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2011年12月

(23.12.31) 24年度当初予算とケインズ理論の崩壊

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 本年いっぱいこのブログを読んでくださった読者の方に感謝いたします。

 24年度当初予算の原案を見て「とうとう日本もここまできてしまったか」とため息が出てきた。
一般会計の歳出は一応90兆円で前年並みだが、外枠で東日本大震災復旧・復興予算が約3.5兆円、基礎年金の国庫負担50%維持のための予算2.5兆円があり、実質的には96兆円で前年対比6兆円の増額だ。

 東日本大震災関連予算は誰もが必要性を認めるが、それなら他の不必要な予算を削って当てるかというとまったくそうしたことはしていない。
かえって八ッ場ダムの建設費用や整備新幹線の復活等、当の民主党が「不必要極まりない」と罵倒して選挙に勝った大型公共工事を復活している。

 社会保障費の増大など知らぬ顔のはんべいで、70才から74才の医療費20%負担は10%に据え置いたままだ
民主党の一枚看板は弱者保護だが、現在の弱者は老人ではなく若者だ。
多くの老人は過去の蓄えや年金で悠々自適の生活をしており、海外旅行やゲートボールにいそしんでいる。
豊かな老人を保護して何の意味があるのだろうかと、老人である私でさえ思ってしまう。

 こうした費用を税金でまかなうことができるのならまだ我慢ができるが、実際は半分は国債発行でまかなっており国と地方の借金は1000兆円を超えてしまった。
おかげでGDP対比212%ダントツの世界一の借金体質だ。
ヨーロッパの倒産国家ギリシャやイタリアでさえ130%前後なのだから、正常な感覚の持ち主なら卒倒してしまうだろう。

 ところが信じられないことに政府や多くの一般国民にそうした危機感がない。
かえって亀井氏のように「国債をじゃんじゃん増発して景気回復を図れ」と発破をかけている。

 どうしてこのような放漫財政で平気でいられるかというと実は理論的基礎があり、それをケインズ政策という。
この国債を増発して景気回復を図るという方法は、ケインズが1930年代の世界恐慌の処方箋として提案したもので、20世紀を通じてその有効性が実証されてきた。
おかげで20世紀の経済学はケインジアンの時代になり、口を開けば財政・金融政策で経済成長を図れということになってしまった。

 しかしこのケインズ政策をいくら実行しても効果のない事例が発生して、経済学者も頭を抱えだした。その事例とは日本である。
日本は1990年のバブル崩壊後長期低迷に陥りGDPは名目でまったく成長していない。
時の自民党政権や現在の民主党政権は赤字財政をものともせず国債の増発を図り、また日銀の尻をたたいて金融緩和策を継続させたのに、まったく効果が上がっていない。
いくら1000兆円もの国債を発行してもまったく経済が動かないのだ

 実は経済政策はそのときの政治・経済にディペンドしていて、、時代が変われば効果もなくなるということにすぎない。1930年代はブロック経済といわれているくらい閉ざされた経済で一国資本主義といっても良いような状況だった。

 この一国資本主義下の経済活性化の理論がケインズ理論で、国と中央銀行が資金を供給すればその資金はほぼすべて国内に止まり、有効需要が発生し産業が活性化され、消費が上向きに転じて不況から脱出できた。
ところが現在の日本はこの一国資本主義とは対極のグローバリズムの世界に入っており、いくら政府や日銀が資金を提供してもすぐさま資金は世界各地に飛散してしまう。

 世界には新興国という経済成長著しい国がいくらでもあり当然資金の利子率(収益)は日本より高く、また鉱物資源や石油や貴金属に投資しても大いに儲けることができる。
おかげで日本経済は資金が回らないので少しも活性化せず、新興国の株式や設備投資ばかりが活況を呈し、日本は赤字財政で苦しむことになった。

もはやケインズ理論は死んだのではないか?」
ケインズ理論は先進国経済の状況を正しく把握することも処方箋も提示できなかったために、アメリカや日本、それにイギリスと言った学会ではマネタリストという経済理論が優勢になってきている。
マネタリストとは簡単に言うと「世界を動かしているのは金融で実体経済ではない」という理論で、「あらゆる物価水準は実需ではなく仮儒で決まる」という理論だ。

 この理論を裏返せば日本政府の財政金融政策などはへェジファンドの餌食になるだけで何の役にも立たないということになり、最適な方法は緊縮財政をとって市場から攻撃されないようにすることになる
実際ギリシャやイタリアやスペイン、ポルトガルと言った西欧諸国が採用している方法はこれで、マネタリストの経済理論の裏の適用といえる。

注)マネタリストそのものは金融こそが世界を支配するという理論だから、アメリカの金融資本のための理論。

 ところが日本はあいも変わらずこのケインズ政策を平気で採用している国で世界の笑いものになっており、他にこの政策を採っているのは中国ぐらいしかいない。
そして意外と中国で成功しているのは為替が自由化されてない閉ざされた20世紀型経済社会だからで、一方21世紀型のグローバルな日本は当然大失敗に終わっている。

 グローバリズムの世界ではケインズ政策は過去の遺物になっており、いくら財政と金融を緩めても赤字が増えるだけなのだから、結局は日本もギリシャのように緊縮財政をとらざる得なくなるのは必然といえるだろう。

注)経済政策はそのときの状況によって変わる。現在隆盛のマネタリストの理論も日本やアメリカがジャブジャブの資金提供をしている状況下で成り立つ理論だから、当然時代的制約を受ける。

なお経済成長の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43696146/index.html

 

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(23.12.30) 東電の独占体質は改まることはない

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  東京電力西沢社長が12月22日に「企業向け電気料金を来年4月から20%値上げをする。今の状態が続けば経営が成り立たなくなるので経営者としては当然の措置だ」と言ったのには心底驚いた。

注)家庭向け電気料金は政府の認可が要るので10%程度の値上の申請を別途行う計画になっている。

 この西沢社長の説明に私が驚いたのは、もしトヨタの社長が「トヨタ車を平均で20%値上げをする。これが当社が赤字にならないための経営者の責任だ」と言ったらどうなるかを考えてみれば分かる。
現代GMホンダといった競業他社が「それチャンスだ。トヨタの車が高くなるからその間でトヨタのシェアを奪ってしまえ」と激を飛ばすことは確実で、トヨタは世界市場から締め出されることになる。

 東電とトヨタの相違は独占企業競争企業かの相違だが、独占企業は常にコストを顧客に転化できるので企業努力をほとんどしない
役員の給与も従業員の給与も目一杯奮発するし、役所の天下りもいくらでも受け入れる。
税金を払うよりは設備投資をしたほうがいいので不要とも思われる設備投資を行って、「世界で最も品質のいい電気を供給している」と自慢している。

 子会社や関係会社の支払は「どうせコストに反映させるのだから」と大盤振る舞いをするので東電グループはわが世の春を謳歌できてみんなハッピーだ。
もちろん政治献金もばっちり行うので政治家も佐賀県知事この場合は九電だが)のように電力会社のためなら一肌も二肌も脱ぐ。

 学会は東電その他の電力会社も同じ)から厚い資金的支援を受けているので東電が気を悪くするようなことは言わなくなり、「原発は安全で安価」の大合唱になってしまった。
東大をはじめとする有名校の教授にとっては子弟を送り出す最も相応しい職場だから、東電に異議を申し立てるような野暮なことは勿論しない。

 こうして東電グループ他の電力会社も同じ)は鉄のトライアングルと言える政財学の結びつきをふかめ、収益の囲い込みを行ってきたのだが、不幸なのはこの電力を使用する企業と一般家庭で不要なコストを払い続けなくてはならない

 特に競争下にある企業にとって電力は大きなコスト要因だ。これが20%あがってしまっては日本での生産を諦めなければならない企業が続出するだろう。
個人にしても毎年毎年給与が下がっている中での値上げだからたまったものではない。

 さすがに枝野経済産業相が「(東電問題ではあらゆる選択肢を排除しない」と言ったのは、「独占企業である限りは経営努力には限界があり、東電を競争下に置くために発電と送電の分離を行うことを視野に入れている」と言う意味だ。
現在発電はどの企業でも参加できるのだが、実際は発電量の6%程度のシェアしかない。

 その最大のネックは送電網を東電が独占しているため、この送電網に乗せるための基準が厳しく(東電並の品質を要請される)、さらに送電使用料が高価なためほとんど発電事業がペイしないことにある。
ここでも東電の言いなりなのだ。

 独占企業というものはその企業関係者だけハッピーで、それとは関係しない企業や一般の消費者を不幸にする仕組みだと言える。
それでも日本が成長期にあった時はこの高コストに耐えられたが、衰退期に入ればとても耐えられるものでは無い。

 今までは東電の地域独占の牙城を誰も崩すことができなかったが、福島第一原発の事故がこの鉄のトライアングルを崩壊させる契機になった。
政府からの借入なしには被害者への損害賠償もまた化石燃料を使用することによる追加負担にも耐えられないからだ。

 民主党政権で唯一と言っていいほど判断力と決断力をもった枝野氏だから、この東京電力の牙城を切り崩してほしいものだが、民主党政権そのものが明日をも知れぬ身なので発送電分離ができるかどうかは予断を許さない。

なお東京電力の経営状況については以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43519325/index.html

 

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(23.12.29) 福島第一原発政府事故調査委員会の中間報告 政府のお粗末な対応

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  福島第一原発の政府事故調査委員会中間報告を見て、やはりもっとも問題だったのは政府官邸の対応だったとしみじみ思ってしまった。
官邸ではすぐに官邸対策室を設置したのだが、本来の対策室が設置される地下ではその時唯一の通信手段になっていた携帯電話がつながらず、5階菅総理をはじめとする閣僚東電の役員、それに原子力安全保安院のトップが集まっていたという。

注)地下に集まるのはそこに防御体制を完璧に施した安全な場所があるためで、特に外国からの攻撃やテロ攻撃に備える場所。

 しかしこの5階でも現地からの情報がほとんど入らず、我々一般庶民と同じようにテレビを見て事故の実態を把握していたようだ。
この情勢下で菅総理はいつものヒステリーを起こし「このままでは再臨界になる、真水による冷却水の注入はどうするんだ」と怒鳴り散らしていたという。

 あまりの剣幕に恐れをなした東電幹部が、その時行っていた海水注入は止めて真水この場合は再臨界はないと思われていた)の注入をするように東電本部に報告し、本部は福島第一原発の吉田所長に電話会議で「冷却水注入の停止」の指示を出した。

 この段階で問題の所在を一番正確に把握していたのは吉田所長だったようだ。
本部の馬鹿な指示など無視して海水の注入を続けろ。本部には中止したように芝居をする」と言って電話会議で「冷却水の注入停止」の指示をだしている芝居を打った。
このときの芝居に騙された東電本部が後で怒り「吉田所長を処分する」(菅総理に冷却水注入は停止したと報告していたため報告と実態が異なった)といきまいていたが、実際はこの吉田所長の機転でより悲劇的な大爆発が 起こらなかったのだという。

 東電本部は振り上げた拳のおろしどころに苦慮したが、当の菅総理が「私が東電に指示するようなことはしていない(ただヒステリーを起こしていただけだ)」と釈明したため、吉田所長の処分は沙汰やみになった。

 菅総理も相当なものだが、それに輪をかけてひどかったのが原子力安全保安院の対応だったようだ。ここは一言で言えば「何の役にもたたず、ただ復旧作業の邪魔をしていただけ」と言うのが実態だった。
普段から原子力施設をモニターする仕組みを持っておらず、それまで東電からの報告書を見て「うん、なかなか安全対策をしてるじゃないか、報告はもういいから飲みに行こう」なんて対応をしていたので危機が発生して馬脚を表わした。
保安院も菅総理のヒステリーに恐れをなして「早く報告を上げろ」と怒鳴りまくっていたらしく、これでは現場は浮かばれない。

 また緊急時の迅速放射能影響予測システムSPEEDI)がまったく役だたずだったことも明確になった。こんな時こそ役にたってほしいのだが、官邸に所管の文部科学省の責任者がいなかったこともあって、こうしたシステムがあること自体、官邸対策室は知らなかったらしい。
当の文部科学省は「指示がないので公表しなかった」と言うことのようで、このあたりはなんとも役所らしい。
システムは作ったぞ、後は知らん、誰かが使うのだろう・・・・

 今回の中間報告を見て私が思ったのは、危機対応と言うものは軍隊の訓練と同じで常時災害のシミュレーションを繰り返して問題点の改善を図っていかなければいざと言うときには役立たないということだ。
菅総理や閣僚に常時危機対応のシミュレーションを付き合わせることは事実上不可能だから、一種の参謀本部のようなものをおいて訓練することが必要だ。

 しかし日本では危機対応と言うと「そんな危機があるのか」なんて議論にすぐになってしまい、そちらの釈明に追われてまともな訓練ができないのが実態だ。
危機の発生はあくまでも確率の問題だが、日本では確率の問題と意識されず「事故があるかないか」の二者択一になってしまう。

事故が発生するのか、しないのか聞いているのだ
その確率はとても低いと思います
じゃ、発生するんじゃないか、では駄目だ

 そのため担当者は本当はある一定の確率で発生する事故を「絶対に事故は発生しない」と釈明し、事故が起こらない以上は事故対策はしなくていいことになってしまう(15mを越える津波は想定外になる)。
その結果日本ほど危機対応がつたない国はなく、危機が発生するとそれぞれの部署の責任者や担当者ががんばって危機の拡大を防いでいるのが実態で、普段何も考えてもいない官邸対策室が適切な指導ができるはずはなく、ヒステリーを起こすという状況になってしまっている。

なお原発事故関連の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43519325/index.html

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43890139/index.html

 

 

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(23.12.28) 坐骨神経痛が治ったのだろうか? とても不思議な経験

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 このところの身体の変調にはついていけない。
あれほど悩んでいた坐骨神経痛が最近はぴたりと治まってしまった。
ほぼ1ヶ月前にジョギング中にしこたま転んで思いっきり尾てい骨を打ったのだが、その後1ヶ月間は尾てい骨が痛くてたまらなかった。

 しかし不思議なことにその間は坐骨神経痛の痛みは発生しない。
そうか、あまりに尾てい骨が痛むので坐骨神経痛の痛みなど感じなくなっているのか」そう思っていた。
だから尾てい骨の痛みが治まればまた再び坐骨神経痛に悩まされるものと覚悟していたのに、尾てい骨の痛みがなくなってきたのに坐骨神経痛の痛みは発生しない。

なぜだ、こんなことがあっていいのだろうか?????」
私は自分が想定した状況と異なるとそれが好いにつけ悪いにつけ精神が不安定になる。
訳が分からん、予測と違うじゃないか、なぜだ? 何が起こったのだ???」

 あまりに不思議なのでネットで同じような症状で坐骨神経痛が治った例がないか検索したが、どうもそうした事例が見つからない。
仕方ないので自分で考えてみることにした。

① 坐骨を思いっきり打ったことにより曲がっていた骨盤が矯正された。
② 飛び出していたヘルニアが打った瞬間に剥がれて坐骨神経を圧迫しなくなった。
③ 元々坐骨神経が痛んでいたわけでなくそう思っていただけだった。
④ まだ尾てい骨に神経が集中しているので坐骨神経痛を忘れているだけだ。

 はたしてどうなのだろうか。このまま推移して本当に坐骨神経痛の痛みから解放されたら嬉しい限りだ。
なにしろ今までは300m程度歩くと右足の外側が痛んで歩けなくなる。5分程度休むと痛みは消えるが再び歩くと300m程度で限界が来ることの繰り返しだった。
また立っていることがとても苦痛ですぐに座ろうとしていた。

 それなのに最近は立っていることがさして苦痛でなくなった。かえって座っていると足がなまってくるような感じがするのですぐに立とうとする。
とても不思議な感じだ。
どなたか私と同じような経験をお持ちのかたはいないだろうか。坐骨神経痛が尾てい骨を殴打することで治るというようなことがあるのだろうか。

 もしそうなら殴打療法と言う新たな療法が確立して病院では医者が患者のお尻をバットで思いっきり殴る光景が見られるようになるかもしれないのだが・・・・・・・・・・・

 なお坐骨神経痛の今までの経緯は以下に纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44129039/index.html

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(23.12.27) 中国が嫌われだした。 ミャンマーの中国離れ

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 ほとんど中国の属領のように思われていたミャンマーが中国に距離をとり、西欧社会、特にアメリカと日本との関係改善に動き出した。
昨年11月総選挙を実施し民政移管を図ると表明していた時は、世界はほとんどマユツバだと思っていた。
なにしろ国会議員の4分の1は国軍司令官の任命で、さらにアウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟NLD)の選挙の参加を認めていなかったからだ。

