた時はウンチの処理をしてたたのに、そのままほっておくらしい。
 特に、千葉南警察近くの秋の道にする犬のウンチは実に巨大で、サツマイモみたいなウンチが常に5・6個されている。

 自転車等で踏まれると、昔の馬糞が広がったような状態になるので、毎日処理しているが、これが夏休みの間続くか思うと気が重い。
いっそ、糞だらけにしておいて、社会問題化させようかしら」居直りたくなる。

毎朝新聞  8月7日

 従来から問題になっていた、おゆみ野四季の道の巨大なウンチは、その後も増え続けつづけ、このままでは通行の支障になるため、市はブルドーザでの撤去を始めた。
 撤去された量は、大型トラック10台分になり、このようなウンチの量は前代未聞と言う。撤去費用について市は、大型犬の所有者に請求したいとしているが、一方大型犬の所有者は「
犬が勝手にウンチをしているので請求は犬にすべきだ」と訴訟も辞さない態度だと言う。

 夏休みの期間はゴミ処理も大変なのだ。しかし幸いに今回はおゆみ野クリーンクラブがある。メンバーも8人おり、昨年のように一人ではない。グループメールを使って奮闘を依頼した。

清掃活動の強化についてお願い

 夏休みに入って、四季の道周辺の道路にゴミが増えてきています。これは毎年のパターンで、休み期間中は生徒が四季の道周辺で遊ぶことが多いためです。
また犬のウンチも増えていますが、これも犬の散歩を児童や学生がすることになり、親と違い、犬のウンチを放置しているためです。
クリーンクラブのメンバーの方には申し訳ないのですが、この休み期間中の清掃の強化をお願いいたします。夏休み強化月間と思って協力してください

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(24.8.22) 夏休みシリーズ その3 失敗記 真珠腫性中耳炎の巻き

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(トシムネさん撮影)

私は現在右の耳がほとんど聞こえなくなっており、左の耳も時間が経つにつれて聞こえが悪くなっている。人と話すのがつらいほどだが、その原因は若いときの健康への過信に立ったのは確かだ。老年になって悩まないために中耳炎にはぜひ気をつけていただきたい。

(19.7.23)失敗記 その8


健康に対する過信は、限度を越えるとその後の人生に大きなマイナスの影響を残す。私の中耳炎から真珠腫(しんじゅしゅ)性中耳炎への移行、そして手術の過程はまさにそうしたものだった。

(真珠腫性中耳炎の巻き)

 私は若かった頃、極度に健康に自信があった。どんな風邪でも一日布団に入って寝れば直ったし、そもそもほとんど病気になることはなかった。
若者は病気にならないし、ほっておいても直る

 私が大学1年のとき、愛知県常滑市で水泳部の合宿がおこなわれた。当時私は水泳部で最遅のクラブ員だったが、日夜クイックターンの練習をさせられた。
その過程で中耳炎にかかったらしが、合宿の打ち上げで常滑の海岸で素もぐりをして楽しんだため、さらに症状が悪化した。
数日後、耳垂れがでてそれが固まり外耳をふさいでしまったのである。

 本来なら、その段階で医者に行き、中耳炎の治療をすべきだが、私は過信して医者に行かず、耳掻きで塊をほじくりだした。
中耳炎なんて、こおすれば直る

 当時は気がつかなかったが、無理に塊を掻き出したため、鼓膜に穴が開いてしまったらしい。その後は海で泳ぐたびに、中耳が痛み、耳垂れが外耳をふさいだが、同じように耳掻きで掻きだしていた。

 30歳頃から症状はだんだん悪化し、毎年冬になるとひどい風邪をひくようになった。一週間程度症状が抜けず、中耳は常時痛み、そのたびに耳垂れが外耳にこびりつく症状に悩まされた。
この頃はさすがに医者に通っていたが、医者の治療は通常の中耳炎の治療をでなかった。
しかし、年々症状は重くなる。
これは、おかしい。なにか重症の耳の病気ではないかしら

 思い余って、順天堂大学の付属病院で検査を受けた。36歳のときである。
これは真珠腫性中耳炎だな、手術をしないとだめですね

 真珠腫性中耳炎の知識のない人のために説明すると、中耳炎のなかで最も悪質な中耳炎だと思えばよい。内耳に真珠腫という、まさに真珠のような塊ができて、それがだんだん大きくなり内耳を壊してしまうほど大きくなる。
内耳のそばには神経の束があるので、ここが圧迫され症状としては常時めまいがし、最終的には死にいたる怖い病気だ。

 幸いにも、当時順天堂大学のエースと言われた助教授が手術を担当してくれて、真珠性中耳炎は全快したのだが、右の耳の聴力は極端に低下し、ほとんど聞こえなくなってしまった。
でも、まあ、左の耳が聞こえるからいいや

 実はこれが過信であることはすぐに分かった。左の耳のも軽い中耳炎があり、当時でも普通の人の80%程度の聴力しかなかったが、年齢を重ねるにしたがって、聴力はますます落ちてきた。

 今では、NHKのニュース以外はまともに聞こえず、それも音量をかなり高くしないと聞こえない。通常の会話でも半分ぐらいしか聞こえないので、想像力で聴力を補っている。日常活動の不便はひどいもので、マクドナルドの女性の早口なんかは、ひばりのさえずりだ。

 こうなったのも、若い時代に健康に過信し、自分勝手な治療で満足したからだと思うと、自業自得といえる。
しかし耳がまともに聞こえない不便さは想像以上で、これが健康面での私の最大の失敗になっている。

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(24.8.21) 夏休みシリーズ その2 八甲田山

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(トシムネさん撮影

私は18年の8月に会社を退職したのだが、その年の10月に青森の山に登山をしている。私は東北の山がことに好きなのだが青森の山はまだ登っていなかった。このとき八甲田山と岩木山に登っている。

(19.5.12) 八甲田山


 八甲田山をご存知だろうか。青森市からバスで1時間ちょっとで行ける標高1600m程度の山塊である。関東界隈の山で言うと丹沢程度の山である。

 ここで明治35年、青森第5連隊の将兵210名が雪中行軍を実施し、うち199名が遭難した。この遭難事件は新田次郎が「八甲田山死の彷徨」と言う小説で圧倒的な迫力をもって描いたため、山岳小説の愛好家は八甲田山は魔の山だと思うようになった。

 また、「八甲田山」と言う題名で映画化されており、高倉健と北大路 欣也が主演していたので見られた方もあると思う。その中で将兵が雪の崖を滑り落ちていくシーンを見たものは、絶対に八甲田山に近づくまいと思ったはずだ。

 私は長い間、なぜ1600m程度の低山で、軍人と言う最も体力的に恵まれた男たちが199名も遭難死したのか不思議に思っていた。
そこで昨年の10月下旬、青森県に旅行した折、八甲田山に登山してそのことを確認しようとした。

 まず最初にびっくりしたのは、青森第五連隊の将兵が遭難した場所は、八甲田山中ではないことだ。ふもとに近く標高も700m程度の場所で晴れていれば青森市が真下に見えそうだ。
こんな低地でなぜ遭難したのだろう」不思議に思った。

 しかし、理由はすぐに分かった。
私は青森市からバスで酸が湯すがゆ)温泉に入り、そこでキャンプを張ったのだが、まだ10月下旬と言うのに、横殴りの氷雨にあって、すぐに凍えきってしまった。寒いのだ。

 テント場は閉鎖されており、誰一人いない。この時期に登山する人はほとんどいないようだ。私は管理棟のテラスにテントを張って寝たが、風にあおられ、シュラフ二つ重ねても寒さで寝つけなかった。
なるほど、ここは凍えるような場所だ

 それでも翌朝は、八甲田山の主峰大岳に向かって登り始めたが、途中の広大な湿原地帯で風にあおられ、身体を倒すようにして進もうとしたが、それでも一歩も前に進めなくなってしまった。風の強さは半端でない。しかも雨混じりであったので、気持ちがすっかりなえた。
死んでしまいそうだ

 10月下旬でこうなのだ。真冬になったらいかばかりか想像が付かない。八甲田は日本海から太平洋への風の通り道と言ってよい場所だから遭難した理由が分かった。

 今回は八甲田山を中腹まで上った写真を掲載する。氷雨の中の写真なのでからっとした写真はない。毎回の写真集で恐縮だが、すっかりWeb写真にはまってしまったので許していただきたい。またスライドショーで見てください。

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/18102903

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(24.8.20) 夏休みシリーズ その1 はげ対策

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トシムネさん撮影

 今日から夏休みに入るのでしばらくリメイク版で我慢していただきたい。今回の「はげ対策」は5年前の記事だが、信じられないことに当時はまだ頭頂部に髪の毛が残っていた。この髪の毛を復活させるために涙ぐましい努力をしていたのだ。 

(19.5.3)副作用が出た。はげ対策

 やはり副作用が出てしまった。育毛剤のことである。昨年の末頃から花王のフラバサイトを愛用してきた。うれしいことに髪の毛が抜けなくなって、悩みの頭頂部が隠れる寸前になっていた。しかし副作用が出たのだ。

 かつて大正製薬のリアップをつけていたときは、急激に心臓が痛むようになってマラソンでスタートダッシュができなくなってしまった。幸いリアップを止めたら心臓の痛みから解放されたが、よく効く育毛剤には副作用があることを知った。

 実はフラバサイトもあまりに効果があるので、ひそかに副作用を恐れていたが、今回はひどい喉の渇きに悩まされることになった。昼間はそれでもすぐに水を飲むことで対応できるが、夜の渇きには思わず何回も目が覚めてしまう。喉がからからで、信じられないことにつばがまったくでない。大げさに言えば焼きつくような痛さだ。
枕元に水差しを用意して寝ることにしたが、あまりの乾きに耐えかねた。

 原因はすぐに判明した。私の場合は、普段ほとんど薬というものを飲まない。常備薬としては、胃が荒れたときに飲む正露丸と、風邪をひいたと思われるときに飲むルルがあるだけである。。
今回は、正露丸もルルも飲んでいなかったので、フラバサイトをやめたとたんに喉の渇きがなくなった。

 それにしても残念なことだ。効果のある育毛剤はすべて副作用があり、一方副作用のない育毛剤は効果がない。
育毛剤が駄目だとなると、考えられるのはカツラだが、実はこのカツラには決定的な弱点がある。なにしろ高価すぎる。かつてアデランスアートネイチャーを研究したときに、その価格の高さには目を剥いた。

 カツラ1個の値段は、50万から60万円程度なのだが、セールストークで「急に目立ってはお困りでしょう。ここは段階的増毛ということで、最終段階のカツラ以外に2種類の段階的カツラを用意しましょう
なんて話になって、不要なカツラを余計に必ず買わされてしまう。手入れの費用も考慮すると、 私が調べた段階で、初期投資として年間2百万円、その後毎年1個は買わせられるため、ランニングコストとして年間、百万は覚悟しなければならない。

 その効果が「子供たちからおにいちゃんといわれたい」だけだとすれば、これではいくらなんでも費用対効果のバランスが取れない。

 一方で私はデジタル生活をしており、すべてのソフトやシステムをほぼただで使用しているのに、カツラのために2百万円投資する気にならない。
そんなに高いなら禿のほうがましだ」居直ることにした。

 今回で、頭髪については一切悩むことはやめることにした。第一外に出るときは帽子をかぶっているので、禿隠しになる。風が強くて帽子が飛んだときは少し困るが、その程度は我慢の範囲だ。
子供たちから「禿おじちゃん」といわれても、にこやかに笑うことにしよう。禿で死ぬことはないのだからおおらかに生きることにした。

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(24.8.19) イ・ミョンバク大統領の教育的指導 善意をもてあそぶ日本はアホだ!!

