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(24.5.18) 病気になってしまった。ブログが書けない。 しばらくはリメイク版で我慢してください。 リメイク版その1

 イヤー、大変なことになっている。
このところまったく病気というものと縁が無かったが、昨日(16日)から猛烈な頭痛と、関節の力が抜けてしまった。
また皮膚が異常に敏感になってさわると飛び上がるほど痛い。

 

 とてもブログなどかける状況でなく昨日からゴロゴロ寝ているのだが、今のところまったく症状は改善しない。
インフルエンザにかかったときと症状はまったく同じだが、この時期にインフルエンザなんかにかかるものだろうか。

 これ以上の文書はとても書けないのでしばらくはリメイク版でご了承願いたい。

(22.8.25) アメリカが共食いを始めた なぜ円高が進むのか

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 このところの円高株価の低迷菅政権は悲鳴を上げ、日銀の白川総裁に「これは日銀が無策だからだ」と詰め寄っている。
円が94円になったのも、日経平均株価が9000円を割るのも、すべて日銀が2%程度のインフレターゲットを設けないからで、「何でもいいから資金を市中に注入してデフレを抑えろ」と命令し始めた。

注)日銀は昨年の12月以降、新型オペレーションと称して、金融機関に金利0.1%、期間3ヶ月の資金を20兆円規模で供給させられている。
それでも効果がないので、さらに不良資産を担保とした融資や国債の直接引受け等が取りざたされている。

 しかしこれは日銀に対する濡れ衣というもので、円高も株安もすべてアメリカ経済が行き詰まり共食いを始めたからであり、原因はアメリカにある。
そもそも高度に発展したアメリカのような資本主義社会が中国やインドのように発展するはずがない。
そのアメリカが1990年代以降GDPが成長したように見えたのは、日本とヨーロッパの資金を強奪してきたからである


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 順を追って説明しよう。

 日本のバブルがはじけたのは1990年の始めだが、アメリカは日本に対しアメリカ国債を購入させるだけでは収まらず、BIS規制で日本の金融機関を追い詰め、それまで世界最強と思われていた金融機関を二束三文で購入することに成功した。
このためその後の日本経済はまったく元気がなくなり、以降20年に及ぶ低迷をきたしている。

注)世界的規模の銀行だった長期信用銀行には約8兆円の政府資金が投入されたが、これをリップルウッドに約10億円で売却している。

 アメリカは日本からの資金をこれ以上強奪できないことが分かると、次はヨーロッパからの資金の強奪に切り替えた。
サブプライムローンをたっぷり含んだ証券を、ムーディーズのような格付機関と共謀して安全確実で高利回りの証券と称してヨーロッパに売りまくった。
アイスランドアイルランドがヨーロッパ各地から預金を集め、こうした証券に投資して、リーマンショックまではわが世の春を謳歌していたのがそれである

注)アメリカで組成された証券の約半数がヨーロッパに売られたと推定されており、現在のイギリス、スペイン、ギリシャ等の低迷はその毒があまりにきついからである。



 こうしてアメリカは当初は日本を、ついでヨーロッパを餌食にして1990年以来の成長を遂げてきたのだが、とうとう餌食にする相手がいなくなってしまった。
草食動物がいなくなれば肉食動物も生きてはいけない。

注)中国が次のターゲットとなっており、アメリカの金融機関・証券会社・ヘッジファンドがさかんに中国に進出しているが、中国は統制経済なのでアメリカの金融機関が自由に活動することを許していない(自由化前の日本と同じ)。
自由化とはアメリカの金融機関が他国の富を強奪する手段である。


 強奪する相手がいなくなると、後は共食いしか残されてない。
アメリカがリーマンショック以降始めたのはこの共食いである。

 まず自動車産業の雄GMが倒産し、アメリカ政府は約4兆円の政府資金の投入を行ったが、GMはどう見ても自力での再建が不可能と思われた。

 そこでアメリカ政府とGMは、アメリカで最も品質が高く、高収益を上げていたアメリカトヨタをマットやブレーキに欠陥があるとの理不尽な理由で徹底的にたたくことにした。
トヨタの販売力が健在ならばGMの車は売れないからだ。
これがものの見事に成功しトヨタは大凋落し、一方GMは再上場が可能なところまで販売が復活した

 GMは政府の企業だから、4兆円の資金を回収する必要がオバマ政権にあり、そのために優良企業のアメリカトヨタを血祭りにあげた。


 次の共食いは政府とシティー・グループによるゴールドマン・サックスつぶしで、これもシティー・グループに対し約34兆円(
4000億ドルの政府資金が導入されシティーは政府の金融機関になっているからだ。
34兆円の回収にはゴールドマン・サックスの足を引っ張るより手がない。トヨタ方式だ

 まず10年2月に突然ニューヨーク・タイムズが、「
ゴールドマン・サックスがギリシャ政府に対し数千億円の融資を行っているのに、これを通常の融資ではなく空港税や宝くじの収益金を担保とした交換(スワップ)による取引として偽装している」とすっぱ抜いた。 

