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(24.7.5) 野田首相のがんばりと小沢元代表の黄昏  ようやくまともな首相を得た

P7240110_2(マッスルさん撮影 山崎編集

  3代続いた民主党政権で日本国民はようやくまともな首相にたどり着いたようだ。
鳩山氏は幼稚園児の首相のようだったし、菅氏は東日本大震災でヒステリーを爆発させただけだったので、私は民主党のあまりの人材のなさに愕然としていたが、野田首相の政権運営には感心した。

注1)鳩山氏の幼児性については以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/23218-9a65.html
注2)菅氏のヒステリー体質については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-c0f8.html

 民主党内部の消費増税反対勢力を抑えこみ、自民党と公明党との3党合意にこぎつけ消費税関連3法案を衆議院で通過させたのだからたいしたものだ。
この法案を通過させるには民主党と自民党、そして公明党の大連立しか方策がないことは最初から分かっていたが、今までは自民党政権も民主党政権もそれをなしえなかった。

 野田首相党内反対勢力小沢元代表を追い出す決心をすることでこの難局を乗り切った。
小沢氏らの勢力は衆議院で関連法案に反対し、その後輿石氏との茶番の会談(輿石氏は小沢氏の腰ぎんちゃくだった)を重ねた後離党したが、小沢氏に同調した離党者は衆議院37名、参議院12名の49名であり、これは当初小沢氏が予定していた人数をはるかに下回っている。

 何しろ小沢派衆参両議院で約100名の勢力を誇ってきたのに、いざ離党となってそれに同調した議員は半分だったことになる。
しかも離党した衆議院議員37名のうち一年生議員は24名で、この24名は先の民主党バブル選挙の結果のバブル議員だから、次回は落選確実だ。

 昨今の衆議院選挙ではどこがバブルの人気を得るかで勝敗が決まっている。小泉郵政選挙では自民党が圧勝し、先の鳩山アンチ自民党選挙では民主党が大勝したが、次回の選挙で小沢新党が台風の目になることはない。
日経が行ったネットでの世論調査で「小沢新党に期待しない」とこたえた割合が80%にのぼったが、次回選挙が行われればバブルの風は橋下新党もし候補者を立てれば)に吹くことは確実だ。

 その結果選挙がおこなわれれば小沢派は現在の37名から13名程度に激減して、社民党程度の政党になり国会内での勢力としては消滅してしまう。
小沢氏は離党したことで民主党内の基盤を失い、次の選挙では単なる弱小政党となり消滅する運命にある。
そうした意味で今回の野田首相の3党合意の決断は、ようやく日本の政治の中にリアルポリティックスが芽生えたと私は歓迎している。
決めるべきときに決められないのでは政治ではない。

 実際日本の財政は危機的でこれを国債発行でしのいできたのも限界に近づいている。なぜこれほどまでに財政が悪化したかの理由は税制が高度成長を前提にしているからで、法人税も所得税も増大するとの前提に予算が組まれている
しかし実際は両税とも年を追って減少しているのだから、低成長型の租税体系にならなければ財政が持たない。
そうした意味で消費税増税は必然で、長らく低成長を経験してきたヨーロッパでは租税の中心が消費税(20%前後)になっているのはそのためだ。

注)なぜ消費税増税が必要かは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/24516-b54b.html

 小沢氏は選挙で勝つことだけを目標にすえた政治家であることは確かで、細川内閣のときに大蔵省と諮って消費税増税を打ち上げている張本人だ。
だから消費税増税に反対しているのは選挙で勝つための方便で、本心で消費税増税に反対しているわけでない。

注)細川内閣のときの小沢氏の対応については以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22221110-nhk862.html

 
 野田首相をアメリカのオバマ大統領が「地味な方だがやることはやる」と評価したのは正しかった。
政権政党であれば財政改革は避けて通れない。しかもそれを実行するのは民主党・自民党・公明党との3党合意しかなく、今後の政権安定のためには大連立しかない。
野田総理はなかなかのやり手だ。小沢氏の懐刀だった輿石氏に小沢氏を説得をさせて、当然に決裂することを見越して参議院のドン輿石氏を政権内に留めた。

 これで参議院での法案通過は確実になり、さらに実質的にはこの三党で政権を運営していく基礎が固まったのだから野田首相を私は高く評価している。

なお野田内閣の事績については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45463769/index.html

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評論 日本の政治 野田内閣」カテゴリの記事

コメント

少し違うと思うのでコメントさせて下さい。
野田総理への思いは人それぞれでしょうが、租税にかんして少し違うと思うのです。
経済専門誌でさえ正しく報道されず、日本と欧州の租税を相対比較として数字を出されるのですが日本の消費税=欧州の付加価値税ではありません、全くシステムが違います

欧州の付加価値税は、たとえば焼き芋を外食すれば発生しますが、スーパーで芋を買って来て自分で作れば発生しません。
要はつつましく生活するのには税負担が少なくなるシステムです。

消費税はつつましく生活する人ほど重税感が強くなるシステムです。

それを一番公平な税だと主張する人(野田総理)は金額(数字)だけを見ているのであって生活レベルでの重税感を理解していないのですよ。
エンゲル係数の高い世帯(子育て世帯)が重税感を感じたら景気は良くならないでしょう

確かに増税は必要かもしれません、ならば最初に見直すべきは直接税です。
日本は先進国の中で直接税の比率が低いですから。
自民党がずーと反対して来て(金持ち優遇の為に)低く押えられている部分からでなければ最大多数の最大幸福には遠いでしょう

投稿: てつ | 2012年7月 5日 (木) 19時33分

野田総理に関しては辞めろコールの抗議やデモパレードが何度も船橋や津田沼で行われてますよ。
しかるに小沢氏に関しては「はめられた」との認識が広がり、検察の横暴に対する抗議や検察への告発も繰り返されています。これは大手紙が故意といっていいくらいに正確に報道しないため知らない人が多いのですが。

租税に関してはtwitterでmention(意見)を飛ばしていますが、国税税収に対する消費税の割合は世界2位と高くなってます。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=265994
また、10日の参議院答弁では、森ゆうこ議員が海外にばらまいたお金が14兆にもなることを引き出しています。

投稿: 横田 | 2012年7月10日 (火) 17時49分

twitterのささやき。
「小沢さんが終わった人ならメディアはなぜ必死でバッシングを行う理由は何?自己矛盾に陥ってる事に気づかない?」

投稿: 横田 | 2012年7月16日 (月) 07時54分

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