 選挙結果は約8割が軍関係者と言う軍事政権とさして代わり映えがしない議席数になったが、今年3月に発足した民生移管政権は驚くべき政策を打ち出してきた。

① アウンサンスーチーさんとの対話
② メディア規制の大幅緩和
③ 政治犯の一部釈放

 これには世界が驚いた。
民政移管といっても形式的なものと思っていたらもしかしたら本気かしら?????」
特に8月アウンサンスウチーさんとティンセイン大統領との会談後、スーチーさんが形式的文民政権と共存していく方針を採ったことが大きく歴史を動かすことになった。

 さらに12月にアメリカのクリントン国務長官が首都ネピドーを56年ぶりに訪問し、日本も玄葉外務大臣が訪問して、一気にミャンマーの国際復帰に弾みがつきそうな雰囲気になっている。
最もアメリカは正式に経済制裁を解除したわけでないので日本のミャンマーへのODAの復活や企業進出はしばらく時間がかかるだろうがそれにしても劇的な変化だ。

注)上記は表面的な動きだが、実際は裏でアメリカがスーチーさんと軍事政権の和解を仲介したと私は思っている。そうでなければ軍事政権への協力をかたくなに拒んでいたスーチーさんが妥協するはずがないからだ。アメリカの狙いはアジアシフト(実際は中国の封じ込め)を鮮明にし、とくに中国の牙城であるミャンマーの切り崩しを始めることにある。

 ミャンマーの軍事政権は北朝鮮のような独裁国家と思われているが内実はかなり違う。東南アジアの人は一般に温厚だから、カンボジアのポルポトのように中国にかぶれない限り北朝鮮のような極端な弾圧政治はとらない。
件のアウンサンスーチーさんも自宅軟禁はされていたが生き延びているし(北朝鮮だった銃殺刑だ)、政治犯と言っても1000人単位で北朝鮮のように数百万単位で殺害したり強制収容所に隔離するのとは違う。

 通常意味するアラブの軍事政権に比べてみてもはるかに穏健で、民主主義政権と軍事政権のちょうど中間程度の政権といえる。
しかしこの政権をアメリカが極端に嫌ったためミャンマーは致し方なく中国に政治的経済的援助を頼ってきた。

注)アメリカは自国の利害がない場所では原則的な対応をし、民主主義の伝道者を装う。したがって原則的にアウンサンスーチーさんを支持していた。過去のミャンマーはアメリカにとっては戦略的にどうでもいい場所だった。

 中国から見るとミャンマーはインド洋に出る道で仮想敵国インドののど元に指した棘(アメリカに対するキューバのようなもの)になるし、思いのほか天然資源が豊かで天然ガスが豊富に存在する。
中国は中国ミャンマー間の道路建設や天然資源の開発、それに水力発電所の建設に積極的に携わってきたが、中国のインフラ整備は国家間では感謝されても国民の間ではすこぶる評判が悪い

注)最近ミャンマー政府は中国による水力発電所の建設を周辺住民の反対があると言う理由で断った。

 中国が嫌われる最大の理由はミャンマー人を奴隷のように見なして酷使するからで、これは中国人が国内において官僚層から酷使されていることの裏返しに過ぎない。
アメリカ人であれば契約を結んで契約の履行を求めるが奴隷的酷使はしない。
日本人はもっと優しく人間関係を重視してミャンマー人を大事にする。
しかし中国にはそもそも人権と言う概念はないから、自分以外は奴隷になってしまい血の一滴まで絞り上げるので中国人は世界の嫌われ者になってきた

 さすがにミャンマー政府も反省したようだ。
まずいこのままでは我が国は中国の属領になり、ミャンマー人は中国人の奴隷になる。確かに道路建設や地下資源の開発は上手だが、すべては中国のためにしているのだ。
このあたりでア
メリカや日本と政治的・経済的結びつきを強化しないと北朝鮮のようになってしまう・・・・・・・


 どうやら中国の世界進出も(アメリカが封じ込めを始めたこともありピークアウトし始めた。特に独裁政権は中国だけが支援してくれるので喜んで支援を受け入れてきたが、独裁政権といえども自国民が中国人の奴隷になるまで放っておくことはできない。
中国人に人権を求めるのは猿に微積分を教えるようなものだから、世界各国に躍進してきた中国の進出もこのあたりが限界だということをミャンマーが教えてくれている

なお中国経済の現状は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43974941/index.html

 

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(23.12.26) フランスとトルコのアルメニア戦争 そしてイスラムの復権

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 やはり時代の激動期にはこうした戦争が起こるものだと痛感した。最も戦争といっても首脳同士の罵りあいで、武力を用いたものではないが、特にトルコの怒りがすさまじい。
トルコのエルドアン首相は議会で怒りに任せて、フランス駐在トルコ大使の召還と、NATO軍、分けてもフランス軍の航空機と艦船のトルコ基地の使用と上空通過を認めない措置を取った。
これでフランス軍はNATO軍としてのイラクやアフガニスタンへの介入が実質的に不可能になる。

 なぜこれほどトルコが怒ったかと言うと、アルメニア問題歴史認識で、フランス国民議会(下院)が「1915年から1917年にかけて、150万人のアルメニア人がオスマントルコに虐殺された事実を否定するものは最高5年の懲役か罰金刑を支払わなくてはならない」と言う法案を可決したからだ。

 アルメニア問題と言ってもほとんどの日本人は何のことか分からない。そもそも「アルメニアってどこにあるの?」と言うのが一般的な日本人の感度だが、トルコの東部とカスピ海に挟まれたあたりにアルメニアがある。
この国はソビエトロシアの崩壊に伴って1991年に建国された国だが、今問題になっているアルメニア虐殺事件は第一次世界大戦の頃のアルメニアの話で、当時アルメニアはオスマントルコの領土内に有った。

 映画「アラビアのローレンス」を見た人は知っているが、当時トルコはドイツ側にたってイギリスやフランスと戦闘状態にあった。
この時トルコの西部戦線で活躍したのが「アラビアのローレンス」でローレンス率いるベドウィンのラクダ部隊がトルコ軍を蹴散らしていた。
トルコは西部戦線でイギリス軍に追いつめられ、一方東部では今回問題になっているアルメニア地方で分離独立運動が発生していた。

注)古代アルメニアはローマ帝国より先にキリスト教を国教にした位純粋のキリスト教国だが、オスマントルコに破れトルコ領内でイスラム社会から弾圧されてきた。

 アルメニアの民族主義者はこのトルコの劣勢を希貨としてゲリラ戦を展開した訳だ。
この状況に驚いたオスマントルコはアルメニア人の強制移住をはかることとし、当時のアルメニア人の全員150万人をすべてシリアの砂漠地帯に追いやった。
第二次世界大戦でアメリカ在住日本人が砂漠の収容所に入れられたが、オスマントルコはもっとすさまじく、砂漠にアルメニア人を何も与えずに追いやった。
このとき多くのアルメニア人が死亡したが、今回フランス議会で問題にしている「150万人の大虐殺」はそのことを意味している。

 問題は2点有って、① このときの強制移住がナチスドイツが行ったホロコーストと同じかと言うことと、② 虐殺された人数は本当に150万人かと言うことだ。
当時のオスマントルコの実態はすこぶる東洋的な専制君主体制で、めちゃくちゃに乱暴では有ったがナチスドイツのようなシステム思考はなかったというのが私の見方だ。
それは「アラビアのローレンス」の映画に出てくるトルコ軍を見てみると分かる。
乱暴にアルメニア人を殺害したがホロコーストと言うのは言いすぎだ。

 また150万人と言うのも大げさでこれではアルメニア人全員が死に絶えたことになるが、実際はヨーロッパに多くのアルメニア人が逃げており、そうでなければ今回のようなフランス議会に対するロビー活動もできない。研究者の推定では「多くても150万人の半数程度」が死亡したと推定されている。

 日本人にとって今から90年前の事件がなぜ今回フランス議会で可決されるかと言うことも不思議だろうが、アルメニア人はイスラム社会のユダヤ人といっていい位、ヨーロッパわけてもフランスで実力を持っている。
アメリカ社会におけるユダヤ人の影響力と同じだと思えばイメージがわく。
フランスのアルメニア人がフランス議会の尻をたたいて可決させたのが今回の法案だが、なんともタイミングが悪かった。

 現在EUは崩壊の瀬戸際にたたされており、分けてもフランスの金融機関の不良資産は跳びぬけて多い。
この危機に対処するためフランスは世界中の新興国に資金援助を求めている最中だ。
もちろん経済成長著しいトルコにも資金援助を頼みたいが、スポンサーの心を逆なでするような法案を通すようでは望み薄だろう。

 しばらく前だったらトルコはEUの加盟を熱望していたので、フランスにおけるアルメニア人の活動をにがにがしく思っても自制していた。
それをいいことにフランス社会ではトルコバッシングが大手を振って行われてきた経緯がある。
ちょうど中国と韓国が歴史認識で何かと言うと日本バッシングするのに似ている。

 しかし今や落ち目はEUでトルコは日の出の勢いだ。
相も変わらないアルメニアロビーの活動を座してみているような弱腰外交はオスマントルコの末裔としては恥以外の何者でもない。
こうしてフランスとトルコの歴史認識をめぐる全面戦争が始まったが、落ち目のフランスに勝ち目はなくこの勝負はトルコの勝利に終わるだろう。

注)フランスのジュペ外相はエルドリアン首相の剣幕に押されて「トルコは大事な同盟国だ」との声明を出していた。

 今回の事件はキリスト教国がイスラム教国の歴史を決定していた時代が終わろうとしている事例としてとても興味深いものだが、イスラムの復権が着々と進んでいるとも言えそうだ。

なおトルコの経済状況については以下の記事を参照してください。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/231211-413f.html

 

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(23.12.25) ちはら台走友会のクリスマスラン

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 今年も恒例のクリスマスラン23日の天皇誕生日に行われた。
クリスマスランとは普段ちはら台かずさの道をJOGロードとして使用させてもらっている感謝の気持ちをこめて、地域の子供達にクリスマスプレゼントを配りながら走り、その後かずさの道の清掃をして掃き清める行事だ。

 今年はメンバー15名が集まった。午前中に菓子を500個セットし、午後から配る。走友会にはサンタとトナカイの縫いぐるみが数セット用意されているので、メンバーはそれぞれの装いでこの行事に参加する。私は今年はトナカイの縫いぐるみを着た。

 この行事は地区の風物詩として定着しているが、残念ながら数年前のような活況はなくなっている。子供達がおおきくなってしまったからだろうか、かずさの道に子供達の人影はあまりない。
それでも小学校や野球場にはサッカー少年や野球少年が練習をしているので、ターゲットはもっぱらこうした子供達になってきた。

 嬉しいことにサッカー少年は私達が行くと全員全速力で飛び出してきたし、野球少年は監督の指令の下に全員整列してプレゼントをもらってくれた。
この日は異状に寒く外で遊ぶこともはばかられるぐらいの低温だったが、こうしたクラブ活動をしている子供達は元気に外で身体を動かしている。
サッカーも野球も地区の有志がボランティアで支えていて、本当に頭が下がる思いだ。

 私はトナカイだからサンタの前を走って「サンタさんがきたよ、みんな集まれ」なんて大声で叫びまわったのだが、走友会のメンバーからは「トナカイと言うよりも秋田のナマハゲに近かった」なんて言われてしまった。
どう見てもトナカイの雰囲気はなかったようだ。

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 この日のサンタランについては走友会のケン会長がグループメールで以下のような感想を記載していた。

 い日でした。曇ってるし、風もあるしで、こどもたちは外に出てこないのではと心配していました。

でも、西チームでトナカイになって行きましたが、こどもたちや親さんたちは待っていてくれました。
何年か前、もみの樹台ではいっぱいのこどもたちが笑顔いっぱいで力いっぱい走ってきていましたが、年々減ってきています。
今年も少なかったのですが、それでも走ってきてくれた子供たちは笑顔いっぱいで、力いっぱい走ってきました。
ちはら台駅からちはら台公園に回って、そこでもプレゼントを渡せました。
大岬公園ではちはら台ファイターズのこどもたちが練習していたので邪魔をしないようにお母さんたちと監督さんにお渡ししました。
お菓子の入ったプレゼント200個ちょっとを、全部配りました。道行く大人の人たちにも配りました。
東組も300個を全部配れました。
御影台公園のファイターズやさくら小のサッカーチームに、練習をストップしてもらって配ったと聞きました。
Sさんがどこに行ったかわからないほど先に走っていっていっぱい配ったようです。
以前のはちきれんばかりに子供たちがあふれていた頃に比べると減っちゃいましたが、それでも、いっぱいのメリークリスマスをプレゼントできました。
すてきなクリスマスに、感謝です。

 またこれも走友会のメンバーでブログを掲載しているマユちゃんが以下のような記事を掲載していた。
http://myoume.air-nifty.com/pocky/2011/12/post-f14c.html

なおちはら台走友会の活動については以下の記事に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44088639/index.html

 

 

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(23.12.24) 身体中に湿疹ができた。 痒くてたまらん・・・・・

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  ひどいことになった。こんなことがあっていいのだろうか。4日前から腹の周りにあかい湿疹ができたと思ったら瞬く間に下半身に広がり、今ではお尻の周りや足の大腿部まで赤くはれている。
単に赤くはれているだけならばなんてことはないのだが、すこぶる痒い。昼間は何か行動しているので忘れることもできるが夜になるとこの痒さが一段と増し、気がつけばぼりぼりと手で掻いている。

 朝裸になって確認すると手で掻いた後がミミズばれのようになっている。あまりに痒いのでまともに睡眠を取ることもできなくなった。
このような湿疹ができたのは子供の頃に腐りかけたサバをたべて体中が腫上がった時以来だから55年ぶりだ。
「痒い、たまらん。死んだほうがマシだ」大人気なく騒ぎ始めた。

 なぜこのような湿疹が出たのだろう。理由がさっぱり分からない。何か悪いものを食べたのかとあれこれ思い出しているのだが、特別におかしなものを食べたと言う記憶がない。
先週の土曜日にちはら台走友会忘年会があって、そこではすしやその他いろいろなものを食べてはいるが、他のメンバーはまったく何も問題がないのだからこれが原因とは思われない。

 また4日前からはこれもちはら台走友会のメンバーのイェティさんから草刈の手伝いを頼まれて連日午後3時間程度行っているが、何か草にかぶれたとも思われない。
なにしろ今の季節だから重装備で体中衣類で覆っているのでかぶれるはずがないし、草刈は今までも日常的に行ってきた。
理由がまったく分からん、年のせいか?????

注)私はおゆみ野の森では草刈隊長といわれているくらい草刈を日常的にしている。

 湿疹はなくなるどころか段々と広がっていき、それにつれて痒さもひどくなってきたので、さすがに医者に行くことにした。
私は普段皮膚科に行ったことがないのでインターネットで検索したら近くに小池皮膚科と言う医院があるのが分かった。

 小池先生はとても恰幅のいい先生でおおらかな感じの人だ。私は医者に相性があってただ黙っていて陰湿な感じの医者はどうしても好きになれない。陰気な先生に診てもらうとこちらまで気持ちが落ち込んで病気がさらに悪化する。
その点で小池先生には好感が持てた。
先生、これはじんま疹ではないですか?」
蕁麻疹は発生場所が次々に移るから蕁麻疹ではないね。何か特別なものは食べなかった? 衣類を新しくしたことは? ないかね・・・そうかね、今のところはなんとも言えないね

 結局身体と頭と顔の塗り薬とかゆみ止めの薬を処方してもらった。身体と頭と顔の皮膚はそれぞれ薬に対する耐性が違うらしく、身体はワセリン軟膏、顔はロドイド軟膏、そして頭はクリームだったが、主成分は副腎皮質ホルモンのようだった。

 しかし早くこの湿疹が消えてくれないとなんとも睡眠不足になってしまうし、気持ちが落ち込んでくる。
そうか、とうとう俺も神様のお迎えが近くなってきたのか・・・・・・・・・・・・」なんて気持ちになる。
なんとも摩訶不思議な症状だ。何か私の身体に異変が発生したのだろうか?

