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(23.12.27) 中国が嫌われだした。 ミャンマーの中国離れ

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 ほとんど中国の属領のように思われていたミャンマーが中国に距離をとり、西欧社会、特にアメリカと日本との関係改善に動き出した。
昨年11月総選挙を実施し民政移管を図ると表明していた時は、世界はほとんどマユツバだと思っていた。
なにしろ国会議員の4分の1は国軍司令官の任命で、さらにアウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟NLD)の選挙の参加を認めていなかったからだ。

 選挙結果は約8割が軍関係者と言う軍事政権とさして代わり映えがしない議席数になったが、今年3月に発足した民生移管政権は驚くべき政策を打ち出してきた。

① アウンサンスーチーさんとの対話
② メディア規制の大幅緩和
③ 政治犯の一部釈放

 これには世界が驚いた。
民政移管といっても形式的なものと思っていたらもしかしたら本気かしら?????」
特に8月アウンサンスウチーさんとティンセイン大統領との会談後、スーチーさんが形式的文民政権と共存していく方針を採ったことが大きく歴史を動かすことになった。

 さらに12月にアメリカのクリントン国務長官が首都ネピドーを56年ぶりに訪問し、日本も玄葉外務大臣が訪問して、一気にミャンマーの国際復帰に弾みがつきそうな雰囲気になっている。
最もアメリカは正式に経済制裁を解除したわけでないので日本のミャンマーへのODAの復活や企業進出はしばらく時間がかかるだろうがそれにしても劇的な変化だ。

注)上記は表面的な動きだが、実際は裏でアメリカがスーチーさんと軍事政権の和解を仲介したと私は思っている。そうでなければ軍事政権への協力をかたくなに拒んでいたスーチーさんが妥協するはずがないからだ。アメリカの狙いはアジアシフト(実際は中国の封じ込め)を鮮明にし、とくに中国の牙城であるミャンマーの切り崩しを始めることにある。

 ミャンマーの軍事政権は北朝鮮のような独裁国家と思われているが内実はかなり違う。東南アジアの人は一般に温厚だから、カンボジアのポルポトのように中国にかぶれない限り北朝鮮のような極端な弾圧政治はとらない。
件のアウンサンスーチーさんも自宅軟禁はされていたが生き延びているし(北朝鮮だった銃殺刑だ)、政治犯と言っても1000人単位で北朝鮮のように数百万単位で殺害したり強制収容所に隔離するのとは違う。

 通常意味するアラブの軍事政権に比べてみてもはるかに穏健で、民主主義政権と軍事政権のちょうど中間程度の政権といえる。
しかしこの政権をアメリカが極端に嫌ったためミャンマーは致し方なく中国に政治的経済的援助を頼ってきた。

注)アメリカは自国の利害がない場所では原則的な対応をし、民主主義の伝道者を装う。したがって原則的にアウンサンスーチーさんを支持していた。過去のミャンマーはアメリカにとっては戦略的にどうでもいい場所だった。

 中国から見るとミャンマーはインド洋に出る道で仮想敵国インドののど元に指した棘(アメリカに対するキューバのようなもの)になるし、思いのほか天然資源が豊かで天然ガスが豊富に存在する。
中国は中国ミャンマー間の道路建設や天然資源の開発、それに水力発電所の建設に積極的に携わってきたが、中国のインフラ整備は国家間では感謝されても国民の間ではすこぶる評判が悪い

注)最近ミャンマー政府は中国による水力発電所の建設を周辺住民の反対があると言う理由で断った。

 中国が嫌われる最大の理由はミャンマー人を奴隷のように見なして酷使するからで、これは中国人が国内において官僚層から酷使されていることの裏返しに過ぎない。
アメリカ人であれば契約を結んで契約の履行を求めるが奴隷的酷使はしない。
日本人はもっと優しく人間関係を重視してミャンマー人を大事にする。
しかし中国にはそもそも人権と言う概念はないから、自分以外は奴隷になってしまい血の一滴まで絞り上げるので中国人は世界の嫌われ者になってきた

 さすがにミャンマー政府も反省したようだ。
まずいこのままでは我が国は中国の属領になり、ミャンマー人は中国人の奴隷になる。確かに道路建設や地下資源の開発は上手だが、すべては中国のためにしているのだ。
このあたりでア
メリカや日本と政治的・経済的結びつきを強化しないと北朝鮮のようになってしまう・・・・・・・


 どうやら中国の世界進出も(アメリカが封じ込めを始めたこともありピークアウトし始めた。特に独裁政権は中国だけが支援してくれるので喜んで支援を受け入れてきたが、独裁政権といえども自国民が中国人の奴隷になるまで放っておくことはできない。
中国人に人権を求めるのは猿に微積分を教えるようなものだから、世界各国に躍進してきた中国の進出もこのあたりが限界だということをミャンマーが教えてくれている

なお中国経済の現状は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43974941/index.html

 

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