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(トシムネさん撮影

 いつもは人のいい日本人もとうとう怒ってしまった。
韓国のイ・ミョンバク大統領が「日本は国力が落ちたので何を言ってもしても良く、天皇は心からのお詫びをしなければ韓国に招聘しない」と妄言を吐いたからだ。

 このところにイ・ミョンバク大統領の行動や発言は異常だが、国家間の友好などとは本来そうしたもので、友好とは力がイーブンの相手同士が殴り合えば怪我をするので握手をしている状態に過ぎない。
だから力関係が韓国優位になったとイ・ミョンバク大統領が判断したとたん、こうした日本に対する侮蔑発言が出たのは当然と言えば当然と言える。

 しかし問題は本当に韓国が政治的にも・経済的にも優位かということである。
さすがに野田政権もここまで馬鹿にされると看過できなくなり、安住財務相日韓通貨交換協定の見直しと、韓国国債の購入の延期を示唆した。

 韓国経済は一見順風漫歩に見える。
特にサムスンLG電子は向かうところ敵なしで日本のソニーシャープパナソニックを蹴散らしているが、やはりどこの経済にもアキレス腱はある。
韓国経済のアキレス腱は金融で、あまりに早い経済発展を海外からの融資投資)、特に短期の融資投資)に頼っていることによる。

 世界中が経済発展をしていて金融が緩みっぱなしのときは問題がないが、一旦リーマン・ショックのような急激な経済クラッシュが起こると、世界中の短期資金が韓国から逃げ出してしまう。
実際韓国では1997年のアジア金融危機、そして最近のリーマンショック後の2009年2月に資金ショートに陥りアメリカ・日本の資金援助でかろうじて危機を乗り切った。

 この韓国のアキレス腱を担保する仕組みがスワップ協定で、日本とのスワップ枠は700億ドル約6兆円)で、こうした保険の枠組みの中で韓国経済は発展をしている。
だが、韓国経済の快進撃が続いたため我を忘れたようだ。
日本いじめは楽しいぞ、何しろサウンドバックだ!! 韓国民が喜んでいる」

 だがあまりに馬鹿にされたため安住財務相が居直った。
それほど日本を必要としないのなら、スワップ枠は返上してもらいましょう
この10月に期限が来る530億ドル分の更新はしないと安住財務相が言い出した。

注)スワップ協定とは韓国が危機に陥り韓国からドルが逃げ出したときにウォンと円(またはドル)を交換する仕組み。この円やドルで韓国は貿易や為替の決済ができて倒産を免れることができる。

 もちろんスワップ枠がなくなってもクラッシュが発生しない限り韓国経済にとっては痛くもかゆくもない。
だがクラッシュは地震と同じでいつどのようなかたちで襲ってくるか分からない。
特にヨーロッパ経済が危機に陥り、中国経済が急減速しているときに第二のリーマン・ショックがきたら韓国経済は大ピンチだ。

 だから日本がイ・ミョンバク大統領の妄言に対抗して、こうしたカウンター・パンチがあることを示したことは大変いいことだ。
そっちがその気ならこっちだって考えがある」と言うことだが、これでようやく日韓関係は友好を取り戻せる

 もう一度いうが国家間の友好関係とはこうしたテーブルの下で足蹴りをしながら何気ない顔で握手をすることだから、今後とも韓国の弱点を研究して相手の悪意と同等の悪意を示し続けることが友好につながる。

 日本人はこうした態度を嫌がって一方的な善意を見せたがるが、それは国際関係では単に馬鹿にされるだけだと言うことをイ・ミョンバク大統領がとても親切な形で教えてくれた。
日本は善意が弱さの象徴であることを知らないアホな国で、悪意こそが友好の要なのだ!!! 分かったか・・・・・」実に立派な教育者だ。

なお、イ・ミョンバク大統領の真意の分析は以下の記事でも行っている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-4249.html

 

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(24.8.18) ロンドンオリンピックが終ればスペイン経済の後始末だ!!


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(友達のブログ「ちば公園のベンチから」に掲載された利根川の朝


 スポーツの祭典が終れば、誰もがユーフォリアから目覚め現実を直視しなければならない。
このところのユーロの値動きはドイツのメルケル首相の言葉に一喜一憂しながら上下しているが、問題はどれだけ抜本的な対応策が打ち出されるかだ。
バブルは結局は清算が終らない限り収束しない。

 そう思っていたら15日の毎日新聞の朝刊を見て思わず噴出してしまった。
翼なき無人の新空港」と言う見出しだったので、私はてっきり日本の茨城空港や静岡空港や神戸空港のことを揶揄しているのだと思ったら、スペインのバレンシア州のカスティリョン空港のことだった。

 バレンシア州は地中海に面した風光明媚な土地がらで、バブルの時期にはヨーロッパ中の金持ちが別荘購入に狂奔した場所である。
無理もないが当時の州政府が舞い上がってしまった。
よっしゃ、それなら新空港を作って観光客の誘致だ。ヨーロッパ中から人が押し寄せるから十分採算があう

 建設を計画したのが03年だが、完成したのは昨年の3月で、リーマ・ンショックの影響ですっかりバブルが崩壊してしまったあとだ。
145億円かけた飛行場にはどの航空会社も乗り入れようとしない。
バブルがはじけてしまえばカステリョン地方に来る乗客など皆無に近いのだから無理もない。
州政府は「滑走路が国の基準を満たせば参入会社は現れる」と言って責任回避をしているものの、単なるピーターラビットの遊び場を作っただけと誰もが気がついている。

 すっかりバレンシア州の財政は枯渇してしまい、医療費の自己負担率をこの7月1日から4割から5割にアップした。
半額自己負担となれば私だっておちおち医者へもいけなくなる。
住民は歯痛があってもバッファりンで我慢しなくてはならなくなった。

 州政府は医療・教育に多くの権限を持っており、それまでは住民行政に大盤振る舞いをして児童がたった5人の地域に立派な校舎を建設していた。
大丈夫だ、バブルが続けばヨーロッパ中から子供が押し寄せる
しかしバブル崩壊で財政がパンクして、今では1学級あたりの児童数を2割アップしたり、授業時間を延長したり、非常勤教員を4600名も馘首している。

 スペインでは金融機関は不動産融資が焦げ付き、州政府はそれまでの放漫財政で首を絞め、スペイン政府は国債を発行しても外国人の購入はなくなった。
仕方なく国債は無理やり国内の金融機関に押し付けているが、その金で金融機関の救済をしようというのだからこれでは落語の「花見酒」だ。

 しかし本当はスペインのこの現状を日本人は笑っていられない。
私にはこのスペインの現状は日本の近い将来のように見える。
財政が破綻すればどこの政府も自治体もすることは同じだ。
医療費は引き上げられ、年金は引き下げられ消費税はさらにアップされる。
公務員は馘首におびえ、子供を塾に通わせることもできなくなるだろう。

 幸い野田政権は首の皮一枚を残して消費税増税にこぎつけたが、それでも財政は悪化し今後ますます住民福祉は切り捨てられるだろう。
誰もが「稼ぐ以上の生活はできない」ことを世界的な規模で悟らされているので、日本人だけが例外と思ったらそれはあまりに楽観的過ぎる。

なお、スペイン経済についての記事は以下のカテゴリーに纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat49486253/index.html

 

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(24.8.17) ネパール経済について調べてみたけれど 講義はできるだろうか?

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(トシムネさん撮影

 普段ネパール経済について考えたことも調べたこともなかったが、この夏の後半にネパールの高校を訪問することになって、「ネパールと日本経済」について講義することになった。
懸命に資料を取り寄せて調べてみると以下のようなことが分かった。

 日本とネパールとの間の経済関係はほとんどないに等しく、ネパールにとっての最大の輸出・輸入先はインドで約65%前後を占めている(日本は1%)。
地理的にもネパールはインドに向かって開けており、信じられないことに仏陀の生誕地はネパール国内にある。宗教もインドと同じヒンドゥー教徒が圧倒的に多い。ネパールはインドの文化圏といえる。

 輸出品は繊維製品が圧倒的に多く、何か明治初期の日本のようだ。一方で輸入は石油商品と工業製品であり、貿易収支は常に赤字になっている。
この貿易収支の赤字をカバーしているのが出稼ぎ収入であり、また各国からの援助でまかなっている。

 ネパールは国内に十分な産業がないため若者は出稼ぎに出ざるをえず、最近は新規に35万人規模出稼ぎに出ていて、GDPに占める海外からの送金は約25%だ。
国内にあるのは農業繊維産業だけという構造だが、それでも4%程度のGDPの伸び率を示している。
最もGDPが伸びているのは海外送金が毎年10%程度の割合で増加していることが大きい。

 出稼ぎで国家経済をまかなっているのはフィリピンと似ているが、ネパールはフィリピンと異なり工場誘致の可能性が小さい。
その最大の理由は電力不足で国内には水力発電所があるものの、計画停電でかろうじて切り抜けている。