なお健康に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44545181/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat8436683/index.html

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(23.12.23) Winnyは中立的なソフト 最高裁の判決

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   警察と検察が、Winnyの開発者元東京大学助手の金子勇氏に罪を着せようとして無理やり裁判に持ち込んでいたが、そうは問屋が卸さなかった。最高裁が検察側の上告を棄却して金子氏の無罪が確定したからである。

 この事件は04年の金子氏の逮捕から始まっているから、足掛け8年間の裁判になっていた。当初京都地裁では有罪判決が出たが、私はこの判決は誤審であると考えその旨ブログに記載した。
その後大阪高裁で無罪になり、これを不服として検察側が上告していた。

注)誤審であると記載したブログは以下の通り。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/20331_bf92.html

 私がこの裁判に無理があると判断したのは、「著作権法違反ほう助罪」成立要件を検察側が拡大解釈していたからだ。
詳細は過去の私のブログを見ると分かるが、製作者の知らないところで違法行為が発生したらそれは製作者の罪だというのは馬鹿げている。

 そんなことを言ったら世界最高性能のキャノンのコピー機を使って偽1万円札を偽装する犯人が後を立たないが、その場合キャノンは「著作権法違反ほう助罪」で犯人と一緒につかまり、またNTTドコモの電話を使ってオレオレ詐欺が発生しているが、NTTドコモはオレオレ詐欺の共犯者になってしまう。

 金子氏が作ったソフトWinnyは単にパソコン間で直接にファイルを交換できるソフトを開発しただけだ。
そして暴露ウイルストロイの木馬と言われる)を製作した人が他人のパソコンにWinnyをそっと忍び込ませたとしても犯人は暴露ウイルスを製作した人で、金子氏でない。

 検察も警察も京都裁判所も金子氏を裁いて満足していたら(06年)、当の警察や検察や裁判所のパソコンが次々にWinnyによる情報漏えいに襲われて四苦八苦し始めた。
そこで金子氏がWinnyが暴露ウイルスに利用されない方法を提案し改良を加えると表明したのに、当の警察が待ったをかけた。
駄目だ、改良を加えたら犯罪の成立要件がなくなる

 実に馬鹿げたことだ。現在はインターネットを使用することでどのような情報でも漏洩が可能になっている。中国ではサイバー部隊が組織され、日本の防衛省や三菱重工のサーバーから秘密情報を盗んでいる。
もちろんアメリカのペンタゴンやFRBや空軍や海軍のサーバーにも中国軍のサイバー攻撃が繰り返されているので、アメリカでは優秀なハッカーを善玉ハッカーと言う名前を与えてリクルートし、中国とのサイバー戦争の第一線に立たせている。

注)サイバー戦争の現状は以下の記事を参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46749968/index.html

 考えても見てほしい。金子氏はそうしたなかでWinnyを開発するほど能力の高いプログラマーで、野球で言えばイチローやダルビッシュのような人だ。
アメリカや中国やロシアといったインテリジェンス諜報活動)に熱心な国はこうしたプログラマーを最高の給与で雇用してサイバー戦争の第一線に立たせているのに、日本では警察が逮捕してソフトの改良さえさせないようにする。

 日本の最高機密が次々に奪われている国際的犯罪を放っておきながら、一方で最高のプログラマーを何の罪もなく逮捕起訴する日本には呆れ返った。
さすがに高裁や最高裁の判事は冷静に問題の本質を理解したからいいようなものの、それでも約8年間の自由なソフト開発の空白期を生じてしまった

 日本が世界から遅れをとった(日本の技術情報や軍事情報が中国に筒抜けになった)最大の理由の一つが、自由なソフト開発に待ったをかけ、サイバー戦士を萎縮させたことにあるのは間違いない。
時代の潮流を見間違えるととんだ失敗をするという事例を警察と検察、および京都地方裁判所の判事が実例を持って示してくれた。

なおWinnyに関する過去の記事は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat37409802/index.html

 

 

 

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(23.12.22) ダルビッシュ選手とポスティングシステム(入札制度)

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 私のように普段日本のプロ野球にまったく興味を示さないものでも、日本ハムダルビッシュ選手に対しテキサス・レンジャーズがポスティングシステム(入札制度)で、独占契約権を約40億円で獲得したと聞くと興味がわいてくる。
40億円か、たいしたものだ。俺の価格とはえらい違いだ」感心してしまった。

 最も私はこのポスティングシステム成るものの詳細を知らなかったから、この40億円を誰がもらうのか分からなかった。
ウィキペディアで調べてみて、これは日米間のプロ野球の協定で、FA(フリーエージェント)宣言前の選手が日本のプロ野球から大リーグに移るときの協定であることを始めて知った。1998年に締結されている。

 日本のプロ野球界ではFA宣言をすれば自由に他球団に移れるのだが、この宣言をするための必要年限がいる。何か昔の年季奉公みたいだが大リーグに移るためには最低9年間は当初契約したチームに所属していなければ成らない。
ダルビッシュ選手2004年に日ハムに入団したからまだ9年には到達していない

 その場合球団と選手が合意の上で大リーグへの移籍を認める場合はこのポスティングシステムを利用することになる。
大リーグ側で入札を行い、最高金額を提示したチームが独占交渉権を得る。
そして独占交渉権のための入札金額は実際に移籍契約が締結されると旧球団日ハム)に全額振り込まれる。
そうか、これは昔のおいらんの身受け金と同じか・・・・」納得した。

 選手は別にこの独占交渉権の期間30日)の間に、交渉権を得た球団と年収等の契約をしなければならない。現在予想されている金額は6年契約で50億円程度といわれているので、レンジャーズは日ハムに40億円、ダルビッシュ選手に50億円合計90億円程度支払うことになる。

いや、これはすばらしい制度だ。日本の輸出産業だ!!!」再び感心した。
私は長い間日本のプロ野球界がとても経営的には成り立ちそうもない選手年俸を支払っているのを見て不思議に思っていたが、大リーグに選手を売り込むことによって資金の回収が可能であることを知った。
なるほど、これなら日本の優秀な選手を高給で契約する価値はある

 さらになぜこのポスティングシステムと言う制度が日米間で結ばれたかの理由も始めて知った。
すべては野茂英雄選手が始まりだという。
野茂選手はプロ野球界のエースだったが、近鉄の鈴木監督との確執もあって日本のプロ野球界から脱出したがっていた.。しかし当時はそのルールが存在しなかった
そこで野茂投手は任意引退( 実際は近鉄球団からさせられたしその後大リーグのドジャースマイナー契約を結んで大リーグに移った。

注)野茂選手と鈴木監督との確執については以下の記事を参照。この記事は私のブログの中でもとてもよく読まれた記事になっている。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/20722_6bd4.html

 このとき近鉄FA(日本のプロ野球球団間なら移籍金が支払われる)でもなく、単に引退した選手だった野茂の移籍で一銭の収入も得ることもできなかった
日本を代表する大投手をアメリカに無償で渡してしまったのか・・・・」後で歯ぎしりしたものだ。
この経験をかんがみて日米間で結ばれたのがポスティングシステムである。

 日本のように輸出産業が海外に出てしまい、何を輸出していいか分からなくなってきた国の最後の手段はプロ野球選手サッカー選手も同じ)の輸出だ。
何かドミニカハイチのような国情になってきたが、輸出品があるだけでも幸いだ。
なにしろ今回の契約で日ハムは約40億円の現金を入手できるはずだから、なんとも喜ばしいことだ。

 

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(23.12.21) キム・ジョンイル氏の死去と難民問題

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 歴史が動く時は一気動くものだ。この所の世界は完全に激動期に入ってきた。
アラブの春がアラブ諸国に吹き荒れ、西欧諸国はEUの崩壊の瀬戸際に立たされている。
いままで経済成長が著しかった新興国にも急にブレーキがかかり、中国の不動産バブルは崩壊し、ロシアではプーチン政権に黄色ランプがともった。
そして日本もアメリカも長期停滞から抜け出ることができず衰退している。

 そして今回とうとう真打が登場してきた。歴史の汚点とも言われてる独裁国家金王朝金正日党総書記が死亡したからだ。ピョンヤン放送によると17日、地方視察の途中で急病で死去し、享年は69歳だという。
金正日氏は以前から心臓病肝臓病を患っており、余命いくばくもないと予想されていたから死去そのものには驚かないが、そのタイミングには驚いてしまう。
やはり歴史には激動期と言うものがあるのだ・・・・・・・

 北朝鮮は国家といわれているが実際は金一族のヤクザ組織に過ぎない。ヤクザが国家を運営していると思えばいい。
この言葉が言いすぎでないのは歴史が何回も実証している。
韓国の高官を狙ってテロを繰り返し(ラングーン事件等)、大韓航空機を爆破し、最近では韓国の哨戒艇を撃沈したり、ヨンビョン島に砲撃を加えていたりしていた。
日本に対しては日本人スパイを仕立てるために多くの日本人を拉致している。

 経済的には全うな商売ができずまったくヤクザのしのぎで生きてきた。
アメリカの偽ドル札を印刷して東南アジアで使用しては外交官が捕まったり、日本には高品質の覚せい剤を漁船を使用して密輸出していた。
偽ドルについてはアメリカが取締りを強化し、覚せい剤は海上保安庁が厳しく取り締まったので、今度は核兵器とミサイルをこれも世界のヤクザ国家と言われるイランやシリアに輸出して何とか外貨を入手していた。
極めつけはなんと中国を脅して食料を入手していたことだ。
食料をくれなければ核兵器をぶっ放すぞ!!!」

 その北朝鮮の大親分が死去したのだから跡目争いが激化するのは当然だ。
東映のヤクザ映画のような血で血を洗う抗争が始まるだろう。
後継者のジョンウン氏が単なるお坊ちゃんで、政暦も戦歴もないことでとても跡目を継ぐ力量はない。

注)北朝鮮国内では韓国の哨戒艇を撃沈したのはジョンウン大将の功績と言うことに一応なっている。

 しばらくは北朝鮮のNO2だった行政部長で軍事委員会副部長の張成沢氏(キム・ジョンイル氏の妹の夫)が実質的な後継者となってジョンウン氏を守り立てるだろうが、無能な(能力がないと言う意味でなく経験がないという意味ジョンウン氏をいつまで支えるかは分からない。
やはり北朝鮮も世界の激動の波にもまれることになるものの、どのような形で収束するかは予断を許さない。

 しばらく前まで私は中国が北朝鮮を支えていくから崩壊は当面ないだろうと思っていたが、中国経済が曲がり角に差しかかりとても他国の面倒を見ることができなくなれば、北朝鮮は経済的に成り立たない。
今でも餓死者脱北者があとを絶たないのに中国からの食料が途絶えたら完全にピンチだ。

注)「独裁国家はなぜ永続するのか」を参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/22124-4aeb.html

 一番ありそうなことは軍や警察の監視体制が弱まって多くの北朝鮮人が逃げ出すことだろう。中国には鴨緑江を越えればいいし、韓国には漁船で逃げ出す手がある。船に乗りさえすれば韓国にいけなくても日本にはこれるから脱北者は激増するだろう。
アフリカ大陸ではおなじみの大量難民が発生するわけで、こうした人々の面倒を韓国や中国、そして日本が見なくてはならなくなる。

 野田総理はさっそくイ・ミョンバク大統領と電話でこうした対応を話し合い、両国で共同で対処することにした。
先日の日韓首脳会談ではイ・ミョンバク大統領は「従軍慰安婦問題が両国間の最大の懸念だ」と言っていたが、実際はこの北朝鮮問題こそが最大の懸念であることが誰の目にも明らかになっている。

注)私はイ・ミョンバク大統領の政治センスを高く評価しているが、この従軍慰安婦問題を首脳会談のテーマにしたのは失敗だと思っている。すっかり両国間は過去志向にとらわれてにっちもさっちも行かなくなったところに「今そこにある危機」が発生した。

 北朝鮮が暴発するとは思われないが、北朝鮮の難民問題は東北アジア一番の懸念材料になり、日本海を渡って難民が押し寄せてくることを覚悟しなければいけなくなった。

なお北朝鮮関連の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat33268425/index.html

 

 

 

 

 

 

 

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(23.12.20) なんともさえないFX(次期戦闘機)F35の選定方法

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   私のように軍事技術について特別な知識がないものにとっては、次期戦闘機F35に決まった経緯がよく分からない。
新聞報道では14日F35を採用することを防衛省が内定し、それを16日に総理と主要閣僚に説明の上、、20日安全保障会議で了承したのだという。

 防衛省の内定と言っても一川防衛相は自らも言っている通りの素人大臣でF35といわれても何のことか分からないから実際は防衛省の幹部が決めたものだ。
そしてその決定がすんなりと(なんら反論もなく)政府決定になっているようでは一川大臣が言ったシビリアンコントロールが泣く。

注)一川大臣は「私は防衛問題の素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と言っていた。

 次期戦闘機のことをFXこれは普通名詞で特別な性能の戦闘機をさす言葉ではない)と言うのだが、それが他の候補機ユーロファイターFA18Aを押しのけて内定されたのはそのステレス性能にある。

注)F35は完全ではないがステレス性能がある。

 軍事力のレベルを決定する最大のファクターは仮想敵国の軍事力とのバランスで、日本は現在仮想敵国中国の空軍力に追い上げられて四苦八苦している。
現在の戦闘機のレベルは第4世代と言い、日本の第4世代戦闘機F15F2が290機なのに対して、中国は同レベルのスホーイ27と殲10を350機配備している。
日本は空軍力で中国に劣っているのだ

何とかして中国空軍を上回る性能の戦闘機がほしい」防衛省の悲願になっていた。
元々日本はアメリカが開発した最強の戦闘機F22を導入しようとしたが、この戦闘機はあまりに高性能しかも高価)なためアメリカが外国に売ることを禁止し、生産も止めてしまった。
F22を日本に売ってこの情報が中国にもれたら大変だ。なにしろ日本は秘密保持能力が低いから売ったら安全保障上の問題がでてくる」とアメリカ上院が判断したからだ。

注)F22は完全なステレス性能をもっており、また攻撃力も高い。

 実際日本の防衛機密は中国に筒抜けになっており、防衛省や三菱重工業が頻繁に中国のサイバー攻撃をうけている。
中国も第5世代戦闘機ステレス性能をもったもの)の開発に躍起になっているが、自らそうした開発能力はないからもっぱらアメリカやその同盟国へのサイバー攻撃で情報を集めてコピーしようとしている。

 F22は売ることを禁止されたので、そのレベルを少し落として多機能型にしたのが今回導入するF35である。これは最初から外国に販売する目的で開発されており、同盟国イギリスやオーストラリア、オランダ等)との共同開発となっているが実際はアメリカのロッキード社が製作している。

注)主要な部分はブラックボックス化されておりアメリカだけがこの部品の生産ができる。

 日本に対しても共同開発の打診があったが、日本は武器輸出3原則の立場から共同開発には参加せず(本当はF22を購入予定だったのでF35には興味がなかった製造段階で日本の防衛産業三菱重工の参加を打診している。
アメリカからすれば少し性能を落とした戦闘機を同盟国に売って防衛産業の振興を図るつもりだったが、信じられないことにこの開発で手間取った。

 当初は2017年からアメリカで実戦配備される予定だったのだが、これが2年間延長(予算がないのとすでにF22という最強の戦闘機を実戦配備しているためF35の導入が遅れてもかまわない)されることになり、日本の2017年3月導入予定に赤ランプが付いてきた。
アメリカに先立って日本が導入する場合は部品調達等でアメリカの性能保証がない。

注)アメリカの国内法で外国が先にアメリカの戦闘機を導入した場合は部品や性能の保証はアメリカ政府は行わず導入国の自己責任になる。

 なんともさえない結論になってきた。最強のF22は売ってくれないし、販売用F35の生産は遅れ気味で当のアメリカは導入時期をさっさと2年間延期してしまった(もしかしたらアメリカは自国での導入をしないかもしれない)。
日本は中国に負けまいとF35でいいから早く作ってくれとせがんでいるが、その戦闘機の性能保証をアメリカはしてくれない。
一川防衛大臣はまったくの素人で頼りにならないし、野田総理は防衛省の言いなりになってシビリアンコントロールなど絵に描いた餅だ。

 本当にF35でいいのだろうか? 北澤前防衛相だったらそれなりの判断能力はあったが、一川氏にそれを求めるのは猿に微分を教えるようなものだ。
私でさえ不安になる結論になってきた。

なお野田内閣についての記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45463769/index.html
 

 

 

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(23.12.19)  八ツ場ダム栄えて日本国滅ぶ その2

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  やはり日本は一旦は崩壊せざる得ないのだと痛感してしまった。
このたび政府民主党が八ツ場ダムの建設を容認する方向で調整し始めたからだ。
藤村官房長官は「この問題は担当閣僚に判断してもらう」と言ったが、この意味はダム建設に(唯一)反対している前原政調会長を抑えるための布石である。