 
融資ではなく交換にすればスワップ取引になり、それゆえギリシャ政府の財務報告には記載しないで済むというのがミソで、これがギリシャ政府とゴールドマン・サックスの密約になっていたというのである。

注)他の南欧諸国の融資もすべてこのようなスワップ形式をとっているが、スワップはデリバティブの一種で財務報告の対象外になっているのが普通。

 
続いて10年4月に、SEC(証券取引委員会)が、「ゴールドマン・サックスがサブプライムローンをたっぷり含んだ証券化商品の販売で、その危険性を顧客に告知せずに販売した」との詐欺罪の告発を検察庁に行った。
ゴールドマン・サックスはこの商品が将来大幅に値下がりすることを知っていたという理由である。
 

注)実際は大手ヘッジファンドが証券化商品を組成し、それをゴールドマン・サックスのネームバリューで販売したのだが、このヘッジファンドはこの商品が将来値下がりするものとして先物予約で売り注文を出していた。



 このあたりまではすでによく知られている事実だが、最近出版された副島(そえじま)隆彦氏の「新たなる金融危機に向かう世界」を読んで驚いた。
シティー・グループによるゴールドマン・サックス追い落とし作戦の第三幕があり、それがあの5月6日の理由が分からないニューヨーク株式の乱高下だったというのである。
この時ニューヨーク株式市場では7分間の間に約1000ドル低下し、その後約650ドルの急激な戻し相場になった。

 この理由として当初シティーバンクのトレーダーの誤発注だとの説明がされたが、その後訂正され、原因は複合的で明確な原因は不明とされている。

 この原因を副島氏は、ゴールドマン・サックス超高速プログラム取引
100分の3秒で取引注文が出せるという)の裏をかくさらに超高速プログラム取引をシティーバンクが開発し、先物取引でゴールドマン・サックスが無限ループに陥るように仕組んだと言うのである。

 そして株価が約1000ドル程度低下したところでシティーが大口の購入を行い、ゴールドマン・サックスに多額の損失を与えたと言う。
うぅーん、うなってしまった」有りそうなことだが、証拠は見つけるのは不可能だろう。

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 このようにしてアメリカ経済は外国から資金を強奪する相手がなくなったため、国内で政府系企業
(実質的に政府が支援している企業)が政府と組んで、自立している優良企業を追い落として収益確保に走っており、まさに共食いの状況になっている。

 しかしこれではアメリカ経済全体としては成長することができない。
成長を偽装するためにはアメリカ政府が国債を発行して中国や日本に買い取らせるか、それができない場合はドルを印刷して市中にばら撒くしか方法がなくなった
(これで名目のGNPは増加する)。
しかしそのため、市場ではドルへの信頼が急低下してドル安になっている。
アメリカの成長は終わった。後は衰退しかない」市場はそう判断し始めた。

 私が何度も言っている様に、経済も永遠に成長することはない。それでも成長しようとすればアメリカが今まで行ってきたように、日本やヨーロッパから資金を強奪するしかない。
しかしそれも限界があり、最後は国内の共食いとなって、アメリカ全体としては成長が止まる

 ドル安になるのはアメリカが成長できなくなっているのに、それでも成長しようとFRBが不必要に資金を供給(
ドル札を印刷している)して、インフレ政策をとっているからである。
日本で日銀に同じような政策を取らせても、インフレだけ亢進し名目GDPがあがるだけになるのだから無駄というものだ。

 経済成長には限界があるという認識が、先進国には今一番必要だと私は思っている。

注)人間でも二十歳を過ぎると身長が止まるが、それでも成長させようとして過食すればメタボになるだけだ。
先進国諸国はこのメタボを成長だと称している。

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コメント

毎日楽しみに拝見しておりました。
どうかお大事になさってください!
政治・経済、マラソン、あゆみ野と多岐にわたる素晴らしいblogの更新を気長に、楽しみにお待ちしています。

(山崎)ありがとうございます。

投稿: フカ | 2012年5月18日 (金) 04時45分

体調をぐずされたのですね。(痛みの原因があると思います)しばしのんびり養生されてください

(山崎)今日かない内科に行ってみてもらいます。

投稿: みさき | 2012年5月18日 (金) 07時42分

毎日拝見させていただいてます
このブログは私の蒙を啓いてくれる
とても大切なものであり、
山崎様には感謝しています。
どうかご自愛くださいませ。

(山崎)早く良くなってまたブログを書きます。ありがとうございました。

投稿: コナン | 2012年5月18日 (金) 12時50分

ご自愛下さい。
皇居ランは山崎さんの
分まで頑張ります。

(山崎)50kmはかなり制限時間が厳しいですがまっちゃんなら走りきれると思います。応援しています。

投稿: まつたか | 2012年5月19日 (土) 04時26分

毎日ブログを楽しみにさせてもらっておりますが、たまたま数日間名古屋に出かけており、今日ブログを読んで山崎さんの健康状態を知りました。
本当に心配です。
たいしたことではないことを祈っております。
どうか栄養をとってお大事になさってください。

投稿: めんたい | 2012年5月19日 (土) 23時10分

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