« (23.12.8) オリンパスの不思議で拙い損失隠し 第三者委員会の報告 | トップページ | (23.12.10) 中国から資本が逃げていく 中国経済のピークアウト »

(23.12.9) 中国と韓国の黄海決戦 中国漁船の違法操業

217 


 とうとう韓国政府の堪忍袋の緒が切れたらしい。
今回韓国政府は中国漁船の違法操業の実態をNHKに公開し、その映像がワールド・ウェーブで放映された。
中国漁船の違法操業はこんなにひどいのだ」という映像である。
それによると黄海における中国漁船の違法操業は年々エスカレートして、韓国のEEZ(排他的経済水域)はないのも同然のようになってきたという。

 EEZとは韓国の領海の外側に設定された韓国が経済資源について先決権限を持っている水域のことだが、ここに中国漁船が大挙して押し寄せ、韓国・中国間の取り決めをまったく無視して操業をおこなっている。

注)韓国と中国の間で船舶数・漁獲量を設定しているが、中国漁船はまったく守らない。かつての日本のロシア海域におけるサケ・マス漁と似ている。

 なぜ中国漁船が韓国の排他的経済水域で操業するかといえば、中国の領海や中国の排他的水域にはほとんど魚がいなくなってしまったからだ。
中国漁船は底引き網漁法を採用しており、この漁法は稚魚まで丸ごと捕獲しまうためにたちどころに資源が枯渇する(韓国では底引き網が禁止されている)。

 さらに中国人の経済状況が改善し、いか太刀魚といった魚介類に対する需要が飛躍的に伸びている。
こうなったら仕方ない、韓国のEEZにいる魚を捕ってしまおう、それで中国人民の胃袋を満たせる
船団(20隻程度の船を互いにロープで固定するを組み、取り締まり船が近づけないように鉄パイプで武装し、国旗は韓国国旗を掲げ、EZZでの漁業許可書を偽造して押し寄せている。
韓国の警備艇が近づくと鉄パイプで応戦するので警察官も命がけだ。とうとう韓国は特殊部隊を投入して取締りをおこなった。

 一方で韓国では漁業は衰退産業で日本と同様に後継者がおらず、燃料費の高騰に悲鳴をあげて漁業から撤退している。
映像に登場した漁業者が「5年前まではここに200隻の漁船がいたが、今は40隻だ」と証言していた。
韓国近海は韓国漁船が減少した分漁業資源が豊富で、これを中国漁船が狙っているという構図だ。
どうせ韓国人は漁業なんかしないんだから、俺達が捕ってやる」と言う雰囲気らしい。

 しかし韓国政府としたらこうした状況を放っておくと、今はEEZだが、次は韓国領海内での操業になる。
漁業者は怒って取締りの徹底を望んでいるが、韓国政府の本音は中国を刺激するのはできるだけ避けたい
なにしろ韓国の最大の貿易相手国は中国でがっぽり黒字を稼がせてもらっているので、漁業問題のような相対的に重要性が低い案件で中国を刺激したくない。

 外務省のスポークスマンが中国政府に申し入れをしたと発表していたが、なんとも腰砕けの雰囲気だった。
もっとも韓国の現場の海洋警察の警備艇の係官は日本の海上保安庁の係官同様実に熱心に取締りをおこなっていたが、現場の熱意が外務省には通じていないようだった。

 いまや中国は世界の海の漁業資源を狙って暴力的に操業をしており、中国政府はそれを見てみぬふりをしている。
取締りをするのは相手国の事情でそれに対してはつべこべ言わないが、違法操業するのはこっちの都合だ」と居直っている。

 実は中国漁船の違法操業は黄海だけにとどまらず、日本海にも及んできており、黄海決戦が日本海決戦にうつるのは時間の問題だ。
日本と韓国はこの漁場での情報交換を始め、協力して対処しようとしているが、違法操業の中国漁船の取り締まりは並大抵のことではない。
日本でも尖閣諸島での当て逃げ事件の再現が日本海で繰り返えされそうだ。

なお韓国経済については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44234699/index.html

 

|

« (23.12.8) オリンパスの不思議で拙い損失隠し 第三者委員会の報告 | トップページ | (23.12.10) 中国から資本が逃げていく 中国経済のピークアウト »

評論 世界経済 韓国経済 社会問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (23.12.8) オリンパスの不思議で拙い損失隠し 第三者委員会の報告 | トップページ | (23.12.10) 中国から資本が逃げていく 中国経済のピークアウト »