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(24.5.26) 日本に残された無尽蔵の資源 排熱を利用しろ

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  バブル崩壊から20年、日本はただただ衰退しているだけだったがここに来てようやく底を打ったのではないかとの兆しが見えるようになった。
日の丸金融機関がインドや東南アジアで復活したり、中国の格安航空会社が日本をターゲットに路線を拡大したりしているが、今度は日本は世界最大規模の資源大国なのだと言う。

 私は最初冗談かと思ったがNHKのクローズアップ現代で、排熱こそが眠れる資源なのだと強調していた。
たとえば発電所で使用する重油や天然ガスや石炭のエネルギーのうち、電力として取り出しているのはほぼ40%で、残り60%は排熱として空中に排出しているのだと言う。

 この60%の排熱をエネルギーとして利用できれば、海外からの資源の輸入は現在の40%で済み、残りは国内で生産できる排熱エネルギーになるのだと言う。
何か夢のような話だがこれを可能にする技術がコジェネレーションという技術で、排熱を利用したボイラーだと思えばいい。
そしていまや工場現場ではこの排熱の利用が急速に進んでいるのだと言う。

注)あるコジェネレーションの会社の売上高は昨年比15倍の驚異的売り上げになっていた。

 調べてみると熱エネルギーはいたるところに存在し、最近開業したスカイツリー地中熱を利用した冷暖房設備を備えていた。
地中熱とは始めて聞く言葉だが、温泉のような地下熱と異なり地下100m程度にある熱で、地下水を循環する設備で汲み上げれば年間を通して15度程度の水温のため、夏は涼しく冬は暖かい。

 それ以外にも下水熱海水熱を利用した冷暖房設備も開発されており、今や日本は排熱利用の先進国に名乗り出ようとしているのだと言う。
そうか、捨てられている熱を使えば良いのか」なんとなく納得した。

 今までの日本の省エネ技術はもっぱら電力の消費量を少なくした設備や電気製品の開発だったが、こうした省エネ技術は限界に達していて、今後は不要に捨てられている60%相当の排熱を再利用するのが新たな省エネ技術なのだそうだ。

 かつてといっても1980年代の後半までは日本の省エネ技術は世界をリードしていたが、その後資源価格が低下したためアメリカの自動車産業と同じで資源がぶ飲み体質になってしまった。
現在の省エネ大国はドイツでドイツは再生可能エネルギー排熱エネルギーを電力会社に高価に購入させることを義務付けたため、ドイツの生産者は高価になったエネルギーを効率よく使用するために省エネ技術を身につけたのだという。

注)番組ではドイツのGDPとエネルギー消費が逆相関になっているグラフが紹介されていた。GDPは上昇しエネルギー消費量は低下していると言う説明である。

 現在日本は原発がすべて停止し、この夏は電力不足が想定されているが、本来は捨てている60%の排熱の利用が進めば電力問題は一気に解決すると言う。
21世紀はエネルギーを最小にして生産を最大にあげるドイツの技術の時代で、一方アメリカや日本のようにエネルギーはいくらでも消費して生産をあげる20世紀の技術は終末を迎えると解説者が強調していた。

 原発の再開は政府がどんなに努力しても周辺住民直接の利益を得ている人を除く)の理解を得ることは不可能で原発の時代は終ったが、一方火力発電所を拡大して二酸化炭素を空気中にばら撒くのも能のない話だ。
それよりも捨てている60%の熱エネルギーを再利用して、ドイツ並みに省エネ大国になるのが望ましい方向だろう。

 技術さえあれば資源は自分たちのところにあるのだから、いい時代になりつつある。エネルギー消費でも21世紀型社会を入ろうとしており、原発や火力発電所の時代が今終ろうとしている。

なお、経済成長に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43696146/index.html

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