 火力発電所を持ってないためだが、反対にいえば環境に配慮したエコ国家とも言えそうだ。
こうした国では工業化よりも観光業の振興のほうが経済発展をしやすい
本来ならスイスのような観光立国になっても良さそうだが、長い間内戦で国軍とマオイストの間での戦闘が続いていたため観光客の誘致もままならなかった。

 また道路事情が極端に悪くインドとの幹線道路以外無きに等しい。
このインドとの幹線道路が止まると首都カトマンズに物資が運びこれなくなる。
迂回路もないのだからマオイストの指令でゼネストが始まれば、すぐにカトマンズは冷えあがると言う構造になっている。
だから政治の安定が何より大事だが日本と同様政治はまったく安定せず、最近国王が退位したものの憲法の制定もできていない(暫定憲法はある)。

 ほとんどが山岳地帯のため道路は山道で、隣村の町に行くのにも移動は航空路を頼らざる得ない。物資の輸送も地方ではヤクや人間だから、尾瀬のボッカとさして変わりがない。
私が今回行く高校のある場所も飛行場からは徒歩で15kmほど山越えをするという。
電気もガスもなく山小屋とさして変わりがないようなところだそうだ。

 一方ネパールにはエベレストをはじめとする世界の最高峰の山々が林立しおり、スイスのアルプスと同じだ。
かつては本格的な登山家しか訪れることがなかったが、最近はヒマラヤトレッキングがさかんになり、観光客も50万人を越して来た。
最も日本の外国人観光客は約900万人弱だからそれに比較するとまだ圧倒的に少ない。

 ホテル等の観光施設は首都のカトマンズ以外は整備されておらず、交通の便は極端に悪いのでなかなか観光客が増加しないが、しかし潜在的なポテンシャルは抜群だ。
もし一般道路が整備され、トレッキングロードも整備されれば、ネパールに観光客が押し寄せるだろう。
そうすればネパールの若者も海外に出稼ぎに出なくても済むようになり、自国の自然に誇りをもって生きていくことができるのではないだろうか。

 今回行く高校の生徒にはそうした国つくりをするのが最適だと話してみたいが、果たして納得してくれるだろうか。

なお、ネパールに行いくことになった経緯等は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat49306274/index.html

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(24.8.16) 韓国のイ・ミョンバク大統領の大変身 俺は反日家だ!!


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トシムネさん撮影)

 韓国のイ・ミョンバク大統領が切れてしまったのだろうか。
このところのイ・ミョンバク大統領の対日発言や行動は尋常ではない。
普段はいたって誠実で真面目だといわれていた人が、急に自動車を繁華街に突っ込んで多くの人を殺傷させることがあるが、ちょうどそんな感じだ。

 この10日に突然大統領が竹島に上陸したときは、ロシアのメドベージェフ首相と同様に日本が内政で四苦八苦している時期を狙った政治的行為だと思ったが、その後の発言は単に日本にイチャモンをつけているヤクザとおなじだ。

 13日には「日本は国力が落ちただから何を言っても平気だ)」と言い、15日は教育者との会合で「痛惜の念なんていい加減な言葉ではだめで、独立運動家に対する心からの謝罪がなければ天皇を招聘しない」と言い放った。
まだ天皇の訪韓が決まったわけでもなく、したがって言及する必要は政治的にはまったくないにもかかわらず、韓国の言葉で言う妄言を繰り返している。

 いったいイ・ミョンバク大統領に何が起こっているのだろうか。
本人の説明では昨年12月の日韓首脳会議で日本が従軍慰安婦問題で前向きな対応をしないことに対するリアクションだという。
日本が加害者と被害者の立場をきちんと理解できないでいるので眼を覚まさせるのだ!!
柔道で言う教育的指導と言うのと同じだが、イ・ミョンバク氏は日本に対する教育者になったようだ。

 イ・ミョンバク氏がこのように対日強行発言を繰り返す理由はいくつか推定できる。

① 大統領支持率が17%と日本の野田首相より低く、政権末期のダッチロールを繰り返している。特に実兄の不正蓄財で国民に謝罪をさせられており、「俺も謝っているのだから日本も謝れ」と八つ当たりをしている。

② 韓国と日本の共通の敵である北朝鮮がこのところすこぶるおとなしくなってきた。特に強硬派のリ・ヨンホ軍総参謀長が馘首され、改革開放路線を進める張成沢国防委員会副委員長(実質的なNO2)が実権を握り、中国との経済協力を推し進めている。
よし、これならもう大砲をうちこんだり、魚雷攻撃もなさそうだ。日本との協力も必要ない」と日本攻撃に切り替えた。

③ 日本に対しては何を言っても反発がないと安心してサウンドバックをたたくようにバッシングをして楽しんでいる。
日本たたきをすると韓国世論は大統領を支持する。

④ あと半年の政治生命なので将来的な展望をまったく無視して勝手なことをいい始めた。
もう辞めるんだから好きなことをいわせろ。大統領だって人間だ

⑤ 神からの啓示をうけて日本を教育する使命をおびた。


 確かにイ・ミョンバク氏の妄言は話している本人は楽しいだろうが、日本と韓国の協力関係は決定的にヒビが入る。
さっそく日本では藤村官房長官が韓国との通貨スワップ協定を見直すと言い始めた。

注)韓国のアキレス腱は海外からの借り入れが短期資金に集中していて、リーマン・ショックのようなことがあると資金が逃げ出す。
日韓通貨スワップ協定とは、この逃げた資金を日本がファイナンス(円と誰も見向きもしなくなったウォンを交換)してやる協定.


 もはやここ数年は日韓関係は修復不能のような感じだ。
就任当初は「未来志向」だったが、政権末期になると「過去志向」になってしまった。
韓国との間では友好関係は存在せず最初から醒めた眼で付き合うのが正しいと対処方法だと、イ・ミョンバク氏が教えてくれた様なものだ。

なお竹島問題の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-927b.html

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(24.8.15) おゆみ野夏の道のケヤキの剪定問題について 過去の経緯と現在

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強剪定された後のケヤキ並木。サボテンロードになってしまった

 おゆみ野夏の道のケヤキ強剪定されたのは平成20年の冬のことだが、あれからはや4年の歳月が経っている。
剪定後はメキシコのサボテンのような林になってしまい、私は驚いて担当の緑土木事務所に問い合わせを行ったが、「一部住民から落ち葉がトイに詰まったりテレビの映像が乱れるので剪定してほしいとの要請があった」との回答だった。

注)緑土木事務所とのやり取りは以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/20215_34bb.html

 剪定には強剪定弱剪定があり、前者は筒切りと言う方法で丸太を切るようにチエンソーでばっさりと切断する。一方弱剪定枝すきと言う方法で樹形を考慮しながら不要と思われる枝を梳いていく。
筒切りはまったく技術がいらずただチエンソーを扱える人なら誰でも作業ができるが、一方枝すきは職人芸であり植木職人が木を一本一本見ながら行う。
このため費用の面で筒切りは安価であり、一方枝すきには費用がかかると言う特色がある。

 市の財政事情は御世辞にもよいとはいえないので、剪定を行うとなるとできるだけ安価に行おうとするためどうしても強剪定を選択しやすい。
しかしこの強剪定には実に多くの問題がある。

① 景観を無視して行うのでケヤキ並木が一夜にして巨大サボテンの林に変わってしまう。これにより街のイメージが決定的に悪くなる。

② 強剪定はまったくの素人が行うので切断面が地面と平行になっていることが多い。こうすると雨水が切断面にたまりそこから腐食が始まって木が枯死する(
切断するにしても斜めにして水はけを良くしなければならない)。

注)なぜ強剪定がいけないかの詳細は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/2267-e365.html


 強剪定をしたあとのケヤキをトレースしてきたが100本に1本程度の割合で切断面から腐朽菌がはいって木が枯死していた。
もともと弱い木もあってそうした木は静かに見守る必要があるのだが、一律に強剪定を行うので枯死するのである。

 私はこのケヤキの強選定問題はこのブログで何回も取り上げ、また緑土木事務所とやり取りをしてきたが、平成22年に入ってここおゆみ野に街づくり協議会が発足したことから、行政と住民との間で都合3回にわたり、街路樹問題が話しあわれた

注)街路樹問題の話し合いの経緯は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/23117-5310.html

 その結果として夏の道のケヤキの見学会が開催され、また市のみどりの協会樹木医の中村さんに夏の道のケヤキの診断をしてもらった。
その経緯もブログで詳細に記載してあるがポイントは2つである。

① 樹勢が衰えているケヤキ2本の手当てを行う。
② 夏の道のケヤキについては樹勢の回復を待ってから剪定するのが良く3年程度回復期間を設けるべき。


注)見学会の模様と診断の模様は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/221113-d2a6.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/221212-099b.html

 こうして夏の道のケヤキはその後剪定をやめていたが、中村樹木医がいった3年程度がこの25年の冬場に相当する。
私は従来からの経緯で剪定をするとしたら枝すきの方法を提案するつもりだが、予算の関係でふたたび筒切りになる可能性もあっておちおち眠れなくなってきた。
なんとか筒切りは止めさせたいが、私一人の力で可能なのだろうか」悩んでいた。

 幸い24年度に入りおゆみ野で「おゆみ野の緑を守ること」を目的に円卓会議が開催されることになり、行政と住民参加の会議が開催され、おゆみ野クリーンクラブにも参加の要請が来たので私が代表として参加している。
この円卓会議の趣旨である緑を守るために、「夏の道のケヤキ問題」を円卓会議の俎上に載せてもらうことにした。

注)円卓会議の模様は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-0e16.html

 この円卓会議を通して住民の意思として「夏の道の景観を守る」ことの提案を行政にしていくつもりである。
おゆみ野に住む住民の方にもともにこのケヤキの景観を守る運動に参加してもらいたいものだと心から思っている。

注)なお過去のケヤキ剪定問題については以下のカテゴリーに纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat15469332/index.html

 

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(24.8.14) ロンドンオリンピックは終ったが柔道の建て直しは可能だろうか?

