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(24.2.19) ギリシャ支援は泥沼のごとく ギリシャの国家財政と脱税の闇

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 ギリシャユーロ圏諸国の関係を見ていると、振り込めサギにいつまでもつきあっている老人と詐欺師の関係のようだ。
ギリシャ危機が発生したのは2009年10月08年度のギリシャの財政赤字が粉飾されていると突然パパンドレウ首相が暴露したからだが、粉飾はギリシャのお家芸であることが次々に明らかになっている。

 あわててユーロ諸国は約11兆円の支援に乗り出したが、その程度では焼け石に水だと言うことが最近分かってきて、さらに13兆円の支援と国債の約5兆円の棒引きに乗り出した。
これでギリシャ人はユーロに感謝すると思ったが、反対に怒り狂い公務員はストを打つし年金受給者は年金の切り下げに反対している

 
自分たちは悪くない、悪いのは政治家と高額所得者だ!!!」
市民はそう訴えてデモをしている。
確かにギリシャでは脱税が横行し、たまりかねたギリシャ政府脱税のベスト400人を公表した。その総額は約1.5兆円最高は1000億円と言うから高額所得者の脱税は後をたたないようだ。

 しかし市民も似たり寄ったりで23%消費税を市民も商店も払わないことを誇りに思っている。
お客さん、この商品は100円で消費税込みでは123円だけど、110円にするから領収書は発行しないよ
あんた、10円は取りすぎよ。105円ならまあいいわ」なんて感じだ。

 また固定資産税をほとんど補足できないのは建物の約95%が違法建築で当然登記はされていないから固定資産税は払っていない。
これもたまりかねた政府が違法建築を摘発して、その徴収を電気代と一緒にして支払わせることにした。
これだと固定資産税を払わないと電気を止められてしまうのでしぶしぶ税金を払うことになったが市民はおまらない。
税金を払わない権利の侵害だ」と政府を突き上げている。

注)NHKのレポートを見ていたら地元の市長が「すべて違法建築だがそのうちの合法化されるでしょう」と言っていた。合法化したら固定資産税が入るのか、そうしても入らないか意味不明の発言だった。

 ギリシャの国家予算は12兆円規模で、このうち国債の償還が4兆円規模になっている。歳入は5兆円で残りの7兆円は国債の発行でまかなっているので、赤字比率は約60%と日本のそれより悪い(日本は約5割
脱税は2兆円~3兆円規模と推定されているので、本来徴収すべき税金の約3割~4割は脱税によって失われている。

注)脱税の規模については正確には分からない。先日のNHKのレポートは2割と言っていたが、3~4割程度が本当のところでなかろうか。
税務当局が脱税者を摘発しても裁判官も脱税の常習者だから有罪になることはまれだ。


 そしてギリシャは国家破産の常習者で1829年の独立以来、すでに5回の国家破産を経験している。
借金は踏み倒せばいいんだ。ギリシャに金を貸したほうが悪」いたってあっさりしているが、金を貸したフランスやドイツやスイスの銀行は死活問題になってきた。

 ギリシャ国債の残高は約33兆円だが、金融機関は現在50%の債務の削減を迫られている。
EUの金融支援、それと金融機関の国債の50%の棒引きでギリシャは立ち直るのだろうか。
もしギリシャ政府が脱税者を完全に取り締まって脱税をゼロにできれば国債の償還や利子の支払いを除けば国家予算はバランスする。
いわゆるプライマリーバランスが均衡するが、脱税天国のギリシャでそんなことができるはずがない。

注)経常支出は約8兆円、計算上はこれを徴収済み税金5兆円 + 脱税の税金の徴収3兆円でバランスが取れる。

 一方国債を発行しようにも金融機関は50%の棒引きを迫られているのだから購入者はいない。
結局EUはいつまでも歳入の不足分を補填し続けなくてはならず、残された国債の償還時期が来るたびに大騒ぎをしなくてはならないだろう。
振り込めサギの詐欺師のようなギリシャとEUはいつまで付き合うのだろうか。

注)EUは2回の支援で24兆円の資金援助をすることにしたが、今後も半永久的に資金援助は必要になりそうだ。いつまでEU諸国がギリシャに付き合っていられるかはとても興味がある。

なお、ギリシャ経済に関して過去に記述した記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44468201/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat44471509/index.html

 

 

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評論 世界経済 ギリシャ経済」カテゴリの記事

コメント

凄いですね、脱税王国ギリシャ! ここまでくると、むしろ文化を感じます。

投稿: バイオマスおやじ | 2012年2月19日 (日) 10時14分

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