 前田国交省は国交省の関東地方整備局が出した「 八ツ場ダム建設が最もコスト的にパフォーマンスが高い」と言う結論を容認するつもりだから、これでは 八ツ場ダム建設の続行が容認されたと同じだ。

 しかしこれほど国民を欺いた民主党の政策はない。09年の衆議院選挙で民主党はなんと言っていたか。
日本には公共工事の無駄が多すぎて赤字国債を増やし続けている。その最たるものが 八ツ場ダムですでに当初の目的が喪失したのに関わらず建設を続行している。民主党は政権をとったら直ちにこの 八ツ場ダムの建設を中止させる

 私などはこの民主党の政策に共鳴して民主党に投票したのにすっかりだまされてしまった。
何度もブログに記載してきたので再び書くのは気が引けるが、 八ツ場ダム建設の目的だった利水も治水もすでに目標を達成してしまっている。

 利水については関東各県の水道水の確保が急務だった戦後間もない1949年の時点(このときに計画が策定されたとは異なり、今では水道水は有余ってしまいこれ以上水があってもどうしようもない状況だ。
なぜ水が不必要になったかと言うと、予想に反して人口が停滞し家庭用水道水が有余り、さらに工場が日本から逃げ出して工場用水も不必要になったことと、漏水対策が世界一の水準に達しているからだ。

 治水についても利根川江戸川の堤防は実によくできており、さらに最近ではスーパー堤防と言う国交省自慢の大型堤防まで完成して、これ以上の治水が必要なくなっている。
八ツ場ダム建設はまったく目的を喪失したまま、ただ途中まで作ったという理由だけでさらに800億円の建設費を投入しようとしている。

注)日本国民の心を感動させた観測衛星「はやぶさ」の後継機予算73億円を事業仕分けで削って、一方で何の意味もない 八ツ場ダムの建設を行おうとしている。

 しかし考えてみてほしい。日本の国家予算の半分は国債発行と言う借金でまかなわれており、これは悪いなんてものではなく世界最悪の財政状況だ。
これがどんなにひどいことかは自分の生活を考えてみればよく分かる。
年収が500万円しかないのに1000万円の生活をするために毎年500万円の借金をし、しかも借金の約半分は利息の支払だ。
これで生活ができると考えたら大王製紙の会長並みのセンスだ。

 なぜこのようなことが可能かと言うとこれも何回も書いているので恐縮だが、政府・日銀が金融機関を奴隷のように支配して強制的に国債を購入させているからだ。
特に郵貯簡保などは完全に国債購入だけを目的にした機関だと言って良い。
それでも売れるならいいじゃないか」と言う判断もあるが、このために日本の金融機関はたった1%の利ざやしか稼ぐことができない斜陽産業になっている(こうして成長産業を日本に作らない政策をとっている)。

 日本がどうしても衰亡し崩壊せざる得ないのは、いくら無駄な公共工事でも資金手当てが可能な間はその工事を継続するという体質にある。
株や投資信託で言う損切りができない体質で、ずるずると深みにはまっていき最後は国家が倒産するので、結果として不要な公共工事が中止になるという構図だ。
ほとんど勝算なくして戦争を継続した第二次世界大戦と同じで、今の民主党は当時の軍部と同じ精神構造だ。

 現在の日本は破産国家である。この認識が絶対に必要で資金繰りだけでどうにか運営している赤字会社と同じだ。
現在はヨーロッパが危機の最中で世界の目が西欧に集中しているが、ここの問題が収まった後は必ず日本問題になる。
市場が日本国債や株式を売り浴びせて狼の牙を向けてくるのは確実で、これほど脆弱な基盤の上に国家運営をしている国はなく、ほとんど赤頭巾ちゃんのようだ。

 民主党には失望した。日本は民主党の元での再生プログラムはまったく望めない。

なお「 八ツ場ダム栄えて日本国滅ぶ その1」は以下の通り。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/23915-b5b8.html

また 八ツ場ダム関連の過去の記事はいかに纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat45800757/index.html

 
 

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(23.12.18) 四季の道駅伝の練習会が始まった

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  毎年私にとってこの時期の最大のイベントは「四季の道駅伝」になっている。
この駅伝は今回で4回目だが発足当初から関わってきたため、これをやり遂げないと冬場が終わらないような状況になってきた。

 この地区にある小学校6校と中学校3校、それに養護学校1校の生徒が対象で、昨年は117チームが参加してくれて、約6kmの遊歩道を5人のタスキリレー(中学生は4人のタスキリレーで走り抜けた。
参加人員も600人弱になっており、規模は毎年拡大しているので「四季の道駅伝」はおゆみ野地区の冬の風物詩になりつつある。

 この大会には地区のいろいろな団体が協力しており、私もランナーの一員として小学生のマラソン指導を行っている。
公式練習会は4回あり、秋の道公園春の道公園に参集して指導を行っているが、この指導には四季の道ランナーズの選手が多く参加してサポートしてくれる。

 またこの街にはしばらく前まで実業団チーム富士通に所属していたマラソンランナーの小栗さんが住んでいて、子供達のマラソン指導を一緒に行っているので子供達はプロコーチの指導を受けることができる。
毎回練習会には100人前後の子供達が集まるので、1kmを走り抜ける走法やタスキの引継ぎの仕方を教える。
特に小学生は最初に徒競走のような走りをしてすぐにへたばってしまうので、1kmのペース配分を覚えさせるのがポイントだ。

 大会そのものは来年の2月19日(日)開催されるので、大会が近づくと天候状態が心配で仕方がない。雨天になれば中止になるので何とか雨や雪が振らないことを願っている。
またその日に雨が降らなくても前日が雨模様だと四季の道駅伝の準備に支障が出る。
コースにテープで標識を貼り付けて、走者がコースを間違わないようにしているが、地面が湿っているとテープが路面に張り付かない。
この場合は石灰で標識を描くのだが、石灰は石灰で水に溶けるので翌日には消えてしまうことが多い。
そうなると朝早く石灰やテープの貼りなおしをしなければならないのでパニックに陥ってしまう。

 私はさらにおゆみ野南小学校扇田小学校のマラソン指導を引き受けているので、この時期になると引っ張りだこだ(もしかしたら小谷小学校からも頼まれるかもしれない)。
子供たちの指導はとても楽しいのだが、私自身は坐骨神経痛尾てい骨の殴打でまともに走れない。
ひどい鈍足でリレーなどで人数の関係で私が入ると、「先生の組は嫌だ」なんていわれてしまうのでコーチに徹するのがポイントだ。

 このおゆみ野の地でマラソンランナーが育ってくれるととても嬉しい。幸いにこの地区にある泉谷中学の陸上部は市内でも屈指のレベルなので、なんとも嬉しい限りだ。
ここには四季の道と言う高橋尚子選手も推奨した日本でも有数のマラソン道があり、またこの遊歩道の清掃活動を毎日行っている身の私には一人でも多くのランナーがこの道を走ってもらうのが希望だ。
なんて気持ちよく走れる美しい遊歩道でしょう」なんて言われると愛想を崩してしまう。

注)遊歩道の整備はここおゆみ野からちはら台にかけて行われており、一部の区間が途切れているものの、この両区間一周(13km程度)を走るのがこの地区のランナーの最も好みのコースとなっている。

なお過去の四季の道駅伝の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat32143976/index.html

 

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(23.12.17) ロシアの冬が始まった プーチン政権の終わりの始まり

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  信じられないような激変がロシアに起ころうとしている。しばらく前までは実質的な指導者であるプーチン氏の政治的基盤は磐石でゆるぎないものだと思われていたが、ここにきて逆風が吹き荒れだした。それを毎日新聞は「ロシアの冬」と称している。

 プーチン氏の逆風は12月4日に行われたロシア下院議員選挙の結果に現れ、プーチン氏率いる統一ロシア得票率49%で、議席数は315議席から238議席と77議席激減した
最もこれでも過半数は確保しており、与党支持の公正ロシア64議席自民党56議席を加えれば日本の民主党と同様の圧倒的多数を確保したといえる。
だから後退したとは言え安定多数は確保したと私は思ったものだ。

 しかしここからがすこぶるロシア的で、投票の不法行為がインターネットで次々に暴かれ始めた。ロシアのマスコミは政府が完全に抑えているので不正追求はもっぱらインターネットを通じて行われる。ロシアのインターネット人口は5000万といわれて日本の約半分の規模だからかなり多い。

 私も見たが投票所の責任者のような人が投票用紙を書き換えていた場面がWebに流れていた。欧州の監視団は「開票手続きなどで違反や問題があった」と正式に表明し、アメリカがロシアの選挙結果に対し異議を申し立てたものだからプーチン首相は劣勢に立たされた。

 さっそくテレビでプーチン首相の反論が始まったが「選挙結果は民意を反映しており再選挙をするつもりはない」と居直った。
さらにロシア的なのはプーチン首相の報道官が「選挙違反はあったとしても0.5%程度だ(だから問題ない」と発言したことで、日本だったら大騒ぎになるが、ロシアでは0.5%は問題にしないらしい。

 プーチン体制がほぼ磐石と見えたのは石油天然ガスを新興資本家から国家権力を総動員して取り上げ、国家の支配下に置きふたたび社会主義的な政策をとったからである。
日本もこの影響を受け三井物産・三菱商事ロイヤル・ダッチ・シェルが開発したサハリン二号油田を強引に召し上げられている。
ロシアの国家予算はほとんどが石油と天然ガスの販売益からなっており、国家企業ガスプロム等からの運上金(日本で言えば法人税)によって成り立っている。

注)歳入はそのときの石油とガスの価格によって決まり、歳入の50%から70%が石油・天然ガス企業からの税金。価格が下がって予算が不足するとそれまで溜め込んでいた基金を取り崩す。

 ロシア経済はリーマン・ショックで大打撃を受け、GDPは2009年▲7.9%に落ち込んだがその後の各国の金融緩和策で投資資金が石油に流れ込み価格が上昇に転じたのでロシアにとって追い風になっていた。
2010年は4.0%、今年は3.5%程度の成長が見込まれており、日本から見たらまずまずの成長力に見えるがそうもいっていられない事情が発生してきている。

 対外的には特に欧州危機がロシア経済に与える影響が深刻で、石油と天然ガスの最大の輸出先ヨーロッパの経済停滞はそのままロシアの停滞につながる。
ロシアの予算は石油価格の動向に左右されており、しばらく前には予算の均衡点1バーレル70ドルと言われていたのが、最近は1バーレル110ドルに跳ね上がってしまった。
日本と同じで年金・医療等の支出が増大し、それを石油と天然ガスの収入で補う構造になっているためだ。しかし世界経済が失速し110ドルはとても行きそうにない。

 そうなると福祉の切り捨てか今までの積立金(日本で言えば埋蔵金)の取り崩しを行うことになるが、ここからが再びロシア的な問題が発生する。
ロシアの官僚機構は黒い頭のネズミ(正確には栗色のネズミ)だから、こうした積立金がいつの間にか喪失してしまっていることが多い。
せっかくの貯金が大王製紙の会長のような遊蕩でなくなっているので、結果的には福祉の切り下げをせざる得なくなる。

 プーチン首相のような愛国者にとっては自分を支持している官僚機構や統一ロシアが黒い頭のネズミになっていることに歯ぎしりする思いだろう。
この腐敗を正そうとすると自らの基盤に切り込むことになり、一方腐敗を放っておけばプーチン人気にかげりが発生する。

 ロシアはあくまでも石油と天然ガスの国だ。この価格が上昇している間は問題ないが、一旦下落に転じるとあらゆることが裏目に出てしまう。
今ヨーロッパに危機が発生し、さすがの石油価格も低迷が始まった。ロシアに冬が訪れプーチン人気の終わりの始まりが始まった。

なお最近のロシア経済の動向は以下の通りです。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44368795/index.html

またリーマン・ショック後に記載したロシア経済の分析記事は以下の通りです。http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/201124.html

 

 

 

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(23.12.16) ためしてガッテン 「腸の不調を根治せよ」は面白い

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  今週のためしてガッテンは笑ってしまった。テーマは慢性の過敏性腸症候群で、年がら年中げりをしている人の病気である。
最初に登場した鈴木さんと言う方は電車に乗ると下痢をするらしく通勤途中のすべてのトイレの位置を把握しており、急に催してくるとトイレに飛び込んでいた。
これじゃ、会社に到着するまでが大変で、年がら年中遅刻をするのではなかろうか?」
同情してしまった。

 実は私も鈴木さんほどではないが急に下痢になることがある。私の場合は清掃活動をしている最中に起こることが多く、そうなると公園のトイレに飛び込んでいる。
一周約6kmの遊歩道には4箇所トイレがあり、トイレとトイレとの間は約1.5kmの距離で走ればなんていうことはないのだが、一旦催してくると走るわけには行かない。
そんなことをすると走った勢いでもれてしまう。

 早く歩くのも危ないので段々と歩く速度が遅くなって、このちょっとした距離が永遠の煉獄のように感じるものだ。
トイレについてことが済むと「ああ、しあわせ・・・・・・」なんて感じになるのだが、なぜ下痢になるのかの原因が分からなかった。

 一般的にはストレスが原因といわれているが、私の場合は会社を退職して5年も経ち別に上司がいるわけでもないのでなんとも不思議な気持ちになっていた。
今回のためしてガッテンでは下痢はストレスだけが原因でなく、小腸に腸内細菌が進出したことによって慢性的な下痢が起こる場合があると説明していた。
しかも慢性的な下痢の約4割がこの原因よるのだそうだ。

 私は腸内細菌は小腸にも大腸にも十二指腸にもいるものだと思っていたが、これは誤解で通常は大腸にしかいないのだそうだ。
小腸や十二指腸は免疫力が強く腸内細菌が入ってくるとすぐに殺してしまう。
そこで腸内細菌はもっぱら大腸に住んで、小腸が分解しなかったカスを食べていきており、その過程でメタンガスおならの原料)を精製しているのだという。

注)通常はこのメタンガスは血液に溶けて肺から口を経由して外に出されるので、年がら年中おならをするわけではない。

 ところが風をひいたり食あたりを契機に小腸の免疫力が弱まると、小腸に腸内細菌が進出して常駐してしまうのだという。しかし小腸にとってはこの腸内細菌は異物なので、小腸は盛んに蠕動運動をして(グルグルと鳴りながら腸内細菌を除去しようとして、ついでに食物をすべて大腸に送ってしまう。
これが腸内細菌による下痢のメカニズムだそうだ。
そうか、単にストレスがあると言うことではなく、小腸が腸内細菌に犯されているのか・・・・

 よく風邪薬を飲んで下痢が収まることがあるが、この場合は風邪薬の中に含まれている抗生物質が小腸内の腸内細菌を死滅させるからだそうで、ピロリ菌退治のメカニズムとまったく同じなのだそうだ。
ただし日本ではまだ腸内細菌を抗生物質で退治する処方は認められていないため、現時点での腸内細菌を死滅させる方法は兵糧攻めがよく、腹八文目にして、一日に1回は8時菅程度食事時間の間隔を空けると良いと説明されていた。
そうか、腸内細菌は兵糧攻めに弱いのか・・・・・」笑ってしまったが、本当はさっさと抗生物質で退治してもらいたいものだ。

注)近い将来日本でも腸内細菌を死滅させる抗生物質が認可されるという。

 なお腸内細菌が小腸に住み始めた人が胃酸を抑える薬や高血圧の治療薬や鎮痛剤を使用するとさらに病状が悪化するという
そのメカニズムはこうした薬は通常小腸で分解されるのだが、小腸が蠕動運動を繰り返して薬をさっさと大腸に送ってしまうため、分解されなかった薬が大腸に到着した場合に発生するからだそうだ。

 大腸はこの薬を異物毒のようなもの)とみなして大腸壁にコラーゲンを集めて防御体制をとり、食物も水も薬もすべてそのままお尻から外に出してしまおうとする。
このため小腸に腸内細菌がある人は薬を飲むたびに便意を催すのだという。この薬を原因とする下痢は約15%~20%だそうだ。

 そうなると下痢の原因はストレスが約40%、腸内細菌が小腸にすんでいることが40%、残り20%が薬物によるものだということが分かる。
さて私の場合は原因はなんなのだろうか。
清掃活動のとき「そういえば今日はトイレにまだ行っていなかったな」と思ったとたんに便意を催すことが多いのでたぶんにストレス性だが、もしかしたら小腸に腸内細菌が進出していて過敏になっているのかもしれない。

 それに食べすぎの後この症状が出ることが多いから、当面は腹八分目にして夜中になったら何も食べないようにすることが当面の対処になりそうだ。
今回のためしてガッテンを見て初めて腸内細菌の性格を知ったが、なかなか興味深く面白いものだった。

なおためしてガッテンのシリーズの記事は以下のカテゴリーに纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html
 

 

 

 

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(23.12.15) 本籍は現住所に移そう。 死んでからでは大変だ!!!

