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2012年2月

(24.2.29)NHK ヒューマン第4集 そしてお金が生まれた

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 お金ほど不思議なものはない。高校生の時、社会科の授業で「紙幣はそれ自体としては何の価値もない」と説明されたときほど驚いたことはなかった。
私はこの紙切れに価値があると思っていたからだ。
たしかに紙幣を印刷する費用は数十円だから原価としては数十円に過ぎない。
それが1万円札として使用できるメカニズムが当時はまったく分からなかった。
では数十円の紙切れがなぜ1万円としての価値があるんだ」途方にくれたものだ。

 人類が貨幣を発明したのはいまから6000年前で、シリアのチグリス・ユーフラテス川上流地点だと言う。
そこにはテル・グラフという1万人規模の都市が存在していたが、お金は一定の大きさの壷に入れられた小麦だったと言う。
初期の貨幣はその地域の最も重要な産物が貨幣になったわけだ。
小麦とか米とか羊とか塩である。

注)ワールド・ウェーブ・トゥナイトを見ていたら北朝鮮では韓国のチョコパイが貨幣になっていると放送されていた。ケソン工業団地(土地と労働力は北朝鮮が提供し、資本は韓国が提供している)では3時のおやつにチョコパイを配ったところ、北朝鮮の労働者はそれを食べずに持ち帰り、米1kgと交換していた。北朝鮮では北朝鮮の通貨ではなくチョコパイが通貨になっていた。

 このあたりまではよく理解できる。最も価値のあるものでないと他の品物との交換ができないから交換価値を有しない。
しかしこの小麦には交換価値はあったとしても決定的な弱点があった。蓄積をしていると劣化をしてしまうのだ。
お前の小麦は1年前の小麦だから今年の小麦の半値だ」なんてなってしまうので価値を蓄積する道具としてはまったく適さない。

 そこで蓄積手段としても最適なものとしてギリシャのアテネではBC6世紀銀貨が貨幣となった。銀貨なら腐らないから富の蓄積手段になるし、また少量でも価値は大きかったので運搬しやすいと言うことだから経済圏を拡大するのに好都合だ。
こうしてアテネは周辺の経済圏を含めて25万人の大都市になった。

注)貨幣は交換価値だけでなく保存と運搬に適したものが結果的に選ばれる。

 人間はこうして貨幣を介在して物の交換をするようになったのだが、この交換をするという行為は人間特有のものだというのには驚いた。
たとえばチンパンジーは自分の今持っているバナナと相手の持っている葡萄の実を絶対に交換しない。
相手のものがほしければ腕ずくでも取るが、交換しないのは相手のチンパンジーをまったく信用していないからだと実験をした学者が説明していた。

 人間も初めてあった相手を信用するわけではないが、アテネ政府発行の銀貨は信用するのでこの銀貨を介在して交換に応じることになる。
交換可能であれば分業ができるからますます分業は進んで、その結果経済力が飛躍的に伸びることになる。

注)もし通貨がないと人は自給自足の生活を余儀なくされる。

 当初の銀貨はほぼ100%の銀の含有量を含んであり、それ自体で交換価値を有していたが、そのうちに銀の含有量を減少させても流通することに気づくことになった
たとえば古代ローマでは紀元元年には98%の銀の含有率が紀元250年には50%270年には2%になっているので、こうなると銀貨とはとても言えず今の紙幣とまったく変わりがない。

 なぜ2%の含有量の銀貨が流通するかと言うと、この銀貨をもっていけば最終的にはローマ帝国がその額面にふさわしい小麦やサービスを支払ってくれるからである。
銀貨そのものの価値ではなくローマ帝国の支払い能力を信用していることになる
現在のドルもユーロも円も国家(EUは連合体)の支払い能力を信用して流通しているのだから、反対にその支払い能力に赤ランプがともると急速に紙幣の価値がなくなる。

注)私がインフレターゲット論のようなインフレ政策を嫌うのは、それが政府の信用をなくすことになるからだ。

 今回のヒューマンは人間は互いに信用するゆえに貨幣を交換手段として利用することに気づき、分業体制を確立したと言う趣旨である。
この人間の他人を信用すると言う性質は深くDNAに根ざしたものだそうで、競争して抜きん出ようとするばかりでなく、あまりに人間間の差が生ずるとそれを調整しようと言う行動に出ると言う。

注)これも心理学者が実験で、自分一人が金持ちになることを喜ぶばかりでなく、同僚が同時に金持ちになることを喜ぶ脳の働きがあることを証明していた

 平等と競争は永遠のテーマだが、人間が人間として存在していくにはその絶妙のバランスのうちに生きていくことが必要らしい。
とても興味深い番組だった。

なお、ヒューマンシリーズは以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47616674/index.html

 


 

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(24.2.28) とうとうブログのアクセス件数が100万件を越えた。



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 とうとう私のブログのアクセス件数100万件を越えた。このブログを書き始めたのが5年前だから平均すると毎年20万アクセスがあったことになる。
最もこれは平均で実際は最初の頃は私以外読者はいなかった。当時はまだ自分のアクセスを除外する方法を知らなかったので、その数値を見て感心したものだ。
割合とよく見てくれるじゃないか!!!」

 このブログの書き手の私自身は有名人ではない。また株式やその他の利益を目的にするブログでもないので、そうしたブログが100万アクセスを越えたのは快挙と言える。
毎日続けていることと、経済関連の記事を見てくれる読者が増えたこと、後はNHKのモニターと思われるほどNHK関連のニューススペシャルドキュメンタリーや、また「ためしてガッテン」のような健康関連の記事を多く書いてきたことがこのブログを良く見ていただいている原因だと思っている。

 私は非常に記憶力が悪く人の名前や地名などは聞いた端から忘れてしまうし、また漢字などはほとんど忘れているのでかつては文章を記載することが苦痛だった。
一文字書くたびに辞書を引いて漢字の確認をしていると思考が途絶えてまともな文章がかけない。

 私がこうして毎日ブログをかけるようになったのは、ワープロの発明で漢字を書けなくても読めてさえすれば支障がないことと、Googleの検索機能でうる覚えの情報をすぐさま確認できることによる。
おかげで文章を書くことが苦痛でなくなり、毎日顔を洗ったり食事をするのと同じ程度に自然な営みになってきた。

 それと量を書いていると積み重ねの効果が現れてきて、すっかり忘れた内容も自分のブログを読み返すことで再確認ができるようになった。
またNHKの番組の密度は濃く、ブログ記事を書くとただ聴いただけでは見過ごしてしまうような細部や本質まで頭に記憶されるようになる。
 
 昔の自分の記事などを時々読み直してみると時に間違いもあるが、一方なかなか優れた洞察もあり関心することがある。
山ちゃん、なかなかやるじゃないか」と言う感じだ。

 考えと言うものは文章に落として公開していることが肝要で、そうすると後になって反対の事象が現れると「俺も実はそう思っていた」なんていいたくなるが、そうした抗弁が効かないのがいい。
誰でも心の中ではあれこれ逡巡するものだが、それを外に発表するときはひとつのまとまった意見として発表せざる得ない。
人格を統一する作業と同じだがそれだけにブログを記載することは後戻りできないものだ。

 今回100万アクセスを越えたので何か一区切り付けた感じだ。
多くの方が見てくださったことに感謝をしている。
またこうしたブログを毎日書き続けることは大変な意思力がいることで自分でも努力をし続けた結果だとも思う。

 もっともこのブログは個人的なもので自分のために書いているようなものだが、それが少しでも社会のために役立つならそれに越したことがないので、今後も書き続けることをしたい。

なおブログについての記事は以下にまとめてあります。 http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43088244/index.html

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(24.2.27) 東京マラソンの応援に行ってきた 

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 東京マラソンの応援を始めてしてみた。東京マラソン2007年から行われており今回で6回目だが、非常に人気の高いマラソンで競争倍率はほぼ10倍である。
私も何回か応募してみたが当たらない。
今回応援に出かけてたのは、当たらないのならば少しでも東京マラソンの雰囲気を味わってみたいと思ったからだ。

 フルマラソンの定員は25500人で、毎年少しずつ参加枠が広がっている。それでも参加者が殺到するため、是非出たい人を対象に一人10万円のチャリティー枠が用意されていた。
通常の参加費用は1万円なので10倍の金額だが、それでも707人がこの10万円を支払って参加したという。

 私は飯田橋の近くの5km地点にまず陣取ってみたのだが、ここは坂道なので選手は一気に下ってくる。
最初は車椅子の部門の選手が通り過ぎたがほとんど自動車並みの速度だった。
それからしばらくしてペースメーカーに引っ張られた黒人選手が走ってきたが、実に美しいフォームをしていた。

 優勝者はケニヤのマイケル・キピエゴ選手で、2位は日本人の藤原新選手2時間7分48秒でゴールしたが、沿道で見ている限りは誰が優勝したのかさっぱり分からない。
トップ選手が通ったあとは一般選手が止めどもなく走ってくるという感じだった。

 私はこの東京マラソンは石原都知事の最大の功績だと思っている。なにしろ日本の大都市でフルマラソンを開催するのは並大抵のことではなかった。
このフルマラソンが開催される前は東京シティーハーフというマラソン競技があったが、このマラソンでは途中で何回も遅い選手(私はこのクラスの選手)は交差点で止められ数分は動けず実にいらいらとしたものだ。

 理由は警視庁が交通を完全に規制することを嫌がったからで、なぜ嫌がるかと言うと経済界からの非常に強い突き上げがあったからだ。
マラソンごときで物流が阻害されていいと思うのか」と言うクレームである。

 
 ハーフでもこのような状態だったのでフルマラソンになればさらに強い反対があった。
最後は東京都と警視庁の間で制限時間を5時間にするか7時間にするかで鋭い論争があり、最後は都が押し切る形で決着した。
もし制限時間が5時間になったらお祭りとしての東京マラソンにはならなかっただろう。
かなり走りこんでいないと5時間は切れないのだから相当シリアスな競技になっていただろうと思う。

 私は石原都知事の強い熱意が一番の開催の成功要因だと思っているが、もうひとつの理由は東京が経済都市から文化都市に変わる過渡期にあることが幸いしたと思っている。
かつて東京は世界の経済の中心にいたが、今ではニューヨークや上海やソウルといった都市に比べても経済力の衰えが激しい。
東京証券取引所はかつてはトップだったのに3位に滑り落ちているし、外資は大方逃げ出してしまい、銀座からは世界の高級ブティックが消えてしまった。
はっきり言えば東京は経済的にはローカル都市と言える。

 経済力が弱れば再生の道は文化しかない。フランスのパリの美術やイタリアのローマの遺跡や、ロシアのペテルブルグのエルミタージュ美術館がその典型だが、東京ではスポーツによる再生を石原都知事は目指しているようだ。

 東京マラソンは大盛況でどう計算したのか知らないが経済効果は約400億円と言われている。
フルマラソンで400億なら東京オリンピックは数兆円だ
気を良くした石原都知事がそう考えるのは無理ない。

 この東京マラソンの成功に刺激されて大阪や名古屋や神戸等大都市でのフルマラソンが続々とできてきた。
私は石原都知事の新銀行東京等の金融政策は大失敗だと思っているが、一方スポーツによる東京再生は非常に成功していると評価している。
このスポーツによる大都市の再生については、おおいに都知事を応援することにした。


なお、マラソンに関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44014135/index.html

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(24.2.26) 投資顧問会社AIJの粉飾の実態 

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 長らく神秘のベールに包まれていた日本有数の高収益投資顧問会社AIJの粉飾が明らかになった。
マスコミはこの話題で持ちっきりだが、しかし一般の人にとっては投資顧問会社といわれても何の会社か分からないだろう。
投資家に対して適切なアドバイスをしてアドバイス料をもらう会社だが、20世紀末の金融自由化の波に乗って日本でも設立されるようになった。
当初は許可制だったが07年からは登録制に変わり自由に設立できる。
全国に263社あって、運用総額は146兆円と言われている。

注)元々は投資家は自分の責任で投資を行っていた。特にバブル期には預金利息も国債利息も高く、また株式投資についても失敗することはなかった。
しかしバブル崩壊後日本は低金利になってしまい投資機会が失われ、さらにディリバティブというような商品が出てくると投資家は自分の判断で投資を行うことが難しくなった。
この状況下で投資相談の専門家としての投資顧問会社が投資家の委託を受けて資産の運用を任せられるようになった。

 実は投資顧問会社は日本では粉飾のような問題が発生しない会社だと思われていた。なぜならこの会社は指示だけをだして、その委託を受けた信託銀行が信託銀行と関係する証券会社を通じて証券の売買を行い、株式や証券等の金融商品は信託銀行が保管することになっていたからだ。
信託銀行が目を光らせているから変な取引をしたらすぐにばれる
そう金融庁は安心していた。

 その証拠に金融庁の投資顧問会社の検査は15年に1回程度がせいぜいで、このAIJについては1989年ただし活動が本格化するのは21世紀に入ってから)設立以来一度も検査が行われていない。
その間AIJは高収益を常時上げている投資顧問会社として有名になり、企業年金を主として扱う2000億規模の運用会社に成長している。

 何しろその収益実績がすさまじい。2002年が約35%2003年が約19%リーマン・ショック時の2008年が約8%で最近でも約5%の運用実績を誇っていた。
あたるところ敵なしと言うような実績だが、しかしこの数字はすべて粉飾で、会社の設立当初から運用実績はマイナスだったと言う。

 AIJはこの虚偽の数字を元に主として中小企業の年金基金の獲得にまい進し、京都府建築業年金基金トラック厚生年金基金のような中小企業の連合会の年金基金を顧客にした。
こうした年金基金は大企業のそれと違って運用をシビアにせざるえないので(しばしば自主運用で欠損が生じていたが、大企業と違って会社が補填してくれない)、どうしても高収益を上げている投資顧問会社を選びやすい。
どうか、いままでの失敗を取り戻してください、AIJさん

注)年金基金の運用は信託会社5割、投資顧問3割、生保2割で、私が勤務していた会社の年金基金は信託会社が運用していた(大企業は信託銀行に委託することが多い)。

 しかしAIJの高収益構造は昔から疑念の目で見られていた。何しろリーマン・ショックがあろうが東日本大震災があろうが常に高収益を上げ続け、一度もマイナスの収益になったことがないからだ。
その間、他の投資顧問会社+15%と▲15%のを行き来していたのだからAIJの特異性が目を引く。

 そして今回AIJ金融庁のメスが入ったのは、実は垂れ込みによる。
私も金融検査の経験があるから知っているのだが、粉飾などは外部の検査ではまったく分からない(分かるような粉飾はされていない)。
だから内部事情に詳しく実際に粉飾の一端を担った者が、何らかの理由でAIJに敵意を抱いて垂れ込みをして始めて真相が明らかになる。
AIJがなぜこれほどの粉飾を今まで隠しおおせたかと言うと、オリンパスのようにケイマン諸島にあるヘッジファンドを通じて私募債の投資信託に投資していたからだと言う。

注)私募債とは公募でなく金持ち相手の特別な投資信託。内容が公開されない。

 国内の信託銀行の手が及ばないようにケイマン諸島でしかも私募債で取引をしていたのだから、誰もその取引の実態が分からない。
金融庁の検査では年金基金の2000億のうち残っているのは200億程度で、残りはどうなったのかAIJも分からないと言う。

 
 AIJが本当に分からないとは思われないが、実際はケイマン諸島での取引で莫大な損失を計上したか、あるいは資金をネコババしているか、またはその両方だろう。

 常識としては日本の投資顧問会社が国内の株式や証券で莫大な収益を上げることはほとんどない。
私が勤務していた金融機関の子会社の投資顧問会社は従業員の給与を資本金の運用益で上げていた。
業務では収支がトントンで、給与も出ないので親会社からの資本金の運用益が唯一の収入源だったからだ。

 日本国内にはほとんど収益源がないので、世界に出て競争しなければならないが、そこにはアメリカイギリスシンガポールに地盤を持つ手ごわい投資顧問会社がおり、とても太刀打ちできない。
AIJも世界での戦いに負け続けていたというのが実態ではなかろうか。

 なおその後明らかになった事実をもとに年金基金の対応方法について記事を記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-7113.html

また日本の金融機関に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45467292/index.html

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(24.2.25) クローズアップ現代 地震保険はおりない。 補償は単なる見舞金

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 やはりといおうか当然と言おうか地震保険がほとんどおりない事例が多発していた。
今回の東日本大震災で仙台市では約100棟のアパートが全半壊したのだが、それに対する保険金の支払いが十分されず住民との間でトラブルになっていると言う。

 元々地震保険は政府と損保会社との妥協の産物として生まれたもので、損保会社は地震保険を引き受けることを嫌がっていた。
それはそうだろう、今回の東日本大震災を見ても分かるようにその被害は甚大でとても民間の損保会社の手に負えるものではない。

 そこで政府と損保会社の間で妥協案が成立したのだが、その内容は損保会社の損失が最小限度になるように補償設計をしたものだ。
まず補償の範囲を3段階区分にし、査定は壊、半壊、一部損にした。そしてここがポイントなのだが、全壊の場合は100%、半壊は50%、一部損は5%の補償にした。一部損を5%にしたのは支払い金額をなるべく少なくするのが目的だ。