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(トシムネさん撮影

 ロンドンオリンピックが終った。私のようなスポーツ好きにとってこのオリンピックの時期はテレビに釘付けだ。
特に日本選手が活躍したサッカーなんかは何度でもシュートシーンを見て興奮していた。

 今回日本はアテネの金メダル16個以上を目指していたが、結果は金7、銀14、銅17、合計38になった。メダル数だけなら過去最高だが、なんとしても金メダルが少ない。
日本が金メダルが取れなかった最大の要因は、柔道の惨敗である。過去アテネ8個、北京4個の金メダルを取っていた日本柔道は今回松本の金1個に沈んでしまった。
当初の目論見では日本柔道はアテネ以上の金メダルを目指し、16個の約半分は柔道が稼ぐと想定していた。

 なにしろ22年9月の東京での世界選手権では金10個を獲得し、日本柔道は完全に復活してロンドンでは金メダルのラッシュが予測されたからだ。
日本柔道は強い。金メダルラッシュだ!!」
私自身も日本柔道の復活を喜んだが「とんだとらぬ狸の皮算業」に終ってしまった。金1、銀3、銅3だから日本柔道は並以下のレベルだった。

注1)世界選手権はオリンピックと異なり各階級に2名の選手が出場できる。層の厚い日本にとって有利なルールになっている。
注2)ロンドンオリンピックの柔道金メダルはロシア3、フランス2、韓国2で柔道王国はロシアに移った。


 それにしてもなぜこんなに日本柔道は弱くなってしまったのだろうか。
日本には昔から形式美を大事にする伝統があり、柔道も美しくなければ柔道とみなされない傾向がある。
かつて井上康生氏が眼の覚めるような内股で一本をとっていたが、日本人は井上氏のような選手が好きなのだ。

 一方北京オリンピック100kg超級で金メダルを獲得したポイント柔道の石井慧氏は日本柔道界ではまったく評価されなかった。
あいつの柔道は美しさがない。あれは柔道とはいえない
石井選手はすっかり柔道がいやになって北京オリンピックの後格闘家になってしまった。

 私は日本柔道が弱いのではなく、一本柔道はオリンピックでは通用しないのだと思っている。
一本をとるためには袖と襟をがっちり捕まえないと技が決まらないので、日本選手の多くがさし手争いばかりする。
しかしこのさし手争いは観客から見たら実につまらない動作で、審判もすぐに指導の警告を行う。

 解説者がさかんに「これはA選手の組み手ですね。いいところをとりました。技がほしいですね」なんて解説をしていたが、反対に相手選手から技をかけられていた。
日本の技をかけるタイミングが常に一テンポ遅れていたが、完全に袖と襟をつかまないと美しい技にならないからだ

 オリンピックで勝つためには美しさよりも常に相手を圧倒する体力と一本よりポイントを重ねる試合の巧みさのほうが必要だ。
松本選手のように獰猛に相手を攻めまくらなければとても金メダルには届きそうにない。

 篠原男子監督は実に熱心に選手に合宿練習をさせるが、残念ながら戦略性がない。
いくら美しい柔道を練習をさせても一本柔道を目指す限りはオリンピックで1,2回戦で敗退を繰り返すだろう。
合宿をするならオリンピック対策をすべきで、受験生が過去問をときまくるのとおなじように実践的でないと効果がない。

 今必要なのは石井選手のようなポイントで優勢になる柔道家を育てることで、技なんかなくても力で押しきるタイプの選手を育成すべきだろう(力がないとすぐに場外に押し出されてポイントを奪われる)。

 「柔よく豪を制す」時代は終わり世界は「豪よく柔を制す」時代に移った。
もっともこうしたポイント柔道への切りかえは、篠原男子監督をはじめとする日本柔道の指導者が最も嫌う柔道だから、とても頭の切り替えは難しそうだ。
私がいくら言っても無駄だろうから次回のブラジル・リオの大会も日本柔道は惨敗すると思った方が良いだろう。

注)日本柔道に関する過去の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat36935990/index.html

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(24.8.13) 領土問題は実効支配しているものの勝ち 竹島への韓国大統領の訪問

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トシムネさん撮影

 しばらく小康を保っていた竹島問題が再び日韓の政治問題として脚光を浴びている。
仕掛けたのは韓国のイ・ミョンバク大統領で日本が領有権を主張している竹島を訪問したからだ。
ロシアのメドベージェフ氏は大統領と首相時に2回国後島を訪問し日本の心を逆なぜしたが、それと同じことをイ・ミョンバク大統領が実施したことになる。

 ロシアのときも今回の韓国の時も日本が国内政治に忙殺されてとても外交まで手が回りきれない間隙を突いたのだが、政治力が弱いとどうしても外国からその隙を突かれる。
領土問題ではロシアと韓国に押されっぱなしで、中国との間の尖閣諸島でも油断ができない情勢になっている。

 しかし客観的に見ると領土問題は実効支配をしているほうが勝ちで、それにいくら異を唱えても相手が返還の意思がなければ武力でもって取り返す以外に手段がない。
竹島は日本が太平洋戦争に負けて軍事的空白があった時期に韓国の李 承晩大統領に火事場泥棒的に掠め取られた領土で、また北方領土はこれも終戦末期に不可侵条約を破棄したスターリンに掠め取られた領土である。
両者とも日本が戦争で敗北したために失った領土だが、相手が返還の意思がない以上戦争で失ったものは戦争で取り返すしかない

注)竹島問題の本質については以下の記事に詳細な記載をしてある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/20522_7e99.html

 実際そうした例はあって1982年に勃発したイギリスとアルゼンチンの間のフォークランド紛争は、アルゼンチンの領土奪還戦争だった。
この戦争は3ヶ月に及び、双方で1000名近い死者と、艦船や航空機の甚大な被害を出して、結果的にアルゼンチンの領土奪還戦争は失敗した。

注)被害:死者 アルゼンチン645人、イギリス256人、船舶 アルゼンチン2、イギリス4、航空機 アルゼンチン100、イギリス34.

 戦争を行うと仕掛けたほうも仕掛けられたほうも甚大な被害が発生して割りに合わないことがほとんどなので、通常は戦争は行わず外交努力というののしりあいで終始するのが普通だ。
今回日本政府は韓国大使を召還し、9月のAPECでの日韓首脳会議の延期を行うという。

 領土問題はほとんどの場合解決不能で実効支配が半永久的に続くのが普通で竹島北方4島尖閣諸島もそうなっている。
そうした意味で沖縄、小笠原諸島、硫黄島のアメリカからの日本への復帰は歴史的奇跡に私には見える。
アメリカはロシアと同様に太平洋戦争の戦利品だと居直ることもできたのに1972年に日本に返還したのだから、当時のアメリカの公正さは際立っている。

 アメリカが日本に沖縄を返還したのはソビエトとの対抗上日本を味方に付けたかったからというのが一般的な説明だが、反対に沖縄をプエルトリコと同様な準州として軍事要塞化するほうがはるかに軍事的には便利だったはずだ。
そうすれば普天間基地問題もオスプレイの配置もアメリカ国内の問題として対処でき、その場合は日本人の仲井眞 知事ではなくアメリカ人の仲井眞知事と交渉することになっていたはずだからだ。

注)プエルトルコは1898年の米西戦争でスペインから獲得した領土

 現在日本が領土問題で劣勢に経たされているのは、政治力が極端に衰微して国内問題にのみ忙殺され、とても国際問題を主体的に取り扱うだけの力量がないからである。
こうしたときは韓国やロシアや中国から日本はいいようにあしらわれてしまうが、首相が1年も持たないほどの政治弱小国家の日本には韓国にもロシアにも有効な対応策は取れないだろう。
今日本にとってもっとも必要なのはすげ替え人形の首相ではなく、海外の大統領や首相並みに4年程度安定的に政治ができる仕組みだと思う。

別件)中学生の数学と英語をボランティアで教えます。詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html


 
 

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(24.8.12) トウモロコシが高騰し食糧危機が近づいている。アメリカ中西部の大干ばつと穀物価格の高騰

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(トシムネさん撮影

 ヨーロッパやアメリカの経済危機で温暖化対策はすっかり忘れ去られているが、アメリカの中西部では50年来の大干ばつに襲われ、穀倉地帯のイリノイアイオワではトウモロコシや大豆が枯死している。
地球環境は確実に荒々しさを増して穀倉地帯に襲い掛かった。

 トウモロコシの価格は先月50%も急騰し、国連の食料農業機関は2007年から2008年にかけて世界中で発生した食料暴動の再発を警戒している。
ECB(ヨーロッパ中央銀行)もFRBも競って金融緩和を続けており、あまった資金はヘッジファンドを通して穀物市場になだれ込んでおり、トウモロコシと大豆の価格が過去最高値になった。

注)トウモロコシ、大豆等の穀物価格の推移グラフは以下参照。2008年当時の水準にトウモロコシと大豆が到達した。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/pdf/kakaku03.pdf

 日本のように円高で輸入価格が抑えられている国はともかく、アメリカのドルにペッグしている国の食料品価格はドル表示の価格上昇がそのまま輸入価格に反映される。
中国ではトウモロコシ価格の上昇を抑えるため国家備蓄を取り崩し始めた。

注)日本の円はリーマン・ショック以降40%の円高になっているからドル表示の価格が過去最高になっても実際は最高値から40%も低い。

 中国のようにまだ備蓄がある国はいいが、アフリカの貧しい国では備蓄などないから、国連の言う食糧暴動に直結する。
2007年から2008年の食料高騰は主として日本の金融緩和資金を使用した投機だったが、今回はECB、FRB、日銀のそろい踏みだから投機の規模も一層拡大しそうだ。

 従来アメリカ政府はアメリカ農民の保護を目的に、有り余っていたトウモロコシを利用してエタノールを増産するための補助金を出してきた。
しかしこれほどの旱魃に見舞われると自動車燃料人間の燃料食料)とどちらが大事かの決断をアメリカ政府は迫られるだろう。

 私がEUやアメリカや日銀による金融緩和に常に反対なのは、いくら金融を緩和しても先進国では投資する場がなく、結局はもっとも稀少と思われる資源に投機資金が流れるだけだからだ。
中国の成長が著しかった頃は鉄鉱石や石炭や鉱物資源に資金が流れ、世界的な旱魃が始まると穀物に資金が流れる。

 何度も同じことを言って恐縮だが、経済成長にも終わりがある。日本は1990年に経済成長が終わり、今ヨーロッパがギリシャ危機を契機に成長が終った。
アメリカにはIT産業のような元気のいい産業があるからまだ終っていないが、フェースブックの上場の失敗に見るようにこれも時間の問題だ。