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  最近本籍を現住所に移しておかなければならない必要性を痛感した。
私の本籍愛媛県にありそこは父親の生まれ故郷で、私が今まで本籍を移籍しなかったのはサラリーマン生活で次々に転勤していたからだ。
移してもまた転籍しなければならなくなるから、まあ愛媛県のままでもいいや・・・

 しかし最近母親が死去したのだが、そのときの手続きで本籍が遠方にあると大変なことになるのに気がついた。幸いに母親は現住所の八王子市に転籍していたので、手続きはすべて八王子市で行えたのだが、それでも並大抵のことではなかったからだ。

 一番問題だったのは郵便局で簡易保険の請求をしたときだった。
これはすべて弟が手続きをしていて私は単に弟と一緒に郵便局に出かけて行っただけだが、病院の死亡証明書(写し)だけでは簡易保険は降りないという。
正式に戸籍上で死亡が確認されなければ降ろすわけに行きません。死亡を確認できる戸籍謄本を持ってきてください

 葬儀屋の話では「病院の死亡証明書(写し)だけで問題ない」と言っていたが、手続きが厳格化されたのだと思って市役所に行ってみた。死亡届は葬儀屋が出してくれていたが市役所ではまだ謄本の修正をしていなかった。
急ぐというのであれば明日までにいたしますので明日おいでください

 翌日いくと死亡が確認できる謄本が手に入ったが、今度は郵便局(最初行った郵便局とは違っていた)が「これでは駄目で、病院の正式な死亡証明書がいる」と言う。
さすがに弟が頭に来た。
昨日A郵便局で戸籍謄本をもってこいと言うのでとってきたのに、なぜ今度は病院の死亡証明書がいるんですか、お宅では郵便局ごとに必要書類が異なるのですか!!!」

 担当者はしばらく逡巡していたが、「それではこれに署名をお願いいたします」と言って病院の死亡証明書がない場合の念書のようなものに署名させた。
なんてことはない正式書類がない場合のいろいろな念書があるらしいが、とりあえずはすべての書類を請求しているようだ。

注)簡易保険の請求手続きを後で読んでみると死亡証明書は郵便局の様式を使用しなければならないと書いてあった

 この状況を見てさすがに私も決心した。
こりゃ大変だ、本籍が愛媛県のままでは、私が死亡したらその手続きだけでも大変で、さらにその確認書類を取るのも時間がどのくらいかかるか知れない郵送で行う場合は依頼書・郵便小為替・返信用封筒・本人確認書類が必要で往復1週間程度かかる)」

 通常郵便局の簡易保険は最も簡単に保険金が降りるというのが売りなのだが、実際はこのように何回かは市役所と郵便局を行き来しなければならない
そしてトラブルが発生するたびに声を荒げて請求しないと手続きが進まない。
私の場合の死亡保険は簡易保険でなく民間会社の保険だから、さらに手続きに戸惑うことは目に見えている。
死んでからも家族に迷惑をかけるわけに行かないから、やはり現住所に転籍は必要だ」痛感した。
 
 先日ようやく転籍の手続きを行った。おそらく死ぬまでこの場所を動くことはないだろうからこれでようやく向後の憂いを省くことができたようだ。
年をとるとやはり自分が死んだ後のことを考えて行動する必要がある。

 正月は冥土の旅の一里塚 
        目出度くもあり目出度くもなし

 
一休さんにならって淡々と準備を進めることにしよう。
                

 

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(23.12.14) 生活保護受給者の急増と自治体の衰亡

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  地方自治体が生活保護受給者の急増に悲鳴をあげている。
現在の生活保護受給者は203万人で、年間の生活保護費は3兆4千億円になっている。
一方日本の一年間の税収は41兆円だから、税収の約8%が生活保護費に消えていることになる。

注)生活保護費の分担割合は国が4分の3、自治体が4分の1

 しかも問題なのは生活保護受給者が急増していることで、ここ2年間で40万人増加したがそのうち7割が20歳代から50歳代の生産人口だと言う。
一方で日本の労働力人口は毎年20万人ペースで減少しており、働き手が毎年減っているのに残った働き手も生活保護者が増えて働かなくなってきたと言うダブルパンチに見舞われている訳だ。

 なぜこのような状況になっているかと言うと要因は複合化しており以下の通りだ。

① 厚生労働省がリーマンショック以降の派遣労働者の馘首の受け皿として生活保護基準を緩和し、今まで対象になっていなかった「働く意欲と体力があるが働いていない人」を生活保護の対象にした。

② 輸出産業が海外に出てしまい日本国内に適切な職場(派遣労働者の雇用場所)がなくなっており望む給与で働けない。

③ 日本全体がデフレに陥って低所得でも生活できる基盤が整ってきて、生活保護費でも十分生活できる。

④ 生活保護費の約12万円は、最低賃金で1ヶ月間働く賃金に相当し、働いても働かなくての収入は同じなので働かない方を選択する人が増えた。

⑤ 生活保護受給者は医療が無料なので高い医療保険を支払わなくてすみ、かつこうした生活保護受給者専門病院があって不要とも思える医薬品を処方してくれる(この薬を転売することが生活保護受給者のアルバイトになる)。

⑥ 関西系の暴力団が貧困ビジネスに乗り出しており、路上生活者を生活保護受給者にして賭博でのピンハネと住居費のピンハネを行っている。


 地方自治体はほとんどが倒産前夜と言ってよいような状況だが、少ない予算の多く(大阪市の場合17%)を生活保護関連費に割いているため、まともな行政活動ができなくなってきた。
あまりのひどさに厚生労働省全国知事会がこのほど会合を持った。

大臣、このままでは地方は生活保護費でつぶれてしまいます。厚労省の基準緩和以来働けるのに働かず保護費で何時までも居続ける人が増えています。
ケースワーカーによる指導をしてもまったく効き目がありません。
働けるのに働かない人を職場に復帰させる強制力が是非必要です


10月から始めた求職者支援制度(月額10万円の給付金と職業訓練をセットで最長1年)は生活保護受給者の削減に役立つはずですが・・・・

大臣、ほとんどの生活保護受給者は、今の生活に満足していて求職者支援制度に応募しません。働かなくても12万円程度はもらえるのですから働く理由がないのです。だから訓練の申込をしない生活保護受給者には生活保護費を停止する強制力が必要です

 実際問題として月額12万円と言う数字は世界的に見て低いものではない。日本人の平均給与約30万円だが、10万円以下で生活している国はロシア、ギリシャ、中国、タイ、インド、フィリピン等いくらでもある。
日本は電気・ガス・水道や交通費等は高いが食料だけで言えば新興国の物価とほとんど同じになってきた。
また衣類もユニクロ製品等は安価で新興国価格だ。

 前にNHKで放映した生活保護関連の番組を見ていたら生活保護受給者がDVDを大量に買い込んで映画を見て楽しんでいた。
働かなくてもこうして優雅に暮らせるのだから就職するなんてアホよ」そんな感じだ。
私でもその立場になればそうする。

注)生活保護受給者が遊んでいることを非難しても始まらない。これは個人の問題ではなく制度設計の問題で、働くより遊ばさせる政策をとっていることが問題だ。

 本来生活保護制度は多数が一部の恵まれない人を救うという思想で成り立っているのだが、今は年金問題と同じで働き者の少数が豊かで働く意思がない多数を救う制度になりつつある。

 なぜ生活保護受給者が年々増えるかと言うと、現在は就職の世界的大競争時代に突入したからだ。
日本人の給与が高ければ企業は安価で働き者が多い国に出て行ってしまう。
タイやベトナムには日本人の給与の3分の1以下でも嬉々として働いてくれる労働者がワンサカといる。

 日本からは輸出産業を中心に職場が失われており、元々派遣労働者だった人々の職場は時給800円程度のバイトしか残されていない。これはまさに新興国レベルの賃金で日本人も特技や才能がなければ新興国と同じ賃金レベルになってしまうということだ。
しかし一方で日本には生活保護制度と言う厚い手当てがあるので、新興国並みの賃金で働くよりは遊んで暮らすことを選択できる。

 国や地方自治体の財政は法人税所得税も減少し(企業は外国にでてしまい、労働者は失業するので所得がなくなる)火の車で、一方で生活保護関連の費用は増えるばかりだからこの制度が成り立つはずはない(実際は国債の発行でつじつまを合わせている)。
しかし民主党政権はこうした根本的な問題一つ解決する力量はなく、ただひたすら国家と自治体が衰亡するに任せているばかりだ。

なお、生活保護政策の詳細は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45850168/index.html

 

 
 

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(23.12.13) 深い反省 感情が鈍磨していく

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  「人は感情から老化する」といったのは心理学者の和田秀樹氏だが、最近の私はこの言葉にぴったりだ。
何をするにも意欲がわかない。ルーチンワークの清掃活動やJOGやブログの作成はそれでも毎日行っているのではたから見ると「特別変わりがない」のだが、心の奥深くで「なんとも面倒だ」と言う気持ちが渦巻いている。

注)感情と老化の関係の詳細を知りたい方は「人は感情から老化する」和田秀樹著、祥伝社を参照してください。

 それが極端に出るのがルーチンワーク以外の作業が入ったときで、よほど気合を入れないとできないし、その気合すら最近は入れることができない。
とても気になっている作業の一つに四季の道のベンチのペンキ塗りがあり、最近剥がれ方がひどくなっている。
しかしこの補修作業がなんとも気乗りがしないのだ。
まあ、そのうちに気分が高揚したらしよう
しかし高揚感はまったくない。

 私の知り合いにおゆみ野の森で一緒に活動しているO さんがいるがOさんは活動日以外の日にも森に出てきてベンチを作ったり、物置を片付けたりその他こまごまとした作業を一人で行っている。Oさんは自動車で1時間程度かかるところに住んでいておゆみ野の住民ではない。
なんでこんなに意欲が持続できるのだろうか」不思議なくらいだが感情が豊かなのだろう。

 また私の側の親戚筋の人から毎年お中元とお歳暮が贈られてくる。私のところにこうした贈答品を贈ってくれるのはこの人だけで(一方かみさんの親戚筋からは多い)、私は心から感謝はしているもののお返しをするタイミングをいつも失してしまう。
申し訳ないと思うが、なんとも動きが鈍いのだ。

 最近子供達の四季の道駅伝の練習会が始まった。今年で4回目でしかし最初の頃にあった使命感がまったく失われている。子供達を集めて4回ほど練習会を開催しているものの気持ちの重さはどうしようもない。
練習会が始まればいつものようにテンションがあがるが、それまでは心の葛藤に悩まされる。

 もう一つ私の悩みはJOGの練習に身が入らないことだ。私のJOGコースはおゆみ野からちはら台を回る一周13kmのとてもすばらしいコースなのだが、最近は半分程度走ると歩き始める。
特に身体がきついわけではないのだが気持ちが切れてしまうのだ。

 さらに最近再開した数学の勉強も油断をするとすぐに止めてしまう。時間がないわけでなく炬燵に入っては寝ている時間が増えているだけだ。
どうしたらいいのだろうか。このままでは完全に感情が老化した老人になってしまう。

 さすがに私も決心した。私の最大の利点はルーチンワークになったことは必ずやり遂げようとすることだから、すべてを擬似的にルーチンワークにして嫌がる感情を鼓舞するほかに手はない。
現在している作業については以下のように内容の充実を計ることとした。

① 清掃活動は雨になると休んでいるが、大雨以外は実施する。
② JOGは絶対に歩くことなくどのような天候下でも毎日行う。
③ ブログはさらに経済関連についてレベルアップをはかり読者層を広げる(
現在の平均アクセス数約1200を2000にあげる)。


擬似ルーチンワークとするもの。

① 1週間に1回は四季の道の塗装や修繕を行う。
② 1週間に1回は家の庭の剪定やその他の作業を行う。
③ 数学の勉強は医学部の数学の問題が自由に解けるレベルを目指し、毎日実施する。
④ 1年に1回は今まで行ったことがなかった外国に出かける。
⑤ 1年に一回は今までしたことがなかったことを行う。


注)なぜ私が医学部の数学を勉強しているかの理由は、「猿でも受かる東京大学医学部」を参照してください。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/231018-1c3a.html

 こうしたことが実際に実施可能なように年度計画や月次計画を作成し、さらに毎週月曜日に実行計画を作成して予実対比を行う。
なにか昔の現役時代に似てきたが、こうでもしないと感情の鈍磨とやる気のなさを克服することはできそうもない。
やはり人間は「感情から老化する」のだ。そうならないように気合を入れて生きることにした。

なお老化対策については以下の記事に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44501378/index.html

また私自身の健康に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat8436683/index.html

 

 

 

 

 

 

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(23.12.12) 日本の民主党政権を見捨てたオバマ大統領

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  鳩山・菅・野田と続いた民主党政権は完全にオバマ大統領から見捨てられてしまった。
来年1月野田総理が民主党の首相として何とかしてこぎつけたかったアメリカへの公式訪問をアメリカからキャンセルされたからだ。
大統領選挙が始まるので日本の首相と会うのは難しい
民主党政権になってからオバマ大統領とサシで交渉する時間すら取れなくなった。

 鳩山氏の時はランチタイムの合間に数分間鳩山氏の泣き言を聞いただけだし、菅総理は東日本大震災対応に追われていたこともあるが、決断力のない首相として公式に会ってもらえなかった。
イ・ミョンバク大統領に対する国賓としての最高級の扱いとひどいコントラストだ。
そして今度は野田総理がやはりTPP普天間基地移設問題での優柔不断な態度を嫌がれて会談をキャンセルされた。
民主党の首相とあっても泣き言を聞くだけで時間の無駄だ。無視しろ!!!」
日本は完全にアメリカから干されている。

 しかしそれも仕方がないのではないかと私の目に映る。野田政権は党内融和を重視するあまり、まったく無能な一川保夫氏を小沢氏の側近と言うだけで防衛相に任命してしまった。
一川氏が無能なことは本人が正式に認めており、就任早々「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と言っている。
素人と言うところが本音のところで、シビリアンコントロールは当初からするつもりはない。

注)私が使用している無能と言う言葉は愚かと言う意味ではなく、任に堪えられないという意味で使っている。

 またブータン国王夫妻が国賓として来日し宮中で晩餐会が開かれた時は欠席し、その時間に民主党議員の激励会に出席して「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」とリップサービスをした。
これは三重の意味で問題で、① ブータン国王夫妻に対して非礼だし、② 天皇陛下の国事行為を無視しているし、③ 公式行事より私事を大事にしていて閣僚としての責任を放棄している。

 さらに国会答弁では野党からその無知・無能さをつかれ、95年に起きた米兵による沖縄県の少女暴行事件をまったく知らなかったことがばれてしまった。
前原政調会長が「勉強不足にすぎる」と苦言を呈したのは当然だ。
私は一川氏が本質的に無能なのは本人の責任で致し方ないと思っているが、そう言う人を防衛相としておくのは国家的損失だ

 かつて日本の総理も閣僚もまったく無能でも務まった時期があった。経済一流・政治三流といわれていた高度成長期の頃のことで、当時は何をやってもうまく行っていたのだから、政治家が口を出さず料亭ではしゃいでいればよかった時代である。
官僚機構もしっかりしていたから素人大臣でも十分に勤めることができた。

 しかし1990年のバブル崩壊以降日本は未曾有の不況に襲われ、政治家の技量がためされる時代に突入した。会社でも国家でも同じで、ピンチの時は経営者や閣僚の能力が試される。
無能であれば会社であれば倒産し、国政ならば停滞して対外的に日本の評価を低めてしまう。
特に防衛相はアメリカとの間で普天間基地移設問題と、次期主力戦闘機の選定問題という最重要案件を抱えているのだから、無能な素人が務まるわけがない。
一川氏はその無能さをさらけ出しており今後ともおりにふれて野党の餌食になるだろう。
野田総理としては罷免要求がある前に辞任させるのが適切な処置だったが、小沢氏の顔色を伺って現職の続行を決めた。
これではオバマ大統領が「決断力のないヤツ」とあきれるのは無理もない。