 さらに地震保険が支払われないようにアパートの場合は主要構造物のみが対象で、共有部分のエレベーターや玄関ロビーや給水塔等は対象外になっていた。
実際は主要構造物以上にエレベーターや給水塔は崩壊している場合が多く、実際に仙台市で起こっている事例もそうしたものだったがそれは対象になっていない。
これなら損保会社としても引き受けられます

注)1964年に政府が無理やりに導入を図った制度で以下のように決められている。
損保会社が責任を持って支払う金額は1150億円までで、それ以上1兆9250億円までは損保会社と国との折半、さらに1兆9250億以上は国が95%を支払うことになっている。

 約2兆円以上の損害が発生すれば後は国が面倒を見る国家保険のようなもので、そのために特別会計が設置されて、2兆3千億円程度の積立てがなされている(国と損保がほぼ半額づつ出している)。

 番組で放送されたアパートの事例では共用部分の被害が大きく、損害額は約6千万円なのだが、査定された支払い金額は1750万円で、損害額の3分の1程度にすぎなかった。
管理組合の責任者が「地震保険は一体何のためにあるのだ」といっていたが、実際はこのように地震保険は見舞金程度しか出ない。

 もうひとつの千葉県浦安市のアパートの事例はさらに悲劇的だった。ここでは地盤が約50cm程度沈下して建物と道路の間に隙間ができたり段差ができて上下水道やガス・電気等の被害が甚大だったが、査定を依頼したアパートのうち約80棟はまったく地震保険が出なかった

 この理由は建物の主要構造物に被害が出ていないからで、こうしたアパートは地下に杭を打ち込んで地盤沈下がしないような措置がしてあったため、建物自体(本構造)は被害が免れたためだと言う。
水もトイレもガスも電気も使えなくなり、道路はうねって建物とは段差ができても、保険はおりないのかい・・・」管理組合の責任者が嘆いていた。

 さらに問題なのが査定を行った損保会社からは具体的な査定の内容を知らされず「あなたの建物は一部損ですので5%の補償です」と言うような結論だけしか管理組合に来ないのだという。
この一部損と半壊の境目は主要構造物に20%の被害があるかどうかで判断されるそうで、実際は外から見て(内部までは分からないので)壁に亀裂があるかどうかで判断していると言う。

 あるアパートでは主要構造物の19%に被害があると査定され、その結果補償は5%となっていたのを、住民が壁の亀裂をさらに調査して23%の被害と再査定し、50%の補償を勝ち得ていた事例を紹介していた。
この結果当初の補償額は490万円だったのが、最終的には4900万円になったという。

 今回の東日本大震災の結果を受けて、この地震保険については保険設計の問題と、査定技術の問題があることが明白になっている。
現在の保険設計の3区分ではアパートのほとんどが一部損になってしまうことで、その理由は主要構造物だけを地震保険の対象にしていることだ。

 さらに査定技術では一方的に損保会社が査定するので、その査定結果を住民が再査定する必要があることである。
査定表を取り寄せて同じ基準で亀裂を見つけると必ず亀裂が発見されるので、一部損を半損にすることが可能になる。

注)現状ではこの査定表を取り寄せて住民が再査定するのが最も効果的な方法になっている。

 元々地震保険は見舞金程度を目指していたのでこのような結果になったのだが、このままでは震災難民が増加することが確実なので、今回の東日本大震災の結果を受けて地震保険の再設計することが必要のようだ。

なお地震保険についての記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43928128/index.html
 

 

 

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(24.2.24) ためしてガッテン 特発性正常圧水頭症は完治する。30万人の認知症患者への福音

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 11年11月、NHKスペシャルで「認知症を治せ」と言う番組を放送したが、今回はその「ためしてガッテン」版だった。一般に認知症といわれているものの中身は一種類ではなく、最後は物事の認識ができなくなる症状だとしても原因はさまざまだと言う。

注)NHKスペシャル「認知症を治せ」は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/22113-nhk-ab05.html

 
 認知症とは以下のような病気の総称になっている(以下は「認知症を治せ」の番組で紹介された数字)

 アルツハイマー病    56%
② レビー小体型認知症  17%
③ 脳血管性認知症     10%
④ 前頭側頭葉変性症    7%  
⑤ 特発性正常圧水頭症   5%
⑥ その他            5%


 この中でアルツハイマー型認知症が最も有名で認知症の約5割はこれだが、それ以外に特発性正常圧水頭症と称する認知症があり、認知症と思われている患者208万人のうち30万人相当約15%)が、この特発性正常圧水頭症なのだそうだ。
そしてここが最も問題なのだが、特発性正常圧水頭症と診断されれば治る病気なのだが、そうされずにアルツハイマー型認知症として放置されている場合(アルツハイマー型は直らないと思われている)がほとんどなのだと言う。

注)「ためしてガッテン」では特発性正常圧水頭症の割合が15%になるが(NHKスペシャルでは5%)、これはどこまでを認知症とするかで統計数字の分母がさまざまあるからだと思われる。

 特発性正常圧水頭症とは聞きなれない病気だ。水頭症は子供がかかる病気で、昔は福助頭福助たびのマークの福ちゃんのこと)などといっていたが、大人がかかると特発性正常圧水頭症というのだそうだ。

 人間の脳や骨髄は豆腐と同じでふわふわしているので、これを守るために脳や骨髄は水の中に浮いている状態になっている。この水を脳脊髄液というがほとんど水と変わりがない。

 この脳脊髄液脳室といわれる脳の真ん中辺りの部位で作られるのだが、この脳室内の脳脊髄液が異常に作り出されて脳室が膨れ上がり、内部から脳を圧迫すると、この特発性正常圧水頭症になると言う。
症状としては以下のとおりだそうだ。

① 物忘れがひどくなる。
② 歩行が困難になって歩きが鈍くなり足がほとんど上がらなくなり、またガニマタで歩幅が狭くなる。


 これは脳室の膨張によって脳の運動連合野と言う部分の働きが悪くなっているのだから、脳室や脊髄から水を抜き取れば症状は劇的に回復する。
放送ではほとんど歩行が困難で会話も不可能だった女性が背中から脳脊髄液を抜いただけで、歩行も会話も回復していた。
ただし脳脊髄液は常時過剰に作り出されているので、最終的には手術によってこの脳骨髄液の量を調節することが必要になる。

 この病気の原因は水分が過剰になって内側から脳の他の部分を圧迫し認知症の症状を呈しているのだが、これとよく似たメカニズムで脳に血がたまってそれが拡大し脳を圧迫しても同じように認知症と似た症状が出ると言う。

 これは頭を打ったときに現れる症状で老人特有のものだそうだ。
若いうちは脳を守っている蜘蛛膜硬膜が丈夫でぴったりとくっついているのだが、老人になると脳が萎縮してしまってその結果蜘蛛膜と硬膜もたるみができて間に隙間ができてくるのだそうだ。

 そうした状況下で頭を打つと蜘蛛膜が破れて硬膜との間に脳脊髄液が漏れ出してくる。するとそれを吸収しようと血管がその脳脊髄液の周りを取り囲むのだが、老人は血管そのものが弱いから今度は血管が切れて血が流れ出してしまう
こうして蜘蛛膜と硬膜の間が血液と脳脊髄液が一杯になり、脳を外側から圧迫するので認知症と同様の症状が出てくる。
この場合はすぐに手術が必要になる。

 認知症はアルツハイマー病のように脳細胞の異常で発生することもあれば、特発性正常圧水頭症のように脳骨髄液が過剰に放出されて脳を圧迫して起こる場合があるということのようだ。
後者は物理的な原因だから手術でいかようにも回復するという結論だった。
多くの人が特発性正常圧水頭症であるにもかかわらず、アルツハイマー型と診断されている場合が多いので、ぜひ専門医の診断を仰ぐことが必要だと番組で強調していた。

なお、認知症関連の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_4/index.html

 



 

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(24.2.23) NHKドキュメンタリーWAVE ケニア・ナイロビのスラム一斉撤去

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 衝撃的なレポートと言える。昨年末から今年にかけてケニアの首都ナイロビにある巨大スラムの撤去がつぎつぎに行われ、首都人口の約半分160万人と言われるスラム人口がナイロビから追い出されようとしている。
信じられるだろうか、約半分がスラム暮らしなのだ。それをすべて追い出すという。

 私のようにケニアと言えば陸上王国でめっぽうマラソンが強く、また自然公園の宝庫だぐらいしか知識のなかったものにとって、この人口310万人の都市で起こっていることは衝撃だった。

 ここには一箇所で人口100万人世界最大のキベラスラムがあるのだが、ケニア政府は何十年にもわたってこうしたスラムを放置してきた。
道路も上下水道も学校も、その他公共施設は何一つ政府は建設しなかったが、住民が自然発生的に自治組織をつくり小学校の建設等を行ってきた。

 また日本からはNPO法人の無料医療チームが派遣されて、宮田さんと言う医師が実に献身的な医療活動を行って、乳幼児の死亡率を劇的に改善させていたという。
ところがそのスラムで昨年末から急に強制的に取り壊しが始まり次々にスラムが消え始めた。
政府の発表では「テロリストがスラムを根城に暗躍しているので、その根を断つ」のが目的だというが、これは明らかに虚偽である。

 現在ケニアはいわゆる新興国の仲間入りをするテイクオフの段階にあり、ここ数年のGDPの伸び率は5%程度で、この発展を支えているのは外資である。
有り余る外資が投資機会を求めてケニアに流れ込んでおり、首都ナイロビは建設ラッシュで沸いている。

 ところがこの建設ラッシュにとって一番の障害は国有地や鉄道用地無許可で次々に拡大しているスラムで、ケニア政府にとってこの建設用地確保が最大の政治課題になっていた。
外資は当然ケニア政府の大統領周辺に多額の賄賂を提供して建設許可を求めてくるし、結果的には先進都市に生まれ変われるのだから大統領としては願ってもないチャンスだ。
そこでテロ対策を理由に強制撤去をはじめた。

注)ケニア政府の要人は昔から汚職にまみれているが、アフリカではこれが常識で賄賂がないと何も始まらない。

 特に中国インドがこのスラムの再開発事業に積極的に乗り出していたが、強権でスラムの住民を追い出してその後に近代的なビルを建てるのは中国の専売特許のようなものだ。
大統領、ここは国有地なのですから国家が土地を取り返すのになんら支障はありません。警察力を持ってすれば必ず成功します。これは中国で実際に行ってきた開発手法です」なんてサジェスチョンをしているのだろう。

 確かに近代的なアパート群が林立すればそこには新たに生まれている中産階級が住み着き、また外資系企業の職員が住むことになる。
一方スラムの住民はさらに郊外のスラムに移動するか故郷に帰るしか道はない。

 無料医療チームのリーダーの宮田さんが「かつてはスラム住民のための医療を外国に依頼していた政府が、今では外資を呼び込んで今度はスラムを取り壊している。人間のやっていることとは思われず、気が狂いそうだ」とポツリと話していたのが印象的だった。

 現在アメリカ、日本、EU諸国の中央銀行が資金を市場にジャブジャブに流している。
そうした資金は先進国に留まることはないが(したがって日本もEUもアメリカも景気は回復しない)、一方発展途上で成長余力があるケニアのような国には怒涛のごとく流れ込んでくる。
その資金が最も集中的に投資されるのが近代的なアパート群で、中産階級が多くなればなるほどアパートは瞬く間に販売されて行く。

 ケニアは1970年代以降国家財政が疲弊し、スラム対策を何一つ行ってこなかった。それがここ数年の外資の導入を契機に一気にスラム取り壊しに進んでいる。
新興国と言われる中国レベルになれば何らかの補償や、新たな住居の提供といった懐柔策が採れるが、ケニアはまだそこまで到達していない。
そのため政府は単にスラムを取り壊して住民を追い出すことしかできない。
住居を取り壊された住民の一人が「俺はテロリストになってやる」といっていたが、ここケニアでは資本主義経済の最も初期段階の露骨な生存競争が行われている。

 大統領周辺は賄賂で潤い、また成長の恩恵を受けた中産階級は瀟洒なアパートに住むことができるが、都市人口の半分のスラムに住む貧困層はただ耐えることしかできないようだ。

なおNHKのドキュメンタリーシリーズは以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nkk/index.html

 

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(24.2.22) 地下水は誰のものか? 北海道の水資源争い

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 地下水は誰のものかがいま真剣に議論されるようになってきた。
元々地下水はその土地の所有者のもので自由にくみ上げても良いことになっており、昔はほとんどの家庭が井戸を掘って飲料水に使用していた。

 ただし基本的には自由だが大量の地下水のくみ上げは周辺の地盤沈下等を誘発するため、工場用水法ビル用水法では特別に規制がある。
一方山林については特に地盤沈下等の問題がないので地下水のくみ上げは自由に行われ、実際に富士山麓やその他の名水と言われている場所では無制限の汲み上げがなされてきている。

 しかし今この山林の下に眠る地下水が中国や香港や台湾の企業から投資対象として狙われており、特に北海道の森林が集中的に狙われている
森林の売買につては水資源機能を持つ場所は1ha以上の売買は事後届出制になっているが、それ以外は自由なので実態はほとんど分からない。

 北海道庁が最近調べてようやく判明したのが、羊蹄山周辺の倶知安町やニセコで中国や香港企業が57haに上る森林を買収したと言うことや、林野庁の調査で日本全体では06年から10年にかけて620ha(ほとんどが北海道)の森林が外資に売却されたようだと言うかなりアバウトな情報だけだ。

注)買収企業は間に何人(何社)ものブローカーを介在させているので最終的にどこが買収したのかさっぱり分からない。

 日本の森林が外資に狙われるのにはいくつかの理由がある。

① 森林価格と木材価格が毎年のように低下しており、日本の森林は相対的に安価であること。
② 森林の地下水は現状では規制がないので自由に汲み上げられ、また日本の水は名水が多いのでミネラル・ウォーターとして販売できること。
③ 世界的に見ると水資源の枯渇は明白なので先行投資としての意味合いがあること。
④ 世界的に資金がだぶついており、少しでも投資機会があれば資金が投下されること。
⑤ 北海道の羊蹄山の周辺は国際的な観光リゾート地としての開発が可能なこと。

 上記の中でいま最も問題になっているのは地下水の問題である。
日本の地下水はタダだから最も投資効果が大きいと思われており、このまま放っておくと日本の名水はほとんどが外国資本に握られてしまう

 中国の平均雨量は日本の6分の1程度であり、また近年は地球温暖化の影響もあり本来は雨量の多い長江流域でさえ旱魃に見舞われている。
中国はメコン川の水をダムでせき止めたり、長江から黄河に水を流そうとしているがうまくいっていない。
それに何より中国の水はどぶ水のようでまともに飲めないので、今後ますますミネラル・ウォーターに対する需要が拡大する。
それならいまのうちに名水の日本の水を買い占めろ」と言うことになった。

 さすがに日本の政治家もこの動きが分かってきて、民主・自民・公明の議員連盟が議員立法で地下水の利用について都道府県知事の許可制にしようと動いている。

 近い将来名水の誉れ高い日本の水は現在の石油のような戦略物質になるだろう。しかしそれにいち早く目を付けているのは主として中国資本だ。
地下水は誰のものか、日本人のものか、中国企業のものか、いまそれが問われている。

なお、水資源問題に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47878936/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/2248-c647.html

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(24.2.21) NHK ヒューマン 第3集 大地に種をまいたとき

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ボスポラス海峡

 ヒューマン
の第3集は「大地に種をまいたとき」という表題だった。いわゆる人間が植物の栽培を始めたその端緒はどのようなものだったのかと言う問題設定である。
私などは単純に山にあった食べれるものの種を取ってきて近くに植えたのだろうと思っていたが、それほど単純なものではないという。

 人間が植物栽培に乗り出したのはいまから1万2千年前だと言うから、人類誕生20万年の歴史からすればホンの最近の出来事になる。
日本でいえば縄文時代の初期の狩猟時代の頃だ。
なんだい、人類はそのほとんどの期間狩猟生活だったのかい・・・」驚いた。

 そもそもなぜ狩猟ではなく農耕生活を人類が始めたかと言うと、いまから1万2千年前ごろに氷河期が終わり、温度が5度程度上昇する温暖化が始まったからだと言う。
植物栽培に適する温暖な気候が植物の実りを促進し、植物を食べる生活のほうが狩猟より生産性が高くなったからだという。

 最初に農耕が出現したのはチグリス・ユーフラテス川の上流地域で三日月地帯と呼ばれる場所だが、当初はありとあらゆる食べられる植物が雑多に栽培されていたと言う。
現在のような小麦畑や田んぼと言う概念とはまったく異なり、食べられるものすべてと言う感じだ。

 その中で人類は数千年をかけて最も収量が多く人類にとり役に立つ植物を取捨選択してきたのだそうだ。
特に面白かったのは小麦の栽培過程だった。

 まったく意外だったが野生の小麦は栽培に適さないのだと言う。その最大の理由が実ると種が風に吹かれて飛んでいってしまうからだそうだ。
大変だ、とうちゃん、また小麦の実がなくなっちゃった」と言う感じだったようだ。
そのため小麦の収穫量は極端に低く食料としては貴重すぎたので、神の贈り物としてビール酵母をいれて発酵させる)を作っていたのだと言う。

