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(24.5.9) 日本最大規模のつくば市を襲った竜巻  ますます竜巻は巨大化する

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 最近の異常気象については驚くことばかりだ。北アルプスでの風雪による高齢者の遭難多発に驚いていたら、今度は茨城県を中心に猛烈な竜巻に襲われた。
家屋が2000棟あまり損壊し死者も1名出ている。
私は巨大な竜巻はアメリカの中西部を襲うもので、日本のような温暖な気候風土の国には関係がないと最近まで思っていたがそうは言っていられなくなった。

 今回の竜巻は風速50m~69mの範囲のF2と呼ばれる竜巻で、規模としては上から4番目だと気象庁は発表した。
F2の条件は被害の状況と風速で判断するもので以下の条件が揃うとF2となる。

① 住宅の屋根が剥ぎ取られる。
② 大木がねじれきられる。
③ 自動車が道から飛ばされる。
④ 列車が横転することがある。
⑤ 風速が50m~69mの範囲

 被害が最も大きかったつくば市北条地区では、まさに①~③の状況になっていたから、F2と私も思ったが、気象庁のレーダー解析では風速が70mを超えていたと言われているので、この場合はF3日本最大規模の竜巻になる可能性もあると言う。

注)竜巻の大きさはシカゴ大学の藤田博士が発案した藤田スケールで計られる。藤田スケールはF5~F0の6段階評価で、F5では家は根こそぎ吹き飛ばされ、F0ではアンテナが折れるレベルになっている。
この被害状況と風速でレベルは決定され、過去日本で最大の竜巻は2006年に北海道で発生したF3だった。


 なぜこれほどまでにひどい竜巻が起こるかというと、地表が温められて空気が軽くなり、一方上空に寒気が張り出してくると上空の重い空気と下の軽い空気が急激に入れ替わりそのときに上昇気流が発生する。
これが積乱雲が発生するメカニズムだが、巨大な積乱雲が発生するときに上昇気流が渦を巻き竜巻になるのだと言う。

 この日のつくば市の気温は26度で6月下旬並みの気温で、一方上空にはマイナス21度の寒気団が張り出していた。
この温度差がポイントで今回は47度だが、40度以上の差があると竜巻が発生すると言う。

注) 幅10km程度の巨大な積乱雲をスーパーセルと言うのだそうだが、今回の積乱雲はこのスーパーセルで日本での発生は今までなかった。

 説明を受ければ「そうだったのか」なんて気持ちにはなるが、なぜこの時期にそうした寒気団が張り出してきたか気になるところだ。
今年の日本上空の気象状況は非常に不安定で3月下旬ごろまで例年になく寒さが続いて桜の開花も2週間程度遅かった。
なにか昔風に言えば「寒い夏がやってきて東北は大飢饉に襲われる」と言う雰囲気だ。

 地球温暖化は地球全体では温暖化が進むものの、個別にはまちまちでアメリカでは異常なほど気温が上がっており、一方日本では気温が下がっている。
日本は東日本大震災でひどい自然の猛威に襲われたばかりだが、今度は竜巻の被害だ。
実際福島から避難してつくば市の雇用促進住宅に住んでいたら、再び災害に見舞われたと言う人がかなりいた。

 何か鴨長明が描く方丈記の世界にだんだんと似てきたようだ

注)方丈記には治承の竜巻の記載がある(以下wikipedia)。

治承4年(1180年)4月、中御門大路と東京極大路の交差点付近(現在の京都松蔭町、京都市歴史資料館の辺りか)で大きな竜巻(長明は「辻風」と記述)が発生した。
風は周囲にあるものをあっという間に飲み込み、家財道具や檜、葺板などが、あたかも冬の木の葉のように宙を舞った。風の通ったあとには、ぺしゃんこに潰れたり、桁や柱だけになった家が残された。
竜巻は市街地を南南西に向かって走り抜け、現在の東本願寺の手前辺りで消滅したものと思われる。


なお地球温暖化に関する記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 



 

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