(24.5.14) 江戸川24時間走とちはら台走友会のしまちゃん
今は日曜日の午後でようやく起きだしてきたが体中が悲鳴を上げている。
別に寝坊をしていたわけでもまた病気でもなく、昨日の朝8時から今日の朝7時まで、23時間のマラソントレーニングをしていたからだ。
このトレーニングは江戸川の河口の葛西臨海公園から江戸川と利根川が分枝している関宿まで行って帰ってくるトレーニングで片道60km、往復120kmの距離を24時間以内で戻ることを目標にしている。
「江戸川24時間走」と命名したが、これは私の命名でこの名前が一般化しないのはこうした特異なトレーニングをする人が私しかいないからだ。
私は過去に2回この「江戸川24時間走」を走っているが、このコースの最大の利点はエスケープする場所が極端に少ないことだ。
一人でするレーニンニングで最も大事な条件は、途中で止めたくても止められないように環境設定しておくことだ。
エスケープ場所は武蔵野線が通っている三郷駅と東武野田線が通っている川間駅しかない。
そこを過ぎると後は土手をただひた走りに最後まで走る以外に対処の仕様がない。
私は長い間こうした特異なトレーニングをするのは私ぐらいしかいないのではないかと思っていたが、今回のトレーニングではちはら台走友会のメンバーのしまちゃんとtwitter仲間のはるさんに声をかけてみた。
しまちゃんは走友会では24時間リレーというような夜を徹しての競技が好きな稀有な人材であり、いっぽうはるさんはサロマ100にむけて100km程度の距離を走りたがっていたからだ。
しまちゃんは私より20歳ぐらい若い好青年であり、はるさんは女性ランナーだ。
こうして今回は3人で走ることになったので夜がさびしくない。
走ってみると分かるが夜の江戸川にはほとんど人がおらず、川と風の音と鳥の泣き声以外は何も聞こえない。
たまに人に会っても夜9時ごろまでと早朝ぐらいで真夜中は何か自分ひとりで江戸川を占有しているような感じになる。
だが今回は3人だ。楽しく走ろうとスタートしたがこの土曜日は春に珍しい西高東低の気圧配置で北風が猛烈に吹いていた。
江戸川は北から東京湾に注いでいるので、北風が吹くと上流に向かって走るときは真正面から風が吹き付ける。
冬と違って気温は低くはないが風は冬並みだ。
「なんだよ、これで春かい」悲鳴を上げた。
注)私は冬江戸川を上流の川間から葛西臨海公園までの45kmをよく走るが、これは北風を利用して楽に走るため。
なんともまともに進めない。通常関宿には夕方の6時前には到着できるのにこの日は7時になってしまった。あまりの体力の消耗に途中の三郷での昼食やコンビニでの夕食に十分時間をかけたからだ。
今回はこの北風に悩まされたが大きな収穫もあった。
同僚のしまちゃんのマラソンスタイルが私のそれとまったく異なっていたことを発見したからだ。
しまちゃんとはフルマラソンのレースなどではしばしば一緒に参加しているが、並んで走るわけでないのでしまちゃんのマラソンスタイルをまったく知らなかった。
私はレースやきつい練習をするときは食事をほとんどしない。身体が重くなるのがいやなのと途中でたっぷり食事などしていたら時間がかかって仕方がないし、第一走っている最中は胃が食物を受け付けない。
だからランナーは小食だと思っていた。
ところがしまちゃんは私の対極にいる人だった。当初からザックに食料がたっぷり詰まっていただけでなく、昼食やコンビニでの食事は私の3倍程度の量を食べる。
しかもそれでもたらないとばかり食料が少なくなるとコンビニで十分な食料を仕入れ、休みのたびにほおばっていた。
「しまちゃん、そんなに食べて胃がおかしくならないのかい・・・」心配してしまった。
しかしそこはよくしたものでトイレがあるとそこで不要なものは排泄していたから、ちょう度我が家のカメゴンと同じパターンだった。
私などはレース中にトイレに行かないように最初からほとんど食べないがしまちゃんはそうしたことにお構いなしだ。
実は私はしまちゃんのレース展開にいつも不思議に思っていたのは、前半はスローベースなのに後半猛烈に追い上げて私なども何回もゴール直前に追い抜かされている。
「何であんなスタミナがあるのだろう」不思議に思っていたがこの食事方式がその原因であることを始めて知った。
私は24時間走をほぼ22時間前後で走っているが、食事などは最低の時間で休むことなく走ってきた。しかし最後はぼろぼろでまったく走れなくなって歩いて葛西臨海公園にたどり着いていたものだ。
しかし今回しまちゃんの食事タイムやトイレタイムに付き合い、しまちゃん時間で走ってみると身体に対するダメージが比較にならないくらい軽い。
「なるほどね、食事と休憩をたっぷりとっても、長距離を走り続ける場合はかかる時間はさして変わりがないのか・・・・・」大発見だ。
今回は食事とトイレのメカニズムをしったが、こうした食事法は長距離のスタミナ維持に効果的なことを知った。
やはりいつも一人で走るだけでなく友達と走ると思わぬ発見が出来るものだ。
注)ちはら台走友会の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44088639/index.html
また前回の24時間走の記事は以下のとおり
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/221010-21a8.html
| 固定リンク
「マラソン ちはら台走友会 」カテゴリの記事
- (27.11.1) 歩き疲れてふらふらになった。 10月走友会の走り込み月間の結果(2015.11.01)
- (26.12.22) 長柄町一周駅伝 今年も走ったけれど・・・(2014.12.22)
- (26.10.27) ちはら台走友会の秋の軽井沢合宿(2014.10.27)
- (26.5.25) 青葉の森のリレーマラソン 今年も走ったぞ!!(2014.05.26)
- (26.3.16) 市原ちはら台マラソンのスタッフボランティア(2014.03.16)
コメント
お疲れ様でした。
私は水分を採って体を冷やしながら走らないとすぐにオーバーヒートしてしまうので、あまり水分をとらずに走る次郎さんをみて逆に驚いていました。
食べることは自分では普通だと思っていましたが、言われてみれば、マラソン中にビッグマックセットを食べて、すぐに走り出すのは普通ではないのかも。
投稿: しまちゃん | 2012年5月16日 (水) 00時00分