 そしてここが一番大事なところだが、このお神酒を部族間の集まりに振舞って闘争心を押さえ、話し合いの場を設定する貴重な道具として利用していたのだそうだ。
今でも敵対している相互を招いて仲介者が「まあ、まあ、そう喧嘩腰にならずにまず一杯いこうや」なんて酒の場を設けて仲直りをさせているが、あれである。

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(ブログ 「ちば公園のベンチから」の利根川の風景。このブログには毎日のように利根川の朝の風景が載っている

 農耕が始まると一気に人口が増え、一方農耕に適している土地は少なかったため狩猟時代に比べて争いごとが絶えなくなった
男は武装して互いに相手の部族を威嚇し殲滅を図るのだが、いまでも原始的農耕状態にあるパプア・ニューギニアの部族間では、作物を奪われると殺し合いになっている。
穀物を奪いにきたら皆殺しだ」部族の長が弓をかざしてそういっていた。

 しかし殺し合いばかりしていると人類が死に絶えてしまうので、周辺の部族が集まる話し合いができる場所を作り、そこでまずビールを飲んで気持ちの緊張を解いて和解をしたのだそうだ。
お前の部族がわれわれのイモを奪ったので皆殺しにする
いやそれは悪かった、豚を一頭あげるからこれで和解しよう
駄目だ、豚とお前の女房をよこせ、それなら和解」なんて話し合いをしたのだと言う。

注)人間には闘争心を盛り上げるテストステロンと言うホルモンと、和やかな気分にさせるオキシトシンと言うホルモンが存在している。ビールを飲んで食事をするとオキシトシンが出て、和やかな気分になる。

 小麦については野生の小麦を栽培し始めてから3000年後のいまから9500年前ごろから、実っても穂が飛ばない小麦突然変異で現れた)が栽培されるようになったと言う。なぜそれが分かるかと言うと人が小麦を脱穀したあとがあるからで、この頃から人は実と茎の分離を人の手でしていたことになる。

 その小麦が爆発的に世界に拡大した理由が面白かった。
ちょうどその頃北極の氷が溶け出して水面が130mも上昇したのだそうだ。
そのため穀物を育てていた農耕地が水没するようになったが、特にそれが劇的に起こったのが黒海で、それまで淡水の湖だった黒海に突如ボスポラス海峡から海水が流れ込んできたという。

 当時黒海周辺は最も適した農耕地で小麦が栽培されており、人口も14万人という当時の大人口集積地だったが、農地を失った人類は小麦を持って世界各地に分散していったと言う。
それが小麦が世界各地に広がった理由だそうだ。

 なんともこのヒューマンという番組は想像力を刺激する番組だ。
小麦が最初はお神酒として栽培されていたことや、黒海周辺の大穀倉地帯が一気に消滅した理由が特に面白かった。
それがたった1万年程前の話だと言うから、人類の歴史はこの農耕を始めたときから、歴史として記載するにたる時代に入ったと言うことになる。

なおヒューマンに関する記事は以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47616674/index.html

 

 

 

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(24.2.20) 四季の道駅伝が終わった 

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 毎年この時期になるとおゆみ野四季の道で開催される駅伝にかかりっきりになってしまう。
実行委員は数十人いるのだから、数十分の1程度の緊張感でいいはずなのだが、やけに肩に力が入ってしまうのだ。
駅伝は19日)に開催されたのだがその前準備で気もそぞろになってしまった。

 私の担当は、小学生のために4回ほど練習会を実施することで、四季の道の快速ランナー小栗さんや、四季の道ランナーズのメンバーと一緒になって駅伝の基礎を教えているのだが、子供たちが熱心なので手を抜くわけに行かずテンションがあがる。

 またこの合同練習会とは別におゆみ野南小学校の生徒に1月から2月にかけて週1回の割りでランニング教室を開催していた。
このランニング教室は南小のわくわくキャンパスの一環として企画され、そのコーディネーターのMさんがとても熱心に子供たちを集めてくれるので、私も張り切ってランニングの基礎と駅伝の基礎を教えたものだ。

 また私はコースの管理担当なので、駅伝の前々日あたりからとても忙しくなり、この四季の道と一般道が交差している通称ガタガタ道と、ピーナッツ道の鎖の撤去やピーナッツの撤去を行った。
ガタガタ道の鎖の撤去は緑土木事務所の担当者がしてくれるので私は立会いだけだが、ピーナッツ道のピーナッツの撤去とそのあとベニアで覆う作業は私がしている。

 このピーナッツの重さは一個30kg程度あって腰を入れて抜き取らないと抜けない。
エイヤー、それ!!」と掛け声をかけて抜いたが、年齢のせいだろうか毎年毎年このピーナッツの重さがこたえるようになった。

 前日は四季の道ランナーズや私が所属しているちはら台走友会のメンバーといっしょになって、スタートラインや中継地点のテープ張りや、間違いやすい箇所にテープで矢印を付ける作業を行った。
2時間程度で終わる作業だが地面が濡れているとテープが張り付かない。「何とかこの間だけでも晴れていてほしい」と祈るばかりで天候が気になった。

 四季の道駅伝は年々盛んになり、今回は700名を越える参加者になった。
唯一の心配はインフルエンザで出場する生徒が少なくなることだったが、今回はそれほど影響はなく2チームが出場を取りやめただけだった。
昨年から中学生がこの駅伝に参加してきたのでとても駅伝らしくなっている。
特に陸上部の選手はこの寒風の中をランパン・ランシャツで走り抜けていたので、なにか高校駅伝を見ているような感じになる。
またこの日は幸いに快晴で風も強くなく絶好の駅伝日和だった。走る人も応援する人もとても気持ちよく感ずる一日だった。

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 小学生と中学生は秋の道公園の近くの東西南北ロータリーでコースが異なる場所があり、この分岐点を間違わないようにと気を使ったが、さすがに中学の陸上部となると事前のアップでコースの確認をしていた。
そうか中学生になれば事前走行をして確認するんだ・・・・」

注)コースの誘導にはかなり気を使う。かつて千葉のマリンマラソンでコース誘導を間違え3kmも距離が短くなったことがあった。主催者はレース後平謝りだったが、このレースで記録を狙っていた人は実に気の毒だった。

 駅伝の面白さは子供たちが全力をあげて精一杯走ることだ。歯を食いしばって走っているところなんかは壮観なものだ。
私も個人走よりは駅伝が好きなのだが、その理由は普段絶対に出さないスピードで走れるからだ。
他の人に迷惑をかけるわけにいかない」と思うとなぜか個人走の1.2倍程度の速さで走ることができる。

 
 この駅伝は学年ごとに10分程度の間隔でスタートしているので、一箇所にたってみていると1時間30分程度で全員通り過ぎていく。
終わるとコースに張ったテープと設置したコーンを回収して回ることになる。
当日も四季の道ランナーズちはら台走友会のメンバーが走者がコースを間違わないようにコース管理をしてくれており、終わればメンバーや役員がテープをはがしてくれるのですぐにコースはたちまちのうちに元通りになる。

注)ピーナッツ道のコンクリートのピーナッツはそこで交通整理をしていた人たちが元に戻してくれていた。自分で戻すつもりだったがやれば腰を痛めそうな重さだ。

 それでも私は最終確認のために四季の道を1周するのだが所々に残っていたテープをすべてはがしコーンを返しておしまいだ。
私自身は開会式閉会式も事前準備と後片付けのために出ていない。
本当は子供たちの表彰式を見たかったのだが、大会の責任者の一人から駅伝は大成功に終わったと聞いた。

追伸)四季の道ランナーズ、ちはら台走友会のお手伝いをしてくださった皆さん、それにボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。おかげさまで大会が大成功に終わりました。感謝しております。

なお過去の四季の道マラソンの記事は以下参照

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat32143976/index.html

(別件)「おゆみ野四季の道」のカウンターを10000を「おゆみの四季の道 新」に追加しました。

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(24.2.19) ギリシャ支援は泥沼のごとく ギリシャの国家財政と脱税の闇

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 ギリシャユーロ圏諸国の関係を見ていると、振り込めサギにいつまでもつきあっている老人と詐欺師の関係のようだ。
ギリシャ危機が発生したのは2009年10月08年度のギリシャの財政赤字が粉飾されていると突然パパンドレウ首相が暴露したからだが、粉飾はギリシャのお家芸であることが次々に明らかになっている。

 あわててユーロ諸国は約11兆円の支援に乗り出したが、その程度では焼け石に水だと言うことが最近分かってきて、さらに13兆円の支援と国債の約5兆円の棒引きに乗り出した。
これでギリシャ人はユーロに感謝すると思ったが、反対に怒り狂い公務員はストを打つし年金受給者は年金の切り下げに反対している

 
自分たちは悪くない、悪いのは政治家と高額所得者だ!!!」
市民はそう訴えてデモをしている。
確かにギリシャでは脱税が横行し、たまりかねたギリシャ政府脱税のベスト400人を公表した。その総額は約1.5兆円最高は1000億円と言うから高額所得者の脱税は後をたたないようだ。

 しかし市民も似たり寄ったりで23%消費税を市民も商店も払わないことを誇りに思っている。
お客さん、この商品は100円で消費税込みでは123円だけど、110円にするから領収書は発行しないよ
あんた、10円は取りすぎよ。105円ならまあいいわ」なんて感じだ。

 また固定資産税をほとんど補足できないのは建物の約95%が違法建築で当然登記はされていないから固定資産税は払っていない。
これもたまりかねた政府が違法建築を摘発して、その徴収を電気代と一緒にして支払わせることにした。
これだと固定資産税を払わないと電気を止められてしまうのでしぶしぶ税金を払うことになったが市民はおまらない。
税金を払わない権利の侵害だ」と政府を突き上げている。

注)NHKのレポートを見ていたら地元の市長が「すべて違法建築だがそのうちの合法化されるでしょう」と言っていた。合法化したら固定資産税が入るのか、そうしても入らないか意味不明の発言だった。

 ギリシャの国家予算は12兆円規模で、このうち国債の償還が4兆円規模になっている。歳入は5兆円で残りの7兆円は国債の発行でまかなっているので、赤字比率は約60%と日本のそれより悪い(日本は約5割
脱税は2兆円~3兆円規模と推定されているので、本来徴収すべき税金の約3割~4割は脱税によって失われている。

注)脱税の規模については正確には分からない。先日のNHKのレポートは2割と言っていたが、3~4割程度が本当のところでなかろうか。
税務当局が脱税者を摘発しても裁判官も脱税の常習者だから有罪になることはまれだ。


 そしてギリシャは国家破産の常習者で1829年の独立以来、すでに5回の国家破産を経験している。
借金は踏み倒せばいいんだ。ギリシャに金を貸したほうが悪」いたってあっさりしているが、金を貸したフランスやドイツやスイスの銀行は死活問題になってきた。

 ギリシャ国債の残高は約33兆円だが、金融機関は現在50%の債務の削減を迫られている。
EUの金融支援、それと金融機関の国債の50%の棒引きでギリシャは立ち直るのだろうか。
もしギリシャ政府が脱税者を完全に取り締まって脱税をゼロにできれば国債の償還や利子の支払いを除けば国家予算はバランスする。
いわゆるプライマリーバランスが均衡するが、脱税天国のギリシャでそんなことができるはずがない。

注)経常支出は約8兆円、計算上はこれを徴収済み税金5兆円 + 脱税の税金の徴収3兆円でバランスが取れる。

 一方国債を発行しようにも金融機関は50%の棒引きを迫られているのだから購入者はいない。
結局EUはいつまでも歳入の不足分を補填し続けなくてはならず、残された国債の償還時期が来るたびに大騒ぎをしなくてはならないだろう。
振り込めサギの詐欺師のようなギリシャとEUはいつまで付き合うのだろうか。

注)EUは2回の支援で24兆円の資金援助をすることにしたが、今後も半永久的に資金援助は必要になりそうだ。いつまでEU諸国がギリシャに付き合っていられるかはとても興味がある。

なお、ギリシャ経済に関して過去に記述した記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44468201/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat44471509/index.html

 

 

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(24.2.18)ためしてガッテン  腱鞘炎とストレス性腰痛への対処方法

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 今回のためしてガッテン腱鞘炎の対応と、ストレス性腰痛への対処方法がテーマだった。
通常この番組ではテーマが1つに絞られているのだが、今回はまったく無関係な2つの症状に対する対応だった。

 ストレス性腰痛については昨年の11月に放送された内容の続きで、私も「腰痛は精神力で直る ストレス学説」と言う題名で記事を作成している。
そのときのポイントは腰痛の約85%は原因不明で、そのうちの3分の1(全体の約3割)は脳に原因があり、鎮痛物質のオビナイトがうまく出ることができなくなって、痛みを制御できなくなったからだと説明されていた。

注)「腰痛は精神力で直る ストレス学説」は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/231118-66db.html

 ではどうしたらこのストレス性腰痛を鎮めることができるかというと、一日15分程度歩くことだと言うから思わず笑ってしまった。
歩行療法」と言うらしいが、ポイントはただ歩くのではなく姿勢を正して胸を前に出して颯爽と歩くことだと言う。
私の住んでいる街には四季の道という遊歩道が整備されているが、そこを胸を張って颯爽とウォーキングをしている人がいるが、あの歩き方である。
信じられないことにこの方法で腰痛が改善した人が続出していた。

 最もいけないのはオラウータンウォークと言う腰をかばってのろのろと歩いていることで、これでは腰痛は改善しないと言う。
司会の志の輔師匠の歩き方がこのオラウータンウォークだった。

 なぜ胸を張って颯爽と歩くことが必要かと言うと、脳の鎮痛作用の活性化を図るためだと言う。
通常腰痛になると、「不安」から「安静第一」になり、その結果「筋力が低下」したり「血行が悪化」して、さらに「脳の鎮痛作用が低下」するのだという。

 この悪化のメカニズムを断ち切れば再び鎮痛作用が強化されて痛みは消えていくのだそうだ。
実際私の腰痛や坐骨神経痛も人と話をしながら歩いていたり、マラソンをしているときはまったくといっていいほど痛みが出ない。
気持ちが痛みに集中しているときが一番痛く、反対に他のことに気持ちが向いているときは痛みを感じない。

 とても不思議に思っていたが、痛みとはそうした精神的なものなのだろう。
今回の胸を張って颯爽と歩くと言う処方はいたって簡単な方法だから、毎日の清掃活動のときに実践してみることにした。

 またもうひとつのテーマである腱鞘炎については腱と鞘(さやがこすれて、鞘が膨らんでしまい、腱がまともに動かなくなった症状だとはじめて知った。
この症状は女性に多く発生し、妊娠中の女性や更年期を迎えた女性に多いのだと言う。
手の使いすぎと言うよりはホルモンのバランスが崩れたときに手を使ったことで鞘が膨れやすくなるのだそうだ。

 手外科と言う外科の領域があり、軽い場合はステロイド注射で直り、症状が悪化すれば鞘を切開して腱のとおりを良くする手術で直ると言う。
手外科とは初めて聞いた名前だが、世の中には不思議な手術があるものだと感心してしまった。

なおためしてガッテンのシリーズは以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html

 

 

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(24.7.16) 確定申告システムのひどい作業フロー 国税庁の怠慢

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 私が行う事務処理の中でこの確定申告処理ほど気が進まない処理はない。この確定申告は年に1回だけの処理だが、そのためやり方をすっかり忘れてしまう。
エーと、なんだったけかなー、ああそうだ、まずパソコンで国税庁の画面を呼び出すんだっけ

 ところがこの国税庁の確定申告システムの画面は世にも不可思議なひどい作業フローになっていて、これに匹敵するようなシステムはちょっとお目にかかれない。
これが500億円の巨費をかけ、また毎年メンテナンスに80億円もかかると言うのだから涙がこぼれそうだ。

 一度でもこの画面を空けたことがある人なら、腰を抜かすほど驚く。
まず「確定申告等作成コーナー」から「23年度分確定申告作成開始」の画面に入る。
ここまではいたって通常の画面推移だが、次が信じられない。
ここで「作成開始」を選択すると、「タブは表示中のWebページにより閉じられようとしています。このタブを閉じますか」と聞いてくる。

追加)これはブラウザ等でポップアップ機能を停止している場合にでてくるメッセージだとUWANO SORAさんから教えてもらった。

 この意味が分かる人がいたらお目にかかりたいものだ。おそらくインターネット・エックスプローラを使用したことに伴うシステム画面だが、「はい」か「いいえ」を選ばせる。
そしてここが冗談のようだが、どちらを選ぼうと次の「税務署への提出方法の選択画面」が裏画面に出ている。
表面ではない。裏画面なのだ。

 
 表面だけ見ていると「はい」を選択するとは前画面の「確定申告書作成コーナー」の画面に戻り、一方「いいえ」を選択すると「23年度分確定申告作成開始」から一歩もうごかない。
どうすりゃいいんだ、まったく画面が進まん!!!!!」普通の人は泣きたくなるだろう。

 実際は裏画面に次の「税務署への提出方法の選択画面」があるので、今ある画面を消せばよいのだが(そうすると裏画面になる)、これほど利用者を愚弄した画面推移はお目にかかれない。