 だから日本もヨーロッパもそしてアメリカも資金を投資する対象はますます縮小し、金融緩和資金は希少資源に向かう他に使い道がない。
しばらく前までは中国やインドと言った新興国の不動産や株式投資の手があったが、新興国の成長にもかげりが見えてきた。

 ふたたびリーマンショック前の食料暴動が始まろうとしている
日本人にとってはトウモロコシが急騰すれば他の食料を購入するだけだが、貧しい国の国民はトウモロコシだけが唯一の食料である場合が多い。
先進国は経済危機、後進国は食糧暴動、そして新興国は景気の減速に悩まされるだろう。
ロンドンオリンピックは華やかだが、2012年は大変な年になろうとしている

注)前回2008年の食糧危機のときの記事は以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/20514.html


別件)中学生の数学と英語をボランティアで教えます。詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f027.html

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(24.8.11) 中学生の数学と英語をボランティアで教えます。 9月から1名募集。

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トシムネさん撮影 白馬槍

 ほぼ2ヶ月ほど前から中学3年生の少年の英語と数学をボランティアで見ている。
当初は中学生ぐらいの教科ならなんてことなく教えられると思っていたが、とんだ間違いだったことに気がついた。
数学はさすがにその後も趣味として高校の問題集を解いていたから問題はないのだが、英語のほうはさっぱりいけない。

 私は仕事で別段英語を使わなくても支障のなかった部署にいたため英語のトレーニングをしてこなかった。
それでも読むことはできるのだが、文法や英作文となるとからっきし駄目で、第一まともにつづりを綴れない。
まずいな、これじゃボランティア教師とは言え少年に申し訳がたたない

 先月から英語の参考書を購入して、英文法と英作文のトレーニングを始めた。少年が問題集を解いている傍らで私も自分が購入した英文法や英作文の問題集を解いている。
少年は問題集を解き終わると自ら採点して間違った箇所を私に教える。
私は少年が間違った箇所を解答をみながら解説する。
これはここが間違いだな、実際はこうだよ」なんていっているが英文法や英作文などは回答がなければとても正解がわからない。

 もっとも私の立場は教師と言うよりはコーチで「どのように勉強をしたら効果的に成績を上げられるか」を指導しているのだから、私自身は現役の中学生のような正確な学力はなくてもかまわない。
スポーツのコーチが選手のフォームの乱れを指摘しているがそんな立場だろう。

 こうしてここ2ヶ月間勉強をしていたら、すっかりこの英語と数学の指導が面白くなってきた。
数学は高校の数学に比べるとはるかに易しいし、教えるポイントはすぐに分かる。
英語は相変わらず回答を見なければ駄目だが、それでもずいぶん英文法などは思い出してきた。
よし、、これならだいぶ行けそうだから9月からもう一人中学生の勉強の指導をしてやろう」そんな気持ちになった。

 私の生徒としては超有名校を目指して勉強している生徒は対象外で、そうした人には進学塾でがんばってもらったほうがいい。
中学の数学と英語につまずいて、対処策がとれずに困惑しているレベルの生徒が最適だ。
最近、英語と数学がどうしても分からなくなった。誰に聞いたらいいだろうか」なんて悩んでいる生徒だ。

 すでに塾に行って勉強している生徒はあえて私が教えるまでもないので、時間的な理由やその他の理由で塾に行っていない生徒がいい
今見ている生徒は学校でのスポーツクラブでどうしても塾に行く時間が取れないので、この生徒が時間の取れる朝方に勉強を見ている。

 
 本人がまじめに勉強する気がありさえすれば教えがいがあるというものだ。
反対に「俺は頭が悪いから勉強なんてできねえ」なんてすねている子の面倒は私には手に余る。
精神論から始めるとやたらとエネルギーが要るので、私の生徒としては不適だろう。

 上記の条件で9月からもう一名の生徒に数学と英語をボランティアで教えるので、希望者はこのブログのメール機能を使用して連絡するか、私の知り合いであれば直接電話をしてほしい。
勉強は我が家で行っているのでおゆみ野界隈でないと時間的に無理だろう。
一度面接をして問題がなければボランティアを引き受けるつもりだ。

 

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(24.8.10) 「政治は決断の技術」を示した野田総理 野田氏は本当の政治家だ!!

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(トシムネさん撮影。白馬の岸壁

 世間の野田総理の評判はさっぱりだが、私は高く評価している。
ここ数世代にわたった総理は自民党を含めて決断をすることなき総理だったが、野田総理ははじめて「政治は決断の技術」であることを身をもって示している。

 ことに2代続いた民主党の総理はほとんど最悪と言ってよく、鳩山氏はできもしない辺野古以外への普天間基地移設を唱えて自爆し、菅氏は東日本大震災に遭遇してただヒステリーを爆発させていただけだった。
もし菅氏が福島第一原発の事故処理を東京電力の技術者に任せていたらメルトダウンはなかったのではないかとさえ私は思っているが、これは別途論証がいるだろう。

 野田総理は「社会保障と税の一体改革関連法案」を政治生命をかけて通すといったが、その言葉がうそ偽りでなかったことが明白になっている。
昨日(8日)自民党の谷垣総裁と30分間の秘密会議を開き、自民党との手打ちをし、10日には参議院で法案が通過する見込みとなった。
会談前までは自民党は解散の確約がなかったら衆議院に内閣不信任決議案を提出する予定だったから、秘密会談で野田総理は今国会開催中の衆議院解散について言及したのだろう。
社会保障と税の一体改革の法案が成立し、24年度予算消化のための赤字国債発行法案と、最高裁で憲法違反と認定されている選挙制度改革関連法案を成立させたら解散総選挙を行う」とでも言ったのだろうか。

 もともと自民党は消費税の増税には賛成で、赤字国債発行法案、選挙制度改革関連法案は誰が政権を担当しても通過させることが必要だから、特に異議を挟めない。
野田総理が政権政党としての責任ある決断をする限り、責任野党の自民党としても単に足を引っ張っているだけでは政治にならない。
責任政党と責任野党は日本国のために決断を下す責任があり、単に政局を有利にするための反対は無責任野党だけの特権だ。

 かつて民主党が野党であったとき小沢氏は自民党のすることにすべて反対し特に日銀総裁の人事で足をすくっていたが、そうした反対だけの野党では政治が行えないことは、鳩山氏菅氏が身をもって教えてくれた。
現在野田内閣が自民党野田派と揶揄されるほど自民党に近いのは、誰が総理を勤めてもアメリカとの協調なしに日本国の運営ができないからだ。

 
 消費税増税、TPPの交渉参加、オスプレイの沖縄配備、原発の再稼動等すべて自民党政権となんら変わりがないが、それだけが日本の許された政治的選択肢で、それ以外の選択はほとんど機能しない。
小沢氏のアンチアメリカ、親中国路線は小沢氏の言う「政治的陰謀」で押さえ込まれており、鳩山氏の「友愛」と言う名の全方位外交もすでに崩壊している。

 私が野田氏に感心するのは、消費税増税を行うとその内閣は崩壊し自身のよって立つ政党は選挙で敗北するのだが、それでもなお消費税増税を実施しているからだ。
野田氏は自身の保身よりも日本の将来のために決断しており、真の意味の政治家と言える。
現在野田政権の評判は散々だが、歴史的には「政治は決断の技術」ということを示した稀有な総理として評価されることになると私は思っている。

注)過去の政権が消費税増税のたびに崩壊した経緯は以下参照http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22221110-nhk862.html

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(24.8.9) 悲しいほどのシャープの凋落 シャープは再生できるのだろうか?

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 私はシャープの電気製品が好きだ。テレビも電話機も、そしてしばらく前まではパソコンもシャープ製品だった。
シャープの製品は日本の他のメーカーの製品に比べると相対的に安価で品質は申し分なかった。
シャープが一番だなあ
そう長く思ってきたがそれは私が日本人だからで、世界市場ではシャープをはじめ日本の電気メーカーの製品は韓国と中国のメーカーに駆逐され、気がついたら市場は日本だけになってしまっていた。

 日本製品が海外で売れないのは価格競争力がまったくなくなったからだ。
リーマンショック前、120円台だったドルは80円以下となり、ユーロは160円台100円を割り込んでいる。
大雑把に言って4割円高になってアメリカとヨーロッパへの輸出価格が4割も跳ね上がった
また日本の最大のライバル韓国ウォンはこれも4~5割がた円高になっていて、世界ではサムスンとLG電子の電気製品は約日本の半値だ。
韓国製品と日本製品の品質はほとんど同じなのに価格が高いため、アメリカやヨーロッパの市場では日本製品が隅に追いやられ、新興国や後進国では日本製品そのものが存在しない。

 こうして日本の誇る輸出企業だったパナソニックソニーシャープも大赤字に転落したが、中でもシャープの凋落は痛々しい。
シャープは主要な工場が国内にあり、そこで生産されている液晶パネル太陽電池もまったく売れなくなって在庫が5000億規模に膨らんでいる。
在庫がはけてさえいれば資金繰りに窮することはないが、反対に在庫がますます積みあがりつつある。

 現在シャープの有利子負債は約1兆2500億円で、このうち在庫見合い資金が5000億と言うことになる。
借入金には当然返済があり、13年度にはCB(転換社債2000億CP(コマーシャルペーパー3600億の返済をしなければならない。
しかし現在シャープが手持ちしている現預金は2000億程度しかなく返済のめどがたっていない。

在庫製品が販売できなければ償還資金を工面できない。しかも在庫は反対に増加している。どうしたらいいんだ
シャープが選択した方策は台湾のホンハイ精密工業に支援を依頼することで、シャープ本体への出資金として669億円(10%相当、同じく堺工場への出資金660億円(47%相当の出資を求めた。

 当初はこれでシャープの経営問題は解決するかと思われたがそうは問屋が卸さなかった。
間の悪いことにシャープの収益は日追って悪化しており、12年4月から6月期の最終利益は1380億円の赤字に陥いり、通期でも2500億円の赤字になると予測されている。
株価は3月末時点の550円相当から急激に値下がりし、180円台約3分の1に値下がりした。
このためホンハイのシャープ本体への出資が当初契約株価を550円として来年3月待つまでに669億円を支払う)のまま実行されるめどが立たなくなった。

注)堺工場への出資は7月に実施されたがシャープ本体への出資はまだ実行されていない。

 時間が経てば経つほどシャープの株価は値下がりするので、ホンハイからの出資金は出資比率が一定だとすれば3分の1程度になってしまいそうだ。
どうしたらいいんだ。ホンハイの支援だけではもうどうにもならない。メイン行に資金繰りを依頼するしかないのではないか・・・・

 従来シャープはCBCPでの資金調達が主で銀行融資は2000億程度と少なかった。しかし自己資金調達ができなければ金融機関が最後の頼みだ。
みずほFG三菱UFJに泣きついたが、金融機関もタダでは融資に応じない。
人員削減や不採算工場の売却が融資の見返り条件です

 現在シャープは銀行主導での再建その場合は5000人規模の人員削減と工場の売却をしなければならない)か、ホンハイの出資金669億円をそのままにして持ち株比率を30%にあげる場合によっては経営権をホンハイに譲る)かどちらかの選択を迫られている。

 リーマンショック前までは順風漫歩だったシャープはその後の円高にまったく対応できず銀行の傘下に入るかホンハイの傘下に入るか選択を迫られるところまで追い込まれてしまった。
私の大好きなシャープは一体どうなるのだろうか?

