« (24.7.6) NHKクローズアップ現代 iPS細胞による夢の医療が実用段階に入ってきた | トップページ | (24.7.8) LIBORをめぐる世界の金融機関の談合が暴かれようとしている。 世紀のスキャンダルになるか? »

(24.7.7) ヒッグス粒子が発見されたと世界中で大騒ぎだ。 物質に質量を与えるもの

P7240111 
マッスルさん撮影 山崎編集

 ついに「神の粒子」と言われていたヒッグス粒子を実験で確認できたらしい。
ジュネーブにあるCERN研究所が「ヒッグス粒子と見られる新しい粒子を発見した」と発表したからだ。
各国のメディアはトップニュースとして取り上げており、上を下への大騒ぎだ。

 私のように物理学音痴にとっては、このヒッグス粒子と言われても本当はぴんとこない。
何しろ私の知識は「原子は原子核と電子からできており、さらに原子核は陽子と中性子からできている」と言う水準でとまっている。
さらに陽子中性子も分解可能で、分解された物質を素粒子というと言うことだが、「なら素粒子もさらに分解可能ではなかろうか」と思ってしまう。

 しかしどうやらこの素粒子が限界でこれ以上の分解はないらしい。
その最大の理由はこの素粒子が質量を持っておらず、光の速さで飛び回っているからで、質量がなければ物質とはいえそうもないので分解不可能ということのようだ。
素粒子は標準理論17種類存在していることになっているものの、そのうち16種類までは確認されたが、最後の一種類ヒッグス粒子だけがどうしても確認できなかった。

 「ヒッグス粒子は絶対に存在する。それを何とかして実験で確認しよう
世界中の科学者約6000名SERN研究所に集まった。

 素粒子は陽子をほぼ光の速度まで加速して衝突させると分解して出てくる。
CERN研究所では地下100m、長さ27kmの加速器を使って、本年だけで600兆回の衝突実験を繰り返し、ようやくヒッグス粒子らしき新素粒子を発見したと発表した。

 標準理論での素粒子の数は17種類で、今まで16種類の素粒子が発見され残りの一つはヒッグス粒子なのだから、発見された素粒子はヒッグス粒子のはずだ。
しかしCERN研究所は非常に慎重で、統計的確かさは99.9999%だと言う。

 実はCERN研究所は昨年ダイチョンボをやっている。「ニュートリノが光より早い」と発表したことで、本当に光より速ければアインシュタインの物理学が根底から覆されるところだった。
だがこれは実験装置の誤りだったことが分かり大恥をかいたので、今回は慎重の上にも慎重な発表になった。

注)「ニュートリノが光より早い」との発表に関する記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/23928-d8f7.html

 しかしそれにしてもヒッグス粒子とは不思議な粒子だ。宇宙が誕生したビッグバン直後にはさまざまな素粒子(標準理論では16種類の素粒子)が光速で飛び回っているのだが、直後に17番目のヒッグス粒子で満たされた海ができて(抵抗が大きくなって)、光速で動けなくなって素粒子相互が結びついたという。
質量とはこの動きにくさの度合いで、反対に言えば光速で動いている素粒子には質量はない。

 
 私には分かったような分からないような話で、校庭で光速で走り回っている生徒を校長先生が「少し静かにしろ」とどやしつけて飛び回らないようにさせているような感じだ。
この校長先生をヒッグス粒子と呼ぶ」なんて小学生に説明したら理解してもらえるだろうか。

注)ヒッグス粒子の説明については前に記載した以下の記事のほうがわかりやすい。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-2015.html

 さらに今回始めて知ったのだがCERN研究所では約6000名の科学者が二つのグループに分かれてヒッグス粒子の確認にしのぎを削っていた。一つはアメリカ中心のCMFと言うグループでシミュレーションを主要な武器にしており、一方アトラスと言うグループは実験装置による実験を重視していた。

 日本の科学者も110名参加しており、上記のグループのうちのアトラスに参加して、ひたすら愚直に実験を繰り返していた。
今回の成果はもっぱらアトラスチームから得られたもので、コンピュータシュミレーションより実際の実験のほうに軍パイが上がったわけだ。
さらに言うと実験装置のうち陽子を加速する超伝導磁石とヒッグス粒子の軌跡を探るセンサー日本の先端技術が使用されていた。
イヤー、日本の技術も研究者もなかなかのものだ」感心してしまった。

 ヒッグス粒子が発見されたからと言って、私たちの毎日の生活に何も影響はしないが、何しろなぜ物質に質量があるかが実証されたのだから知識が一つ増えたことだけは確かだ。

|

« (24.7.6) NHKクローズアップ現代 iPS細胞による夢の医療が実用段階に入ってきた | トップページ | (24.7.8) LIBORをめぐる世界の金融機関の談合が暴かれようとしている。 世紀のスキャンダルになるか? »

評論 世界 科学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (24.7.6) NHKクローズアップ現代 iPS細胞による夢の医療が実用段階に入ってきた | トップページ | (24.7.8) LIBORをめぐる世界の金融機関の談合が暴かれようとしている。 世紀のスキャンダルになるか? »