 私はかつて金融機関でシステム開発の仕事を長くやってきたが、その中で最も気を使ったのがユーザーインターフェースだった。
誰もが間違わずに快適にシステム操作ができるように処理の流れを組み立てるのだが、これは利用者のセンスがないと設計がうまくできない。

 システム担当者のセンスで作ると、平気でシステム関係者しか分からないような画面を作ったり、裏画面に隠れていたりして利用者をパニックに落としてしまう。
国税庁は毎年80億円もの巨費を投じてメンテしているのに、いくらたってもこのような画面を残して平気でいるのだから、よほどシステム部門にユーザセンスのある人がいないのだろう。

注)実際は国税庁の職員はこうした画面推移をまったく理解していないのだと思う。子会社や関連会社の職員にシステム開発をすべてを任せていて、「私はシステムのことは分からないからいいように作ってくれ」なんていっているに違いない。

 年に1回の作業で作業者は作業過程を忘れてしまうのだからもっと親切な画面推移を設計してほしいのだが、年間80億の維持費を使っていても国税庁にそうしたことを頼むのはほとんど無駄なようだ。
ただ怠慢なだけなのだろう。

なお確定申告についての過去の記事は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat38759142/index.html

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(24.2.16) 愚かな共演 日銀の無駄な金融緩和策

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 日銀の白川総裁が政府の強い圧力を受けて金融緩和策に乗り出した。
過去何回も緩和を実施してきており、21世紀に入ってからは緩和のオンパレードだが、当然のことに金融政策の効果は限定的だ。

 今回日銀が打ち出した緩和策は、①ゼロ金利政策の継続と、②金融緩和策として国債と社債の購入枠を55兆円から65兆円に10兆円増枠したことと、③インフレ目標を1%と明確に設定したことである。

 これは先に野田総理が12年度のGDPを実質で2%、名目で3%増加させるすると明言したことに対する日銀の回答である。
白川総裁前原政調会長から呼び出され「政府と日銀間で政策協定を結び、デフレ脱却の目標を共有しろ。FRBがインフレ目標を2%にしたのに日銀は何をやってるんだ」と迫られた。
白川総裁は本心ではデフレ脱却が不可能と思っている。しかし政策協定を結んで政府に日銀政策を縛られるよりはと自主的目標を制定した

 
 なぜデフレが克服できないかと言うと、デフレは金融政策の問題でなく日本国内から需要が減少していく過程で発生している供給と需要のミスマッチに原因があるからだ。
日本は21世紀に入り少子高齢化が一段と進み、衣料も食料品も自動車も住宅も有り余ってしまい、たらないのは医療と看護関連だけになってしまっている。
デパートは閑古鳥が鳴いており、スーパーもコンビニもファミリーレストランも売り上げを減少させている。
一部の専門店は元気がいいが、最近は専門店相互の競争が激しく、ここおゆみ野でもヤマダ電気ケーズ電気が熾烈な顧客獲得競争をしている。

 もはや企業が設備投資をしても国内の需要は逓減していくばかりで、一方輸出にまわそうとしても円高でとても韓国や中国の企業に太刀打ちできない。
したがって資金を海外投資に向けることがあっても、国内投資を行うのは奇特な企業だけになってしまった。

 
 白川総裁とすれば「これだけ金融緩和をしてきたのにデフレなのは、日本に成長産業がなく、人口が逓減しているからです」と居直りたいが、政府は財政政策をしようにも財源が枯渇しているので、「とか日銀が金をジャブジャブにすれば、物価が上がって景気が良くなるはずだ」と迫ってくる。

 日銀券を印刷すれば確かに物価は上がるが景気が良くなることは絶対にない。
なぜなら日銀が金融機関にいくら資金をばら撒いても借り手はヘッジファンドのような投資家以外にほとんどいないからだ。
こうした資金はすぐにドルに代えられて、新興国の株式や不動産、あるいは石油や金や鉄鉱石のような商品市場に流れていく
そして輸入物価の高騰という形で国内物価が上昇する。
これはリーマンショック前にも、つい最近も発生した事象だから覚えておられるだろう。

 もっとも直近では新興国経済も停滞し商品市況も低迷しているため、その場合は誰も借り手がなく金融機関に資金がたまって日銀の当座預金が膨らむだけだ

 いままで何回も指摘してきたのでいささか面映いが、ケインズの言う財政・金融政策が効果を発揮するにはいくつかの前提条件がいる。
① 国内経済が閉じられていて投下された資金は国内で使われる。
② 国内に成長産業が存在し、資金は成長産業に向かう。

 こうした条件は日本にはまったく存在せず、皮肉なことに中国には存在する。中国はリーマンショック後約57兆円規模に上る財政資金を国内に投下したが、資金が海外に逃げなかったために年率8%程度の成長を維持できた。

 日本ではすでに財政政策もまた金融政策も破綻している。いくら金をつぎ込んでも資金は国外に逃げてしまい、国内では成長産業がないのだから生産の増加も消費の増加もない。
残されたのはEU各国が行っているような財政規律の健全化策を実施することで、身の丈にあった経済規模まで縮小することだ。
政府は国民に日本の財政が実質的に倒産状態(GDPの200%の公的債務など考えられないであることを明言して緊縮財政に入るのがもっとも正しい対処方法だ。

注)日本は長く輸出産業が成長産業だったが、円高でそのフレームワークが崩壊してしまった。新たな成長産業を興すことが急務だが、政府にはその力量がなく、ただインフレを起こすことしか能力がない。

なお金融財政政策については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat37949013/index.html


 

 

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(24.2.15) ブログの次はTwitterかfacebookか?

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 私はこのココログを5年以上にわたって記載しているので、ブログのことは大抵理解したつもりでいる。少なくとも私が利用したい機能については十分理解している。

 自分としてはブログで十分満足していたのだが、「山崎さん、もうブログは古くてTwitterも流行おくれで、これからはfacebookですよ」なんて友達のTさんからいわれたので心が穏やかでなくなった。
なら俺もTwitterとfacebookをはじめてみるか」昨年から挑戦している。

 Twitterについては実は利用したい機能があった。昨年の5月に私は萩往還レースと言う2日間で250km走るレースに参加したのだが、その途中経過をスマートフォンTwitter機能を利用して走友に報告したかったからだ。
今ここを走っている。がんばるから応援して頂戴!!」なんて感じだ。

 Twitterを利用している人なら誰でも知っているが画面を開くと「いまどうしている?」と言う入力画面が出てくる。
ここに現在していることを入力して、ついでにスマートフォンでとった写真を貼り付けて送信すると、私のTwitter仲間(主として走友会仲間)が見ていてくれて返事などをくれる。

 私の場合はマラソンレースに参加するか登山をするか森のイベントに参加するくらいしか「いまどうしている?」と言うTwitterの問いかけに答えることをしていないので、もっぱらそうした利用法をしていた。
ただしTwitter140文字数の制限があって長文は書けないのでブログのような文章はかけない。
やはり記事を書くのはブログだ。Twitterはレースの報告だけだ!!」

 Twitterについてはそう割り切ることができたのだが,facebookについてはいまひとつ良く分からない。これも走友会の友達が入っていて「山崎さん,facebookもはじめましょうよ」と誘われたのと、Tさんの「これからはfacebook」と言う言葉に押されて入ってみたが、今でもTwitterとの違いが良く分からない。
文字数の制限が実質的にないのと(6万文字までOKといわれている)、実名で情報のやり取りをするところぐらいしか差が分からない。

 もっとも世界ではアラブの春に見るようにこのfacebook を通じて情報拡大したことで社会的インパクトが大きいことは分かったが、私はそれほど社会に与える重大な情報を持っているわけでない。
友達のTさんfacebookヨット仲間の情報のやり取りをしているといっていた。
facebookは閉じられた仲間のやり取りができてTwitterのように誰にでも情報発信するところが違います」と言っていた。
私の場合は閉じられた仲間相互間はメールのグループメール機能を使って発信しているので、今度はそちらの機能との相違が分からなくなった。

 はたしてTwitterfacebookブログに代わるものなのだろうか。
ブログとTwitter間はどうみても住み分け可能で、Twitterではとてもブログのような長文はかけない。
facebookは6万文字まで記載可能なのだからこれはブログと同じようなものだが、実名で書かなければならないので本の出版のように見える。
何かサークル内の同人雑誌的なイメージなので、やはりブログとは済み分けられるのだろう。

 一方Twitterとfacebookはどうだろうか?Tさんによれば「Twitterがfacebookに駆逐されるのは時間の問題だ」と言っていたが私には判断できない。
もう少し自分でも使用して見なければなんともいえないと言うのが実感だ。
このことについてはTwitterやfacebook使用者のご意見を伺いたいものだ。

なおブログに関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43088244/index.html

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(24.2.14) NHKスペシャル ここまで来た うつ病療法

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 今回のNKHスペシャルは「ここまで来た。うつ病療法」と言う番組だった。
何しろ日本には約100万人うつ病患者がいて、毎日の生活に支障をきたしていると言う。
最近は抗うつ剤の投与で症状が改善すると聞いていたので問題が解決していたのかと思っていたが、実際は抗うつ剤が効く患者は3分の2程度で、残りの3分の1は薬での改善が見られないと言う。
また抗うつ剤はひどい副作用があり吐き気等にも悩まされているらしい。

 この直らないうつ病に対して実に効果的な治療がアメリカで開発されていると言う。
脳科学による最新治療で、うつ病を脳の病気だと定義して、脳のどの部分を活性化すれば、あるいは活性化させなければうつ病が改善するかを研究していた。

注)うつ病を心の病気と全体的に捕らえるのではなく、脳のある特定部分の働きが阻害されている病気と定義するもの。

 脳科学ではうつ病は脳の脳幹部分にあるへんとう体異常に興奮して制御できなくなった症状を言うのだそうだ。
へんとう体とは最近よく聞く言葉で、前回のためしてガッテン不眠ストレス撃退法)でも取り上げていた。

 へんとう体はいわば本能に属していて、不安や恐怖や悲しみを感ずる場所だと言う。
いわば危険信号をキャッチする場所で、これが正常に働かなければ人類そのものが滅亡していただろう。

 しかし一方でこのへんとう体が働き過ぎると、今度は恐れが極度に高じてきて家から一歩も外に出られなくなってしまうような症状が出る。
そんなことになったら昔だったらえさも捕らえられない。
それでは生存できないので人類は恐れの内容を分析してそれが逃げなくてはならない恐れか、それとも単なる恐怖感に過ぎないかを区分してへんとう体を制御する機能を身に着けてきた。

 それが前頭葉の側面にあるDLPFC(背外側前頭前野)と言う部分で、いわば本能を理性で抑えている部分と言える。
このDLPFCの働きが弱ると本能部分がモロに出てしまうのだが、脳を診断するとDLPFCの血流が極端に悪くなっていることが分かる。
それなら何とかしてDLPFCを活性化させればいいじゃないか」とアメリカの研究者が気がついた。

注)なおためしてガッテンで紹介された物事を客観的に評価する場所(客観視君)は、背内側前頭前野だった。どうやらこのあたりの機能が理性的判断をつかさどっているらしい。

 アメリカで現在行われている方法はTMS(経頭蓋磁気刺激)と言う方法で、すでに400の医療機関で実施されていると言う。
この方法は毎日磁気をDLPFCに40分程度当てて、DLPFCの血流を活性化させる方法で、抗うつ剤が効かなかった患者が劇的に回復していた。
テレビに出てきた老年の男性はただ泣くことしかしていなかったが、この治療をうけて数ヶ月で奥さんと楽しく買い物をしており、今年は海外旅行に行くとまで言っていた。

 このTMSは回復困難なうつ病患者にとって実に朗報だが、ただし全員が回復するのではなく約7割程度重症のうつ病患者が回復するのだという。
アメリカではさらに効果的な治療法が開発されており、脳の内部の25野といわれる部分に電極を差し込んでこの場所を活性化すると、へんとう体の活動が抑えられ、一方でDLPFCが活性化されるという。

 どうやら25野へんとう体DLPFCをつなぐハブのような場所で、ここの神経回路を活性化すればDLPFCへんとう体の動きを適度に制御してくれるらしい。
こちらの治癒率は回復困難なうつ患者の75%が回復するというからTMSより少し治癒率が高い。

注)なおTMSと25野に電極を差し込む治療法は日本ではまだ承認されていないと言う。

 しかしこの番組を見ていて、アメリカとは実にプラグマティックな国だと感心してしまった。
本能部分をつかさどっているへんとう体の暴走は、理性や判断をつかさどっているDLPFC物理的に刺激したり、電極で活性化すればうつ病は治るというのだから、なんとも分かりやすい対処方法だ。

 こうした医学の先端分野はほとんどアメリカの独壇場だが、及ばずながら日本でもうつ病診断を光トポグラフィーという方法で、DLPFCの電波をキャッチしてうつ病診断を行う方法が開発されていた。
実はうつ病には基本的な問題があって、うつ病の診断を医者が問診によって行ってきたために、うつ病とよく似た症状の他の病気(躁うつ病や認知症)との診断がうまくなされていないのだと言う。

 実際問題としてはうつ病と診断された人の約40%は躁うつ病等で、当然投与する薬が異なる。
日本ではまず本当にうつ病かそれとも他の病気かどうかをこの光トポグラフィーの波形を見て物理的に判断すると言う手法の開発が進んでいた。

 また軽度のうつ病に対しては「認知行動療法」と言う心理学的方法が有効だそうで、物事を悲観的に考えずにありのままの実体を認識させる方法だと言う。
失敗ばかりに目をやって「俺の人生は不幸の連続だった」なんて考えずに、成功体験を思い浮かべてDLPFCの働きを強化させる方法だ。

 DLPFCの脳波を測定しながら楽しい経験を思い浮かべることで、そうするとDLPFCが活性化されていく様子がグラフで表されていた。患者はこのグラフを見ながら何を思い浮かべればDLPFCが活性化するか確認できるのだと言う。
前回ためしてガッテンで紹介していた、悪い記憶を木の葉に浮かべて流してしまうと言う方法はこれで、軽いうつ病はこれで十分治るのだという。

注)「ためしてガッテン」不眠ストレス撃退法 「客観視くんがんばれ」は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/24114-fa83.html

 現在の脳科学の最前線では、うつ病と躁うつ病を脳波の測定で区分し、さらにうつ病を3段階に分類して、軽度のうつ病は心理療法、中程度は薬物療法、そして重度のうつ病には物理療法が施されていることが分かった。
脳を物理的に分析する方法は実に興味深く、今回の番組はまた知識がひとつ増えたような感じがした。

 なお、脳の働きについては私が毎日見ている梅爺さんのブログが継続して取り上げているので、興味のある方はこのブログを読まれることを勧める。
http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/

 

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(24.2.13) 日本再生のために 医療・介護産業の振興を!! 再録

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  信じられないかも知れないが、私が医療・介護産業こそが日本の唯一の成長産業だと確信している証拠がある。
私の住んでいるおゆみ野の最寄の駅はJR鎌取駅なのだが、鎌取駅に設置してある広告掲示板線路をはさんでホームの反対側にある)のほとんどが医院の看板なのだ。
かつてはここに予備校大学消費者金融不動産会社の広告が掲示されていたのに、今では病院以外の広告を見つけることが難しい。
なんだい、おゆみ野には病院しかないのかい!!!」笑ってしまった。

注)さらに言うとこの19日に「四季の道駅伝」が開催されるが、そのスポンサー50社のうち30社が医療関係だった。

 実際日本においては医療・介護産業以外の成長産業は見当たらない。
長い間日本は輸出産業により収益を稼ぐ構造だったが、11年度はとうとう貿易収支約2兆円の赤字に転落してしまった。
輸出産業があまりの円高や、東日本大震災の影響を見て日本から逃げ出してしまったからで、日本はすでに貿易立国ではなくなっている。

 唯一の稼ぎ頭は蓄えた資金の投資収益で、アメリカ国債の利息や、直接投資をした結果の配当金や、株式や投資信託の利息がそれに相当する。
11年度の経常収支約10兆円の黒字になったのはこの投資収益所得収支という)の14兆円があったからで、これがなかったら日本は経常収支の赤字国になっていたところだ。

注)経常収支=貿易収支+所得収支+サービス収支+その他(ODA)

 しかしこの状態も楽観視できないと週刊エコノミストが警告を発した。早ければ2015年にも経常収支の赤字転落が予想され、そうなると日本はギリシャ並みの経済になってしまうと言う警告だ。
貿易収支の赤字が拡大し、一方所得収支がアメリカ国債のような低利回り商品(3%程度)への投資ばかりだと、所得収支で貿易収支の赤字を埋めることができなくなるという。

 実際問題として輸出産業が崩壊した後に残された成長産業は医療・介護産業だけだろう。
これは少し考えてみれば誰でもわかることで、日本は現状でも65歳以上老人人口が23%で世界最高で、しかもこの比率は平均寿命が伸びることによってますます高くなっていく社会だ。
すでに過疎の村や地方の小さな町を見てみるとどこでも現れている現象で、歩いてみると老人しかいない。

 私の住んでいるおゆみ野毎年500人程度の人口増があるまれな町だが、それでも整形外科医に行ってみると老人がわんさと押し寄せており、スポーツジムのような器具を使ってリハビリを行っている。
そこにいる人が老人でなければほとんどスポーツジムと見間違うぐらい壮観だ。

 厚生労働省は少子高齢化年金医療保険制度問題としてのみ捉えており、年金がパンクして医療費で国家財政が崩壊すると警鐘を鳴らしている。
しかし、この高齢化をそのようにマイナスに捕らえるのは間違いだ。
老人は病気がないほうが不思議と言うくらい病気持ちなのだが、これは医療・介護産業にとっては増大する需要が無尽蔵に存在していることを意味する。

 産業にとっては需要があることが絶対の条件で、病気であってもそれが需要であれば大歓迎だ。
日本は世界最速の高齢化社会なのだから、結果的に医療・介護産業は世界最大規模で栄えることができる。
石を投げれば老人に当たってもいい。それが需要者ならば!!」経済学的にはそうなる。

注)ただし詳細に見ると医療産業と言っても小児科や産婦人科は衰退産業と言える。何しろ子供が少なくなっていくのだからここには需要がない。

 さらにこの世界最高水準の医療・介護産業を世界に開放すれば、世界中の金持ちが日本にやってくる。
こうした人々は自由診療の世界だから最高のもてなしをすればいい。

 現在日本のサービス収支は海外旅行等で赤字だが、海外の金持ちの患者を受け入れれば医療サービスで黒字化が可能になる。
貿易収支の赤字を所得収支とサービス収支で埋める構造が定着するので、日本経済の崩壊をとどめることができるだろう。
何事も「禍福は転ずる」のだ。

 世界最大の老人大国がもっとも豊かな国になるのはこの医療・介護産業の振興と国際化しかないと私は思っている。

注)医療従事者は医師と看護師と薬剤師とレントゲン技師だけかと思っていたら実に広い裾野があることを知った。
助産師、理学療法士、作業療法士、カイロプラター、歯科衛生士、細胞検査士、診療情報検査師、整体師等上げればきりがない。
さらにそうした専門家を育てる教育機関や、製薬会社群を含めると一大産業と言える。


なお経済成長に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43696146/index.html

 

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(24.2.12) 韓国経済はピークアウトしたか? 12年1月の貿易収支の赤字は何を意味するか?

