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(24.2.8) 異常寒波の原因がさっぱり分からない? 

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 世界の温暖化はどこに行ってしまったのだろうか。このところの日本の寒さは異常だ(ただしここ2~3日は暖かさが回復している)。
気象庁は1月の平均気温が4度台であり、これは4半世紀ぶりの低温だと発表していた。
日本海側は豪雪で妙高や野沢温泉村は3mを越える積雪になっていた。
豪雪になると屋根の雪下ろしが必須の作業になるが、豪雪地帯に住んでいる人は高齢者が多く、すでに雪下ろし等で60名以上が死亡しているという。

 私は日本だけが寒波に襲われているのかと思ったら、東アジアも異常な寒波で韓国や中国やモンゴルでもこの話題で持ちきりだ。
特にひどいのが東ヨーロッパでウクライナを中心に東ヨーロッパの死者は200名を越えていると言う。
ウクライナが特にひどいのは路上生活者が多いためと説明されていたが、東欧の経済状況は特別だと言うことがこの死者の数でわかった。

 イタリアのローマでは50cmあまりの積雪になって、交通に大渋滞が発生していた。ローマでは雪などほとんど降らないから雪が積もると自動車事故が頻発してしまう。
事前に適切な手段をとらなかった当局が悪いと騒いでいたが、雪が解けるにしたがってこうした声が小さくなったとのことだった。

 しかし一体何が起こったのだろうか?
地球上の温室効果ガスが増大し、いたるところで氷が溶けて北極は海原になり、氷河が後退していたのに一気に逆襲を受けたようなものだ。

 気象学者はこの寒波の原因を色々な言葉で説明しているがどれを聞いても納得できない。
日経の記事では「ブロッキング現象が寒波の原因」と説明していた。
北太平洋上に高気圧が張り出して、偏西風の動きをブロックすると素直に偏西風が流れなくなって、日本上空で南下しその後、北に大きく迂回してアラスカ周りで偏西風が流れると言う。

(日経の記事は以下参照)

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819691E2E0E2E2EA8DE2E0E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2;bm=96958A9C93819691E2E0E2E2E78DE2E0E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2

 ブロックされた偏西風が蛇行して日本上空を覆い、そのためシベリア寒気団が偏西風に乗って南下するからだとの説明だった。
じゃ、なぜブロッキング現象が発生したんだい?」次々に疑問が出てくる。

注)気象学者の間では赤道付近でラニーニャ現象が現れるとブロッキング現象が現れると言うが、ではなぜラニーニャ現象が現れるのかが今度は疑問になる。

 しかし考えてみれば温暖化も一直線で進むことはないのかもしれない。
経済現象では産業革命以来GDPは増加してきたが、必ずしも一直線で増加したわけでなかった。
大きな技術革新アップルのiPhoneやIPadのような革新的商品の出現)のコンドラチェフの波約60年ごとに発生していたし、マルクスの言う恐慌循環約10年ごとだった。その間に3年の波や1年の波があったのだから、気候変動もこうした波を打ちながら長期的には温暖化が進むと言うことなのだろう。

 日本気象協会によるとブロッキング現象が現れて寒波に襲われたのは1963年38年豪雪1981年56年豪雪、そして2006年平成18年豪雪だと言うから、必ずしも経済循環のような循環性はないが、それでもこうした現象は起こるのだろう。

 今年は偏西風が日本の上空を通っているので(普通は日本の北側を通る)シベリア寒気団が偏西風に乗って張り出したのだと言うことだけしかわからないが、まあそんなものだと思って了解しよう。
長期的には温暖化が進むが短期的には寒い冬もあるということのようだ。
しかしこの気象問題ほどわからないものはないと言うのが正直な私の感想だ。

なお地球の温暖化問題の記事は以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 



 

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評論 世界 地球温暖化」カテゴリの記事

コメント

私は10年以上前から地球温暖化懐疑論者です。あゆみ野四季の道の気象に関するブログでは、地球が温暖化しており、その原因は温室効果ガスによるものとする説を信じておられるように思えます。現在仮説がいくつかあり、科学的に解明されている現象ではありませんので、どの説を支持するかは各人の科学的な知識にもとづく解釈で決めていいのですが、温室効果ガスによるとする説に対しては反例が多く存在するのも事実です。そのうちのひとつを挙げますと、衛星観測によれば最近10年間対流圏気温は上昇しておらず、また、成層圏気温は17年間下降していないというものがあります。

