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(24.4.6) イスラエルのイラン核施設への空爆が近づいている

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 これはどうやら一発来そうだな。そんな予感がする。イスラエルによるイラン核施設への空爆のことである。
アメリカのオバマ政権が、イスラエルロビーの政治献金の見返りに発動したイランの金融制裁が6月末から始まるが、イランは相変わらず意気軒昂でその程度ではくたばりそうもない。

注)金融制裁とはイラン中央銀行と取引のある各国の金融機関とアメリカの金融機関との取引を中止させる措置。アメリカの銀行と取引できないとドル決済機能が失われて外為銀行として機能しなくなる。

 3月始めに行われたイランの選挙ではハメイニ師率いる超強硬派が過半数を占めて、敗れた現政権のアフマディネジャド大統領を揺さぶっている。
アメリカの脅しに屈するな、弱虫!!!」
一方でイスラエルのネタニアフ首相はオバマ大統領の説得には耳をかさず「残された時間は少ない」と空爆を散らつかせている。

 こうした状況下でトルコのエルドアン首相が仲裁を買って出て、この4月13日から中断されていたイランと核協議6カ国アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、ドイツ)との話し合いを再開するが、妥協点を求めることはほとんど不可能だろう。

注)おそらくイランは時間稼ぎのために一部の核施設のIAEAの査察を認めるだろう。しかし一方でウラン濃縮活動を進めるのでイスラエルの危機感はさらに積もるはずだ。

 イランの立場は原子力の平和利用で、確かに平和利用である限り問題はないが、それにしては濃縮活動が穏やかでない。
何で3%程度の濃縮であれば原子力発電で十分なのに20%濃縮するんだ。しかもますます濃縮度を上げているじゃないか」誰が見ても核兵器の製造のためだ。
せっかくのトルコの仲裁も、またアメリカの金融制裁もイランの核開発を阻止することはできない。
そうなるとやはりイスラエルによる核施設への攻撃しかないが、実際に行うとするとその成果は限定的だろう。

 過去イスラエルはイラクとシリアの核施設の攻撃を行い撃破したが、それはこうした施設が地上にあったからで一方イランの核施設は地下深くに建設されていてちょっとやそっとの空爆では破壊できない
イスラエルは地下深くまで貫通する爆弾を保持しているものの、本当に効果があるかどうかはやってみないとわからない。

注)アメリカが持っている新型要塞破壊爆弾GBU-20の供与をイスラエルはもとめたが、オバマ大統領に拒否されている。
おそらくコマンドのような地上部隊を派遣して内部から破壊する以外対応はないのではなかろうか。

 こうなるとイランは激高し当然ホルムズ海峡の封鎖を行うだろう。封鎖のうちでもっとも可能性が高いのは機雷を海に放つことだ(実際に放たなくても放ったとアナウンスするだけでもこの海峡にタンカーは通れなくなる)。
なにしろホルムズ海峡はもっとも狭い場所が50kmだが、実際は岩礁等があって安全に通れる場所は6km程度だ。
ここに機雷を敷設すればいいのだから簡単だ。

 アメリカの第5艦隊が遊弋しているものの機雷除去が完全に確認されるまではこの海峡は通れないし、アメリカの安全宣言があっても再び機雷を敷設したと言えばいいのだから、いつまでたっても通ることはできない。

 世界の原油の40%、日本向けの原油の90%はここホルムズ海峡を通るのだから、石油価格は暴騰し日本経済は再び大ピンチに陥る。
もっともピンチに陥るのは日本だけでなく中国、韓国、インドといった資源を持たない国は一斉に経済の大失速に見舞われるだろう。

 アメリカ経済も軽症ではいられず、特に原油価格上昇に伴うガソリン価格の上昇はせっかく回復してきた消費を冷え込ませるし、何よりGMをはじめとするアメリカ車の需要が再び落ちこんで、自動車産業が崩壊の危機に陥る。
これではオバマ大統領は選挙に勝てない。
だからイスラエルのイラン攻撃はオバマ大統領にとって悪夢だが、ネタニアフ首相はタフで日本の首相とは違う。必要があれば必ず実施するだろう。

注)可能性が最も高いのはアメリカ大統領選挙の後の時期だ。それ以前に空爆を行うとオバマ政権が倒れるので、何としてもアメリカはイスラエルを押さえると思う

 客観的にみてアメリカはイスラエルの肩を持ちすぎてイスラムの復権を読み損なっているとしか思われない。確かにナチスドイツによるユダヤ人の虐殺は目に余ったが、それは半世紀も以前のことだ。
今はイスラエルによるパレスチナ人への虐殺のほうが目に余る。

 私はアメリカの政策がイスラエル一辺倒である限り中東和平はおとづれることはないと思っている。

なお、イラン・イスラエル関連記事は以下のとおり
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48441473/index.html

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