注)なおホンハイとの提携契約の内容は以下の記事を参考にしてください。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-d869-1.html

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(24.8.8) 似たもの同士のオリンピック。 ロシアと日本は銀メダルの量産国家

 

 ロシアと日本がそっくりだと言ったら何のことか分かるだろうか。
ロンドンオリンピックの金メダルの取り方である。11日目現在のメダルの獲得数は以下のとおりで、日本とロシアの類似性が際立っている。

      金    銀    銅    合計

ロシア  7    17   18     42
日本   2    12   14     28

 メダルの合計数だけなら中国64、アメリカ63、ロシア42、イギリス40、日本28の順で立派なものだが、なんとしても金メダルが少ない。
北朝鮮なんかはメダルが5個だが、うち金メダルが4個だ。

注)金メダル数 中国31、アメリカ29、英国18、韓国11、フランス8、ロシア7の順。

 かつてロシアはソビエトと称していた頃は世界最大のスポーツ大国で、しばしばアメリカの金メダルを凌駕し、今の中国と同様の立場だった。
それがソビエト崩壊後は普通のスポーツ国になったのは、それまで行っていた国家レベルのドーピングを止めたからである。
正確に言うとロシアの混乱の時期にドーピングを支える資金がなくなってしまった)。

 現在ロシアは本当の実力レベルで戦っているため、金メダルの数では韓国やフランスにも届かない。
なぜ栄光あるロシアのスポーツが韓国やフランスにも劣るのかプーチンが歯軋りをしている。

 日本も同じで期待されていた柔道松本選手を除いて総崩れになり、水泳はがんばったほうだが北島入江も金メダルが取れなかった。
放送を見ていると今一歩で金メダルという場面が多く、結果的に銀メダルの量産を行っている。

 なぜ今一歩なのだろうか。
今一歩で金メダルを逃すのにはそれなりの理由がありそうだ。

 その原因としてロシア人と日本人の性格がありそうで、そっくりなのはひどく諦めがいいことだ
どこでそれが分かるかというと自殺率の高さである。
ロシアを含め旧ソビエト諸国の人々の自殺率の高さは際立っているが、日本も負けていない。

注)韓国も自殺率が高いがこれは高学歴でないと結婚も就職もできず、非常なストレスのある競争社会という特殊事情があるから。
反対に言えば金メダルを量産できるのもこの厳しさによる。
自殺率の国際比較は以下参照
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html

 ロシア人はウォッカを浴びるほど飲んで、「もう俺は生きる望みはない」なんていいながら自殺するのだが、日本人は死の美学の「潔さ」で自殺をする。
三島由紀夫の切腹もそうだが、旧日本軍の万歳突撃なんかはその典型で「○○時をもって本隊は全員突撃を敢行す」なんていいながら散っていった。

 今回柔道を見てつくづく思ったのは、「美学を追求して美しくなければ負けてもいいと心の底で思っている」のではないかと思われたことだ。
日本は美しい間合いを取っての一本柔道をしようとしたが、実際はほとんど通用しなかった。
間合いを取って差し手争いばかりしていると、すぐに指導の判定をされてしまうので、何でも良いから技をかけ続けなければならない。
外国人選手はどこかをつかめば技をかけていたが、日本選手は十分な組み手になるまで技をかけなかった(組み手が不十分だと一本取れない)。

 特に男子100kg級穴井選手はその典型で、金メダルが期待されたものの、二回戦で何もしないうちにチェコのクルバレフ選手に押さえ込まれてしまった。
とても冷静な差し手争いだったが、柔道は美学だけではオリンピックでは勝てないことを穴井選手が教えてくれた様なものだ。

 日本人もロシア人も諦めが早すぎてオリンピックではもうちょっとのところで金メダルに届かない。
特にドーピングをしていない国の選手は中国のようなドーピング国家の選手には手もなく牛耳られてしまう。
後は精神力でがんばるより手はないのだが、日本人もロシア人も韓国人のような強い精神力を持っていないので、いつまでたっても銀メダルの量産に終ってしまいそうだ。

なお、なぜ日本が金メダルを取れないかの記事は以下にも書いてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-ab06.html



 

 

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(24.8.7) 失敗記 ロードレーサーごと池に突っ込んだ。身体中ヘドロだらけだ。

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(このロードレーサーで池に突っ込んだ

 またやってしまった。自転車ごと池に突っ込んだのだ。
私は自転車が好きで3台持っている。普通のママチャリと、マウンテンバイクロードレーサーだ。
このうちロードレーサーは息子が持っていて使わなくなったので貰い受けた。

 ロードレーサーは車道を自動車と競争しながら走るように設計された自転車で、早く走ることに特化した自転車だがハンドル捌きがとても難しい。
上半身を両腕で支えているので、腕はハンドル捌きと上半身の支えの両方をしなければならず、疲れてくるとハンドルをまともに操作できなくなる。
だからとても危険な自転車なのだが、私はドロップハンドルロードレーサーに乗っているときがなんとも嬉しいのだ。
見よ、風のごとく走ってるぞ!!!!!!」

 最近私は毎日のように近くの有吉公園で水泳をしているが、高々1.5km程度のこの場所までロードレーサーに乗って出かけていた。
途中で泉谷公園の曲がりくねった細い坂道を降りて池の周りを抜けなければならない。
なんとも危険な場所だがとうとう昨日この池にロードレーサーごと突っ込んでしまった。

 90度の曲がり角を曲がりきれずそのまま池に飛び込んだのだが、何か映画のスローモーションのような感じで池の表面が迫ってきて、気がついたら水中にひっくり返っていた。
痛てー、自転車ごと池ポチャかい・・・・・・・・

 幸い池の水深は30cm程度だが、底にひどくヘドロがたまっていて身体中ヘドロだらけの感じだ
あわてて自転車を池から引き上げ、自分も池からはい上がったが見ると顔も身体も何か真っ黒だ。

 近くに親子がいたがわざと私のほうを見ないようにしていた。何か見てはいけないものを見てしまったという雰囲気だ。

 幸いに近くに水道があったのでパンツ一枚になって体中に水をかけた。
よく見ると足と肩の皮が破れて血がにじみ出ている。
水をかけるとしみるが傷口から破傷風菌が入ったら大変なのでジャブジャブ傷口のヘドロを落とした。
しかし、情けない。自転車で池に飛び込むなんてこれがもうすぐ66歳になる老人のすることだろうか・・・・」自分ながら呆れてしまった。

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坂道を下って画面左に90度曲がるところを曲がりきらずにそのまま池に突っ込んだ

 こんな細い坂道を急角度で曲がるのはロードレーサーには本来無理だ。
わかっていながらそうしたのだから自業自得と言うものだ。
すりむいただけでなく肩がひどく痛む。
すっかり水泳をする気持ちがなえてしまって家に帰って消毒して傷口にカットバンを貼った。

 あまりに愚かしいのでかみさんには内緒で傷の手当をしておいたが、夜傷口が破れて敷布が血だらけになっていた。
パパさんこれどうしたの?敷布が血だらけよ」かみさんにばれてしまった。

 もう近くのプールに行くときはロードレーサーをやめてママチャリにしている。
本当は老人らしく静かに生きるべきなのだが、昨年はマウンテンバイクから放り出され、今年はロードレーサーで池に飛び込んだ。
これで生きているのが不思議なくらいだ。

昨年同じくプールから帰ってくる途中でマウンティンバイクから放り出された経緯は以下のとおり。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/23731.html

 

 

 

 

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(24.8.6) インド経済の光と影 暴動とマルチ・スズキの苦悩 従業員が殺される



 インドは日本にとって中国を牽制する安全保障上の重要なパートナーであり、また民間企業にとっては中国の次の大市場ではあるが、インド経済も一筋縄ではいかないことがだんだんと分かってきた。

 インド進出の手本とされ,実際インドの乗用車の約半分を生産している鈴木の合弁会社マルチ・スズキで暴動が発生したからだ。
暴動の原因はよく分からない。今回暴動が発生したのはインド北部にあるマネサール工場マルチ・スズキのメイン工場だ。
マルチ・スズキはインドで約110万台の生産を行っており、マネサール工場ではそのうちの6割相当の生産を行っている。

 ここで従業員が急に暴徒化しインド人の管理職1名(警備担当)を殺害し、他に100名相当の従業員が怪我をした。
暴徒化する遠因はこの工場の正規職員と契約職員の対立にあったようだ。
昨年からストが頻発していたが、急遽組織された組合の要求は契約社員の正社員化である。
従業員4000名のうち約半分の2000名が契約社員で契約社員の給与は正社員の給与の約半分という。

注)組合は昨年結成されたばかり。

 契約社員はカースト制の低い階層の人々がほとんどで、一方正社員はカーストの高い階層の人々がほとんどのようだ。
こうしたカーストによる差別に対し、組織された組合は極左傾向が強く中国の毛沢東主義の影響を受けている。
カーストを解消し、カーストで虐げられた人民を階級闘争の戦士にしよう
契約社員を煽っている。

 マルチ・スズキはインドきっての大企業だからここでの組合闘争の勝利はインド全土に波及する。
とんだところでマルチ・スズキは総資本と総労働の階級闘争の矢面に立たされてしまった。