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本件は以下のコメントに対する回答です

「韓国の経済は今年辺りから低成長経済に移行するのではないか?
1.国民の貯蓄率が少なく、借金が非常に大きい。
2.財閥が経済を支えているが、安い労働を求めて海外投資を増やしている。
3.国内の技術革新は少ない。
4.労働人口もピークアウトする。
5.対外資産より債務が多い。
どれもこれもが潜在的GDPを減少させる要因になる。

その上、社会保障の整備は未だに不十分だ。
今後、高齢化に備えた社会資本の充実も要だが、
そのための資金が十分ではない。

これらから見て、相当に高齢者には酷な社会になりそうだ。
現在、世界経済の悪化で、国内零細企業の倒産が増加している。」

以下回答

 現在韓国経済がピークアウトしたかどうかが議論の的になっている。
リーマンショックで一時的に停滞した後の韓国経済の躍進はすさまじいものがあった。10年度のGDPの伸び率は実質で6.2%、11年度も4%弱の成長をしたと推定されている。

 貿易収支も絶好調で外貨準備は毎年のように積みあがり3000億ドル23兆円)規模にまでなっているので、為替変動にも相当耐えられる体質になっている。
しかし韓国には短期の株式や債券投資の資金が多く入ってきており、ほぼ外貨準備に見合う規模になっている。
こうした資金はヨーロッパの経済不安やアメリカ国債の引き下げなどがあるとすぐに逃げ出してしまうので、常に為替相場の変動に気をつけなくてはならない

注)日本と韓国の間で7兆円規模のスワップ協定を締結したが、これはウォンがヘッジファンドの餌食にならないための予防措置。

 韓国経済は目下のところほとんど問題がないように見える。
サムスンLG電子ロッテ現代と言った大企業は毎年のように売り上げも利益も拡大しており、中小企業は高度成長期の日本と同様に労働力不足に悲鳴を上げている。

注)韓国の若者はほとんど中小企業に就職しない。このため海外(フィリピンやインドネシア等)からの短期の出稼ぎ労働者が中小企業の担い手になっている。しかしビザの期限が約5年のため、そのたびに新規の海外労働者の調達が必要になっている。

 懸念材料を挙げれば中国経済の失速で、韓国は輸出も輸入も中国が最大の相手国であり、がっぽり黒字を稼がせてもらっている相手だ(一方日本との貿易は常に赤字)。
韓国の貿易が絶好調なのはちょうど日本の輸出企業が絶不振の裏返しで、韓国ウォンがほぼドルにペッグしているのに対し、日本の円は対ドルでリーマンショック後約35%程度の円高になっているためだ。

注)なお韓国ウォンは円に対してリーマンショック後45%程度値下がりしている。大雑把に言って韓国製品は日本製品の半額になった。

 何しろ韓国と日本は家電製品自動車でほぼ競合しており、サムスンDRAMは日本のエルビーダを蹴落としているし、テレビソニーシャープも太刀打ちできなくなっている。
自動車はトヨタがプリウス問題や東日本大震災、タイの洪水で大苦戦している間に、現代自動車が着々と世界的企業としての地位を確かにしてきた。

 このように中国経済とウォン安に牽引されて韓国の貿易収支は黒字が続いていたが、12年1月になって貿易収支が赤字になった。
これが一時的なものかそれとも基本的な原因があって、赤字になったのかが議論の的になっている。

 一時派は1月は傾向として赤字になりやすい月だと言っているが、それなら過去22ヶ月に及んだ黒字について、なぜ昨年は赤字にならなかったのかの説明が要りそうだ。
やはり中国の経済の減速が韓国にも及んできたと見るのが妥当で、中国経済の落ち込み程度にあわせて韓国経済も減速すると見るのが妥当だろう。

 それでも私は韓国経済の後退は軽微だろうと思っている。その最大の理由はライバルの日本企業がまったく不振だからだ。
日本の輸出産業が生産基地をインドネシアやミャンマーやカンボジアやタイ等に移して反転攻撃に出るまでは、韓国企業は日本企業の競合商品のシェア動車、船舶、半導体、LCD、携帯等)を食うことで売り上げを伸ばしていくのではなかろうか。

 12年度の韓国経済は11年度より厳しい環境だが、日本と比較をすればはるかに経済状況は良さそうだと私は思っている。

なお、韓国経済についての記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44234699/index.html

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(24.2.11) アメリカ軍の再編問題 普天間なんか放っておけ!! Problem of the U.S. military realignment

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 とうとうアメリカが米軍の再編問題で痺れを切らし、普天間基地移設海兵隊のグアム移転のパッケージを諦めた。
それまではアメリカ海兵隊のグアムへの移転と普天間基地移設とはパッケージだと言い張り一歩も譲る気配がなかったが、ここに来て両者を切り離すことにした。

 
 
 今アメリカにとって米軍の再編問題は緊急の課題になっており、一刻を争う緊急事態といえる。
理由は中国軍の軍拡の早さが予想以上であり、このままでは沖縄駐留海兵隊は中国軍の移動式ミサイル(車両で移動できるミサイルで発射場所を特定できないの餌食になって、瞬く間に粉砕されてしまうからだ。
すぐに沖縄の海兵隊を移動ミサイルが届かない範囲に移動させろ。グアムとオーストラリアとハワイだ!!

 この方針に基づき18000名の海兵隊員のうち8000名グアム、オーストラリア、ハワイ、フィリピンに分散配備することにした。
そうすれば中国のミサイル攻撃を受けても反撃できる。沖縄はあまりに中国に近すぎて反撃する前に全滅だ

注)なお人員はいわば定員のようなもので、沖縄の海兵隊員は常時アフガンやイラクに派遣されていた。したがって通常は18000人いるわけでない。

 日本にとって普天間基地問題は沖縄の負担軽減問題だが、アメリカにとっては中国包囲網の一環に過ぎない。
今回普天間基地移設問題を切り離したのは、現状でも辺野古でも米軍にとってはどうでもいいことだからだ。
まあ、普天間とパッケージにして日本から移転費用をふんだくろうと思っていたが時間がない。費用をふんだくるよりも海兵隊の安全のほうが先だ」

 結局06年に合意した在日米軍のロードマップを見直すことにした。

① 在沖縄海兵隊のグアムへの移転に加え、オーストラリア、ハワイ等への移転を検討する(それまではグアムだけが候補地だった)。

② 移設で不要になる米軍嘉手納基地以南の米軍施設(5施設、地域)の返還を行う。

③ 米軍普天間基地の辺野古への移設方針は変更しないが、米軍の再編問題とは切り離す(
従来は普天間問題とグアムへの移設はパッケージ)。

 以上だが、これで普天間基地移設問題は実質的に凍結されることになった。
日本政府としては辺野古への移設を急ぐ理由がなくなったからだ。
元々沖縄県知事仲井真氏は、辺野古の公有水面埋め立て申請を受け取らないと言明している。この許可は沖縄県知事の権限だ。

 政府は当初6月にもこの申請を行う予定だったが、グアム移設と関連がなければ急ぐ理由はまったくなくなった。
6月から8月の間に申請を行うことはない」と早速本音を出した。

注)日本政府は辺野古への移設のジェスチャーは今後とも続けるが、本音ではそれが不可能(鳩山元総理の例がある)だと諦めている。

 アメリカは軍の再編にとって普天間であろうが辺野古であろうが飛行場があればいいので、普天間を継続使用するだけだ(ただし普天間は96年以降十分なメンテをしてこなかったのでメンテナンスは必要)。
日本政府はアメリカ政府との公約があるので辺野古に飛行場を作りたいが、公有水面埋め立て申請を仲井真氏が受け取らない以上、なんとも対処の仕様がない。
一方仲井真氏は沖縄県民の気持ちを考えれば辺野古案に応ずることは絶対できない。

 結局3者がまったく歩み寄れないのだから、普天間基地の継続使用以外の選択肢はなくなった。
当面はこうして普天間の継続使用になるのだが、将来的にどうなるかは米軍の再編問題にすべてがかかってくる。
沖縄から海兵隊が(中国を恐れて)すべて撤去するようなことになれば普天間基地の返還があるかもしれない。
しかしそのときは自衛隊が中国ミサイル部隊の最前線に立つことになるから、沖縄の軍事基地を使用することになるだろう。

なお、普天間基地の移設問題は以下の記事にまとめてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat38722308/index.html

(Google Translation)

Finally, the United States was impatient in the restructuring of the U.S. military.
America gave up a package of relocation to Guam of Marine Corpsand and Futenma .
Until then, the United States had insisted that the relocation is package. However, the United States decided to separate the two.Restructuring of the U.S. military issue has become urgent for the United States now. It can be said time-sensitive emergency.
The reason is the speed of the arms of the Chinese military has exceeded expectations.
At this rate, the Marine Corps stationed in Okinawa fall prey to the Chinese military mobile missile. Marines would have been crushed in the blink of an eye.
Marine Corps must go to the range that Chinese mobile missile does not reach.
Australia's Guam and Hawaii! !」
America has decided to deploy a distributed 8,000 of the 18,000 Marines to Guam, Australia, Hawaii, the Philippines .
"Our army can fight back even if it receives a Chinese missile attack. Okinawa is too close to China, We will be wiped out before our military to fight back"

For Japan, Futenma issue is a problem reducing the burden on Okinawa. However, for the United States, it is only part of the encirclement of China.
This time, America was disconnect the relocation issue. Even in the Futenma or Henoko, it is the same for the U.S. military.
Transfer to the "Guam's destination.
Marine Corps safety comes first than to collect the cost from Japan "

Eventually, America has decided to revise a roadmap of U.S. forces It was agreed in 06 years.

①, in addition to the relocation of marines from Okinawa Prefecture to Guam, (until it was the only candidate Guam) to consider the transfer of such as Australia and Hawaii.

②, The United States return to Japan the U.S. military facility south of Kadena Air Base(5 facility, region), the U.S. military no longer needed in the relocation.

③, Henoko relocation of Futenma base policy is not changed. However, the U.S. isolate the Futenma problem and realignment of U.S. forces.

Futenma relocation issue was to be frozen at this decision.
Because, relocation to the Henoko for the Japanese government is no longer reason to hurry.
Governor of Okinawa Prefecture has stated, "I do not receive the application of public water Henoko landfill" .
This permit is a privilege of the Governor of Okinawa Prefecture.
The government has also planned to apply for this June. However, if there is no relocation associated with Guam, the government has no need to rush to submit the application.
"The government does not send the application between June and August," and immediately the Japanese government issued a real intention.
For the reorganization of the army, there is no problem at Futenma airfield or Henoko. If Henoko is impossible, the United States just continue to use Futenma.
(However, to the maintenance of the Futenma had not been sufficient since 1996. As a result, the cost of maintenance is required).
Because there is a commitment of the Government of Japan and the U.S. government, I want to make the airfield to Henoko. However, Mr. Nakaima will not receive the application of public water reclamation.
On the other hand, Mr. Nakaima is considering the feelings of the people of Okinawa, he will not accede to the proposal Henoko.
After all, you do not agree at all the United States, Japan, Okinawa. So, choice of this problem would be the continued use of the Futenma base.

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(24.2.10) がんばれ日本の学生 就職戦線異常あり Abnormality job market

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 日本の学生の就職戦線は完全に変化が始まった。
今まで日本の大企業は、大学生も高校生も一律4月入社を前提に、しかも基本は日本人だけを採用してきたが、この4月入社も日本人だけの採用も今大幅に崩れつつある。

 通年採用、国籍を問わないと言うのが一般化しつつあり、これは日本企業の国際化に完全に符合している。
もっとも明確にグローバル化を打ち出しているユニクロでは来年度は約8割を外国人採用枠として、売り上げも海外の売り上げ規模が日本を上回ると柳井社長が説明していた。

 ユニクロだけかと思っていたらコンビニのローソンでは採用者の2割から3割が外国人で、採用後の差別は一切ないという。NHKの放送では中国人の研修担当者が日本人の研修を行っていた。

 笑ってしまったのは岩波書店で、ここの採用条件は岩波で出版した著者の推薦か、職員の推薦がないと面接が受けられないと言うのものだった。
岩波書店の採用担当者によると、数名の採用枠に対し1000人規模の応募があってとても面接をしていられないので、採用条件を絞ったのだと言う。

 岩波書店は私が学生の頃はとても人気のあった出版社で、岩波文化もっとも良心的な出版社と言う意味がこめられていた)というような言葉さえあったが、余りに左傾化してしまい時代から取り残された出版社だ。
経営状況も厳しいので採用者は数人規模になってしまい、一方人気のほうは過去のネームバリューがあって(左派的傾向の学生が)未だに殺到するらしい。

注)NHKの放送では「これは縁故採用なので問題がある」と放送していたが、形式的批判に過ぎる。はっきり言えば採用能力がなくなったのだ。

 現在日本の輸出企業は全滅と言ってよいような状況で、日本の輸出産業の花形だった家電業界などは軒並み赤字を計上している。特にパナソニックなどは8000億円規模の歴史的規模の赤字であり、日本でテレビなど生産していればそれだけ赤字が膨らむ構造になっていた。

 輸出産業も、そしてユニクロローソンのような国内産業も日本から海外に生産や販売拠点を移しており、そこでは日本語ではなく現地の言葉をしゃべる人のほうが明らかに優位性があるのだから、現地人の採用が増えるのは当然だ。

 日本人の就職状況は日を追って厳しくなり日本がアメリカやヨーロッパのように失業率が10%前後になる日が近づいている。
こうした状況下では単に大学を出ただけでは何の意味もなく、自ら即戦力としての能力を企業に示さなければ採用はおぼつかない。

注)先進国の失業率が高いのは製造業が新興国に移転してしまったからである。残された職業は医者・弁護士・公認会計士・教師といった資格を必要とするものや、証券・銀行・投資・保険と言った金融関連業、IT産業、それに公務員が主で、こうした職業は高学歴を要するのでそうでない人は失業するか、最低賃金で働くかを迫られることになる。

 私は日本の大学が単なるサロンとなって学生は遊ぶだけ遊び、一方大学側はその改善に取り組もうとしないことに危機感を持っている。
悪口を言えば「アホナ学生をアホナ教授が甘やかしている」構造で、これでは世界の優秀な学生と対抗して勝てるはずがない。

 一旦入学すれば破廉恥行為で新聞種にならない限り卒業が可能な現在の大学制度はグローバル世界では無用の産物だ。
一部に慶応のように社会に役立つ学生になるように教育している大学もあるが、ほとんどが相変わらずサロンの粋を出ていない。

 日本人であれば日本の著名な企業に入社できた時代は終ってしまった。そうした状況を明確に学生に伝え、学力の低い学生を排除していくシステムを採用しない限り、日本の学生が就職戦線で外国人に敗れ続けるのは当然だと思う

注)私は日本の中にひどい甘えの構造があると思っている。大学さえ出れば遊んでいても企業は採用してくれるとか、仕事をしないでも生活保護費で生きていけるとか、無用なダムをいくら建設しても国債を発行すれば大丈夫だとか、あげれば限がない。
政治家は橋下氏のように明確にそうした時代が終わったのだと宣言すべきで、日本人の甘えの体質を払拭させるべきだ。