Climategate事件についてはご存知かと思いますが、IPCCの報告書の元になった論文およびデータには信頼できないものがかなりあり、地球温暖化そのものもにも疑いの目が向けられています。

また、最近は温暖化より寒冷化を心配する学者が増えています。その根拠となっているのはウォルフ黒点相対数が減少したままで、一向に増えていないという観測結果です。前回のウォルフ数が増加しなかった期間は地球が大きく寒冷化しました。イングランドではテムズ川が凍り、日本では大飢饉がありました。寒冷化のメカニズムとして現在考えれれているは以下のようなことです。

ウォルフ数の減少しているときは太陽活動が弱くなり太陽からの磁束によって宇宙線が捕捉されにくくなります。それに伴って、地球大気に当たる宇宙線の強度が増します。そうすると雲の発生が増加し太陽光を遮り、徐々に地球が冷えていきます。この宇宙線による雲の発生は実験で確かめられています。

雲の発生にはまだ分からないことがあり、上記の説も仮説のひとつです。しかし、私はかなり核心をついた説であると思っています。

地球温暖化問題は科学的な論争を離れ、政治問題になっていることが一番の問題です。先にも記したように、温暖化の原因に関する仮説はいろいろあります。そのなかの二酸化炭素説のみ強調され、あたかも科学的に確定したものであるかのようにひとり歩きし、政治的に解決策が話し合われているという、非論理的なことは、すくなくとも間違っていると考えるべきです。

気象は非線形現象ですから、簡単に原因が分かるものではありません。少し寒さ暑さがきつかったりすると、すぐ異常気象と騒ぐ輩がいますが、過去から現在までの気象を俯瞰すると、現在起こっている気象変動は特異なものではありません。このくらいの変動は地球では当たり前のことなのです。冷静になって気象変動を受け止めることが必要かと考えます。

投稿: かさなま | 2012年2月 8日 (水) 10時22分

何十年も前になりますが、NHKの教育テレビで、理屈ではなく、実験室で寒気団が南下するメカニズムを探る実験をやっていました。(外国のフィルムですが)
丸いゆっくり回転する水槽で中心に芯棒があり、この芯棒を冷却して氷を作るのです。そうすると回転しているにも拘わらず、氷が割れても氷は芯棒の周囲から離れないのです。ところが芯棒の温度を上げてやると、氷は芯棒から離れ、水槽の外壁まで離れてしまうのです。
北極の寒気団の南下は北極の気温の変動によるものです。北極の気温が上昇すると、コリオリの力により寒気団が南下するのです。北極の気温が低下するとコリオリの力に抗う力が働いて寒気団は極に留まるのです。わたしはそのように解釈しています。

(山崎)大変参考になりました。

投稿: 縄文人 | 2012年2月 9日 (木) 11時47分

縄文人さんの解釈は適当なものではないと思います。回転する水槽での実験はロスビー循環(中緯度から高緯度の大気大循環)を確かめるモデル実験で大変有名なものです。高温域と低温域の温度差を解消する循環です。
地球の大気大循環にはもうひとつ低緯度から中緯度の循環であるハドレー循環があります。偏西風波動は中緯度と高緯度の温度差およびコリオリの力によって起こると考えられています。今年はラニーニャ現象が観測されていますから、東南アジア付近の海面温度が高くなりペルー沖は低くなります。つまりハドレー循環の強さが地域によって変化し、中緯度と高緯度の温度差もハドレー循環の強弱で変わります。偏西風波動の強さと形が変わるのです。
北極の寒気団の南下は北極の気温変動によるものとするよりも赤道域の海水温度の変化によるものと考えるのが妥当かと思います。すくなくとも、コリオリの力によって南下するという解釈はおかしい。コリオリの力は回転体にみる見かけ上の力です。
なぜラニーニャ現象が起こるかは、赤道域において東から西に吹く風が強くなるためと説明されています。なぜ風が強くなるのかは分かっていません。したがって、現在の科学では完全に説明できる段階ではありません。非線形現象は大変難しく決定的な解法はいまだ見つかっていないというところでしょう。

投稿: かさなま | 2012年2月 9日 (木) 17時40分

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