 インド政府や地方政府にとっては組合運動が中国の息のかかった毛沢東派で牛耳られてしまうと内部から中国に蚕食されてしまう。
警察力を動員して組合の扇動者を逮捕したが、契約社員問題は残されたままだからいつ暴動が再発するか分からない。
インド人の管理職はすっかりおびえているので操業を再開することもできなくなっている。

 鈴木本社にとっても死活問題になりつつある。ススキはインドでの生産が日本での生産より多いと言うインド化した会社で、すでに150億ルピー約225億円)の投資を行ってきたが、配当等の回収はまだ5割程度だ。
儲けはほとんどマルチ・スズキに再投資されているので、現在マルチ・スズキの時価総額は3250億ルピー約5000億弱)になっており、その5割強が鈴木の持ち株になっている。

 インド経済は今年になってから下降線をたどっており、さらにマルチ・スズキにとっては工場の暴動が追い討ちをかけた。
この4月からでも株価は約20%相当も低下しており、インドにおけるもっとも成功した会社としての名声が消滅しつつある。

 インド経済は将来の日本経済の命綱だ。中国はことあるごとに排日運動が燃え盛るが、インドにはそうしたことはない親日的な国家と思われてきた。
しかし現在ここでも中国の影が忍び寄っており、マルチ・スズキが毛沢東主義者と思われる極左集団の餌食になっている。
地方政府との連携で何とかこの危機を乗り切ってもらいたいものだと思う。

なお、インド経済については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44389154/index.html

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(24.8.5) 国連の無力とシリア内戦の泥沼化 誰も本気で止めることをしない

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 世の中はオリンピック一色でギリシャの昔ならば戦争を中断して競技を行っているところだが、シリアではまったく内戦が終結する気配がない。

 前国連事務総長だったアナン氏が国連特使としてシリア内戦の仲裁にのりだしたものの、まったく誰も言うことを聞かないのでとうとう仲裁を投げ出した。
もう知らん、シリアがどうなっても俺の知ったことではない
これで国連シリア停戦監視団の任務は更新されることはないだろう。

 安保理の非公開会議で[アナン特使の失敗の責任問題]をめぐって英・仏とロ・中がののしりあいをしていたが、アメリカのライス国連大使はこのののしりあいに加わらなかった。
アメリカは軍事介入をする気はまったくないのだから罵り合っても無駄だとの態度だ。

 実際このシリアの内戦に肩入れすることはどこの国家にとっても危険極まりない状況になっている。
シリアのアサド政権は確かに独裁政権ではあるが、近隣する諸国(イスラエル・トルコ・イラク)との間でそれなりに秩序は保たれていた。
問題はアサド政権が崩壊した後の後継政権の枠組みがまったく見通しが立たないことだ。

 現在シリアが内戦状態になっているのは反体制派がひどい混成集団のためだ。
当初のシリア軍脱走兵士からなるシリア自由軍だけでなく、アルカイダのようなアメリカの言うならず者集団までが反体制派に加わっている。世界中の不満分子がシリアに集結しているので、反体制派を支援すると結果的にアルカイダのような組織を自己増殖させてしまう。

 現在反体制派を資金面と武器供与で支えているのはサウジアラビアである。
サウジアラビアは反体制派が主としてイスラム教スンニ派であることから、シリアにスンニ派国家ができるのがサウジアラビアにとって安全保障上有利に働くからだ。

注)現在のアサド政権はイスラム教アラウィ派で全体の1割程度。一方スンニ派は7割を占める。サウジアラビアはスンニ派の国家。

 しかし問題を複雑にしているのがシリア内戦にクルド人問題が絡んでいるからだ。
シリア・トルコ・イラクに分散して住んでいるクルド人3000万人がこの機会にクルド人国家を作ろうと画策しており、このことがトルコ政府をいたく刺激している。
トルコ政府にとってはシリアが安定してクルド人を抑えてくれているのが一番望ましいが、内戦激化によりアサド政権はクルド人の独立国家を認める代わりにともに反体制派を挟撃しようとクルド労働者党PKK)に申し出ている。

注)一方反体制派はスンニ派国家を作ろうとしており、クルド人の独立国家を認めようとしていない。

 いわば敵の敵は味方というわけで、反体制派つぶしのためにシリアはクルディスタン国家を認めるという提案だが、こんなことが許されると、トルコの東のはずれにクルド人の独立国家が樹立してしまう。
絶対にそんなことは許さない。わが国は反体制派を支援する」トルコがいきまいている。

注)トルコは長い間クルド人の独立運動を軍事力で抑えてきたが、シリアにクルド自治区ができればトルコ東部にも同様な自治区ができることを恐れている。

 問題が複雑化してしまっているので、国連がいかに仲裁しようとしても仲裁の仕様がない。
アメリカやNATOが軍事介入をして実力で内戦を終結させるのならともかく、そうした気持ちはまったくないのだから、この内戦は両者が疲れきって戦争が飽きるまでさせるより仕方ない。
まあ、勝手に殺し合いをして弾薬と兵士がいなくなったら戦争も終るだろう」と言う状況だ。

 当初は独裁政権に対する民主化運動のようだったが、今は内戦でどちらもシリア国民を無差別に殺しまくっている。
国連は口先介入しかできないし、アメリカもNATOも軍事介入をしないからシリア内戦の決着はなかなかつかない。

注)なぜアメリカやNATOが本気で介入しないかの理由は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-5855.html

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(24.8.4) 夏は水泳が一番だ。 有吉公園プールで泳いでいる。

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 この夏のあまりの暑さに耐えかね、昨年までならばもっぱらJOGをしているのだが今年は水泳と決めている。
このおゆみ野には有吉公園という場所に屋外に25mプールが併設されており、夏場の7月15日から8月末まで休みなく営業している。

 スポーツクラブに常時行っている人は温水プールで泳いでいるので季節感はまったくないだろうが、私のように夏季限定で屋外プールで泳ぐものにとっては夏は待ち遠しい。
太陽光線のもとで泳いでいるときが一番嬉しく変身してしまう。
太陽がいっぱいだ!!!」アラン・ドロンになったような気持ちになる。

 私はほぼ毎日このプールが開園する9時からほぼ1時間泳いでいるのだが、この時間をはずすとプールは子供たちでイモ洗いになってくる。
幸いにここでは2コース分は泳ぐ人専用で行きと帰りのコースが異なっているからぶつかることはない。

 ここで私は毎日1500m泳ぐことにしている。だが初日に泳いだときはびっくりした。100m泳ぐのにも息があがってとても続けて泳げない。
仕方なしに100mごとに休んでいたが、よくしたもので2~3日ですっかり水になれ、今は一気に1500m泳いでいる。
しかしなんとも遅いのだ。当初は45分もかかってしまった。一流選手は15分前後では泳ぐからその3倍だ。
いくらなんでも3倍はないだろう。せめて2倍程度にならないかしら・・・・・

 半月あまり泳いでいたら36分程度で泳げるようになってきた。身体の上半身が発達してきて腕も太くなりいかにも水泳選手のような体つきになっている。
山ちゃん、がんばれ、もう少しで身体だけ見ればスイマーに思われるぞ」叱咤激励だ。

 しかしこの有吉公園プールで泳いで見てあることに気がついた。
ここで泳いでいる児童小学生から中学生までがほとんど)の泳力が非常に低いのだ。
私のような老人スイマーを凌駕する泳者はまず見当たらない。25mだけなら私より早く泳げても連続して泳ぐことができないようだ。

 一方でスイミングスクールなどで鍛えている児童はオリンピック選手を目指してがんばっているのだから、どうやらこの水泳も泳げる人とそうでない人の二極化が始まっており、泳げない人はさっぱりと言う実態らしい。
水泳上達のコツは身体を水面と平行に保って泳ぐことで、こうすると水の抵抗が一番少ない。
しかしここで泳いでいる多くの児童はいわゆる立ち泳ぎという泳法で、これではほとんど前に進むこともできない。
なんて下手な泳ぎをしているのだろう」あきれてしまった。

 こうした児童は学校の水泳教室で一応泳法を習うはずだが、実態は教師もまともに泳げず指導などはとてもできないようだ。
私が評議委員をしている小学校でも、指導の先生が中学の体操の先生から水泳指導の基礎を教わると言っていたから、どう見ても水泳が得意とは思われなかった。

 スポーツクラブで特別に訓練した児童以外はほとんどかなづちという状況だが、これはかなり問題だ。
今年は草刈に熱中しているので、さすがに水泳指導までは手が回りかねるが来年は評議員をしている小学校で水泳指導を買って出ようと思っている。

なお。学校関連の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43589956/index.html
 

 

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(24.8.3) 北朝鮮の権力闘争が始まった。 先軍政治は放棄されるか?

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 北朝鮮はロンドンオリンピックで快進撃を続けているが、国内の政治情勢は権力闘争の只中にあり大改革が進行中のようだ。
北朝鮮は故金正日総書記が国内基盤強化のために先軍政治を敷いてきたが、後継者の金正恩第一書記はその気はないようだ。

 先軍政治とは軍事がすべてに優先すると言うことだが、そうは言っても先立つものがなければ先軍のし様がない。
国内経済は疲弊のどん底にあって餓死寸前だから税金を徴収できる人民などそもそもいない。
そのため外貨獲得が唯一の収入源になるが、売るものは麻薬偽札鉱物資源、それにミサイル核兵器ぐらいしかない。

 問題はそれを誰が取り仕切るかと言うことで、それを39号室という部署で行ってきた。日本的な感度では理解できない部署だが、いわば何でもありの謀略部署である。
この部署を誰が抑えるかで北朝鮮の実質的な権力構造が決まり、ここを最近まで取り仕切っていたのが7月に突如解任されたリ・ヨンホ軍総参謀長である。いわばここが北朝鮮軍の金蔵だった。

 コチコチの軍人でアメリカとの戦争も辞さずと言う強硬派だったが、金正日総書記が死去した結果後ろ盾がなくなった。
何よりリ・ヨンホ軍総参謀長にとって痛かったのは、この4月に人工衛星の打ち上げと称したミサイル実験が大失敗に終ったことだ。
キム・イルソン生誕100周年を祝う行事になるはずの歴史的打ち上げ花火が湿って上げられなかったのだから、内部で突き上げをくった。

リ同志、わが国はすべての資源を核とミサイルの開発につぎ込んでいるのに、ミサイルはちっとも飛ばないではないか。これでは餓死寸前の人民が納得しない
うるせい、俺は金正日総書記の遺訓を守っているだけだ。文句を言われる筋合いはない