 野田政権は消費税の増税税と社会保障の一体改革公務員給与の引下げ国会議員数の削減等どう見ても一筋縄では行きそうもない案件を抱えているのに、わざわざ足を引っ張る閣僚を現職に止めたままだ。
政治が全面に出て解決しなければならない案件だが、政治家が無能ではどうしようもない。

 民主党政権は自民党政権が飽きられて発足した政権だが、鳩山・菅・野田と続く3代の民主党政権は自民党政権に輪をかけてひどく、ただただ日本の国際的評価を貶めてきただけだった。
自民党は駄目、民主党はさらに輪をかけて駄目だとすれば、日本国民はどのような政体を望めばいいのだろうか。

 今幸いに地方には大きな変革のうねりがある。私が期待しているのは橋下氏が率いる地域政党で、橋下氏の強引と思えるような手法が今日本に必要だと思っている。
民主党3代の首相が室町幕府の将軍とすれば、さしずめ橋下氏は織田信長と言うところだ。停滞しきった日本には橋下氏のようなリーダーシップを持った指導者が必要で、そうなるまでは日本はアメリカから無視され続けるのもいたし方ないだろう。

なお野田政権に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45463769/index.html


別件)本日「おゆみ野四季の道」「おゆみ野四季の道 その2」のカウンター10000を加算しました。

 

 


 


 

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(23.12.11) モダンイスラムの行方 トルコの復権

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  先日のクローズアップ現代を見ていたら、国谷キャスターがトルコからの実況中継をしていた。中東情勢の動きをレポートしていたシリーズの一環として今回は注目を浴びつつあるトルコのモダンイスラムについての報道だった。

 モダンイスラムとは聞きなれない言葉だ。アラブの春がどのような形で収束するか不明だが、先進諸国はトルコ的な穏健イスラム国家が現れることを期待し、間違ってもイランのような急進イスラム国家にならないことを望んでいる。
アラブはエジプトにしろリビアにしろ、急進イスラム国家になる可能性が高いが、そうなるとアラブにイラン同盟が出来上がり、核開発を推進するのでことが厄介だ。
特にイスラエルとの関係は先鋭化するだろう。

 そこで今急速に注目され始めたのがトルコで、「イスラム色は仕方ないが、せめてトルコのような国になってほしい。国作りはトルコに学べ」といい始めた。
もちろんそれを裏でひそかに糸を引いているのはアメリカだ。
そのキャッチフレーズをモダンイスラムというが、アメリカは言葉を実に上手に使用する。

 トルコはここ20年間に渡ってEU加盟を熱望し、その都度EUから拒否されていた。
クルド人を弾圧していて民主化が十分に進んでいないとの理由だが、本当はキリスト教連合のEUにイスラム国家が参加するのを防ぎたかったからだ。
トルコははたから見ても気の毒なくらい西欧社会のまねをして何とかしてEUに加盟し経済的に先進国になろうとしてきた。

注)トルコにとってクルド人の独立国家成立はどうしても認められない一線で、密かにクルド人組織の殲滅を図っている。イギリスの北アイルランド問題と似ている。

 第一次世界大戦後の革命でトルコは世俗主義という政教分離を国是とし民主主義国家を標榜したが、どうやってもEUが参加を拒むのでとうとうトルコが居直った。
それならいい、もうEU には頼まん。トルコはトルコらしくイスラム国家として生きていく
2003年エルドアン党首が率いるAKP(公正発展党)が過半数を制し、イスラム色のある国家運営に切り替えた。

 しかし世の中とは分からないものだ。あれほどあこがれの的だったEUリーマンショック以降すっかりおかしくなり、最近はギリシャ・イタリア・スペインの債務問題で収拾がつかないほど混乱し、経済はマイナス成長に陥りつつある。
一方エルドアン首相率いるトルコはEUが相手をしてくれなかっため、西欧を諦めもっぱら近隣善隣外交を展開することになった。
エルドアン首相の言葉で「ゼロプロブレム外交」という。

 回りにはシリヤ、イラク、ロシア、マケドニア、ギリシャといったかつては敵対していた諸国ばかりだったが、敵対関係を改め友好関係を深め、特にシリア・レバノンとは完全に関税を撤廃してアラブ版EUを作ってしまった。
こうしたアラブよりの戦略がアラブ諸国の主として石油に支えられた経済発展を取り込むことに成功し、ここ数年は8%程度の驚異的な経済成長を図ることに成功した。
2003年以降GDPは3倍になり、今やG20の押しも押されぬ新興国の一つである。

もはや我が国はEUに加盟をすることを望んでいない。我が国はアラブ諸国と良好な関係を築くことに成功し、十分な経済成長を図っている。このトルコの政体をモダンイスラムと言おうエルドアン首相の鼻息はますます荒い。

 もっともこの善隣外交はここに来てつまずきが目立ってきた。友好を急ぐあまりシリアのアサド大統領とは家族を交えた親密な友情で結ばれ、エジプトのムバラク政権を支持し、リビアのカダフィ大佐の友達になっていたからだ。
ところが今年の春からアラブの春が吹き荒れてきた。

まずいな、このままではエジプトやリビアの国民からそっぽを向かれてしまう
アラブの春が成功するとエルドアン首相は他の諸国に先駆けさっそくエジプトとリビアに出かけていって革命を支持するデモンストレーションを行った。
私が友情の連帯を示してきたのは強権政権に対してではなくエジプトやリビアの国民に対してだ

 最後に残っていたアサド首相との家族を交えた友情も11月12日の国会演説で「アサド大統領は国民の弾圧を止めるべきで、すぐに退陣すべきだ」泣いて馬謖を斬った。
エルドアン首相の変わり身はたいしたものだ。「時を見るのに敏」と言うのはこういう人を言うのだろう。

 かつて西洋をもう一歩のところまで追いつめたオスマントルコの末裔は今再びアラブの盟主として西欧を追いつめる立場に立とうとしている。
それをモダンイスラムの潮流という。

なおアラブの春についての記事は以下にまとめてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45123956/index.html

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(23.12.10) 中国から資本が逃げていく 中国経済のピークアウト

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(近くの公園にいた鳥ですが、この鳥の種類を知っている人がいたら教えてください。50cm程度のとても大きな鳥です

 中国から投資資金が逃げ出した。10月の外国為替資金残高が4年ぶりに減少したが、不動産や株式に投資していたホット資金が中国から逃げ出したからだ。おかげで対ドル相場で上昇を続けていた人民元が値下がりしてきた。
特に逃げ足が早いのがアメリカの投資会社で中国不動産を一斉に売り出している。

 おかげで香港・北京・上海・シンセンといった大都市の不動産価格は大暴落をしている。
中国政府の公式発表では全国平均で10月▲0.23%、11月▲0.28%だが誰も信用していない。
大都市圏で高値物件を手に入れて浮かれていたら、不動産会社が値引き販売を始めたからだ。
値引率は20%~30%程度に拡大し、社会問題化しつつある
最初に購入した人たちが怒って値引き相当額の返還を要求しているものの、当然のことに不動産会社は応じない。


 中国人民銀行も警告を発し、「もし不動産価格が20%程度下がれば金融機関に影響が出るだろう」とコメントしたが、今年から来年にかけて30%程度の値下がりがあるとするのがアナリストの一致した見方だ。

 中国にとって不動産価格の値下がりが特に問題なのは、地方政府にとって不動産の使用権の販売が税収の約3分の1程度を占めており、この販売益を使ってインフラの整備(道路、港湾、飛行場、上下水道等)を進めてきたからだ。
今後とも使用権が上昇するとの予測の元に積極的な投資を進めてきたが、その収入が頭打ちから減少に転ずると償還財源がなくなってしまう。

注)中国では土地はすべて国家のものだから、その土地の使用権の販売だけができる。

 日本ではバブル時に第三セクターと称して不動産開発に邁進し、いたるところに工場団地やテーマパークが乱立した。しかしバブル崩壊ですべてが赤字体質になってしまい、その処理に今も苦しんでいる地方自治体が多い。
これと同じことが中国で起こっており、見栄で作りまくった新幹線も飛行場も高層建築も閑古鳥が鳴こうとしている。

 中国経済が変調をきたし始めた最大の理由は先進国経済が低迷し始めたからである。
日本経済は1990年のバブル崩壊から失われた20年に入っており、今さらにヨーロッパ経済がこの失われた20年に突入しようとしている。
アメリカ経済は日本とヨーロッパに比較すると相対的に健全だが、サブプライムローンの重石は重く経済は上昇しない。

注)アメリカ経済が相対的にまともなのは金融業、IT産業といった成長産業をまだ国内に持っているから。

 中国はそうした先進国に対する輸出基地として成長してきたが、ヨーロッパをはじめとして中国製品を受け入れる余力がなくなってきた。
また国際金融が変調をきたしているため、金融機関やヘッジファンドは資金を手元に置く戦略をとっており、中国をはじめとする新興国から資金を引き上げている

注)中国だけでなくブラジルもロシアもインドもGDPの伸び率が予測を下回りつつある。

 日本人は十分すぎるほどバブルの崩壊を経験しているから、「まあ、舞い上がれば落ちるものよ」程度の感覚だが、中国人にとっては大問題で、いわば経済成長も初めてならその崩壊も初めてと言うことになる。
中国の30年余り続いた経済成長も転換点を迎えた

 シンセン大学金融研究所所長の国世平教授が「過去十年に比べ向こう10年間は築き上げた信用と資産が泡と消える10年になる。不動産価格が一旦下がり始めたら5%から10%程度でとどまることはない」とコメントしているがこのあたりが妥当な判断だろう。

 20世紀の後半から始まったGDPの世紀は、ここに来て世界的規模で終末を迎えようとしている。

なお中国経済についての記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43974941/index.html

 

 
 

 

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(23.12.9) 中国と韓国の黄海決戦 中国漁船の違法操業

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 とうとう韓国政府の堪忍袋の緒が切れたらしい。
今回韓国政府は中国漁船の違法操業の実態をNHKに公開し、その映像がワールド・ウェーブで放映された。
中国漁船の違法操業はこんなにひどいのだ」という映像である。
それによると黄海における中国漁船の違法操業は年々エスカレートして、韓国のEEZ(排他的経済水域)はないのも同然のようになってきたという。

 EEZとは韓国の領海の外側に設定された韓国が経済資源について先決権限を持っている水域のことだが、ここに中国漁船が大挙して押し寄せ、韓国・中国間の取り決めをまったく無視して操業をおこなっている。

注)韓国と中国の間で船舶数・漁獲量を設定しているが、中国漁船はまったく守らない。かつての日本のロシア海域におけるサケ・マス漁と似ている。

 なぜ中国漁船が韓国の排他的経済水域で操業するかといえば、中国の領海や中国の排他的水域にはほとんど魚がいなくなってしまったからだ。
中国漁船は底引き網漁法を採用しており、この漁法は稚魚まで丸ごと捕獲しまうためにたちどころに資源が枯渇する(韓国では底引き網が禁止されている)。

 さらに中国人の経済状況が改善し、いか太刀魚といった魚介類に対する需要が飛躍的に伸びている。
こうなったら仕方ない、韓国のEEZにいる魚を捕ってしまおう、それで中国人民の胃袋を満たせる
船団(20隻程度の船を互いにロープで固定するを組み、取り締まり船が近づけないように鉄パイプで武装し、国旗は韓国国旗を掲げ、EZZでの漁業許可書を偽造して押し寄せている。
韓国の警備艇が近づくと鉄パイプで応戦するので警察官も命がけだ。とうとう韓国は特殊部隊を投入して取締りをおこなった。

 一方で韓国では漁業は衰退産業で日本と同様に後継者がおらず、燃料費の高騰に悲鳴をあげて漁業から撤退している。
映像に登場した漁業者が「5年前まではここに200隻の漁船がいたが、今は40隻だ」と証言していた。
韓国近海は韓国漁船が減少した分漁業資源が豊富で、これを中国漁船が狙っているという構図だ。
どうせ韓国人は漁業なんかしないんだから、俺達が捕ってやる」と言う雰囲気らしい。

 しかし韓国政府としたらこうした状況を放っておくと、今はEEZだが、次は韓国領海内での操業になる。
漁業者は怒って取締りの徹底を望んでいるが、韓国政府の本音は中国を刺激するのはできるだけ避けたい
なにしろ韓国の最大の貿易相手国は中国でがっぽり黒字を稼がせてもらっているので、漁業問題のような相対的に重要性が低い案件で中国を刺激したくない。

 外務省のスポークスマンが中国政府に申し入れをしたと発表していたが、なんとも腰砕けの雰囲気だった。
もっとも韓国の現場の海洋警察の警備艇の係官は日本の海上保安庁の係官同様実に熱心に取締りをおこなっていたが、現場の熱意が外務省には通じていないようだった。

 いまや中国は世界の海の漁業資源を狙って暴力的に操業をしており、中国政府はそれを見てみぬふりをしている。
取締りをするのは相手国の事情でそれに対してはつべこべ言わないが、違法操業するのはこっちの都合だ」と居直っている。

 実は中国漁船の違法操業は黄海だけにとどまらず、日本海にも及んできており、黄海決戦が日本海決戦にうつるのは時間の問題だ。
日本と韓国はこの漁場での情報交換を始め、協力して対処しようとしているが、違法操業の中国漁船の取り締まりは並大抵のことではない。
日本でも尖閣諸島での当て逃げ事件の再現が日本海で繰り返えされそうだ。

なお韓国経済については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44234699/index.html

 

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(23.12.8) オリンパスの不思議で拙い損失隠し 第三者委員会の報告

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 12月6日、オリンパスの損失隠しを調査していた第三者委員会が調査報告書を発表した。
それによると98年度決算において含み損を抱えていた有価証券株式や投資信託)を簿外に移したのだが、その時点の含み損は約1177億円だった。

 この有価証券はオリンパスが自ら設立した国内の投資ファンドケイマン諸島の投資ファンドに移したもので、このファンドに対し簿価で販売して、オリンパス本体のバランスシートからは消すことができた。
こうした方法を飛ばしと言うのだが、なぜこの時期にオリンパスが飛ばしを行ったかの理由は2001年3月から時価会計が導入されることになっていたからである。

 この状況下に当時の岸本社長が部下の森副社長山田監査役に相談した。
まずいな時価会計になれば、わが社の有価証券投資の失敗が世間にばれてしまう。そうなれば社長の俺も役員の君達も責任をとってすべて退任だ。何とかならないかね・・・・
社長、提案があります。これは山一證券が採用した方法と同じで投資ファンドを設立してそこに含み損の株式を移してしまいましょう。その管理は私、森と山田が行います

移すといっても投資ファンドがわが社から株式を購入する資金はどうするんだ
それはわが社の資金繰り資金を当面当てましょう。幸いなことに銀行は気づいていないのでいくらでも融資に応じてくれますし、わが社の業績も好調なのでそのうちに含み損の穴埋めはできるでしょう。
それに時間稼ぎをしている間に株価が急上昇して売り抜けることもできるかもしれません


 オリンパスが行った損失隠しの基本スキームは分かっている。
① オリンパスが金融機関から資金を調達する。
② その資金を担保に外銀から投資ファンドに融資をおこなわせる。
③ この資金を利用して投資ファンドは時価で含み損のある有価証券を買い取る


 しかし予想はまったく外れてしまった。株価はその後もさらに悪化して98年の時は1177億円だった含み損が1348億円規模に膨らんでしまった。
06年から08年ごろのことである。
この状況下で岸本社長から後任を託された菊川社長が動いた。

持てば持つほど株価は下がるじゃないか。このあたりで損切りをして片付けよう
しかし社長、すでに簿外にしていますのでオリンパス本体での損金処理はできません。今売却すると1300億円相当の損失が出ますので、子会社は金融機関からの借入金の返済ができなくなります
それならわが社から何とか資金を融通して子会社の借入金の返済を済ませてしまえ

 結局オリンパスは飛ばしを行った時の反対取引をせざる得なくなった。
① 子会社の投資ファンドは株式を売却したが簿価より1348億円相当赤字となる。
② その分外銀に返済する資金が不足するため、1348億円を何らかの形で投資ファンドに送金しなければならない。
③ 国内3社の買収資金の一部560億円相当、英ジャイラス買収資金の一部600億円相当とその他資金をオリンパスから密かに投資ファンドに送金して外銀からの借入金返済に充てる。
④ これで預金担保になっていたオリンパス本体の資金の回収が図れる。


