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(24.4.3) 大阪城は落城するか 大阪交通労働組合と橋下市長の死闘

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 大阪交通労働組合大交)と橋下市長のバトルが先鋭化している。
大阪交通局(大交はそこの組合市営地下鉄市営バスの経営を担当しているが、地下鉄部門が黒字なのに対してバス部門はここ28年間慢性的な赤字になっている。
バス部門の累積赤字は604億円にのぼるが、それでも経営が成り立っていたのは地下鉄部門の黒字でバス部門の赤字を補填していたからだ。

 橋本市長大交のバトルは先の市長選で大交が前市長の平松氏の最大の応援部隊だったからで、大交組合員は約5500名)はなんとしても橋下氏が市長になることを阻止しようとした。
その最大の理由は橋下氏が大阪交通局、わけてもバス部門の給与の高さを槍玉に挙げていたからだ。
私が市長になればバスの運転手の給与は民間並に引き下げる

 大阪バスの運転手の給与水準は平均で739万円年収)だが、これを民間会社のバス運転手の最低ライン460万円並みにしに、約4割のカットをするというので組合員がパニックに陥った。
トンでもない、これでは給与を前提にして組んだローンも支払えない

 大阪交通局内では市バスの運転手の給与が一番高い。地下鉄の運転手の給与は約700万円だから、赤字部門の給与がなぜ黒字部門の給与より高いかというと、それまでの組合運動の成果である。
バスの運転手の組合員がもっとも先鋭的な組合活動をして、こうした成果を勝ち取ってきた。
今まではこの大交の組合に誰も逆らえなかったのが実態だ。

 もちろん大交は自分たちの給与を上げるだけでは市民の賛同を得られないので、70歳以上の市民の市営の地下鉄とバスの運賃を無料にする敬老優待乗車券を強力に推し進めた。
本来ならバスの乗客数は加速度的に落ち込むのだが、老人が乗車してくれることによってかろうじて乗客を運んでいる。
70歳以上の対象者は35万人で大阪市は(地下鉄分を含め)毎年約80億円を敬老優待費用として肩代わりをしている。

注)バスの乗客数の最高は昭和39年の119万人で現在は約19万人。なお敬老優待券制度については橋下市長は半額補助に制度を変更しようとしている。

 大交と橋下市長のバトルは当初橋下氏が押しに押していたが、ここにきて様相が変わってきた。
橋下陣営が大きなチョンボをしたからだ。
大阪維新の会の杉村議員が「大交の活動は政治活動で、選挙違反だ」と証拠を挙げて追及していた証拠物件が実は大阪交通局の非常勤職員が捏造したものだと判明したからだ。

 この証拠物件とは大交が組合員に配布した平松氏支持の「知人・友人紹介カード」なるものの「配布・回収リスト」である。
リストとはカードを組合員が知り合いに確実に配布をし、そのカードを確実に回収しているか否かをチェックしたものだ。

 配布「」、回収「」と記載されていて,いかにも組合が組合員を締め付けているような形式になっており、欄外にわざわざ「カードの提出に非協力な組合員がいた場合は今後不利益が発生する」と脅し文言が入っている。

 これを杉村議員選挙違反行為として組合追求にとりあげたのだが、これはまったくの勇み足だった。
実際に組合が暗に陽に平松氏を支持したのは事実だが、このようなあからさまに選挙違反になるようなリストを組合が作成するはずがない
それでなくても橋下陣営から少しでもミスがあれば徹底的に追及されることは分かっているのだから、証拠を残すようなヘマはしない。
何しろ大交は政治活動のプロだ。

 だからこうした捏造文書に簡単に飛びついた杉村議員は物事の真偽を判断する能力が欠けていたといわざる得ない。
おかげでそれまで橋下市長が押しまくっていたが、大阪交通局と労働組合に反転攻勢をする機会が与えられた。
杉村議員には責任を取ってもらおう

 大阪城はなかなか落城しない。やはり冬の陣、夏の陣というバトルが繰り返されないとこの問題は解決しそうにない。

なお橋下市長関連の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48411184/index.html

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