なお就職問題に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47699653/index.html

(Google Translation)


Employment front of Japanese students has begun to change completely.
Until now, large companies in Japan have adopted the college students and high school students every year in April. Moreover, companies have adopted the Japanese only. However, the adoption of the Japanese and only joined in April is now crumbling significantly.
Company performs year-round recruitment, and nationalities are no longer also. This is completely coincides to the internationalization of Japanese companies.
UNIQLO globalization has come up most clearly, UNIQLO is to frame the next fiscal year to approximately 80% of foreign adoption. UNIQLO overseas sales volume is expected to exceed the scale of sales in Japan.
Lawson convenience store is 30% foreigners from 20% of recruits, after the adoption is not any discrimination. Broadcast of NHK, Chief of the Chinese training has been adopted by Lawson had done the training of the Japanese.
I had laughed at the way the adoption of "Iwanami Shoten". Students can not receive an interview that there is no staff recommendation for the interview, also, it is necessary or recommendation of the authors who published in the Iwanami.
According to the recruiters of Iwanami Shoten, so I can not bear to meet and interview the applicants for the adoption of a human scale the number of 1,000 people.
Iwanami Shoten is a publisher was very popular around the time of my students. There was even a word like that (which is the mean and the most conscientious publisher) Iwanami culture, would make the left-leaning over too, then, that publishers were left from the era. ,
Recruits had become so severe situation to scale the number of people management.
On the other hand, (student of leftist tendencies) that seem to rush because there is still more popular name value in the past.
Currently, the Japanese exporting companies had nearly wiped out.
The consumer electronics industry was the star of the export industry in Japan has recorded a deficit across the board. In particular, such as the Panasonic is a deficit of 800 billion yen scale of historic scale. Now, the production of television in Japan, the consumer electronics industry has become a structural deficit swells.
Now, the domestic industry, such as Lawson and UNIQLO has relocated from Japan to overseas production and sales. In this case, there is clearly better advantage of people speak the local language instead of Japanese. So, it increases the adoption of the local people .It is natural.Japanese employment situation has become stricter day by day. Japan's unemployment rate is likely to be around 10% as the U.S. and Europe.
Under these circumstances, the student is just out of college does not mean anything. A student must show the ability of companies to own as ready. Otherwise, the student will not be adopted.
Japanese universities have become mere salon. Student is only play, the university is not going to tackle the other hand the improvement. I have a sense of crisis about it.
Speaking of bad things about "that stupid professor spoiled,stupid students". In this, Japanese students can not have to win the world's best students.
Once you have enrolled once, unless you shameless act, graduation is possible. University system like this is not world-class global.
Keio University is to educate students to become useful to society. However, the university is almost as usual salon.
In the past, Japanese students were able joined prominent companies in Japan. That era is over. We must clearly tell the student such a situation. And, as long as we do not adopt the system to eliminate the low student achievement, student of Japan will continue in the job market lost to foreigners.

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(24.2.9) トヨタの惨憺たる決算状況 トヨタは再生できるのか? Toyota's dismal financial situation

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 トヨタ11年4月~12月までの決算実績と、12年3月期の通年の決算見込みを発表したが、その惨憺たる結果に思わず目を覆いたくなった。
トヨタと言えばリーマン・ショックが発生するまでは連結で2兆円単独で1兆円営業利益を計上していた日本のトップ企業で、世界のトヨタといわれていたほどの自動車メーカーだった。

 あれから3年半、トヨタは並みの企業になっただけでなく、トヨタ単独では4期連続の赤字を計上し、その赤字幅は毎年増加している。
もはや世界のトヨタの面影はなく、かえって赤字脱却にあえいでいたしばらく前のJALのように見える。
もっともトヨタにとっては多くの不幸が存在し、経営不振はトヨタだけの経営責任とはいいがたい。

 アメリカでトップ企業になったとたんに、オバマ政権の国内産業保護の犠牲となってプリウスの事故をトヨタ追い落としのターゲットにされてしまった。
トヨタの事故はまったく濡れ衣で、当の調査をしたラフード運輸長官が昨年2月「子制御システムには欠陥がなく私の娘もトヨタに乗っているので安全だ」と安全宣言をすることで終止符が打たれた。
しかしこれはトヨタ車がアメリカでまったく売れなくなったことを見極めた後の謀略終了宣言である。

注)アメリカのトヨタ社追い落とし戦略は以下にまとめてある。http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat38892627/index.html

 さらに日本では昨年3月東日本大震災が発生し、トヨタ自慢のカンバン方式が機能しなくなり、さらにタイの洪水が追い討ちをかけてしまった。
トヨタの発表ではこの震災タイの洪水による営業利益の下押し要因は2700億円だと言う。
しかしそれにも増してトヨタに決定的な打撃を与えているのは円高で、この下押し要因は3100億円だと言うから、円高こそがトヨタ低迷の最大の要因と言える。

 トヨタは豊田社長が「日本での300万台生産維持を死守」を目指して努力しており、私はこの豊田社長の日本を愛する気持ちには心から敬意を払っているが、一方でこの決断は経営者としては最悪な判断だと思っている。

 何度も記載したのでまた記載するのははばかられるが、日本ほど輸出産業に不適な場所はない。それは円が毎年のように上昇するからで、いくら経営合理化を行ってもこの円高には対抗できない。
よくトヨタは1円の円高で300億円の損失が発生すると言われている。
これは主として為替差損を言っているのだが、実際に円高が固定してしまうと競争相手のドイツ車や韓国車との競争にまったく勝てなくなって、販売そのものが縮小してしまう。

注)企業は内部為替レートを毎年設定して、これを基準に部門間での取引を行い、部門収支をはじいている。しかしドルが内部為替レートより5円の円高になれば、5円 × 300億円 = 1500億円の為替差損が決算で発生することになる。

 この76円の円高水準は日銀が昨年来何度も為替介入を行い、やっとのことで維持している水準で、今後も円高圧力は継続すると思っておく必要がある。
日本経済の現状を見てなぜ円高が進むのか多くの人は不審に思っているが、通貨の価値は経済のファンダメンタルとはほとんど関係がない

 通貨の価値は金融政策に関連し、アメリカがゼロ金利政策を継続しドルを市場にばら撒いている限りドルは円に対して常にドル安になる。
かつては日本だけが通貨安政策をとっていたので1ドル120円程度の輸出産業にとってわが世の春のような状況が続いていたが、今はアメリカのドル安政策によって日本の円の優位性(円安政策)は崩壊している。

 トヨタは果たして生き残れることができるだろうか。トヨタ単独では毎年のように赤字幅を増大している。
現在トヨタは国内で生産した車の約6割を輸出しているが、この部分を現地生産に切り替えない限り赤字は継続して発生するだろう。
日本で輸出産業が成り立つ条件はなくなっているので、トヨタは国内販売目的に約120万台(4割当相)規模の生産ラインを残してあとは海外生産に移らない限り復活は難しそうだ。

 私は豊田社長の日本を思う気持ちはとても好きだが、このままではどうしても赤字からの脱却は不可能でジリ貧になっていくだけだろう。

なおトヨタ自動車に関する最近の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43946940/index.html

(Google Translation)

Toyota has announced financial results for performance and until April to December 2011, the expected financial results for the year ended March 31, 2012.
Look at the results that miserable, I felt like covering my eyes involuntarily.
Until there is a collapse of Lehman Brothers, Toyota's operating revenue has recorded  ¥ 1 trillion by itself ,also, is a 2 trillion yen in consolidated financial statements.
And, it is said that Toyota is the world's Toyota.
After three and a half years since then, Toyota has become a normal company. Toyota recorded a deficit unconsolidated balance sheet of the fourth consecutive year, the deficit is increasing every year.
Remnant was called Toyota is the world 's largest companies already disappeared. On the contrary, Toyota looks like JAL deficit while ago.
However, for Toyota there was a lot of unhappiness.
Poor management is not only responsible for the management of Toyota.
As soon as Toyota has become the leading company in the United States, became a victim of domestic industry protection of the Obama administration. Accident of the "Prius" happens to occur at that time. Obama was the target of the attack it's Toyota.
Toyota's accident was entirely innocent. Transportation Secretary Lahoud has declared the examination was conducted in February last year, as follows.
"Toyota's electronic control system is not defective. My daughter is riding in the car at Toyota"
However, this is after that it no longer identify selling Toyota vehicles in the United States at all, the end trick is a declaration.
In Japan, East Japan Earthquake occurred March last year, Kanban does not work and the flood of Thailand had struggling even more.
According to the announcement of Toyota, factors of operating income downward by this earthquake and flood in Thailand say 270 billion yen.
However, it gave a decisive blow to Toyota than ever it was a soaring yen currency. This is a 310 billion yen downward factors. So, what say soaring yen currency is the biggest factor of Toyota downturn.
Toyota president has been working towards the "defend the production of 300 million cars in Japan."
I have truly paid homage to the Japanese love of this Toyota president.
On the other hand, I think that this decision was the worst.
Because Japan is the most unsuitable place for the export industry. Yen rise as each year. This can not catch up to the soaring yen even after so much rationalization of management.
It is said that Toyota is to occur a loss of ¥ 300 billion yen of ¥ 1.
It is said that the foreign exchange losses. But now, the yen had actually fixed, Toyota was not win at all to compete with German cars and Korean cars of competitors. And sales would shrink.
Bank of Japan made ​​a foreign exchange intervention many times since last year. Then, the exchange has maintained a high level of yen 76 yen. Appreciation of the yen pressure will continue in the future.
Look at the current state of the Japanese economy, "Why the yen proceeds" many people are suspicious. In fact, the value of the currency and the fundamentals of the economy is irrelevant.
Value of the currency is related to monetary policy. The United States is scattered in the market the dollar to continue its zero interest rate policy. Therefore, the U.S. dollar will always weak dollar against the yen.
Once, only Japan had adopted a policy of currency depreciation. At the time, one dollar was about 120 yen. It was followed by situations such as the spring for the export industry. But now, the superiority of the Japanese yen (yen depreciation policy) has been destroyed by weak dollar policy of the United States.

Will Toyota be able to survive?
Toyota's unconsolidated balance sheet has increased the deficit every year. It is like the former JAL.
Currently, Toyota has been exporting about 60% of the car was produced in the country. Unless Toyota switch to overseas production this part, Toyota deficit will continue to occur.
Export industry conditions in Japan are no longer holds. Toyota will leave the production line of the scale (equivalent to 40%) about 1.2 million car sales purposes. And, as long as there is no later moved to overseas production, Toyota is difficult resurrection.

At this rate, Toyota is impossible to break away from the deficit, will only become the dwindling of business.

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(24.2.8) 異常寒波の原因がさっぱり分からない? 

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 世界の温暖化はどこに行ってしまったのだろうか。このところの日本の寒さは異常だ(ただしここ2~3日は暖かさが回復している)。
気象庁は1月の平均気温が4度台であり、これは4半世紀ぶりの低温だと発表していた。
日本海側は豪雪で妙高や野沢温泉村は3mを越える積雪になっていた。
豪雪になると屋根の雪下ろしが必須の作業になるが、豪雪地帯に住んでいる人は高齢者が多く、すでに雪下ろし等で60名以上が死亡しているという。

 私は日本だけが寒波に襲われているのかと思ったら、東アジアも異常な寒波で韓国や中国やモンゴルでもこの話題で持ちきりだ。
特にひどいのが東ヨーロッパでウクライナを中心に東ヨーロッパの死者は200名を越えていると言う。
ウクライナが特にひどいのは路上生活者が多いためと説明されていたが、東欧の経済状況は特別だと言うことがこの死者の数でわかった。

 イタリアのローマでは50cmあまりの積雪になって、交通に大渋滞が発生していた。ローマでは雪などほとんど降らないから雪が積もると自動車事故が頻発してしまう。
事前に適切な手段をとらなかった当局が悪いと騒いでいたが、雪が解けるにしたがってこうした声が小さくなったとのことだった。

 しかし一体何が起こったのだろうか?
地球上の温室効果ガスが増大し、いたるところで氷が溶けて北極は海原になり、氷河が後退していたのに一気に逆襲を受けたようなものだ。

 気象学者はこの寒波の原因を色々な言葉で説明しているがどれを聞いても納得できない。
日経の記事では「ブロッキング現象が寒波の原因」と説明していた。
北太平洋上に高気圧が張り出して、偏西風の動きをブロックすると素直に偏西風が流れなくなって、日本上空で南下しその後、北に大きく迂回してアラスカ周りで偏西風が流れると言う。

(日経の記事は以下参照)

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819691E2E0E2E2EA8DE2E0E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2;bm=96958A9C93819691E2E0E2E2E78DE2E0E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2

 ブロックされた偏西風が蛇行して日本上空を覆い、そのためシベリア寒気団が偏西風に乗って南下するからだとの説明だった。
じゃ、なぜブロッキング現象が発生したんだい?」次々に疑問が出てくる。

注)気象学者の間では赤道付近でラニーニャ現象が現れるとブロッキング現象が現れると言うが、ではなぜラニーニャ現象が現れるのかが今度は疑問になる。

 しかし考えてみれば温暖化も一直線で進むことはないのかもしれない。
経済現象では産業革命以来GDPは増加してきたが、必ずしも一直線で増加したわけでなかった。
大きな技術革新アップルのiPhoneやIPadのような革新的商品の出現)のコンドラチェフの波約60年ごとに発生していたし、マルクスの言う恐慌循環約10年ごとだった。その間に3年の波や1年の波があったのだから、気候変動もこうした波を打ちながら長期的には温暖化が進むと言うことなのだろう。

 日本気象協会によるとブロッキング現象が現れて寒波に襲われたのは1963年38年豪雪1981年56年豪雪、そして2006年平成18年豪雪だと言うから、必ずしも経済循環のような循環性はないが、それでもこうした現象は起こるのだろう。

 今年は偏西風が日本の上空を通っているので(普通は日本の北側を通る)シベリア寒気団が偏西風に乗って張り出したのだと言うことだけしかわからないが、まあそんなものだと思って了解しよう。
長期的には温暖化が進むが短期的には寒い冬もあるということのようだ。
しかしこの気象問題ほどわからないものはないと言うのが正直な私の感想だ。

なお地球の温暖化問題の記事は以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 



 

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(24.1.7) 人権外交の限界 シリアのアサド政権を助けるロシアと中国 Limit of human rights diplomacy Russia and China help the Assad regime

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 いくら人権擁護を訴えても実際のリアル・ポリティクスでは何の役にも立たないことを再び国連が実証した。
アサド政権の反政府運動に対する弾圧を止めさせようと、アラブ連盟西欧諸国が提出した「対シリア決議案」をロシア中国が拒否権を発動して今回も葬り去ったからだ。

 アメリカのライス国連代表は「うんざりだ。シリア人民を裏切り臆病な独裁者を擁護する行為だ」と非難声明を出し、イギリスのグラント国連大使は「シリアの殺人機械の300日の抑圧の中でももっとも恥ずべき日」と口を極めて罵倒したが、ロシアと中国は蛙の顔にションベンと軽く受け流した。

 アメリカやアラブ連盟がこうした人権擁護の決議案を出すのは、05年に世界サミットで採択された「保護責任」と言う御旗があるからだ。
保護責任」とは簡単に言うと、そこの政府が国民を保護しなくなった場合は世界は共同でその国民を保護する責任があるというもので、実際リビアに対してはこの保護責任が発動された(そのときはロシアと中国は決議案に棄権した)。

 NATOによる空爆はこの国際的な「保護責任」を御旗に国連決議を採択しリビア空爆を行ったものだが、国民の保護と弾圧者の打倒とは表裏一体の関係にあるから、実際はNATO軍によるカダフィ政権打倒につながった。

 ロシアと中国はリビア制裁決議のときはカダフィ政権打倒までは考えていなかったからこれには驚いた。
まずいじゃないか、独裁政権はわれわれの友だ。そこが打倒されてしまうと次はわれわれに矛先が向く。なんとしても独裁政権を残しておかなければ・・・」深く反省した。

 何しろロシアにはチェチェン問題があるし、中国にはチベットとウイグル問題がある。
両国はここで反対派をアサド政権並みの強硬手段で弾圧しているのに、こうした問題に国連が「人権擁護」の御旗を掲げて介入してきたら大変だ。

内政不干渉の原則を確立しなければ国内での弾圧ができなくなってしまう。リビアでは間違って棄権に回ったが、シリアでは同じわだちは踏まないぞ」ロシアと中国がタックを組んで「対シリア決議案」に反対に回った。

 特にロシアにとってシリアは重要な武器の輸出先だし、海軍基地を提供してもらっているし、多くのロシア資本がシリアのインフラを整備してきた。
ここは俺の島だ。アメリカなんぞに自由にかき回されてたまるか」ロシアにはそうした思いがある。
中国は軍事物資の輸出はないが、インフラ整備に相応の協力をしてきた。
こうした支出が政権が変わることによっていっぺんに吹っ飛んだら大変だ。
黒い猫でも白い猫でも金を支払ってくれる猫がいい猫」中国の国是だ。

注)また北朝鮮とも友好関係を結んでおり、ミサイルや核開発技術の輸入を行っている。

 こうして国際間のパワーゲームで国連がまったく動けない間に約5000名の市民が犠牲になってきた。人権外交の立場からは看過できない問題だが、リアル・ポリティクスの世界では人権より利害関係だ。
西欧各国はリビア制裁のときほどは熱心でないのはシリアには石油利権のようなものがないからだ。
言ってしまえば単に貧乏な国が国内で殺し合いをしているのに過ぎない。
まあ、適当に殺し合いをしてくれ」と言うのが本音だ。

 シリア問題はどのような形で解決するだろうか。シリア政府をロシアと中国が支援し、反体制派をアメリカと西欧が支援している形だが、こうした場合は相互に支援者がいるのでなかなか決着がつかない。
結局は妥協が図られるとしても双方痛みわけと言う形での幕引きになるだろう。

注)アサド氏を追放するとしても過去の人民に対する弾圧は訴追しないと言うような条件がつくだろう。

なおアラブの春に関する記事は以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45123956/index.html

(Google translation)

Human rights in the real world of actual politics is good for nothing. United Nations has once again demonstrated that.
United Nations tried to stop the crackdown against anti-government movement Assad regime. Was submitted to the UN "resolution against Syria," Western European countries and the Arab League. "Russia and China vetoed. Then, the two countries left buried a resolution.
Rice of the United States Representative to the United Nations commented as follows. "I was disappointed. This is a cowardly act to defend the dictator Syria have betrayed the people"
Grant of the British ambassador to the United Nations commented as follows.
"This day is a day that most disgraceful of 300 days of repression in Syria"
However, Russia and China has insisted that the correct action.
America and the Arab League is to submit a draft resolution on Human Rights for a reason. "Responsibility to protect" at the World Summit was adopted in 2005.
And "responsibility to protect" is a thing if the government is no longer there to protect the public, the world that there is a responsibility to protect its citizens together. Libya is not responsible for this protection has been triggered actual.

