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(24.5.25) 日本の地方空港復活の条件 中国のLCCを取り込め

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 日本の地方空港の状況は御世辞にも良いとはいえないが、それでもかすかに光が差し込み始めた。
中国の格安航空会社が日本路線の拡張に本腰を入れ始めたからだ。
上海に本社を置く格安航空会社LCC)の春秋航空が日本の茨城、高松、佐賀との間に定期便を就航させた(佐賀はこれから)。

 地方空港といえば乗客予想を目いっぱいでっち上げて、それにあわせた設備投資を行ってきたが、その実乗客数は半分以下なのが普通でJALANAからはそっぽを向かれていたのが実態だ。
それでも韓国のアシアナ航空が日本の航空行政が世界最悪だった間隙をついて(国内は羽田、海外は成田と言う乗客無視の最悪のサービスだった)、日本の23地方空港に乗り入れてくれたから、地方の人も韓国経由で世界に旅立つことができていた。

注)世界の航空業界は飛行場のハブ化を熱心に進めたが、先進国で日本だけが国内線と国際線を分離して、鎖国体制を維持した。まさに江戸幕府の鎖国と同じ愚挙だった。

 しかしアシアナ航空の日本地方空港のハブ化路線もこのアタリが限界で、最近完成した茨城空港静岡空港はこのままでは飛行機がまったく飛ばないピーターラビットの遊び場になってしまうのではないかと恐れていたものだ。

 しかし捨てる神あれば拾う神ありだ。
茨城空港などではせっかく就航したアシアナ航空が福島原発の影響を理由に運休してしまうと、中国の春秋航空がかわって上海・茨城間に路線を開設してくれた。
春秋航空としたら本来なら羽田成田に乗り入れしたいのだろうが、ここは飛行機が目いっぱい飛んでいて参入余力がほとんどないのと、飛行場の着陸料や施設利用料がやたらと高い。
大都市に近くて安く使えてがら空きの飛行場はないだろうか・・・
LCC好みの飛行場として茨城、高松、佐賀に白羽の矢があたたった。

 11年度の中国からの観光客は104万人でありがたいことに中国の経済発展に伴ってその数は増加しそうだ。
この春秋航空を利用した日本5泊6日の旅の料金は一人55、000円だそうだから、中国の中間層にとっても高い値段ではないのだろう。

注)11年度は原発事故の影響で2割程度の外国人観光客減少に見舞われている。ようやく12年度になって観光客が戻ってきて10年度並みになってきた。

 しばらく前までは中国人といえば不法入国するために日本に来るものと思われていたが、時代は変ってしまった。
日本にはまったく職場がなくなっているので、来るのは中間層から上の富裕層になり、日本にとっては願ってもない観光客になりつつある。
中国人はまだ外国旅行も珍しいので、外国に来れば目いっぱいお土産を購入してくれるし、電気製品には目がない。
この円高の中でも日本に来てくれる稀有な存在といっていい。

 そして何よりほっと胸を下ろしているのは地方空港の管理者多くは地方自治体が管理している)で、本当に飛行機が飛ばなかったら社会見学に訪れた子供たちに先生が説明の仕様がなかったからだ。

先生、なぜこの飛行場には飛行機がないの。飛行機が飛ばなくても飛行場っていうの
君たち、ここはね、飛行機は飛ばないけど落下傘で県の偉い人たちが降りてくる演習場なんだ
じゃ、習志野の自衛隊みたいなの
よくわかったね、飛行場って言っても色々あって、えらいおじさんが甘い汁を吸う特別な広場なのさ
なぜ甘い汁なの、苦い汁はないの
苦い汁を飲むのは国民と言う不思議な生き物だけさ
なんてことになるところだった。

なお航空行政については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48077031/index.html
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