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(24.1.1) 橋下大阪市市長の教育改革と日本の将来 日本を教育立国にするために!

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 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。



 大阪市の橋本市長の教育改革は非常に興味が持てる。
基本的に教育目標を決めるのは知事や市長」で国家ではないというが橋下氏の主張で、これには文部科学省がカチンときた。
何を言うか、教育目標の設定は国の権限で地方の一知事や市長がとやかく言う筋合いのものではない

 確かに日本の教育制度が世界的に見てそん色なく、また学生の質が高ければとやかく言う筋合いのものではないが、実際は日本の教育レベルは韓国シンガポール中国に大きく水をあけられ、とても十分とはいえない水準になっている。
OECDが実施している65カ国・地域の15歳時の数学と科学の学力テストでは、日本は8位で、1位上海、2位韓国、4位香港、5位シンガポールに大きく水をあけられている。
かつては世界一位が当たり前だったのにえらい凋落だ。

注)詳細は以下参照
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3940.html

 また大学のレベルもお世辞にも高いとはいいがたく、日本を代表する東京大学でさえ世界的には30位前後の並みの大学に過ぎない。

注)英国の高等教育専門誌の11年度ランキングで一位はカルフォルニア工科大学、2位がハーバード大学、日本の東京大学は30位、京都大学が52位、東京工業大学が108位、大阪大学が119位で、大阪府立大や大阪市立大はまったくの圏外。上位はほとんどがアメリカの大学。

毎年毎年、大阪府は府立大に117億円、大阪市は市立大に135億円の交付金を支出しているのに、卒業する学生は韓国やシンガポールの学生と競争できない。なぜこんな低レベルの学生しか輩出できないのだ!!」
橋下市長の歯軋りが聞こえる。

 私も大学を卒業した身だからなぜ日本の教育水準がこれほど低いかの理由はよくわかる。
大学の入試試験こそ日本では熾烈だが、いったん大学に入ってしまえば単位を取得することなどほとんど寝ててもできる。
寝ててもできるというのは言葉のあやではなくまったくそのとおりで、レポート提出などインターネットで検索して(今ならウィキペディアをコピーすればたちどころに教授並みの論文ができてしまう。

 教育側もそのことを十分知っていて、通常の学生にまともな教育をするつもりはなく、適当にレポートを提出して試験で何がしかの論理展開さえしていれば黙って卒業させてくれる。
その結果どの学部を出ようが専門知識などあろうはずがなく、またこの世界の共通語である英語の知識などほとんど身につかず、英会話などまともにできない。

 それでも私が卒業した40年前は企業がこのアホな学生の教育に熱心に取り組んでくれたから何とか企業戦士になることができた。しかし現在のように企業に時間的・資金的余裕がなくなると日本のアホな大学生を採用するよりは新興国の熱意と実力にあふれる学生を採用するほうがはるかに効率的になってきている。

 橋下市長の教育改革の狙いは低レベルの大学生の底上げで、まず大阪府と大阪市の管理下にある大阪府立大大阪市立大を統合し、学部事務を一本化し競合する学部も(工、理、経)も一本化することにある。
そうしておいて、府と市で出している交付金約250憶円を有効活用して、新たにできる大阪都大学仮称)東京大学を凌駕して、世界水準でもアメリカの大学に負けない優秀な人材を輩出できる大学にしようとしている。

 そのための措置が橋下氏が提案している「教育基本条例案」で、教育目標の制定権教育目)を文部科学省から大阪府と大阪市に奪い取ろうとしているのだ。

 私が橋下氏を応援するのは日本の大学生の水準が余りに低すぎ、このまままでは優秀なアジアの大学生にとても勝てないと思っているからだ。
日本の学生のレベルが低いことがうそでないことは、たとえば経済学部の学生にケインズ理論マネタリストの理論の一番の相違点を聞いてみればわかる。
そしてこうした知識を対外的に発表する英語のレベルやディベートの能力がほとんどないこともわかるだろう。

 教育レベルをこの低いままで放ってきたのは文部科学省の責任で、特にゆとり教育という間違った教育方針を採用したことは万死に値する。
橋下氏がこのままでは日本がつぶれると思っている危機感は十分に理解できるし、大阪都大学を世界的に見て10傑に入るような大学にしたい気持ちもさらに理解できる。
 
 私は橋下氏を応援することにした。
文部科学省から教育権を奪取して橋下氏に任せたほうがはるかにすばらしい教育環境が出現するだろう。
なにしろ今のままではアホな学生を輩出するだけだからだ。

 なお橋下大阪府を含めた過去の記事はいかにまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43150080/index.html

 

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コメント

マネタリストを少し誤解しているように思います。

新古典派経済学とオーストリア経済学が合体して、シカゴ学派が発生しましたが、良く巷で批判されている部分は、新古典派経済学の部分に当ると思います。
計量経済学の問題点を批判するのであれば、新古典派経済学を批判すべきなのです。

ハイエクは、「人間はシカゴ学派が想定しているような合理的ではない。」と批判しています。

投稿: 烏賊蔵 | 2012年1月 3日 (火) 11時06分

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