注)資金繰りとしては上記の方法で片がつくが決算書に対する記載が残ってしまう。これをオリンパスは買収失敗による損金として処理することにした。

 しかし有価証券投資の失敗を買収の失敗として処理するとは間の抜けた方法だ。
元はといえば時価会計導入時に含み損の解消をせず、責任逃れをしたことがすべての始まりだ
うまくだましたつもりがやり手のウッドフォード氏を社長に迎えたことで、それまでの損失隠しが暴かれてしまった。
どうやらオリンパス上層部は内部告発があるとはまったく想定していなかったようだ。
なんということだ、ウッドフォードのやつは日本国憲法に{ミンナでわたれば怖くない}と書いてあることを知らないのか・・・・

 今回の事件を見てみると社長以下自己保身で動いたことは分かるが、それ以外の積極的な悪意(ホリエモンが行った株価を操作して増資をおこなう等)は見られない。
なんともつたない方法で含み損の解消をしたものだが、危機になると頭だけ地中に埋めてかくれたつもりになるダチョウと同じだ。
オリンパスは関係者全員が退職して新しい体制で再出発する以外に手はなさそうだが、もたもたしていると資金繰りが詰まって他の会社から買収されてしまうかも知れない。

なおオリンパス関連の記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46348466/index.html

 

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(23.12.7) NHK 21世紀の戦争 サイバー攻撃の恐怖  今そこにある危機

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  NHKが先日放送した「21世紀の戦争 サイバー攻撃の恐怖」は実に衝撃的な内容だった。
すでにサイバー空間において核兵器に相当するサイバー兵器が開発されて実戦に使用されていて、その名前はスタックスネットと呼ばれているという。

 昨年の11月、イランのナタンズにあるウラン濃縮施設がサイバー攻撃を受け、この施設が稼動できなくなった。
ここは核兵器の原料を作るためのウラン濃縮装置が地中深く設置されており、外部との接続を一切遮断されているのだが、そこの遠心分離機を制御する産業用制御装置が突然誤作動を始めたという。
この制御装置はドイツのシーメンス製で、その遠心分離機の制御装置だけを狙って誤作動させるという実に驚くべき能力を持ったウィルスのせいだった。

注)遠心分離機によってウランの濃縮を行う。この濃縮が90%以上になると核兵器に利用できる。 

 
このウィルスは最初マイクロソフトのウィンドウズ4つのゼロ点誰も気がつかないバグでここからウィンドウズにもぐりこむことができる)を利用して密かにもぐりこむのだが、たとえもぐりこんでもステレス戦闘機のように察知されないのだという。
このゼロ点を発見することがハッカーにとって最も名誉ある勲章で、これを密かに販売すれば一つのゼロ点は約10万ドル約760万円)で闇市場で売れるという。
このウィルスはそのゼロ点を4つも発見して、そこから進入していた。

 このスタックスネットを開発してイランの核燃料施設に攻撃を加えたのは状況証拠から見てイスラエルの情報機関モサドとそれを支援しているアメリカのCIAといわれている。
過去2回イスラエルはイスラム圏の核施設を爆撃機により空爆してきた。
1回目はイラクで、2回目はシリア(07年)だった。
特に2回目のシリアの核施設攻撃時には、事前にシリア空軍のレーダー網を麻痺させて、攻撃がまったく分からないうちに核施設を破壊している。

 この事前にレーダー網に誤作動を起こさせるという方法がスタックスネットの最初の応用で、イランと異なるのはシリアのウラン濃縮装置の制御装置の情報がなかったため、次善の策としてレーダー網をマヒさせる戦略をとったものと思われる。

注)ただしこのときはそれがスタックスネットだとは思われていなかった。

 今回のサイバー攻撃が明るみに出たのは、当のマイクロソフト社が秘密裏に世界各国のセキュリティー会社に調査を依頼したからだ。
なにか不思議なウイルスがウィンドウズを攻撃している。その正体を調べてほしい
この結果スタックスネットに感染しているパソコンは約10万台で、そのうちの60%以上イランのパソコンに感染している事実を突き止めた。

注)イランの核施設は外部と遮断され、インターネットからの攻撃を受けないようになっている。そのため攻撃者はイランにあるインターネットに接続されたあらゆるパソコンに進入し、そのパソコン使用者がデータをUSBメモリー等で核関連の制御装置に入力するのを待っていた。

 このウィルスのコード(設計図)はほとんどが暗号化されていたが、一部暗号化していない文字があった。それがシーメンスと言う文字とその制御装置を意味するPLCと言う文字だったという
このことからこれがシーメンス製の制御装置のプログラムを書き換えてしまうウィルスであることが判明した。
さらに調査をするとシーメンスの制御装置の中でウラン濃縮装置の制御装置にだけ反応して、その遠心分離機の回転数を限界を越えて上げてしまい、結果的に遠心分離機を破壊するウィルスであることが分かった。

何と言うことだ!!!産業用制御装置を破壊するまったく新たなウィルスだ!!!!」
世界のセキュリティー担当者が色めきたった。

 今までのウィルスは制御装置を攻撃対象にしたことはなく、もっぱらウィンドウズパソコンにもぐりこんでそこにあるデータを盗むことを目的にし、軍事情報、企業情報、個人のIDやパスワードを盗んでいた。
官庁関連のパソコンや軍事産業をもっぱら標的にしたのは中国軍のサイバーテロ部隊の攻撃であり、IDとパスワードを盗んで他人の預金を引き出そうとしたのは経済犯罪者の仕業である。

 しかしイスラエルのモサドが開発したスタックスネットはすべてのインフラの制御装置に働きかけてその動きを止めたり破壊したり誤作動を起こすことができるものだった。
たとえば日本に対して攻撃を仕掛ければ原子力発電所の原子炉の温度を極端に上げて破壊したり、新幹線の運行システムに誤作動を起こさせて衝突事故を起こさせたり、航空管制システムを乗っ取って航空機の墜落を誘導することができる。

 そして何よりも軍事面での応用が広く、たとえば味方の戦闘機を敵の戦闘機と誤認させて打ち落とさせたり、事前にレーダー網を破壊して防衛能力を無力にしたり、衛星通信を麻痺させて防空システムをずたずたにしてしまうことも可能になる。
もちろん核攻撃の指令を与えて他国を核攻撃させることもできる。
大変だ、ミサイルも航空機も空母も原潜も乗っ取られてしまう・・・・

 このため各国の軍隊が一斉にスタックスネットのコードの解読とその兵器への応用に着手しはじめた。
ついに21世紀のサイバー兵器が現れた。これを研究して我が国もサイバー兵器を整備せよ
すでにスタックスネット改良版と見られるウィルスが再び蔓延しているが、今のところこのウィルスが何を狙って開発されたのは分かっていない。

 21世紀はサイバー戦争の時代だ。現在のところその最先端を走っているのがイスラエルのモサドでこのサイバー空間の覇者になっている。
ややレベルが低いが従来型ウィルスでの攻撃で世界の軍事技術を盗みまくっているのが中国で、中国のサイバーテロ組織も侮れない。
アメリカはその内実は不明だが、IT技術の最先端国だから本気になれば王者になれる。日本の場合は防衛省や三菱重工業などが中国のサイバー攻撃にさらされており、もっぱら防戦一方だ。

 いまや他国が空母やミサイルを持っていても、その運行管理システム制御システムを乗っ取れば、たとえば中国のミサイルを北京に落とすこともできる。
さらに中国が開発している空母に向かって中国軍の総攻撃を仕掛けさせることも可能なのだ。
21世紀はスタックスネットの時代である
1機数百億の戦闘機を購入するよりも、その制御システムを乗っ取るスタックスネットの開発のほうがはるかに安上がりだ。

 時代が一気にそこまで進んでしまった。実に戦慄すべき事態だ。

注)なおNHKのこの番組ではスタックスネットの開発がモサドによるものとは断定していないが、番組を見れば誰でもそれがモサドの仕業であることがわかるようになっている。

なおサイバー戦争についての記事は以下に纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46749968/index.html

 

 

 

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(23.12.6) 第53回長柄町一周駅伝大会に参加した

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(この写真は昨年の長柄町駅伝のスタートシーン

 恒例の長柄町一周駅伝ちはら台走友会のメンバーの一員として参加した。
この駅伝は一周約27kmの長柄町の田園地帯を6人のメンバーでタスキをつなぐ駅伝で、一人当たりの走行距離は4km~5km程度である。

 長柄町といっても千葉県以外の人はどこにあるのか知らないが、ちょうど千葉県の中央あたりの小高い丘陵地帯で周りは農村地帯だ。
そしてあまり知られていないが別荘地が点在しており、走友会のメンバーのTさんもここに別荘を持っている。
ここ長柄町で53年前から駅伝競走が続けられているというのは驚異だが、当時は村の青年団のこじんまりとした大会であったらしい。

 それが回数を重ねるにしたがって周辺の高校やマラソンクラブが参加するようになり、3年前には70チームを超える規模にまで拡大した。
ところが2年まえインフルエンザが大流行した時にその年の大会を中止したのだが、そのため参加を予定していた高校チームや走友会が他の駅伝に流れてしまった。
この日に千葉県内では他に3箇所で駅伝大会が開催されていて、「長柄が駄目なら他の駅伝がある」と言う状況だ。

 今年の参加チームは37チームで一頃の半分程度に減少したのはそうした事情がある。
しかし私の所属しているちはら台走友会は今年も長柄町駅伝に参加した。ただし例年の2チームではなく1チームの編成しかできなかったのはチームメンバーがいすみマラソンのような他の大会に出ている人が多く人数が集まらなかったからだ。

 2チーム編成の場合はエース級その他のメンバー構成になり私はその他の一員だ。
だが今回はエース級とその他の混成チームになったため、上位を狙うことができなかった。
チームは全体で20位前年のエース級チームは10位)だったが、私自身は最終区を走り37名中22位鈍足になってしまい順位を一つ落とした。
まずいな、全体の足を引っ張ってしまった
中学生に楽々と抜かされる。最も中学生と言っても陸上部や野球部の部員で日頃から走ることに慣れているからかなわないのも致し方ないが、せめて真ん中程度で走りたかった。

 この所の私の鈍足はどうにもならない。数年前までは短い距離ならキロ4分は出たのに、今ではキロ5分を切れなくなった。
身体が全体に硬くなりなにかロボットのような走法だ。
足首が硬く、股が開かず、キック力などはまるでないも同じだ。
どうにかならないものだろうか、せめてキロ5分を楽々きって走りたいものだ・・・・」

 数ヶ月前から月2回ヨガを始めたのは身体に柔軟性を持たせるためだが、こうした訓練は毎日行わないと駄目のようだ。
またスピードプレイも取り入れているのだが、先日は練習中木道で転んで尾てい骨をしこたま打ってしまった。また坐骨神経痛の痛さからは相変わらず逃れられない。

 だが、こうした痛みは精神力で抑えることができるはずだ。参考になるのは今年の福岡国際マラソンに出場し3位になった市民ランナー川内選手の走りで、ゴールに入ったとたん倒れこんでタンカに寝させられていた。
すごい、完全燃焼で自分の限界まで精神力で走っている
通常の選手は何度もマラソンをしていると限界を超えるのが恐ろしくなって、その前で手抜きをしてしまう。
俺も川内選手を見習って限界を恐れないようにしよう
深く反省させられたが実際に川内選手のような精神力を身につけるのは大変だ。

なおちはら台走友会に関する記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44088639/index.html

 

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(23.12.5) 欧州金融危機の深刻化とEUの衰退

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 欧州金融危機は時間が経つにつれて深刻さの度合いが増している。
この8日から9日にかけて開催される欧州首脳会議を前に、ドイツフランスの水面下の戦いが繰り広げられている。

 ドイツのメルケル首相は議会で「欧州共同債の導入には反対し、各国の財政状況をチェックする経済政府の創出が必要だ」と力説した。監視は強化するが金は出さないという意味だ。
今問題になっているのは3点で、以下のような内容だ。

① 欧州共同債の導入を行うか?
② ECBの機能を拡充して財政破綻国の国債を購入させるか?
③ 欧州共通の経済政府を樹立するか?


 ドイツは③に賛成して①には明確に反対し、②には消極的だ。
一方フランスは①、②、③のいづれにも賛成しており、番外としてIMFからの支援に期待している。

 このフランスとドイツの違いは国内の金融機関のおかれている状態と符合し、フランスは欧州金融危機の影響、分けてもギリシャやイタリアやスペインの国債の半額踏み倒しの影響を最も受けやすい。
フランスの金融機関はかつての日本の金融機関と同様で含み損や含み益がいたるところに隠れていて本当の姿が分からない。
今まではそれでも国際的な信用を維持できてきたが、ギリシャ国債の半額デフォルトで化けの皮がはがされてきた。

ギリシャだけでなくイタリヤやスペインの国債が半額デフォルトしたらフランスの金融機関は持たないな・・・・」市場がそう判断し始めてからフランス国債の利回りはじりじりと上昇し始めた。
まずい、このまま行くとフランスも道連れで倒産してしまう。その前に何とか危機を抑える手段が必要だ!!!」サルコジ大統領があせりまくった。

注)フランスの主要4金融機関のギリシャ国債の残高は約1兆円、イタリア国債の残高は約4兆円といわれている。

 フランスとドイツの泥仕合にようやく各国の中央銀行が動くことになった。
FRB、ECB、日銀、イングランド銀行、カナダ銀行、スイス国民銀行が互いに通貨のスワップ協定を結んで手元流動性を厚くしたからだ。
一般の人には中央銀行がスワップ協定を結ぶ意味があまり分からない。

注)スワップ協定とは通貨の交換だが、今回の意味はECB(欧州中央銀行)がFRBよりドルを借りてその担保にユーロを差し出すということ。

 実際現在起きている現象はヨーロッパの金融機関がインターバンク市場と言う銀行相互間の市場でドルの調達が非常に困難になっていることだ(この市場は別名短資市場と言われる)。
この市場はとても便利な市場で相互信頼がある間は無担・無保証でその日の資金繰り資金をやり取りしている。
100億ドル貸してくれない
はい、いいよ」なんて実に簡単に資金調達できる市場だ。

 しかし一旦悪い噂が立つと資金の出してがまったくいなくなってしまう。前日まで青海原だった知床の海が今日は流氷で一面覆われてしまう様子に似ている。
そうなると現金を持っていない銀行(通常は融資や投資に振り向けていて手元にはほとんど現金がない)はたちまちのうちに窮してしまい、資金繰り倒産に落ち行ってしまう。

 こうしたことを防ぐのが今回の措置で、ヨーロッパの金融機関は最後の出してであるECBから潤沢なドル資金を供給してもらそのために、ECBはスワップ協定でアメリカのFRBからほぼ無制限にドルを調達できるようにした。
ECBはユーロは持っているが(最後は印刷すればよい)、ドルは無制限には持っていないからだ

注)なぜドル資金が必要かと言うと貿易の決済がほとんどドルで行われているため。金融機関はこのドル決済資金を調達する必要がある。

 私も過去に日本の金融機関がこの流動性危機に遭遇した現場を見ている。ちょうど長銀日債銀が倒産した98年前後のことだが、ある大手金融機関が倒産間際に陥った。この危機を日銀と私が勤めていた金融機関が救済することになり、その金融機関から大量の有価証券(ほとんどが株券)が秘密裏に運び込まれた(日銀と異なって無担で貸し出すわけにはいかなかった)。
その量は金庫室(相当大きい)をはみ出すほど大量で、あまりのその多さに私は呆然としたほどだ。

 今回世界の中央銀行が動いたことで市場は一旦平静になり株価も上昇している。
しかしこれは白河総裁の言う一時の「時間を買う政策」に過ぎない。
本命はEUがこの欧州危機にどのように適格に対処するかだが、こちらはフランスとドイツの確執でどう見ても適切な方策が決定できるとは思われない。

 先に首脳会議で決定したEFSF(欧州金融安定化基金)の拡大案4400億ユーロを1兆ユーロに拡大する案)は資金の出してであった中国ブラジルが逃げてしまって拡大ができない。
IMFに期待してもIMFが現在貸し出し可能な金額は4000億ドル程度で、これはイタリア一国の支援にも足らない金額だ。
だがIMFは基金の拡大をしようにも、それをすると出し手(中国)の発言権が強化されるのでアメリカが消極的だ。

 結局欧州危機は中央銀行の対応があっても、財政面の適格な対応ができないままずるずると深みにはまっていくというのが私の見方で、EUは確実に衰退が始まっているといえそうだ。

なお、欧州金融危機については以下のカテゴリーに纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43160490/index.html



 

 

 

 

 

 

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(23.12.4) 経済成長を知らない子供たちの就職戦線

