« (24.5.10) ロシアの人口減少問題 似たもの同士の悩み | トップページ | (24.5.12) 東電の総合特別事業計画は最初から無理筋 »

(24.5.11) ギリシャ危機の第2ラウンド ユーロに留まれるかの瀬戸際

Dscf5524

 再びギリシャに端を発するユーロ危機が再発している。
先日行われた総選挙で与党の緊縮財政連合が破れ、放漫財政派が勝利したからだ。
最も勝利と言ってもどこも過半数を取れない中途半端な状況で、過半数の連合が出来ない限り総選挙のやり直しになる。
現状ではやり直しの公算が最も高い。

注)過半数が取れなくても少数与党、その他政党の閣外協力という手もあるが、今回は対立点が明確なので再選挙の公算が大きい。

 ギリシャ人は与党を憎んでいる。
特に前回与党で第一党だった全ギリシャ社会主義運動党PASOK)を憎み、160議席から41議席へ地すべり的敗北をさせた。
社会主義政党で労働者の味方と思っていたのに公務員の首切りと給与カット、それに増税とは許せない」と言う気持ちだ。

 そこで今回はPASOKより急進的で労働者の見方と思われている急進左派連合SYRIZA)に票が集まり13議席から52議席に躍進させた。
SIRIZAの主張は以下のとおりだから国民の支持を集めたのだろう。

① EU・IMF・ECBとの合意の取り消し(再交渉)
② 銀行の国有化
③ 年金と給与の削減の取りやめ

 たしかにギリシャ人としたらそうしたいだろうが、問題は誰がギリシャに金を出して助けるかだ。
メルケル首相サルコジ大統領が薄氷を踏む思いで纏めたギリシャへの第2次支援策1300億ユーロ約13兆円)は、ギリシャの自助努力を前提にしている。
だがギリシャ人は「自助努力なんてトンでもない。金をよこせばいいんだ」と居直っている。

 メルケル首相としてははらわたが煮えくり返る思いだろう。
サルコジは失脚してしまうし、私一人でどうすればいいの。欧州中が駄々っ子ばかりになってきたわ・・・・・・・

 市場はすっかりこの混乱に愛想をつかしユーロがたたき売りされ始めた。再び1ユーロ100円を割り込むのも時間の問題だろう。
さらにヨーロッパだけでなく世界中の株式市場が弱気一色だ。
仕方ない、こうしたときはアメリカ国債と円を持っているに限る
アメリカ国債の利回りは低下し、円はすべての通貨に対して円高になって、日本の輸出産業は完全にアウトだ。

 ギリシャの混乱がこのまま続き、さらにフランスが緊縮財政を放棄し、スペインやイタリア国債が売られればさすがのドイツと言えどもこのヨーロッパの危機を救うことは出来ない。
結局は「それぞれが勝手にやればいい、私は知らない」と言うことになってユーロ圏が崩壊する可能性が出てきた。

 しばらく前に同志社大学教授の浜矩子氏が言っていたユーロが崩壊して第一ユーロと第二ユーロの出現という現象である。
第一ユーロは緊縮財政派のドイツ、オランダ、オーストリア、ベルギーあたりが参加し、第二ユーロは放漫財政派のギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアあたりが参加することになるだろう。
これに伴いECB欧州中央銀行)も二つに分かれざる得ない。

注)浜矩子氏のユーロの二分割案は以下のとおり。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2417.html

 第二ユーロ国は放漫財政をするとしても財源がなく、国債での資金調達が不可能だから、残された手段は第二ECBによる無尽蔵の通貨供給だけだ。
このインフレ政策で第二ユーロを第一ユーロの半額程度にしたら輸出環境が好転し何とか経済がたて直るだろう。
ただし国民生活はインフレ更新で今の生活レベルは半減する。

 ギリシャ人がいくら居直っても現状の国家倒産状態が好転するわけでないから、結局はEUの第二次支援枠の中で緊縮財政を受け入れて生きるか、EUの支援をけって大インフレの中で生活水準を落とす以外に選択肢はない。

 それにしてもヨーロッパの経済危機は波状的に押し寄せる津波のようで、一旦は収束したと見えても再び大波に襲われてしまい、結局は抜本的な改革を余儀なくされるまで津波が襲ってくるようだ

なおヨーロッパ経済の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43160490/index.html

またギリシャ経済については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44468201/index.html


下記の柴犬は家に戻りました。ご協力ありがとうございました


(原文)
失踪した犬を探しています。お見受けした方はこのブログのメール機能で連絡していただければ幸いです。

失踪場所、おゆみ野のケーズデンキ周辺。



P1000202_2
柴犬、生後7か月 雄
色は茶
名前は「ふく」と、言いますが、呼んで来たことは一度もありません・
警察と保護センターには連絡致しました。

お手数ですが何か情報ありましたら宜しくお願いいたします。

|

« (24.5.10) ロシアの人口減少問題 似たもの同士の悩み | トップページ | (24.5.12) 東電の総合特別事業計画は最初から無理筋 »

評論 世界経済 ギリシャ経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (24.5.10) ロシアの人口減少問題 似たもの同士の悩み | トップページ | (24.5.12) 東電の総合特別事業計画は最初から無理筋 »