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(24.1.14) ためしてガッテン 不眠ストレス撃退法 客観視君がんばれ

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  今回の「ためしてガッテン」はことのほか面白かった。
世の中には不安病(パニック障害)と言う病気にかかっている人が10人に1人程度の割合でいて、不眠やストレスのために外出さえできなくなっているのだと言う。
10人に一人とは少し多すぎないか・・・・」と思ったが軽度を含めるとそうなるらしい。

 もっとも私も時にひどい不安に襲われることがある。よくあるのが癌恐怖症で年に1回から2回程度胃腸の調子が悪くなると「ついに俺も胃がんで死ぬのか・・・・・」なんて気持ちになり、そればかりが脳裏に焼きついて離れない。
そうしたときは家庭医のかない先生のところに行くのだが、先生から「あんた、これは軽い胃炎ですよ」なんていわれると瞬く間に回復する。
この一言で薬など飲まなくても直るのだからほとんど精神的病だ。

 今回登場した不安症の人は、突発的な心臓発作が起こるので外出できなくなった人や、店の経営に悩んで酒びたりになった人や、不眠に悩んでいる人が登場していた。
全員「この世の中で一番の不幸は私だ」と言うような顔をしていたので思わず笑ってしまった。

 ためしてガッテンではなぜ不安症なるのかのメカニズムを説明してくれたが、それは非常に興味深いものだった。

 人間の脳には物事を客観的に判断する客観視君医学用語では背内側前頭前野)と言う部分があり、通常は問題を物事の重要な順に判断しているが、不安感がこうじるとこの客観視君の血流が不足し物事の判断ができなくなるのだそうだ
そうなると目の前にある問題が巨大化してしまい、それが人生のすべてのような感覚に襲われて精神的に立ち直れなくなるという。

 私の経験でも夜寝ながら考えると何か途方もない失敗や不幸があるような感覚にとらわれることがあるが、朝起きるとそれがさしたる問題でないことに気づく。
よく昔の人は「夜は考えるな。ろくな考えにならない」と忠告しているがこれは本当のことで、大体が「俺は世界で一番不幸な男だ」なんてことになっている。
通常はこのような一時的な不安感に襲われても時間がたつと客観視君の活動が再び活発になって冷静さを保てるようになる。

 しかし世の中にはこの客観視君の働きが回復しない場合があり、考えるなと言っても考えてしまうのが人間のさがで、私も若いときは好きな女性のことばかり脳裏に宿って、その女性の一挙手一動が自分と関係があると思っていたほどだ。

 このひとつのことにとらわれてそこから抜け出せなくなったときの対処療法を早稲田大学教授の熊野宏昭氏が考案して、それが劇的な効果を生んでいると言う。
スタジオで実験してくれたが、まず目をつぶって落ち葉小川をイメージする。そして心に浮かんだ不安感を落ち葉に乗せて流すのだと言う。
このイメージトレーニングを一日15分程度一週間続けると不安感がなくなり正常な生活ができるようになると言う。

本当かい??????」思わずそう思ったが、実験では不安感で押しつぶされて地獄を見ているような顔つきだった被験者が、一週間後にはニコニコ顔に変わっていた。
劇的に症状が回復したのだが、脳のMRAを撮ると客観視君の血流が増加していた

 この何事もなく不安感を流すのは実は座禅の極意だそうで、僧侶は座禅を日常的に行うことで物事を行く川の流れのごとく受け流しているのだと言う。
それを確かめる実験が面白かったが、バンディージャンプ数十メートルの高さから足にロープをつけて谷底に飛び込む遊び)をNHKの職員と座禅を日常的にしている僧侶との比較実験をしていた。

 NHKの職員は「もしロープが切れたらどうしょう・・・・ロープが長すぎて下の岩にあたるのではないか・・・・・ 腰からロープが抜けるのではないか・・・」と言う不安感で心臓が破裂しそうになっていた。
一方僧侶の場合はそうした不安感は軽く流して特に何も考えず、恐れることなくバンディージャンプに挑戦していた。
不安感と無縁なことがすばらしいが、「恐ろしいけれどそれだけです」と言い放っていたのがすごい。

 客観的に見ればロープが切れるようなことは非常にまれだから不安視することはないのだが、普通の人は死ぬ思いだ。
しかしこの客観視君を鍛えることによって不安感から逃れられるとはすばらしい対処療法だと感心してしまった。
時々襲われる癌恐怖症から逃れるすべが発見できただけでもこの番組を見たかいがあったというものだ。

なおためしてガッテンのシリーズは以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html


 

 

 

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