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  早稲田大学の深川由起子教授が毎日新聞の経済観測12.2に実に興味深い記事を寄稿していた。ポイントは以下の通り。

① この12月に2ヶ月遅れで就職戦線に参入する大学3年生は、大半が1990年以降の生まれで、一度も「成長を知らない子供たち」なのだそうだ。

② デフレが進行して市場と雇用が失われ、国際競争力で負け続けてばかりいる日本だが、その中で最も気の毒なのは今の大学生で、「ゆとり教育」の結果日本人の学力が急低下し、一方知識基盤産業の時代になっても、アホばかり(
これは私の言葉で教授はこんな下品な言葉は使わない)生産してしまった。

③ 数学や英語の実力が韓国などに比較すると数段劣っており、これでは日本が韓国の後塵を拝するのはいたし方がない(
韓国云々は私の挿入句)。

④ だから企業は若者を積極的に海外(新興国)に出してそこで競争させてたくましく育てなければならない。


そうか、経済成長が止まってもう20年以上が経つのに、その間日本の教育も停滞したままだったんだ」感慨深かった。

 最近になりさすがに文部科学省も反省して小中学校の授業時間が増やしており、通常日は6時間授業になっている。昔私が小学校や中学校に通っていた頃はいつも6時間授業だったし土曜日も授業があったが、最近まで午前中だけの授業が多かった。
友達の先生が「いや、忙しくなって大変だ」と言っていたが、私から見ると元に戻っただけに見える。

 私も深川教授の現状認識に賛成で、今は就職の全世界的規模での競争時代に入っている。かつては日本国内だけで競争していればよく海外に出て行くのは商社や輸出産業の現地駐在員程度だった。
しかし今では輸出産業そのものが国内から消え去ろうとしており、また一時IT産業が多くの学生を採用していたがそれも国外にアウトソーシングをはじめ、国内の就職場所が極端に狭められている。

 国内ではよほど優秀な学生か、コネのある人しか望んだ職場に入れないからその他の学生は海外に打って出るより仕方ないのだが、なんとしても学力が心もとない
最低でも英語が流暢にしゃべれなければ国外で就職するなんて夢のまた夢だ。
しかし多くの学生はとてもそんなレベルに達していないので、就職戦線から落ちこぼれてファーストフード店で自給800円程度のアルバイトで糊口をしのいでいる。

 実はこの状況は日本だけでなく世界の先進国共通の現象だ。
アメリカを始めヨーロッパの学生が、「1%が99%の生活を脅かしている」と言って抗議の座り込みをしているが、本当の理由は先進国にあった輸出産業やIT産業や場合によっては国内産業までがいわゆる新興国に出て行ってしまい、国内に就職場所がなくなっているからだ

 私達の頃の日本では、トヨタやニッサンといった自動車産業や、パナソニックやソニーや日立といった家電産業に就職し研究者や工場労働者になるのが、技術系大学や工業高校出身者の最も相応しい将来設計だった。
しかし今こうした職場は中国や東南アジア、主としてタイに移ってしまい日本人の就職場所として失われ、一方新興国はこの新たに発生した工場労働者になって一気に生活水準を向上させている。

 今の日本人に残された道は自らの学力を向上させ、新興国の学生に負けない実力をつけて世界市場で競争することしかない。
しかし深川教授の指摘の通り、日本が衰亡し始めた1990年頃から本格的に採用されたゆとり教育がこの目を摘んでしまった。
これほどまでに時期を失した政策はないが、そもそもゆとり教育が提唱されたのは1980年ごろのバブル真っ盛りで日本が世界を支配できると思っていた時代だ。
日本は世界から学ぶべきことはもはやない。後は楽しく遊んで暮らそう」そう考えた時代だった。

奢れる者久しからず」とはよく言ったものだ。
日本は油断をして教育投資から手を引いたとたんにバブルがはじけ、後は奈落の底だ。
はたして日本は教育国として再生できるだろうか
そうできなければ多くの学生が先進国病と言われる自給800円程度のアルバイトで一生を過ごすことになるのだから、国を挙げての再生のプログラムが必要だが、残念ながらそこまでの覚悟が政界にも教育界にも学生にもあるとは思われない。

注)最近私は数学の大学入試問題を解いているがなかなか面白い。老人でさえこの程度のことはできるのだから若者はもっと懸命に勉強をすべきだ。

なお経済成長に関する記事は以下に纏めてあります。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43696146/index.html

 

 

 

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(23.12.3) あこがれの長山洋子ショーに行ってきた。

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   持つものはやはり友だ。清掃活動仲間の小太郎姉さんJA千葉みらいの審議委員をしている(正確にはどんな役割か知らない)。
このJA千葉みらいが毎年大口預金者や大口共済加入者を招待して千葉県文化会館千葉城の一角にある)で有名な歌手を呼んで感謝リサイタルを開催している。

 このリサイタルの招待券を小太郎姉さんが審議委員のつてで入手してくれた。今回は長山洋子ショーだという。
山崎さん、奥さんと行きませんか・・・
小躍りしてしまった。何を隠そう、私は長山洋子のファンで演歌歌手の中で最も好きな女性歌手なのだ。
洋子ちゃんに会えるの、ぼくちゃん行く」すっかり動転して言葉が幼児化してしまった。

 私が長山洋子のファンになったのは着物姿の美しさと、三味線のばち捌きの鮮やかさと、パフォーマンスに魅了されたからだ。
特に彼女が十八番にしている「じょんから女節」はこの三つが融合してしびれてしまう。
二の腕をたくし上げるとなまめかしい白い腕がでてくるのがすばらしい。
洋子ちゃん~~~~~」大人気なく叫んでしまうのだ。

雪は下から舞い上がり、赤い裳裾(もすそ)にまといつく  ジャンジャンジャン(これは口三味線)・・・・・・・
この曲を聴くと私はもうすっかり津軽の雪景色の中に溶け込んで、自分が三味線を弾いているような気持ちになる。

注)この曲を知らない人は以下のURLをクリックすると聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=KfeMYSM2bqU&feature=related

 かみさんと小太郎姉さんと3名で長山洋子ショーにいそいそと出かけていった。
農協主催だから集まっている人は年配者が圧倒的に多い。若い男なんかはほとんどいないから「これなら俺でも洋子ちゃんの目に止まるのではないかしら・・・・」密かに期待した。

 歌手のリサイタルにでかけていったのはこれで4回目だが、リサイタルは当たりはずれが大きい。
私は八代亜紀のファンでもあるのだが、八代亜紀のリサイタルにはがっくりした。途中で名も知らない若い男性歌手に3曲も歌わせて時間つなぎをしていたが、この歌手がめっぽう下手なのだ。
そのときは招待でなく自費で行っていたので怒りまでわいてきた。
こんな俺レベルの歌手の歌を聞くのに大金を払ったわけでない

注)そのときの模様をブログにしてあります。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat39090631/index.html

 それに比較すると長山洋子ショーはまったく手抜きがなかった。確かに着物を着替える時間のつなぎは必要だったが、三味線の大家、澤田勝春氏の演奏があったりして客をあきさせなかった。
そしてなにより長山洋子さんの観客を大事にしようと言う気持ちが伝わってきて、ますます熱狂的なファンになってしまった。

 一般に演歌は日本独特の音楽で、外国人には理解できない日本人のメンタリティーを表しているといわれる。しかしお隣の韓国の調べは演歌ととても似ており、キム・ヨンジャさんなんかは楽々と日本の演歌を歌いこなしている。
だがこの演歌を楽しむ年代は高齢化するばかりで、日本では先細りだ。
なんとかこの演歌を世界の演歌にできないものだろうか・・・
私は日本の演歌の中で海外進出が最も可能なのはこの長山洋子の
じょんから女節だと思っている。
着物の美しさや本人の美しさの他に、エレキギター並みのパフォーマンスと津軽三味線の強い音色が加われば、これほどジャパニーズ・エンターテイメントはない。

 海外、特に東南アジアの人々の心を捕らえて世界に羽ばたいてもらいたいものだとつくづく思ってしまった。

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(23.12.2) ためしてガッテン 最新禁煙法スペシャル

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 今回のためしてガッテンのテーマは最新の禁煙法の紹介だった。
私のように生まれてからこの方喫煙の習慣がまったくない者にとってはトンと縁のない話だが、私の周りには禁煙に取り組んでは挫折している人が多くいるので、それなりに興味を持ってみてみた。
なぜ人は一旦タバコを吸い始めると禁煙をすることができないのだろうか?」と言う疑問である。

 一般的にはニコチン依存症になるからだと説明されているが、このニコチン依存症のメカニズムが最近解き明かされ、それに伴って効果的な禁煙補助剤が開発されているのだという。
この薬の名前はバレニクリンといい、この薬を約3ヶ月間飲み続ければ、約80%の人が禁煙できるのだそうだ。
いやすごい、これなら日本たばこ産業は廃業じゃないか・・・・

 バレニクリンのメカニズムは以下の通りだそうだ。

① 神経細胞と神経細胞の間には隙間があり、この隙間を通って一方の神経細胞からアセチルコリンと言う神経伝達物質がでて、次の細胞を刺激する(次の神経細胞のレセプターにアセチルコリンがはまる)。このようにして情報が伝達される。

② 一方ニコチンはこのアセチルコリンとまったく同じ働きをして、タバコをすうとたちどころに脳にニコチンが到達して、アセチルコリンの代わりニコチンが神経伝達物質としての役割を果すレセプターにニコチンがはまってしまう)。

③ こうなるとアセチルコリンの出が悪くなって、ニコチンがこないと(
タバコをすわないと)伝達物質が不足するため、頭の働きが鈍くなる(十分にレセプターに伝達物質が届かない)。

④ バレニクリンはこのニコチンとまったく同じ働きで、ニコチンに先駆けてレセプターをはまるのでニコチンが来てもレセプターは受け付けなくなる。

⑤ こうした状態を1週間程度続けていると本来の伝達物質であるアセチルコリが回復してニコチンがなくても通常の脳の働きがもどる。


注)上記の説明の中で私がうまく理解できなかったのは、⑤でバレニクリンが効いている間にアセチルコリンがどうして復活できるのかと言う疑問だった。
バレニクリンとニコチンが同じ働きをするのなら、やはりアセチルコリンの働きは悪くなるのではないかと言う疑問である。

 説明は上記のようだったが、ポイントはアセチルコリンニコチンバレニクリン神経伝達物質だから、どれが先に次の神経細胞のレセプターに到達できるかがポイントのようだ。
このバレニクリンを飲むと、タバコがまずくなってきて、一方脳の働きはバレニクリンアセチルコリンの働きで通常の状態が保たれるためタバコをすわなくてもイライラ感がなくなるのだそうだ。
いいじゃないか、これなら完璧だ。世界中から喫煙者がいなくなりそうだ!!!」

 
そう思ったがそうは問屋が卸さないのだそうだ。
第一に二割の人は吐き気や、嫌な夢を見たり、憂鬱な気分になってしまうのだそうで、これはバレニクリン副作用だという。

 さらにもっと問題なのは一旦このように禁煙に成功しても約1年後には成功者の半分が再び喫煙をしてしまうのだという。結果的にはバレニクリンを飲んでも4割程度の人しか禁煙に成功しないことになる。
この辺の説明は正直言うとよくわからなかったが、以下のように説明された。


 脳にはタバコをすっていた時の記憶が残っており、タバコをすわないと喜びが完成しないのだという。
禁煙者は嬉しいことがあると脳の喜びを感じる線条体と言う部分がすぐに活性化するのだが、一方喫煙者は線条体がすぐには活性化せず、タバコをすうことで初めて線条体が活性化するのだそうだ。
何はともあれ、いっぷくよ!!」と言うことで、喫煙者は食事の後も飲食の後もスポーツを観戦した後も、このいっぷくをすることで初めて喜びを感じるのだという。

なんとまあ、面倒な頭になったものだ」と私なんかから見ると呆れ返るような状況だが、実際そうであるらしい。
このため番組では再び喫煙者に戻らない方法として禁煙ができている節目ごとに自分にご褒美を与えて喜びを完成させる方法を紹介していた。
たとえば節目ごとに家族全員で食事をするとか、期間ごとに自分にプレゼントするとか、毎日500円ずつ貯金をして、最後にそれを使って豪遊するとか、そうした喜びの完成をタバコでなく行為で完成させるという方法である。

 やはりバレニクリンは禁煙補助剤でそれだけで、禁煙が完成するものではないらしい。副作用が出る人にはその対策が必要だし、一旦禁煙ができてもまた復活する可能性が高いのでそうならないための精神的ケアが必要なようだ。
これじゃまだしばらくは日本たばこ産業は健在か!!!」タバコ関連産業に従事している人はほっとしたのではないだろうか。

なおためしてガッテンのシリーズは以下に纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html

 

 

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(23.12.1) 世紀の茶番劇COP17(国連気候変動枠組み条約)

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 国連主導の会議はいつも茶番が多いが、このCOP17ほど誰の目にも茶番劇に映るものはない。
温室効果ガスを削減して、産業革命前からの温度上昇を2度未満に抑えようとするものだが、目標は正しくとも手段がまったく間違っている。

 なにしろ京都議定書で決められた内容は先進国だけに削減義務を科したものの、いまや先進国は没落して新興国の時代に移っている。
温室ガスを排出するのは中国インドといった国々で、2008年の資料では、歳出義務のある先進国の世界全体のウェイトが27%、削減義務のない中国1国で22%(インドは5%を占めている。
そしてこの数字はさらに最近は接近しており、中国が世界の排出量のほぼ4分の1を占めているのが実情だ。

 あまりの馬鹿馬鹿しさにアメリカはさっさと京都議定書から降りてしまい、「新興国が参加しない温室効果ガス対策は意味がない」と主張しているがこれは正しい主張だ。
現在京都議定書を遵守しているのはもっぱらEU諸国日本一部の先進国と言う関係になっており、削減義務が厳しかった日本やカナダが、EUにペナルティーを支払っている(産経新聞の記事では日本は官民合わせて8000億円のペナルティー)。

 今回のCOP17でも新興国は削減義務を先進国だけに限ろうとしており、一方EUは「すべての主要排出国が参加する枠組みを一定期間内に作成すること」を条件に、京都議定書の延長に賛成している。

 もともとこの温室効果ガス削減交渉はEUが仕掛けたもので、環境先進国のEUの優位性を生かして未対応の温室廃棄ガス排出国からペナルティーを収奪しようとした枠組みだ。
この枠組みで主として日本がペナルティーの支払をしているのは、アメリカが逃げ中国やインドは最初から対象外になっているからで、それでもEUが条件付でも京都議定書の延長に賛成なのは、「まあ日本からペナルティーをふんだくれるからいいだろう」という判断からだ。

 環境を金に変えるところは「さすがはEU」と私は思っているが、実際の地球温暖化による被害はますます凶暴化するようになっている。
日本では和歌山県で台風接近による猛烈な豪雨が発生したり、猛暑が続いたりしているが、世界各地では日本の比ではない。

 温暖化対策に最も不熱心な中国では旱魃と水害が交互に発生して、水の確保と治水に大わらわになっている。
またタイでは長雨でチャオプラヤ川が増水して日本が進出している工業団地が水びたしになったのは記憶に新しい。
オーストラリアやロシアの穀倉地帯は旱魃に襲われ、アメリカではハリケーンが凶暴化したり竜巻の被害が甚大なレベルになっている。

 そして極めつけは北極の氷が溶け出したことで、氷結面積の4分の1が氷が張らなくなってしまった。ロシアなどは資源開発ができると喜んでいるが、一方太平洋やインド洋の島嶼国家が水没して、国そのものがなくなろうとしている。

 COP17はたとえ京都議定書を延長しても、温室効果ガスの削減には絶対に役立たない。本命の中国とアメリカとインド(これが上位の3国)が参加しなければ世界の温室効果ガスの約半分が垂れ流されたままだ。
しかし中国もアメリカもインドも削減交渉にはまったく乗り気でないのだから、この会議そのものが茶番劇といえる。
鳩山元首相のようなお坊ちゃんは気前よく25%の削減を約束したが、EUから見れば鴨がねぎをしょってきたようなものだ。

 おそらく中国は旱魃と水害がさらに規模が拡大し、このままでは国家存亡の危機が発生するまでは温室効果ガスを垂れ流すだろう。
だから自分の痛みが分かるまでは条約など結ばずに放っておくのが一番で、中国やアメリカが世界に「何とかして温室効果ガスを削減してください」と頼むまでは動かないことが一番だ。

異常気象に関する記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 

 

 

 

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