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(23.12.20) なんともさえないFX(次期戦闘機)F35の選定方法

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   私のように軍事技術について特別な知識がないものにとっては、次期戦闘機F35に決まった経緯がよく分からない。
新聞報道では14日F35を採用することを防衛省が内定し、それを16日に総理と主要閣僚に説明の上、、20日安全保障会議で了承したのだという。

 防衛省の内定と言っても一川防衛相は自らも言っている通りの素人大臣でF35といわれても何のことか分からないから実際は防衛省の幹部が決めたものだ。
そしてその決定がすんなりと(なんら反論もなく)政府決定になっているようでは一川大臣が言ったシビリアンコントロールが泣く。

注)一川大臣は「私は防衛問題の素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と言っていた。

 次期戦闘機のことをFXこれは普通名詞で特別な性能の戦闘機をさす言葉ではない)と言うのだが、それが他の候補機ユーロファイターFA18Aを押しのけて内定されたのはそのステレス性能にある。

注)F35は完全ではないがステレス性能がある。

 軍事力のレベルを決定する最大のファクターは仮想敵国の軍事力とのバランスで、日本は現在仮想敵国中国の空軍力に追い上げられて四苦八苦している。
現在の戦闘機のレベルは第4世代と言い、日本の第4世代戦闘機F15F2が290機なのに対して、中国は同レベルのスホーイ27と殲10を350機配備している。
日本は空軍力で中国に劣っているのだ

何とかして中国空軍を上回る性能の戦闘機がほしい」防衛省の悲願になっていた。
元々日本はアメリカが開発した最強の戦闘機F22を導入しようとしたが、この戦闘機はあまりに高性能しかも高価)なためアメリカが外国に売ることを禁止し、生産も止めてしまった。
F22を日本に売ってこの情報が中国にもれたら大変だ。なにしろ日本は秘密保持能力が低いから売ったら安全保障上の問題がでてくる」とアメリカ上院が判断したからだ。

注)F22は完全なステレス性能をもっており、また攻撃力も高い。

 実際日本の防衛機密は中国に筒抜けになっており、防衛省や三菱重工業が頻繁に中国のサイバー攻撃をうけている。
中国も第5世代戦闘機ステレス性能をもったもの)の開発に躍起になっているが、自らそうした開発能力はないからもっぱらアメリカやその同盟国へのサイバー攻撃で情報を集めてコピーしようとしている。

 F22は売ることを禁止されたので、そのレベルを少し落として多機能型にしたのが今回導入するF35である。これは最初から外国に販売する目的で開発されており、同盟国イギリスやオーストラリア、オランダ等)との共同開発となっているが実際はアメリカのロッキード社が製作している。

注)主要な部分はブラックボックス化されておりアメリカだけがこの部品の生産ができる。

 日本に対しても共同開発の打診があったが、日本は武器輸出3原則の立場から共同開発には参加せず(本当はF22を購入予定だったのでF35には興味がなかった製造段階で日本の防衛産業三菱重工の参加を打診している。
アメリカからすれば少し性能を落とした戦闘機を同盟国に売って防衛産業の振興を図るつもりだったが、信じられないことにこの開発で手間取った。

 当初は2017年からアメリカで実戦配備される予定だったのだが、これが2年間延長(予算がないのとすでにF22という最強の戦闘機を実戦配備しているためF35の導入が遅れてもかまわない)されることになり、日本の2017年3月導入予定に赤ランプが付いてきた。
アメリカに先立って日本が導入する場合は部品調達等でアメリカの性能保証がない。

注)アメリカの国内法で外国が先にアメリカの戦闘機を導入した場合は部品や性能の保証はアメリカ政府は行わず導入国の自己責任になる。

 なんともさえない結論になってきた。最強のF22は売ってくれないし、販売用F35の生産は遅れ気味で当のアメリカは導入時期をさっさと2年間延期してしまった(もしかしたらアメリカは自国での導入をしないかもしれない)。
日本は中国に負けまいとF35でいいから早く作ってくれとせがんでいるが、その戦闘機の性能保証をアメリカはしてくれない。
一川防衛大臣はまったくの素人で頼りにならないし、野田総理は防衛省の言いなりになってシビリアンコントロールなど絵に描いた餅だ。

 本当にF35でいいのだろうか? 北澤前防衛相だったらそれなりの判断能力はあったが、一川氏にそれを求めるのは猿に微分を教えるようなものだ。
私でさえ不安になる結論になってきた。

なお野田内閣についての記事は以下に纏めてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat45463769/index.html
 

 

 

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