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(23.12.2) ためしてガッテン 最新禁煙法スペシャル

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 今回のためしてガッテンのテーマは最新の禁煙法の紹介だった。
私のように生まれてからこの方喫煙の習慣がまったくない者にとってはトンと縁のない話だが、私の周りには禁煙に取り組んでは挫折している人が多くいるので、それなりに興味を持ってみてみた。
なぜ人は一旦タバコを吸い始めると禁煙をすることができないのだろうか?」と言う疑問である。

 一般的にはニコチン依存症になるからだと説明されているが、このニコチン依存症のメカニズムが最近解き明かされ、それに伴って効果的な禁煙補助剤が開発されているのだという。
この薬の名前はバレニクリンといい、この薬を約3ヶ月間飲み続ければ、約80%の人が禁煙できるのだそうだ。
いやすごい、これなら日本たばこ産業は廃業じゃないか・・・・

 バレニクリンのメカニズムは以下の通りだそうだ。

① 神経細胞と神経細胞の間には隙間があり、この隙間を通って一方の神経細胞からアセチルコリンと言う神経伝達物質がでて、次の細胞を刺激する(次の神経細胞のレセプターにアセチルコリンがはまる)。このようにして情報が伝達される。

② 一方ニコチンはこのアセチルコリンとまったく同じ働きをして、タバコをすうとたちどころに脳にニコチンが到達して、アセチルコリンの代わりニコチンが神経伝達物質としての役割を果すレセプターにニコチンがはまってしまう)。

③ こうなるとアセチルコリンの出が悪くなって、ニコチンがこないと(
タバコをすわないと)伝達物質が不足するため、頭の働きが鈍くなる(十分にレセプターに伝達物質が届かない)。

④ バレニクリンはこのニコチンとまったく同じ働きで、ニコチンに先駆けてレセプターをはまるのでニコチンが来てもレセプターは受け付けなくなる。

⑤ こうした状態を1週間程度続けていると本来の伝達物質であるアセチルコリが回復してニコチンがなくても通常の脳の働きがもどる。


注)上記の説明の中で私がうまく理解できなかったのは、⑤でバレニクリンが効いている間にアセチルコリンがどうして復活できるのかと言う疑問だった。
バレニクリンとニコチンが同じ働きをするのなら、やはりアセチルコリンの働きは悪くなるのではないかと言う疑問である。

 説明は上記のようだったが、ポイントはアセチルコリンニコチンバレニクリン神経伝達物質だから、どれが先に次の神経細胞のレセプターに到達できるかがポイントのようだ。
このバレニクリンを飲むと、タバコがまずくなってきて、一方脳の働きはバレニクリンアセチルコリンの働きで通常の状態が保たれるためタバコをすわなくてもイライラ感がなくなるのだそうだ。
いいじゃないか、これなら完璧だ。世界中から喫煙者がいなくなりそうだ!!!」

 
そう思ったがそうは問屋が卸さないのだそうだ。
第一に二割の人は吐き気や、嫌な夢を見たり、憂鬱な気分になってしまうのだそうで、これはバレニクリン副作用だという。

 さらにもっと問題なのは一旦このように禁煙に成功しても約1年後には成功者の半分が再び喫煙をしてしまうのだという。結果的にはバレニクリンを飲んでも4割程度の人しか禁煙に成功しないことになる。
この辺の説明は正直言うとよくわからなかったが、以下のように説明された。


 脳にはタバコをすっていた時の記憶が残っており、タバコをすわないと喜びが完成しないのだという。
禁煙者は嬉しいことがあると脳の喜びを感じる線条体と言う部分がすぐに活性化するのだが、一方喫煙者は線条体がすぐには活性化せず、タバコをすうことで初めて線条体が活性化するのだそうだ。
何はともあれ、いっぷくよ!!」と言うことで、喫煙者は食事の後も飲食の後もスポーツを観戦した後も、このいっぷくをすることで初めて喜びを感じるのだという。

なんとまあ、面倒な頭になったものだ」と私なんかから見ると呆れ返るような状況だが、実際そうであるらしい。
このため番組では再び喫煙者に戻らない方法として禁煙ができている節目ごとに自分にご褒美を与えて喜びを完成させる方法を紹介していた。
たとえば節目ごとに家族全員で食事をするとか、期間ごとに自分にプレゼントするとか、毎日500円ずつ貯金をして、最後にそれを使って豪遊するとか、そうした喜びの完成をタバコでなく行為で完成させるという方法である。

 やはりバレニクリンは禁煙補助剤でそれだけで、禁煙が完成するものではないらしい。副作用が出る人にはその対策が必要だし、一旦禁煙ができてもまた復活する可能性が高いのでそうならないための精神的ケアが必要なようだ。
これじゃまだしばらくは日本たばこ産業は健在か!!!」タバコ関連産業に従事している人はほっとしたのではないだろうか。

なおためしてガッテンのシリーズは以下に纏めてあります。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html

 

 

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コメント

wikipediaによるとバレニクリンはアセチルコリンレセプターのパーシャルアゴニストとありますから、これはニコチンの作用を弱くして、タバコを吸ってもあまりうまくないと感じさせて喫煙の習慣をやめさせようという薬のようです。
すなわち、効き目の弱いニコチンというわけです。事前に内服している訳ですから、ニコチンより先にレセプターを占有しているのは当たり前のことになります。効き目が弱いのでレセプターの数も元に戻ってくるということではないでしょうか。
これはすなわち中毒患者の禁断症状を緩和させる薬ではないかと思います。

投稿: 縄文人 | 2011年12月 2日 (金) 10時36分

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