NATO airstrikes were carried out is something "responsibility to protect" this international. NATO air strikes were carried out United Nations adopted a resolution on Libya. However, the overthrow of oppression and the protection of the citizens is inextricably linked. NATO air strikes by the military regime was to overthrow Qaddafi.
Russia and China was surprised. Because, the two countries did not think to overthrow the Qaddafi regime.
Russia has Chechnya problem. And, in China there is a problem in Tibet and Uighur.
The two countries have tough measures to crackdown on the opposition here. UN may come to intervene in this problem.
Syria is important for Russian arms exports in particular. Russia has also asked to provide a naval base. And Russia is spent on infrastructure in a number of Russian capital.
"This is my area. Syria has not been stirred freely to the United States" Russia thinks so.

China's export of military goods is not. However, China has been commensurate with the cooperation of infrastructure development.
Such spending is lost to the regime change.
"If you pay the money is good dictatorship" It is national policy of China.
Approximately 5,000 citizens have been sacrificed during the United Nations can not move at all between the international power game. From the standpoint of human rights diplomacy can not be overlooked. On the other hand, in the world of real politics is interest.
Western Europe is not enthusiastic when compared to the Libya sanctions.
It is because Syria is not in the oil interests.
Syria would solve the problem either. Russia and China are helping the Government of Syria. On the other hand, the United States and Western Europe has supported the dissidents. In such cases, the issue is whether Syria will be resolved in any form. In fact, the problem is irreconcilable because Syria who support each other.
This issue will eventually result in even.

 

 

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(24.2.6) 天に向かってつばを吐いていた民主党 議事録未作成問題

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 今思えば民主党の野党時代は単に天に唾を吐いていたことがわかる。
当時民主党は自公政権を揺さぶるためだけに、自公政権が公文書の管理がずさんだと追求していた。
覚えておられるだろうか?
年金記録の改ざん問題や、薬害肝炎患者リストの放置を「透明性の欠如だ」と口を極めて罵倒したものである。

 自分たちが政権をとれば「こうした不透明な隠蔽体質はたちどころに改善され、官房機密費の明細についても公表する」と言っていたものだ。
政権奪取後2年半が経つが、しかし隠蔽体質はさらに強化され民主党政権が実際は天に唾していただけだと言うことがわかった。

 昨年3月に発生した東日本大震災時に15の対策会議が設置されたが、そのうち10の対策会議で議事録がまったくないことが判明した。
原子力災害対策本部政府・東電統合対策室の当時の議事録が存在していない。

 前者は菅総理が陣頭に立って災害対策を指揮していたもっとも重要な会議で、後者は実質的な実行機関だったが、この二つがいったい何を決定し指示していたかわからないのだ。
私は当初、全員がパニックに陥って議事録を取るような精神的な余裕がなく、菅総理の「東日本が全滅する」と言った危機感の中にあったからだろうと思っていた。

 それに当時の新聞報道を読めばわかるが、対策本部の廊下まで菅総理の金切り声が聞こえていたと報じていたのだから、誰も議事録を取る余裕なんかなかっただろう。
お前ら何をやってんだ、早く情報をあげろ!!!」
「原子力安全・保安院は今まで何を見てきたんだ、言ってみろ!!!」
「東電は水素爆発を放置するのか、水を入れろ、いや海水じゃ駄目だ、水だ、馬鹿飲む水じゃない!!

なんてことはとても議事録には残せないと思ったからだ。

 しかしこうした議事録を残さないと言う行為は民主党の体質だと言うことがだんだんとわかってきた。
民主党の言う政治主導というあの体質である。
実際議事録を残すと言うような地味な仕事は政治家にはまったく向かない。
こうした行為は官僚機構が整備してきた手法で、官僚主催の会議では必ず書記がいて詳細な記録を残してきた(そして会議は前もって根回しがしており粛々と進められる)。

 だから官僚の答弁はとても慎重で自分の言った言葉が記録に残ることを前提に話している。
その対極にあるのが民主党の代議士で「放射能つけちゃった」なんて愚かなふざけをしたり、「私は防衛問題は素人です」と言ったままその後もまったく勉強しなかったり、あまりの舌禍に国民はあきれてしまった。

 しかしそれが政治家の体質と言うようなもので、言いたい放題放言してそれを記録に残さないのが政治的手法と言う。
したがって今回の東日本大震災に伴う対策会議で議事録がなかったのは、この政治主導がきわまった結果だと言うことがよくわかった。

 民主党は官僚を嫌うあまり政治家だけでことを処理しようとして、官僚機構が整備してきた議事録作成と言う行為まで放擲してしまった。
かつて民主党は野党のとき「透明性の欠如は国民に対する背信だ」と言って自公政権をゆさぶってきた。
確かに自公政権の下では意図的に記録を隠蔽しようとする傾向があった。しかし民主党政権では記録を残すと言うことすらしない。

 「隠蔽体質」、今その言葉が民主党政権に向けられている。元々政治家だけですると隠蔽になるだけなのだが、すべて天に唾をした結果だから自業自得と言うことが言える。

注)菅政権の評価については以下にまとめてあります
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43144406/index.html

 

 

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(24.2.5) ためしてガッテン 変形性関節症に気をつけろ

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 私はNHKが放送している「ためしてガッテン」のファンで、毎週録画をしてその結果をブログに掲載しているが、今回は「変形性股関節症」の話だった。
この病気は40才以降の女性に発生することが多く、当初の症状は腰や膝や足の親指の付け根の痛みであったりして、本人は腰痛だと思ったり膝痛だと思ったりするそうだ。

 私の場合も長い間腰痛に悩まされているが、整形外科に行っても別段異常はないと言われている。背骨の神経の通り道が狭いとは言われているが、これは昔からそうだったので今に始まったことでない。
どうもよくわからないが自分では坐骨神経痛だと思っている。

 今回の腰痛膝痛に悩まされていた女性は、骨盤の足の骨の受け皿であるおわん部分と、足のボール状の骨との間にある軟骨が摩擦して炎症を起こしているのが原因だった。
長い間足を酷使したためにグリースであった軟骨がなくなってきたと言うのだから、グリースオイルが不足した機械と同じだ。

 身体の動きがギクシャクするようになってスムーズさが失われ、最後は激痛が発生してくる。
骨と骨が直接に触れるのだからその痛みは半端なものではないのは当然だ。

 しかしこの痛みが当初は腰や膝や足首に現れるのは神経がこすれる場所をとおって腰や膝や足の親指の付け根まで一本であるためだという。
私が自分では坐骨神経痛だと思っている症状も、単に腰やでん部が痛むのではなく足の大腿部の外側とふくろはぎの外側が傷んでいる。
本来はこの部分の筋肉にまったく異常があるわけでないのに痛むのだから一種のバーチャル・リアリティーといえる。

注)マラソンをしていてこの部分が痛んでくると、「これは実際は足の筋肉が痛んでいるのではないのだよ」と自分に言い聞かせている。そうするとそのうちに痛みがなくなる。

 今回番組で骨盤と足の付け根の結合状態を模型で見せてくれた。人間の足はまっすぐに下に伸びているのではなく斜め横に飛び出して、それからまっすぐに下に伸びている
これホンダのロボット、アシモ君とはまったく異なった足の構造で、ロボットはみな足が真下に出るように設計されていた。

 横に出ると胡坐あぐら)をかいたり足を組んだりすることができ、車座に座ることができる。私は胡坐をかくのは人間の習性と思っていたが、足の構造から来た自然なスタイルなのだそうだ。

 またこの変形性股関節症が40歳代以降の女性に多い病気なのは、骨盤のおわんが浅く、足の骨のボールとこすれ易い構造だからだと言う。
また姿勢も重要で特に腹を前に出した姿勢は骨盤のおわんに過度の負荷をかけて軟骨が磨り減るのだそうだ(おわん全体で受け止めるのではなくその一部で受け止めてしまうため)。

そうか、軟骨が磨り減ってグリースがなくなってしまう症状か・・・・・
思えば私自身は過度な運動を繰り返してしてきた過去がある。
超長距離走を好んで走るのだが、二週間で1100kmとか、二日で250kmとか100kmマラソンなどは、フルマラソン感覚で出ている。
これで軟骨が磨り減らなければそちらのほうがおかしい。
私自身は坐骨神経痛だと思っている症状が、変形性股関節症の可能性もあるな・・・
今までは骨盤と足の付け根のレントゲン写真は撮ったことがなかったが、一度整形外科でチェックしてもらうことが必要のようだと悟った。

 このおわんとボールの間の軟骨を再生する方法があると番組で紹介していた。
ポイントはこの場所に負荷をかけず足を動かすことで、そうする骨髄液が出てくるのだそうだが、それが次第に軟骨に変わっていくと言う。
運動としては以下の方法が推奨されていた。

① 貧乏ゆすりを繰り返す(これは座ってするので骨盤と足への負荷が弱い
② 座って股の開閉を繰り返す(
理由は上記と同じ
③ 骨盤を起こして自然な姿勢を取り戻す。

 上記の方法についてはためしてガッテンのホームページに写真入で掲載されているので確認されたい。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120201.html

なおためしてガッテンのシリーズは以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html

 

 

 

 

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(24.2.4) 森の幼稚園  農業大学教授 上原巌氏の話

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 私はまったく知らなかったが世の中には「森の幼稚園」と言う取り組みがあるという。
今回おゆみ野の森のメンバーのFさんが、1月28日)にその道の第一人者と言われている農業大学の上原教授を招いて講演会を開催してくれた。
私も森のメンバーの一員だからこの講演会に参加したのだが、正直言って最初は何の話があるのかわからなかった。

 上原氏の話を聞いてはじめて知ったが、デンマークドイツなどでは1960年代ごろからこの「森の幼稚園」の取り組みが始まったと言う。
最初はデンマークの子供好きの主婦が子供を集めて森で遊ばせたのが始まりだそうだ。

 子供などは森に行くと遊ぶものだと私は思っていたが、昨今の子供は非常に管理された場でしか遊ぶことをしていない。またゲームなどに夢中になっているので、考えてみたら普段は森で遊ぶことはしないようだ。

 現在ドイツで行われている「森の幼稚園」は400箇所程度あるそうで、この幼稚園は普通の幼稚園のような建物が存在するわけでない。
決まった時間に森の一定の場所に集まってきて、それから後は子供たちの自主性に任せて勝手に遊ばせている。
週5日間開催されるのは通常の幼稚園とまったく同じで、よほどひどい天候でない限り中止になることはない。

 ここまで説明を受けて私はNHKの番組でこの「森の幼稚園」が紹介されていたのを思い出した。
記憶では裸同然の子供が水遊びをして遊んでいたと思う。
幼稚園だからサポートをする大人もいる。通常は15人クラス2名の大人が受け持つのだそうだが、この大人は指示もしないし子供たちの手助けをすることもしない。
ただ見守っているだけで、たとえば子供が水に入って流されては大変なので水遊びのときは川下にいて流れてきた子を救おうとしていた。

 こうしていると子供の中で年長者や経験が豊かなものが他の子供をリードして遊ばせるようになり、すべては子供が主体になって遊ぶという。
日本の幼稚園を見慣れたものからすると、英語も漢字も習わないし、社会的な礼儀作法を教えるわけでないし、身体中真っ黒になって遊んでいるので御世辞にもきれいといえないので、「本当にこれでいいのだろうか?」と思ってしまいそうだ。

 そして何より小学校の前準備としての幼稚園と言う役割が希薄なのではないかと危惧の念を持ったが、これでいいのだという。
これも上原先生から聞いてはじめて知ったが、精神的な傷害がある子を森で遊ばせるとその傷害が大きく改善するのだそうだ。
通常これを「森林療法」と言うのだそうだが、一種のアロマセラピーのようなものかも知れない。

 私自身も森に行くのがとても好きで、新緑の頃の木の葉の匂いなどはかいでいるだけで幸せな感じがする。
むかし高校生だった頃、春になると多摩丘陵の新緑の雑木林を意味もなく歩き回っていたが、今で言う森林浴を楽しんでいたのだと思う。
その後登山に熱中したが、春と秋の森が特に好きだったのはその匂いが素敵だったのだと上原さんの話を聞いて思った。

 この講演会には30名程度の人が集まった。上原先生の話は1時間程度で終わり、その後はおゆみ野大百池おおどいけ)方面を散策して、12時ごろからおゆみ野の森でバーべキューパーティーを開催した。
当日は気温も低く風もやや強かったが、とても楽しいひと時だった。

なお上原先生の当日のブログの記事は以下のとおりです
http://blogs.yahoo.co.jp/ueharaiwao/22437235.html

またおゆみ野の森の活動については以下のブログが参考になります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43732668/index.html

http://blog.goo.ne.jp/oyuminonomori




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(24.2.3) 人口の減少と日本の将来像 Decrease in population and Japan's future

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 国立社会保障・人口問題研究所社人研)が発表した12年度版の日本の将来人口推計は、10年度の人口1億2806万人が50年後の60年には8674万人約3割減少するという。
50年間で約4000万人の減少だから、年度の単純平均で毎年80万人の人口が減少するこということになる。
私の住んでいる千葉市の規模の都市が毎年消滅していくようなイメージだ。

 一方で老齢化比率65歳以上の老人人口比率)は、現在でも23%と世界で最高の比率だが、これも50年後には39%と圧倒的に年寄りが多い国なっていると言う。
ドイツもイタリアもかなりの老人国家だが日本のレベルは突出しており、その原因は平均寿命が女性で1位、男性4位とこれも世界でトップクラスの長寿国だからだ。

 日本の将来社会は簡単に言ってしまえば人口は毎年劇的に減少し、残ったのは老人ばかりのなんとも活気のない社会と言うことになる。
私は仕事の関係でよく地方都市を訪問していたが、特に山陰の県庁所在地の物寂しさは群を抜いていた。
昼間など町を歩いてもほとんど人通りがなく、たまに会うのは老人ばかりだった。
今後はこうした町がいたるところに現れるのだろう。

 人口が減り、老人が増えると言うことは国内の消費市場が縮小していくと言うことを意味する。
人口減はそれだけで消費財に対する需要をなくすが、高齢化も消費市場が縮小する大きな要因になる。

 何しろ高齢者は今ある物を大事に使って新しいものに飛びつかない。
スマートフォンフェイスブックに飛びつくのは好奇心旺盛な若者だけであり、年寄りには昔の電話でコミュニケーションは十分だ。
外出して買い物をすることも少なくなるからデパートスーパーも、そしてコンビニさえも斜陽産業になってきた。

注)私が生まれ育った八王子市で駅に隣接しているそごうデパートが閉店した。八王子のような東京近在の都市で、しかも抜群の立地条件にあるデパートが閉店に追い込まれるほど消費財産業は厳しい。

 ビールやお酒の出荷量はかなり前から対前年を下回るようになっており、住宅建設も老齢者は手当てを終わっているか、あるいは手当てをすることをあきらめているのでここも斜陽産業だ。

注)住宅需要は1997年をピークにすでに低下に転じている。詳細は以下参照。
http://www.dbj.jp/reportshift/topics/pdf/no120.pdf

 日本では今までの人口構造と高齢化比率を前提に企業が存在しているので、毎年生産量が需要量を上回ってしまい、常にデフレ圧力がかかる構造になっている。
一般にデフレは円高による海外製品の価格低下だと説明されるが、たしかにこれも原因ではあるが主要要因ではない。