 すったもんだの挙句金正恩第一書記の支持を得たチェ・リョンヘ総政治局長の兵士がリ・ヨンホ軍総参謀長を実力で逮捕してしまった。
韓国の政府筋の情報ではこのときの銃撃戦で20名近くの兵士が死亡したという。

注)チェ・リョンヘ総政治局長は労働党から派遣されていた政治将校。軍隊を労働党が監視する仕組みで社会主義国特有のもの。

やれやれ、これで強硬派のリ・ヨンホ軍総参謀長を解任できた。軍隊の財布の39号室を解体し、貿易収入を労働党が管理できる
北朝鮮には労働党が主導権を握る貿易担当部署38号室というものがあったが、実際は39号室にすべての貿易を握られ閑古鳥が鳴いていた。

 こうして北朝鮮内部で先軍政治が解体し始めた。
金正恩第一書記は夫人同伴でソフトムードを振りまき、ミッキーマウスに興じてアメリカに秋波を送っている。
強硬派のリ・ヨンホは解任した。アメリカがもっとも嫌っていた39号室は解体してもいい。ドル札の贋金つくりも麻薬製造も自粛していい。
だから金正恩体制を認めてほしい
」と言う意味だ。

 北朝鮮のこの変化が本物になるかどうかは金正恩第一書記がどこまで軍を押さえられるかどうかにかかっている。
取りあえずは最強硬派のリ・ヨンホは解任し、先軍政治の金庫を奪うことはできた。
次は労働党主体の改革開放だがこちらはどこまでできるかお手並み拝見と言ったところだ。

なお北朝鮮の政治情勢は以下のカテゴリーに纏めてあります
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48564279/index.html
 

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(24.8.2) ロンドンオリンピックでなぜ金メダルが取れないのか? 考えられる2つの理由

 

 ロンドンオリンピック
の日本選手団の成績はいま一つだ。金・銀・銅の合計メダル数は1日現在で17個で、中国、米国に次ぐ3位なのだが、なんとしても金メダルが2個と少ない
このままではとても北京の9個にとどくことはできないし、アテネの16個には遠く及ばないだろう。
金メダルが期待されていた平泳ぎの北島も、柔道女子48kg級の福見も52kg級の中村もメダルを逃してしまい期待はずれに終っている。

 かろうじて女子柔道57kg級の松本と男子体操個人で内村が金メダルを取ってくれたのでほっとしたが、このままでは日本柔道は金メダルゼロかと思ったほどだ。
しかしどうしてだろうか、日本女子柔道は今回史上最強メンバーと言われていたのに、これでは史上最弱メンバーになってしまい、男子も健闘しているとはいえ金メダルにとどかない。

 オリンピック放送を見ていてどうやら原因は二つあることに気がついた。
一つは日本選手団の気持ちの問題であり、もう一つは中国と北朝鮮選手をめぐる疑惑、はっきり言えばドーピングの問題である。

 日本選手は金メダルを取った松本以外はなんともおとなしいと言う印象だ(内村はもともと世界最高のプレーヤーだから平常心で望めば勝てる)。
松本選手は闘志丸出しで、眼がらんらんと輝き牙までむき出していた。
この牙をむき出したは誇張ではなく、テレビ画面を見た人は一応にその表情に驚いたはずだ。
何か獲物を狙っている狼のような獰猛さを感じたが、スポーツと言うものは本来そうしたものだ。

 オリンピックの競技は早く走れるか泳げるかであったり、やりや砲丸をどこまで投げれるかだったり、相手をいかに組み伏せられるかであるが、いづれも人間の動物としての能力を競うものだ
もともとは狩りをする能力や子孫を残すための闘争のために必要な能力をスポーツとして昇華させたものだから、特に闘争系の競技は本能むき出しで勝とうとしなければ勝てるはずがない。

 松本選手は狼そのものだったが、北島選手はそうした野性味が消えていたと水泳のヘッドコーチから指摘されていた。
戦う前から動物ではなく人間であっては金メダルはおろかメダルに届かないのは当然だ。

 もう一つの理由は競技がフェアに行われているかに疑問があることだ。
かつてはロシア東ドイツが特に女子選手を中心にドーピングを行って大量の金メダルを獲得していたが、今問題になっているのは中国北朝鮮である。

注)全体主義国家はスポーツを国家が管理しているから国内でのドーピング問題は起こらない。

 中国は1日現在17個の金メダル、北朝鮮は4個の金メダルを獲得している。
中国は過去に陸上競技で馬軍団のドーピング(ただし中国は漢方薬であってドーピングではないと反論している)、中国水泳女子のドーピング問題(中国がドーピングを認め一時世界大会の出場を辞退していた)があったが、今回ロンドン大会では再び葉詩文のドーピング疑惑があがっている。
葉詩文選手400mメドレー4分28秒43の驚異的な世界新記録で優勝したが、最後の50mが28秒93と男子の優勝者ライアン・ロクテの29秒10より早かったなおライアン・ロクテの優勝タイムは4分5秒18)。

最後の50mとはいえ、女子選手の優勝者のタイムが男子選手の優勝者のタイムを上回ることがあるのだろうか・・・・ドーピングテストをすり抜けているだけではないのか・・・・・・
かつての陸上100mのジョイナーに向けられた疑惑と同じ疑惑が葉詩文に向けられている。

 同じく北朝鮮の快進撃にも疑惑だらけだ。前回の北京オリンピックは2つの金メダルだったのに、1日現在で早くも4個の金メダルを獲得している。
柔道52kg級で優勝したアン・グエム選手は2回戦で中村を破っている選手でなんともタフな選手だ。

 今回の日本選手が今一歩で金メダルを逃しているのは、日本選手がおとなしく植物人間化していることと、一方で中国や北朝鮮が秘密裏にドーピングを行っているからだと私は思っている。
特に女子が男子顔負けの記録や力を出すときはステロイド系のドーピングが怪しまれる。

 もっともドーピングについては明確な証拠がなければバレないが、東ドイツやソビエトがそうであったように体制が崩壊すれば秘密のベールがはがされる。それまではこれが実力だと中国も北朝鮮も主張し続けるだろう。

 だから現状で金メダルを獲得する方法は松本選手のように狼になって戦うことしか日本選手に残されていない。
日本全体が植物人間化している現状で、スポーツ選手にだけ狼になれと言うのは酷かも知れないが、松本選手の事例があるのだからがんばってもらいたいものだ。

なお、北京オリンピックの金メダル数等の記事は以下のとおり
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/20827.html

 

 

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(24.8.1) 文学入門 辺見庸 「瓦礫の中から言葉を」 わたしの<死者>へ

 

  今回の読書会のテーマ本は辺見庸氏の「瓦礫の中から言葉を」で、これを選択したのは読書会の主催者河村さんである。
私はいつものように辺見庸氏もこの本もまったく知らなかったが、読んでみて「かなり無理のある評論だな」と思わずにはいられなかった。

 この本のテーマは昨年の3月11日に東北地方の太平洋岸を襲った大地震大津波、そして福島原発のメルトダウンに対し、「文学者としての適切な表現がなされていない、あるのは数字の羅列に過ぎない」と言う強い認識の基に「瓦礫の中から言葉を」見つけ出そうとした試みである。
実際東日本大震災の災厄に対し、辺見氏は「眼の海」と言う詩集を上梓して世に問うたが、私の正直な印象は「いかなる文学も事実の重さにはかなわない」と言う思いを持った。

 東日本大震災死者約2万人、建物の全半壊は約40万世帯、さらに原子力発電所のメルトダウンという大災害だったが、それを私たちはほぼリアルタイムで確認していた。
地震発生後の大津波も福島第一原発のメルトダウンの大爆発も私たちはテレビ画面で釘付けになるようにして見ていたのであり、しかも何日間にわたってその映像を繰り返し脳裏に刻まされた。

 また私自身は大地震を八王子の浅川の土手をJOGしている時に遭遇したが、身体をどのように制御しようとしても身体がゆれ続けたので、「とうとう頭の血管が切れたのか」と思ったほどだ。
今回の東日本大震災については東北地方と関東地方の広い範囲にわたってそこに住んでいた住民が実体験をしたので、それぞれの人々がその災厄を身をもって経験している。

 そうした大災厄はもはや文学の領域を通り越していて、そもそも「だれも言葉をもっていない」領域に入り込んでいる。
だから辺見氏がいくらこの大災害を詳述する「表現の不自由」さを嘆き、まるで「下からの統制」じゃないかと憤っても無駄なことなのだ。

 さらに辺見氏が「すべてのことは起こりうる」と言う一章を設けて、「将来東日本大震災を凌駕する大災害がありうる」と予言しても、今の日本人にとっては今回の大地震と津波、および福島第一原発の事故処理に手一杯であり、確かに起こるであろう数百年、数千年後の大災厄に思いをはすほどの精神的余裕はない。

 辺見氏の認識ではこうした大災害に遭遇すると日本人は「心に戒厳令」を引いて適切な文学的表現をしないという。
だが辺見氏にはもうしわけないが文学はすべての事象の最上位にあるわけでなく、政治現象や経済現象や科学現象や実生活と同様に、単に人間活動の一側面に過ぎない。
いわばあまりにすさまじい実態(戦争や大地震)の表現形式としては文学はそもそも無力なのだ。

 辺見氏の脳裏には堀田善衛氏が描いた「方丈記私記」を凌駕しようとの文学者の野心のようなものを感ずる。
しかし「方丈記私記」は東京大空襲に遭遇した筆者が、その約1000年前鴨長明が経験した大火災や竜巻や飢饉を大空襲と同様の経験とみなして鴨長明の人生観を分析した書物である。
この本は堀田善衛氏が経験した東京大空襲を直接述べたものでない。

 文学者にとっては「今そこにある危機」を直接文学的表現で描くのは無理で、1000年前のインテリの言葉で代替するか、あるいは五味川 純平氏が「人間の條件で描いたように梶上等兵と言う個人の目から戦争の悲惨さを描くより手はないはずだ。
繰り返すが辺見氏はこうした大災害をトータルとして述べる言葉がないと嘆いているが、それは文学の範疇を越えているからであり、別に「心に戒厳令」を敷いているわけではないと私は思っている。

なお、これまでに実施してきた読書会の感想文は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43898465/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat31264874/index.html

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