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(24.3.23) 証券取引等監視委員会の茶番劇 中央三井アセット信託銀行のインサイダー取引

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 ひどい茶番劇だと思わず笑ってしまった。
中央三井アセット信託銀行がインサイダー取引の容疑で5万5000円課徴金を支払うよう証券取引等監視委員会から勧告された話である。

 中央三井アセット信託会社といえば運用資産24兆円の堂々たる企業だ。AIJの2000億とは規模がまったく違うが、そのインサイダー取引の課徴金が5万円程度なのには驚いた
この程度の課徴金ならば私でも払える。

 事件の内容は国際石油開発帝石が10年7月8日に約5000億円の公募増資を行ったのだが、増資前に約47万円だった株式が増資後38万円に急激に値下がりした事件のことである。
値下がり原因は海外の投資ファンド中央三井アセット信託銀行が空売りを仕掛けたからで、これには一般投資家が目をむいた。
おかしいじゃないか、中央三井アセットは事前に増資情報を入手していて空売りを仕掛けたに違いない

注)空売りは値下がりの局面で収益を得る方法。「売り」と言う言葉があるので株式の売買があるような錯覚を覚えるが、実質は将来のある時点の株価の当てっこで下がると思う人が売って、反対にあがると思う人が買う。
現在株価が1000円で将来700円になったら売った人は300円の儲けで買った人は300円の損失になる

 証券取引等監視委員会に調査要請が殺到したので調べてみたら、中央三井アセットのファンドマネージャーがインサイダー取引をしていたことが判明した(海外ファンドの方には監視委員会の調査がおよばない)。
それによると増資引き受けの主幹事の一行野村證券と思われる)の女性営業員から中央三井アセットの男性ファンドマネージャーに帝石の増資情報が知らされていたことが分かった。
男性マネージャーはこの情報を元に約1億円の帝石株を売り抜け、1400万円の利益を得たが中央三井アセットが得た運用報酬は5万5000円だったため課徴金は5万5000円になるのだと言う。

 このインサイダー取引には実に興味深い内容が隠されている。

① インサイダー取引の罰則金が運用報酬と同じであれば(こんなに低ければ)ファンドマネージャーはいくらでもインサイダー取引をするのではないか。

 ② 今回監視委員会に摘発されたのは中央三井アセットだけだが、海外の投資ファンドはインサイダー取引をし放題だがこちらの監視はどうするのか(日本企業だけを萎縮させるだけでないのか)。

 ③ 情報遮断(ファイヤーウォールと言う)というが、実際にはこうした法令順守意識を精神論で説いても無駄ではないのか(罰則がゆるいと精神も緩むのではないのか

④ 男と女の関係は法令を越えるのではないのか。

⑤ 今回の事件は氷山の一角で、実際は日常的にインサイダー取引は行われているのではないか(
日本板硝子や東京電力の増資後も空売りが横行した)。


 かつて私が金融機関にいたときも情報遮断措置には笑ってしまった。
金融庁からの指導は融資部門と証券部門を切り離して情報を遮断せよというものだったので、最初は同じフロアーで仕事をしていたのを階を変えた
しかしそれでも不十分と言うことになって証券部門の入り口のドアーを閉ざし、入退出は証券担当者だけのIDカードだけ許すことにした。
これで情報遮断ができたことになったのだが、同じ会社の職員だから社員食堂は一緒だし、業後は互いに飲みにいくし、人事異動で融資部門と証券部門の入れ替わりは日常茶飯事だし、これでは情報遮断になるはずがない。
まったくの形式的な措置なのだ。

 当たり前のことだが証券部門投資銀行部門)は情報がすべてでしかも早く入手したほうが勝ちなのだから、いくら法令順守を説いても無駄だ。
違反したら銀行免許を取り上げることぐらいをしないとこの問題が解決するとは思われない。
しかし一方で日本の金融機関をいくら締め上げても海外の投資ファンドはインサイダー取引のし放題だから結局はアメリカやイギリスやシンガポールの投資ファンドの一人勝ちになってしまう。
この世界では正直者が馬鹿を見る世界と言える。

 だから監視委員会は告発があれば調査をするが、実際の処罰はないに等しいような罰則になるのは大人の判断をしているからだろう。
今回中央三井アセット信託銀行の住田社長は深々と頭を下げて謝罪していたが、本心は「やれやれ、監視委員会のセレモニーにつき合わされるのはかなわん」と言うところだろう。

なお、金融関係の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45467292/index.html

(別件
昨日おゆみ野クリーンクラブのカンパを依頼しましたが、そっさく何人かの方が応じてくださり心から感謝いたします。花見までには塗装を終了させておきます。

なお、依頼文は今月いっぱい下記に継続して掲載いたします。


従来おゆみ野四季の道の清掃関係や塗装関係費は自費で調達してきましたが、生活費がかさみ思うに任せなくなってきております。
おゆみ野在住者で、かつ四季の道を日常的に利用されている方で、四季の道を世界でもっとも美しい道にする活動に賛同される方に、ペンキ代のカンパをお願いいたします。


① カンパは一人3000円(ペンキ1.8L 一缶の値段)をお願いできないでしょうか。年間のペンキは約20缶程度です。

② カンパの件数、金額は毎月1回このブログで報告します。また決算報告は年1回行います。

③ 賛同していただける方は以下の口座に送金いただければ幸いです。なお送金していただいた場合は同時にこのブログのメール機能を使ってその旨連絡いただけると幸いです。

・千葉銀行 鎌取支店(092)
・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3743511

 

 

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