注)日本の輸入品目の推移は以下のグラフ参照。ほとんどが鉱物資源(石油、LNG、鉄鉱石等)であることがわかる。
http://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/item.html

 日本は石油やLNGや鉄鉱石や銅と言った資源を大量に輸入しているが、食料や衣類や等の一部を除けば、消費財はほとんど国内で生産している。
だから消費財の価格低下の本当の原因は人口の減少と高齢化だというのが正しい見方だ。

 こうした国内市場の縮小の中で、唯一成長しているのが医療産業である。
これは当たり前で老人ばかりが多くなれば医者にかかる機会は圧倒的に多くなり、実際病院にいってみれば老人だらけだ。

注)医療費の推移は以下のグラフ参照
http://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/08/dl/1-1.pdf

 日本は世界最速の老人大国で、世界最大の老人医療国家といえる。
老人医療費は毎年のように増え、また介護にかかる費用もうなぎのぼりだ。
これほど確実に需要が見込まれる産業はほかにない。

 一般に医療費の増大は国庫の社会福祉関連費用の増大問題と捉えられ否定的に見られることが多いが、見方を変えれば老人が大挙して医院に押しかけているのだから、絶対の成長産業ともいえる。

 今後世界は先進国を中心に老人だらけになる。老人にとっての唯一と言っていい増加する支出は医療費だ。
日本はその最先端を行く先進国なのだから、日本はそのもてるノウハウを駆使して、世界中の老人を日本にむかえいれれば、老人は喜んでくるはずだ。

注)現在フィリピンからの看護師や介護師が来日し、国家試験を受けているが日本語の漢字が難しく合格率は極度に低い。
フィリピンの看護師に漢字を教えるよりも、英語で世界各国からくる患者を看護させるほうがよっぽど生産的だ。


 何しろ日本には1億3千万人を対象にしたインフラが整備されているのに、住む人は9千万人なるのだから、住宅も交通網も病院も学校もガラガラに空いてくる。
こうした使われないインフラを利用して世界の老人医療大国になるのが、日本の将来像だと私は思っている。
これ以外の有効な対策はちょっと考えつかない。

なお日本の将来に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47661116/index.html


(Google Translation)

National Institute of Population and Social Security announced that Japan's future population projections for fiscal year 2012 level. According to the report, the population in 2010 was 12 806 million people, while the population is 8674 million people in 2060. Approximate population will be reduced about 30%.
It decreased from about 40 million people in 50 years, it would mean a reduction in the population of 800,000 in fiscal year simple average.
Every year we have gone largest city I live in Chiba.
Meanwhile, the aging rate (percentage of the population aged over 65 years) is the world's highest percentage of 23% in the present. After 50 years it is 39%. Japan is a country with a predominantly elderly.
Germany and Italy is a country quite elderly. Levels of elderly Japanese people have been projecting.
Because the cause of a long life expectancy. Japan is a country in the world's top longevity.
Japanese society in the future will be dramatically reduced the population each year. The remaining communities survive only old people would say that without a vibrant society.
I often visited the local city. In such a prefectural capital city, especially lonely.
I walked the streets. It does not have a little crowded, and had just met an old man sometimes.
In the future, this city will appear everywhere.
Less population, more elderly. It means that we have reduced the domestic consumer market.
The population fell to eliminate the demand for consumer goods on their own. While aging is a major factor in shrinking consumer markets.
The elderly take care of the ones they use, and not interested in new things.
Young people show an interest in smart phones and Facebook. But because they are curious. Meanwhile, elders communicate by telephone line.
Elders may be less to go shopping. As a result, in the Japanese department store, supermarket, convenience store has become a sunset industry.
Shipments of beer and liquor is now considerably lower than the prior year. Housing construction is declining industry here. Because elderly housing allowances are over. Alternatively, elderly housing has been given up.
In Japan, there is a company that assumes the rate and aging population structure. Therefore, the annual production would exceed demand. The structure is always pressure on deflation.
In general, explained that deflation is falling prices of foreign products by the strong yen. Certainly this is one factor. But that is not the major factor.
Japan's imports are oil, LNG, iron ore, copper, and it's resources. Excluding food and clothing, consumer goods production has been mostly in Japan.
The true cause of lower prices for consumer goods , one factor is the declining population, aging population is another factor.
Such reduction in the domestic market, the healthcare industry is only growing.
Many old man visited the hospital for treatment, in fact, there are only old people in hospital.
Japan is a superpower of the world's fastest old man. Japan also said the world's largest national medical care for the aged.
Elderly health care costs are increasing every year. Has also increased the cost of care.
The medical industry is expected to ensure demand.
Developed countries will become full of old people. I say spending increases for the elderly is the only health care costs.
Japan's elderly health care powers should be utilizing the experience. Japan should accept the old man in the world. That way, the old man should come willingly.
Japan has developed the infrastructure has been targeted to 130 million people. However, residents will be 90 million. Japan's housing, transportation, hospitals, schools rattle coming vacant.
Try to use this unused infrastructure. Nursing care is to become a world superpower, and I think that the future of Japan.
Other effective measures do not exist.

 

 

 

 

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(24.2.2) 第32回 館山 若潮マラソンに参加した

20120129_091146

 この1月29日)に千葉県の館山市で32回目の若潮マラソンが開催された。種目はフルマラソン10kmファミリーの部があるのだが総勢で1万名を越えたようだ。元々はローカルな大会だったがだんだんと規模が拡大している。
ちはら台走友会からも7名が参加し、フル6名、10km1名が走った。

 この日は気温がとても低くスタート時点で3度台であり、風速も8m前後で風が正面から当たると体感温度は0度近かった。
マラソンは暑いより寒いほうが圧倒的にコンディッションはいいのだが、さすがに体感温度が0度近くになるとむき出しのランパン・ランシャツでは身体が凍り付いてしまう。
私は長シャツの上にヤッケを着、下は足全体を包むタイツにし、さらに手袋で完全武装したがシリアスなランナーはやはりランパン・ランシャツで走っていた。

 この若潮マラソンはとてもフレンドリーな大会で、館山市の住民が総出でこの大会を盛り上げてくれていることがよく分かる。
沿道の応援も途切れることはなかったし、ブーツでは無料で菜の花のプレゼントや豚汁を振舞ってくれていた。
館山市の人口はご他聞に漏れず減少しているが、こうした大会を盛り上げて何とか町の活性化を図りたいとの気持ちがひしひしと感じられた。

 コースは海沿いの道を20km程度走り、その後10km程度山道になって、最後の10kmは再び海道を走るコースだ。
山道は高低差が40m程度あるが、走ってみるとあまりきついと言う感じはしない。かえって平坦な道を淡々と走るよりは変化があって気持ちが切れないで走れる。
そして特にこのコースはがきれいだ。
館山湾からは風が吹き付けていたので波が高くとても美しい波形を描いていた。
私は波の写真が大好きだから思わずとまって写真を撮りたくなったが、いったんとまると再稼動に時間がかかるので諦めた。

 走友会のメンバーのなかではMさんが特にシリアスで、60歳代日本NO1になろうとの目標を持って練習に打ち込んでいる。
年間3000km程度走りこんでいて今回も自己新を狙っていたが、それには届かなかったものの3時間を少し上回るタイムでゴールしていた。
また女性のKさんは10kmに出場したのだが、女性で8位に入賞していたのだから立派なものだ。

 一方私の方は走るたびに遅くなってきた。今回のタイムは4時間10分程度正式タイムではない)で、前回のつくばマラソンといい、今回の若潮マラソンといい、4時間を切れなくなってしまった
今でも遅いスピードで何時間でも走ることはできるがスピードを上げることはできない。
足の股が開かず、腿をあげることもできず女性の年配ランナーがよくやっていりチョコチョコ走りになっている。

 身体は年をとったブロイラーのように硬く、股などは90度開けばめいっぱいであり、前後の開脚などしようものなら悲鳴を上げてしまうほど痛い。
前回NHKで放送された「ためしてガッテン」では筋肉の内部にあるコラーゲンが糖化すると糖化コラーゲンになって、筋肉の弾力性がうせると説明していた。
私の筋肉は糖化コラーゲンばかりなのだろう。

注)「ためしてガッテン」のこのストレッチの放送は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-1929.html

 この糖化コラーゲンを粉砕して新たなコラーゲンだけの筋肉を作る方法がストレッチだそうだが、ヨガの先生によるとこのストレッチはヨガそのものだそうだ。
筋肉が柔らかくなると疲れない筋肉になるので、いつまでも等速で走れそうだ。
早く走ることは不可能でもいつまでも走り続けられる身体には是非しておきたいものだと今はヨガに打ち込んでいる。

注)今回の若潮マラソンでは前半が2時間、後半が2時間10分だった。だから後半も速度が落ちなければ4時間で走れることになる。

 今後は4時間を切れたら御の字と言うことにして、単に走るだけでなく身体の手当てを十分に行って柔らかい筋肉を保つことを目標にすることにした。

なおちはら台走友会に関連する記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44088639/index.html



  

 

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(24.2.1) ヒューマン グレートジャーニーの果てに その2  The Great Journey NO2

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(この記事は昨日のNO1からの続きです

 ホモ・サピエンスが使用していた投擲器はもっぱら小動物を取るための道具として発明されたとの説明だったがこれはおかしい。
たしかに普段はそのような使用をしていたのだろうがイスラエルの地で遭遇したホモ・サピエンスネアンデルタール人が仲良く別々の獲物を狙って狩をしていたなどという図式を描くことは難しい。

 アメリカインディアンでも種族が違えばすべて敵で、会えばばすぐに戦闘になったのは承知の事実だから、二者が遭遇すればホモ・サピエンスは投擲器を使い、ネアンデルタール人は手で槍を投げたはずだ。
この槍合戦はホモ・サピエンスの勝ちで飛距離がまったく違うのだから、ネアンデルタール人が射程距離に近づく前に投擲器でバッタバッタと討ち取られていたことは想像に硬くない。

 ホモ・サピエンスが現在でいえばミサイルを開発していたのに、ネアンデルタール人は鉄砲程度の武器しかもっていなかったことになる。
こうしてホモ・サピエンスは投擲器を持ったことによってネアンデルタール人を次々に滅ぼしヨーロッパ中にはびこることになった。
ちょうどアメリカ大陸での白人とインディアンの関係に瓜二つだ。

 そして同時に投擲器は外部との戦闘に使用するだけでなく、内部の支配のためにも使用されるようになっていたはずだ。

 これもこの番組を見てはじめて知ったのだが、大脳新皮質の割合と群れの数は正比例するのだそうだ。
これによると通常の集団は人類でも150人程度だと言う。この150人大脳新資質で仲間と認識できる範囲なのだそうだ。
したがって人類が150人を越えて集まる場合は何らかの安全保障措置が必要になり、それがないと瞬く間に戦闘が起こってしまう。

注) 種類      大脳新皮質の割合   群れの数
・テナガザル         2.08%       15匹
・ ゴリラ            2.65%       35匹
・チンパンジー        3.20%       65匹
・人類             4.10%      150匹


 アメリカインディアンの例ではホープウェルという一種の公益市場があったのだそうだが、ここは周囲150m程度の土嚢で囲った場所だそうだ。
そこに千人程度の種族が異なるインディアンが集まり、この土嚢の上には市場を主催している側が、投擲器を持った治安担当者を配備して常時中を警戒していた
このようにして安全保障を図ることで、ホモ・サピエンスは集団の規模を拡大することができ、一方常に150人程度の集団だったネアンデルタール人を一掃することができた。

注)結局ホモサピエンスは投擲器を持ったことにより集団の規模が大きくなった。一方ネアンデルタール人は手持ちのやり以上の武器の開発をしなかったので規模の拡大ができなかったということになる。

 番組は道具、分けても投擲器を中心にホモ・サピエンスの発展を述べていたが、投擲器の使用順序については納得がいかなかった。

① 小さく早い動物を狩猟するために投擲器が発明された。
② 集団が大きくなるにつれて秩序の維持が必要になり、従わないものを投擲器でおどした。
③ 敵と遭遇したときに相手を打ち倒す武器として使用するようになった。

 これが番組で紹介された使用順序だ。最初はいたって平和利用だったものが、次第に支配のための手段になり最後は武力に変わったのだと言う。
本当だろうか?
私の推定では当初のホモ・サピエンスは血縁集団でせいぜい150人程度なのだったから、それ以外はすべて獲物になったはずだ。
群れが違えばチンパンジーでも相手のチンパンジーを捕食する。

注)これはNHKが放送したプラネットアースにその映像がある。
http://yamazakijirou1.cocolog-nifty.com/oyuminoshikinomichi/2011/02/19223-932f.html


 だから投擲器は当初から他の集団を餌として狩る道具として使われていて、さらに捕虜にした他の部族を支配しなければいけないから支配の道具としても使われたたのに違いない。
平和目的から武力目的になったのではなく、当初から人が餌として人を狩る道具として使用し、さらに狩った相手を奴隷として使役する目的もあり、いち早く投擲器を使いこなした集団がホモ・サピエンスとして生き残ってきたのではないか、そう思えるのだ。

注)なお梅爺さんのブログを読んでいたらホモ・サピエンスのDNAの中にネアンデルタール人のDNAが含まれていると記載されていた。おそらく奴隷にした女性に子供を生ませたのだと思う。

 私は人類がもともと平和主義者だったと言うような説には同意できない。互いに反目して戦いあった後あまりに被害が甚大なので妥協点として平和協定を結ぶものだと思っている。

 しかしこの番組は見ていて色々な想像をめぐらすことのできる稀有な番組だ。
ぜひこの番組を見ながら想像力を働かすことを勧めたい。

なおヒューマンの記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47616674/index.html

Google Translation

(This article is a continuation from yesterday's NO1)

Throwing instruments were used by Homo sapiens was explained that it was invented as a tool to take a funny little animals exclusively.
Throwing equipment would certainly have been the use of such usual.
Homo sapiens and Neanderthals were encountered but the land of Israel. At that time they were hunting or targeting a different prey without fighting. I do not think so.
American Indians are all enemies in Different Races. That are fighting as soon as they meet the different Indian tribes. When they encountered, Homo sapiens threw the instrument. Neanderthal man threw a spear in the hand .
This battle is a victory of Homo sapiens. It's completely different from the distance, before the firing range is closer to the Neanderthal man,they had been killed by throwing equipment.
Homo sapiens had developed missiles currently speaking. On the other hand, Neanderthals were about gun weapon.
Homo sapiens had developed missiles currently speaking. On the other hand, Neanderthals were about gun weapon.
Neanderthals were massacred by Homo sapiens in a throwing device. Homo sapiens has spread to Europe.
Similar to the relationship between whites and Indians in the Americas.

And just throwing equipment did you use to combat the outside world. It was supposed to be used for internal domination.
But I learned the first time, the number of herds and the percentage of the neocortex is he likely to be directly proportional.
According to this theory, the number of human population of approximately 150 people normally say.

Note) type, 
the percentage of the neocortex, the number of herds
      · Gibbon          2.08%                                 15 mice
      · Gorilla           2.65%                                 35 pet
  . chimpanzee   3.20%               65 pet
     · human             4.10%                               150  animals

If the human race together over 150 people, therefore, need to be some sort of security measures. If there is no security devices, human beings causes the battle.
It was introduced this order of use. Initially, the instrument was throwing peaceful use. Now it means for the next dominate. The last change to arms.
Will true?
I imagine the original Homo sapiens population was at most about 150 kin. Otherwise, everything should become their prey.
If you meet a herd of different chimpanzees, chimpanzees are considered as prey to other chimpanzees

In the example of the Indians had a fort called Hopewell. Here it seems surrounded by sandbags in place around about 150m.
Different Indian tribes gathered about a thousand people there. And this on top of the sandbags, there were security personnel. Security personnel will have a throwing device, the interior was always on the lookout.
Security measures like this, Homo sapiens were able to increase the size of the population. Meanwhile Neanderthal population was about 150 people. So Homo sapiens were able to wipe out the Neanderthals.
The program talked about the evolution of Homo sapiens in the history of throwing equipment. Throwing on the order of the instrument used, but I'm not convinced.


①.Throwing instruments were invented for hunting small animals early
②, The larger the group, it becomes necessary to maintain order. If the population who not obey, was threatened by an instrument.
③,Throwing equipment, When encountering an enemy, was used as a weapon to overthrow the other.

It was introduced this order of use. Initially, the instrument was throwing peaceful use. Now it means for the next dominate. The last change to arms.
Will true?
I imagine the original Homo sapiens population was at most about 150 kin. Otherwise, everything should become their prey.
If they meet a herd of different chimpanzees, chimpanzees are considered as prey to other chimpanzees.
So throwing device was used as a tool to hunt other prey populations from the beginning. Tribal is also dominated the other tribes were captured. So, throwing instruments were also used as a tool of control.
The first is for peaceful purposes, it is said to be the next military aim. But it is wrong.
Throwing the instrument was originally used as a tool to feed the people who hunt. The purpose of slavery was also a partner with the causative more prisoners. Homo sapiens has survived as a group with the instrument so quickly throwing. I think so!

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