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(24.7.12) これからの学校経営はボランティアの力をどれだけ引き出せるかだ

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  私はほぼ毎日四季の道と言う長さ約6kmの遊歩道の清掃活動をしているので、おなじく四季の道で毎日セーフティー・ウオッチャーをしているお母さん方とすっかり顔なじみになってしまった。
この遊歩道沿いには4校の小学校と2校の中学校がある。

 お母さん方が井戸端会議をしていると私もその仲間になって四方山話に花を咲かせるのだが、最近中学で武道柔道・剣道・相撲)が必修科目になり、ここおゆみ野の中学では柔道が必修になっていると知った。
でもねえ、山崎さん、柔道の先生がいないの、誰か柔道を知っている人が教えたら良いのに」とお母さんの一人が言っていた。
どうやら柔道を知らない教師が無理して教えているらしい。

 私は高校時代に柔道をしており有段者だからボランティアで教えてあげてもいいのだが、すでに65歳で身体がまったく言うことを聞かない。
何しろ腰痛持ちだから背負いなどしようものなら悲鳴を上げそうだ。
受身だってかつてのような華麗な受身は無理で相当どたばたするだろうし、場合によったら目まいもしそうだ。
いくらボランティア好きの私でも中学に出向いていって「私がボランティアで教えましょう」とまでは言えない。

 だが最近の中学の先生は忙しさで悲鳴を上げているようだ。かつては教員は暇な職業の一つで私の大学時代は「でもしか先生」と言って、(「先生でもするか」とか「先生しかなれない」と言う意味)どちらかと言うと覇気よりも人生をのんびり生きることを選択する学生の職業だった。

 しかし時代が変わったのだろう。私が毎日読んでいる「ちば公園のベンチから」と言うブログのブロガーの息子さん夫婦は教員(高校の教員のようだ)なのだが、土日にも学校に出かけて行ってはいわゆる問題児対策等にへとへとになって帰宅する様子がしばしば記載されている。

 思えば私が子供の頃はまだ教師が絶対的な力を持っていて、私などは小学生の頃音楽の女の先生かからよくチョークを投げつけられていた。
何があっても教師に文句を言うのはご法度で、そうした意味では教員が精神的に追い詰められることは少なかった。

 だが昨今は教師の権威より保護者のクレームが多いらしく、そのためだけではないだろうが10年度の公立学校の教員の精神疾患を理由とした病欠者が5402人休業中の教員の約6割)だと言う。
なにしろゆとり教育で大失敗をした文部科学省はすっかり反省し、教えなければならない科目の内容はますます増加させており、一方で保護者対策にも翻弄され、昨今は教員は柔道まで教えなくてはならなくなった。
だから心も身体も病んでしまう教職員が多いのだろう。

 教師の対応能力に限界が来た場合は、外部の専門家を招いてその部分は専門家に任せるのが妥当なのだが、 この現象はかつての日本企業がおかれた状況とまったく同じだ。

 私は現役のときにシステム部門にいたのだが、当初は職員をプログラマーとして養成しようとして大失敗した。
職員の適正もあるが何より銀行員は専門職でなく総合職でないと出世しない
システム部門に配属されようものなら「ああ、俺の未来はなくなったのか」なんて思う職員が増加したり、人事部が精神的疾患がある人をていよく専門職部門に配属するものだから士気が低下することこの上なかった。

 一方でシステム開発は熾烈を極めたので仕方なしに外部の専門業者に開発を依頼して、職員はその専門業者の管理に専念させるようになった。
外部の力で危機を乗り切らざる得なかったのだが、それでも当初はこうした外部の人を使う措置は一時的なもので、本来は職員が自ら開発するものといわれたものだ(金融機関は秘密情報が多いので外部職員の採用を嫌がった)。

 学校がおかれている状況はこの日本企業がたどった道に似ていて、教員がすべてを教える時代は終っているが、それでも仕方なしに教師が教えている。
だが第一柔道をしたこともない人は柔道を教えることはできないし、水泳で泳げなければ水泳指導など無理だ。
コンピュータの授業などは子供のほうがよく知っている場合が多い。
また小学校で英語を学ばせているが、下手な発音の教師に教わると幼児期に音痴の母親から教わった歌のようになってしまう。

 かくして現在の学校は結局は外部の専門家の力を借りて運営をしていかなければならない方向に進んでいるものの、学校にはかつての日本企業と同様な自前主義を最善とする意識が残っている。
無理に無理を重ねて柔道をしたこともない教師が柔道指導をしており、これなどは生徒にとって不幸以外の何者でもない。
地域の力をいくら引き出せるかが学校経営の成功のポイントになってきた。

なお私が過去に行った小谷小学校でのパソコンボランティア活動等は以下のカテゴリーに含まれています。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat8164627/index.html

 

 

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コメント

学校の柔道教育から始まって、何か日本社会の問題点を提議するような展開になりましたね。
銀行に限らず、総合職優遇の人事にすれば、人件費の抑制にはつながるんでしょうが、勤労意欲は減退しますね。
私の住んでいる愛知県には、トヨタ自動車を頂点とする企業群が連なっていますが、トヨタはこの問題をどのようにして解決したか、あるいは取り組んでいるか、噂に聞くところを書いてみます。

いわゆる階層別に抑え込む、という縦割り人事にすると、一生懸命仕事して実績上げる人が報われず上司の実績になる、という面は否めませんよね。
そこでトヨタは個人を並列に並べるフラットな組織にしていますね。
そして能力に応じて、部長・課長などの役職をつけています。
ただ、どうしても人手のかかる仕事だけは複数人でやってます。
で、全体を束ねるセンター長みたいな人が、50人とか100人の人をまとめていますね。
こういう形にしますと、世渡り上手な人が大をなすという現象は防げます。
また、センター長より高給取りの人もいくらでもでてきます。
ただ実績をあげれない人には厳しい職場なようで、入社3年以内に辞める人が5割くらいいるようです。
日産自動車は、この方式を採用せず、ゴーン改革を待つことになったそうです。

(山崎)私は自動車業界の人事制度については無知ですので参考になりました。いつかトヨタの組織体制を研究してブログに記載したいものだと思いました。

投稿: 三太郎 | 2012年7月12日 (木) 21時55分

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